総評
- 外に不退の一向衆、内に魑魅魍魎たる畠山七人衆。能登七尾は城下も城内もかまびすしい。内憂外患を抱える足利幕府きっての名門の行く末は。
- 難易度はどのシナリオを選択しても難しい。神保家という東への壁が健在かつ本願寺家の脅威が弱まるシナリオ2が比較的取り組みやすいか。
- 領国はシナリオ1~3・5で能登1ヶ国。シナリオ4には登場せず。
- 人材は畠山七人衆とその親族衆が占める。数は多いが全体的に小粒な印象は拭えない。北陸きっての政治家集団ではある。
政治面は遊佐続光、長続連といった畠山七人衆が実質的に司る。突出した存在は無く、合議制での運営をよく表している。
戦闘面は心許ない。長綱連が一応の主力だが、全てを託しうるだけの信頼感は無い。シナリオ5では上条政繁が加わるが、焼け石に水か。
浪人への期待はあまりしないほうがよい。村上義清、本庄繁長といった戦闘面に優れた人材が流れてくる場合もないではないが、稀。 - 固定戦術は特殊系が2つ、攻撃系が1つ。決め手に欠ける構成。
「鎮静」は知性派揃いの畠山家では特に重要。少しでも被害を抑えるために使用時期を見誤らないようにしたい。
「流言」は冬季の防衛戦では比較的効果を発揮するものの、ランダム要素を含む。過度の期待をかけてはいけない。
「弓構」はそれのみでは威力に欠けるものの、畠山家の主戦術となる。能登を守り切るには七尾城に籠もることも選択肢の一つ。 - 能登の文化効果は「地震の被害減少」、技法は「弓術」。
- 能登の最大石高は低い。反面、小京都七尾の名に相応しく初期文化値は高い。大兵力を維持するには不向きだが、金収入にはそれなりの期待が持てる。
- 隣接国は最少の2ヶ国。隣接大名家はシナリオ1の状態で神保家と本願寺家。シナリオ2でも同様。シナリオ3では神保家が滅び、上杉家と隣接する。
- 外交関係はシナリオ1・2では神保家・北条家との友好がやや高い。本願寺家との友好はやや低く一向一揆が起こる可能性あり。六角家と同盟を結んでいるが、遠方ゆえに重要性は低い。
シナリオ3では朝倉家との友好がやや高い。本願寺家との関係も修復されている。上杉家・佐竹家との関係は険悪。同盟を結んでいる大名家は無し。 - ちなみに家紋は「輪違い」。バサラ大名高師直も使用。
固定戦術
- 鎮静
- 流言
- 弓構
注目武将
畠山 義綱‐政治72 戦闘60 教養75 魅力68 足軽D 騎馬C 鉄砲D 天性:勇将
大名の専制権回復、神保家と上杉家の調停に成功するもクーデターは防げず。何かと気苦労の多そうな能登畠山家の実質的な最後の当主。
全ての能力値で畠山七人衆を凌ぐ。神輿で終わる器ではない。シナリオ1・2では大名、シナリオ3・4では一転浪人生活の苦労人。
大名の専制権回復、神保家と上杉家の調停に成功するもクーデターは防げず。何かと気苦労の多そうな能登畠山家の実質的な最後の当主。
全ての能力値で畠山七人衆を凌ぐ。神輿で終わる器ではない。シナリオ1・2では大名、シナリオ3・4では一転浪人生活の苦労人。
温井 総貞‐政治63 戦闘30 教養53 魅力34 足軽D 騎馬D 鉄砲D 天性:勇将
前々政権時代に台頭。内戦を経て派閥争いに勝利し、合議制の実質的な支配者に。権勢の影には下剋上の動きも読み取れる畠山七人衆1号。
出世の契機となった教養面は評価されず。畠山義綱は行動力確保に努め、畠山七人衆が実務者となるのが総貞存命中の基本。
前々政権時代に台頭。内戦を経て派閥争いに勝利し、合議制の実質的な支配者に。権勢の影には下剋上の動きも読み取れる畠山七人衆1号。
出世の契機となった教養面は評価されず。畠山義綱は行動力確保に努め、畠山七人衆が実務者となるのが総貞存命中の基本。
遊佐 続光‐政治65 戦闘49 教養61 魅力58 足軽D 騎馬D 鉄砲D 天性:知将
権力闘争に明け暮れるは既得権益を守るため。河内畠山家にも守護代を務める同族あり。立場はどちらかというと上杉家寄りの畠山七人衆2号。
頭脳派なのだが一流には届かず。天性・知将は畠山七人衆中唯一の存在だが、家中でも唯一のため天性効果はお預け。
権力闘争に明け暮れるは既得権益を守るため。河内畠山家にも守護代を務める同族あり。立場はどちらかというと上杉家寄りの畠山七人衆2号。
頭脳派なのだが一流には届かず。天性・知将は畠山七人衆中唯一の存在だが、家中でも唯一のため天性効果はお預け。
長 続連‐政治62 戦闘56 教養62 魅力62 足軽C 騎馬D 鉄砲D 天性:勇将
主君放逐は禁忌にあらず。幼君擁立後は専横の振る舞い著しく、能登動乱の引き金を引く。立場はどちらかというと織田家寄りの畠山七人衆3号。
特別に秀でた能力値は無いが、4種類ある能力値のうち3つが全くの同数値というとんでもないバランス感覚の持ち主。
主君放逐は禁忌にあらず。幼君擁立後は専横の振る舞い著しく、能登動乱の引き金を引く。立場はどちらかというと織田家寄りの畠山七人衆3号。
特別に秀でた能力値は無いが、4種類ある能力値のうち3つが全くの同数値というとんでもないバランス感覚の持ち主。
敵大名としての特徴
- いずれのシナリオにおいても外征に対しては消極的。腰は重く、打って出る気配は感じさせない。
シナリオ1・5においては、本願寺家の最初の標的になることが非常に多い。その時期はかなり早く、開始から3年前後で地図上から姿を消す。
シナリオ2・3では本願寺家の侵攻時期が遅く、多少の猶予が与えられる。とはいえ結果に変化はなく、本願寺家または上杉家によってあえなく滅亡に追い込まれる。 - 合戦を行う際に気を付けるべき点は特に無し。ただし降雪による士気の低下に「流言」を重ねられると仕損じる可能性もなくはない。少なくとも被害は増えるので冬季の開戦は避けるべき。
また、能登にそびえるのは堅城で鳴らす七尾城。籠城戦には持ち込ませない事。
シナリオ別攻略
・シナリオ1
武将は6人。遊佐続光は追放中、かと思いきやしっかり政治に参画。
家臣団の数は揃っているが、それがただでさえ少ない兵糧収入を更に圧迫するという皮肉を生む。早めに領国数を増やしたいところ。
意表を突いて加賀の本願寺家から攻略していくのも面白いが、持てる兵力の全てを注ぎ込むギャンブル合戦となる。それ相応のリスクは覚悟する事。
堅実路線ならば最初の攻略目標は越中となる。武将の相性は抜群なので、攻略後はそのまま家臣団を吸収することが可能。野戦場は海戦となるので注意。
その後は越中を中心に腰を据えて内政に取り組む。その内に有能な浪人が移動してくる事もあるだろう。相性的には織田・徳川系の武将が狙い目。
本願寺家が勢力拡大の動きを見せた時が好機。手薄になった隣国を奪い取りたい。あえて能登に攻め込ませるのも考慮に値する妙手。
上杉家が東北に向け軍を動かした場合は、越後に残っている武将と兵数を確認。勝機有りと見たら越後を攻略、比較的与し易い関東へと駒を進めよう。
・シナリオ1
武将は6人。遊佐続光は追放中、かと思いきやしっかり政治に参画。
家臣団の数は揃っているが、それがただでさえ少ない兵糧収入を更に圧迫するという皮肉を生む。早めに領国数を増やしたいところ。
意表を突いて加賀の本願寺家から攻略していくのも面白いが、持てる兵力の全てを注ぎ込むギャンブル合戦となる。それ相応のリスクは覚悟する事。
堅実路線ならば最初の攻略目標は越中となる。武将の相性は抜群なので、攻略後はそのまま家臣団を吸収することが可能。野戦場は海戦となるので注意。
その後は越中を中心に腰を据えて内政に取り組む。その内に有能な浪人が移動してくる事もあるだろう。相性的には織田・徳川系の武将が狙い目。
本願寺家が勢力拡大の動きを見せた時が好機。手薄になった隣国を奪い取りたい。あえて能登に攻め込ませるのも考慮に値する妙手。
上杉家が東北に向け軍を動かした場合は、越後に残っている武将と兵数を確認。勝機有りと見たら越後を攻略、比較的与し易い関東へと駒を進めよう。
・シナリオ2
武将は6人。
温井総貞の粛清など紆余曲折を経て七人衆体制はひとまず崩壊。
長連龍が元服し家臣団に加入。なお上条政繁は既に上杉家に入嗣済み。
本願寺家の主力が摂津に移動、加賀の陣容が弱体化している。とはいえ武将の戦闘面の差は詰まっているものの、相手の訓練が万全ならば奇襲には期待出来ない。
基本路線はシナリオ1と同様だが、上記の点から加賀攻略を優先したほうが良いだろう。朝倉家または神保家に共闘を依頼するのを忘れずに。
加賀制圧後はやはり越中を攻略して武将数を確保したい。その後は東進ならば上杉家の動向に合わせて、西進ならば朝倉家を独力で攻略することになる。
加賀と越中の技法を獲得すれば「看破」が使用可能となり、合戦が一気に楽になる。東西どちらに進むにせよ加賀・越中死守は絶対。
武将は6人。
温井総貞の粛清など紆余曲折を経て七人衆体制はひとまず崩壊。
長連龍が元服し家臣団に加入。なお上条政繁は既に上杉家に入嗣済み。
本願寺家の主力が摂津に移動、加賀の陣容が弱体化している。とはいえ武将の戦闘面の差は詰まっているものの、相手の訓練が万全ならば奇襲には期待出来ない。
基本路線はシナリオ1と同様だが、上記の点から加賀攻略を優先したほうが良いだろう。朝倉家または神保家に共闘を依頼するのを忘れずに。
加賀制圧後はやはり越中を攻略して武将数を確保したい。その後は東進ならば上杉家の動向に合わせて、西進ならば朝倉家を独力で攻略することになる。
加賀と越中の技法を獲得すれば「看破」が使用可能となり、合戦が一気に楽になる。東西どちらに進むにせよ加賀・越中死守は絶対。
・シナリオ3
武将は7人。
畠山七人衆から三行半を突きつけられた畠山義綱が追放の憂き目に。神保家も上杉家の前に膝を屈し、畠山家の行く手に暗雲が立ち込める。
新たな大名の畠山義慶は政治45。全大名中下から二番目の数値で、行動力の制限は相当に厳しい。同じく新加入の遊佐盛光は魅力10のイカした奴だが、戦力には数え難い。
上杉領となった越中は攻略のハードルがぐんと上がった。加賀の状況はシナリオ2と大差ないが、所属武将の変化に伴いこちらは攻略しやすくなっている。
いずれにしても序盤は全力をもって訓練を。戦力差を覆すには訓練の差をもって当たるより他にない。
越中に進軍しても先の展望は望めない。攻略目標は加賀が良いだろう。せっかく関係が改善された所だが、背に腹は代えられない。本田正信は是非登用したいが、運次第。
加賀攻略後は損害を回復、越前侵攻に備える。それまでにかける時間にもよるが、富田景政擁する朝倉攻めが最大の山場だったりする。
織田家との同盟の道も模索したい。同盟は成らずとも織田家との共闘で近江を攻略、浅井長政を家臣に加える展開が理想的。
以降は上杉家・織田家から逃れるようにして西進していく。能登からは撤退する覚悟も必要だが、加賀は守り切りたい。丹波まで攻略できれば「看破」取得も見えて来る。
武将は7人。
畠山七人衆から三行半を突きつけられた畠山義綱が追放の憂き目に。神保家も上杉家の前に膝を屈し、畠山家の行く手に暗雲が立ち込める。
新たな大名の畠山義慶は政治45。全大名中下から二番目の数値で、行動力の制限は相当に厳しい。同じく新加入の遊佐盛光は魅力10のイカした奴だが、戦力には数え難い。
上杉領となった越中は攻略のハードルがぐんと上がった。加賀の状況はシナリオ2と大差ないが、所属武将の変化に伴いこちらは攻略しやすくなっている。
いずれにしても序盤は全力をもって訓練を。戦力差を覆すには訓練の差をもって当たるより他にない。
越中に進軍しても先の展望は望めない。攻略目標は加賀が良いだろう。せっかく関係が改善された所だが、背に腹は代えられない。本田正信は是非登用したいが、運次第。
加賀攻略後は損害を回復、越前侵攻に備える。それまでにかける時間にもよるが、富田景政擁する朝倉攻めが最大の山場だったりする。
織田家との同盟の道も模索したい。同盟は成らずとも織田家との共闘で近江を攻略、浅井長政を家臣に加える展開が理想的。
以降は上杉家・織田家から逃れるようにして西進していく。能登からは撤退する覚悟も必要だが、加賀は守り切りたい。丹波まで攻略できれば「看破」取得も見えて来る。