キーワード
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視覚的注意(Attention)
脳がその時々に必要とされる情報を効率的に取捨選択すること
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対象に基づく注意(Object-Based Attention)
「何」を見るという対象に基づく注意
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空間的注意(Spatial Attention)
「どこ」を見るかという空間的注意
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特徴に基づく注意(Feature-based Attention)
視野中の物体の色や形、運動方向といった特徴への注意
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図地分離(Figure-Ground Segregation)
物体とその位置を認識するために、視野中の物体(図,figure)と背景(地,Ground)を分離して知覚すること
図地分離に対応する細胞はV1,V2,V4に存在し、コントラスト選択性を合わせ持つ
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Border-Ownership(BO)
物体領域と背景領域を分離する輪郭からの図方向
境界線の左右どちらかに図が存在かを表す
右/左に図がある場合を「オーナーシップが右/左」と呼ぶ
図方向は領域の特性により規定される
例)Rubin's Vase
注意を向ける領域(白/黒)により花瓶か相対する顔かに変化する
つまり、その図方向が変化する
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コントラスト選択性
コントラスト選択性を示す細胞には2種類あり、「明→暗/暗→明」に選択性を持つものがある
参考文献
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特徴に基づく注意が図方向知覚に及ぼす影響
―運動方向への注意を用いた心理物理学的アプローチ―
(沖 めぐみ,我妻 伸彦,酒井 宏,筑波大学大学院システム情報工学研究科)
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自然画像を対象とする図方向決定アルゴリズム
―視覚皮質の文脈依存性を用いた情報爆発への対応―
(渡辺 哲次,西村 悠,酒井 宏,筑波大学システム情報工学研究科)
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コントラスト情報から図地を判断する皮質モデル
(西村 悠,酒井 宏,筑波大学情報学類電子情報工学系)
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図地分離 (2011-06-26 23:20:19)
最終更新:2011年06月26日 23:20