……次への、始まり……か…………繋がりがあれば、人は再び……巡る…………
…………手前には無い生き方だから、いまいちピンとは来ないけど、確かに人は、泣き、笑い、そうして時を過ごして行く……
NAME(名称):アルク=ワードナール
SEX(性別):半陰陽
AGE AT DEATH(没年):22
BIRTHDAY(生年月日):1995/12/30
HEIGHT(身長):161cm
WEIGHT(体重):50kg
BLOOD TYPE(血液型):O
LOOKS(外見)
黒いコートをしっかりと着込み、魔術師である事を如実に表す黒のハットを被った
手には、頭部に青い石が嵌めこまれて先端を鋭く尖らされている、細い金属製の杖を握り締めている
漆黒のボブカットと、幼さを残しながらも憂いを帯びた様な瞳をした、身長160cm前後の中性的な青年
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EPILOGUE(絶望の深海魚) |
2018年8月11日。水の国『中央放送局』にて、電波ジャックの予告がなされる
かねてより、失踪していた夕月の行方を捜していた時にその報を知り、手掛かりとして挑むべく、ラベンダァイスとチームを組み、戦端へと乗り込んだ
しかしその先で、待ち構えていた抑えの敵との戦いにて、首に銃弾を浴び、致命傷となってしまう
それを押して相手を殺害。そのまま事態の根源へと至り、同時に夕月の救出にも成功するが
そこで、レグルスの想い人であったソニア――――カチューシャと化していた彼女が、グランギニョルの神々の一柱として覚醒した事実を突きつけられる
所詮、この世界は絶望でしかなかった事を、改めて認識させられ、傷による体力低下で、そのまま死亡した
死の間際、魔術を使って最後の遺言を、レグルス、そして恩師へと飛ばしている
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ABOUT(概略)
自らの修めた魔術によって路銀を得ながら世界を旅して回っている、流れの魔術師
何事かの興味を引く
出来事に出合わない限りは、基本的に冷めた目のまま様々な事を流し見して行く、少し冷たい感じの性格である
なんと言ってもその特徴は、傍目に男性か女性かの判断を狂わせる、中性的な外見である
背丈は多少高いものの、女性でもそれほど珍しくは無い程度しかなく、顔立ちもすっきりとしながらどこか丸みを残す、性別のハッキリしないものである
また、その声音も高からず低からず、逆にそれが耳障りの良いとも言う事の出来る、独特のものである
その原因は、両性具有――――半陰陽として、男女両方の性機能を持って生まれてきた事が原因であると言う。しかも、本来ならあり得ないレベルで両立が成されているらしい
本来半陰陽とは、どちらか比重の大きい性機能があり、もう片方は不完全な機能しか持っていないと言う事が多く、それでさえも希少であるらしい
本来なら、身体の内側の見えない所に、もう一方の性の名残の体組織が残る程度が、ほとんどの場合の両性具有であるとされているためである
しかし、今回の場合は、両性に跨ってある一定以上の性機能を維持されており、外見的特徴が男性とも女性ともつかないのはそれが理由であるらしい
「人間はみな、絶望の海をたゆたう深海魚の様なものだ」と言う、独特の信条を抱いており、「幸せを求める事は破滅の道である」とも公言している
故に「人間は絶望の中に生き、その中でせめてもの救いを得るのが最上」と言い、自らもまた、幸せには背を向けた生き方をしていると言う
だが、正確には「自分の幸せは失われ、もう二度と戻ってこない」と言った意味合いらしく、そこから逆説的に上記の信条を得た事が匂わされている
そうした信条が表われているのか、基本的に善悪の観念に興味を示さず、自らの身に危険が迫った場合などを除き、積極的に他者を攻撃する意志は示さない
ただし「一方的に、そして理不尽に、誰かが誰かを虐げる」と言う事は我慢がならないとも口にしており、そうした場合には『虐げた者』に対して強い敵意をむき出しにする
それでも、それが両者合意の上で、あるいは一方的被害を受ける側に相応の責任があるなどの場合は、やはり我関せずの立場を堅持する
ただし、かつてレグルスが死線をさまよう事になり、その助命に尽力した事で、その信条にも変化が訪れ、頑なだった考えも、軟化に向かっている
現在は、いずれ壊れる幸せであっても、あるがまま享受しようと、受け入れる姿勢を見せ始めた
COMMUNICATE(対人)
あまり他者との関係を持たない性格であり、またそれでなくても冷めたところのある人物のため、友好的な関係を結んでいる相手はあまり多くない
ただし、その中でも他者に対して興味を抱く事は相応にあり、そこから先に進めないだけ、とも言える
そうした中で、特別な人間関係を結んでいる人物は、以下の通りとなっている
「もしも貴方にまた会ったら、勝手になにか話すかもしれないけれど――――」
「……まぁ、それでも構わないさ……手前が生きている様に感ぜられないのは、ある意味仕方の無い事でもある……」
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普段は表情の変化に乏しくとも、仮面を外せる日常はあるのだろう |
機関との敵対の為の修練を積んでいるところに遭遇し、その時の銃声を勘違いした事から一触即発の雰囲気になり掛けるも、誤解は解けて対話を行う事になる
その中で、全てを救う事を望むと言う姿勢に対して、自らの『絶望の深海魚』の信条を語り、無茶な行動だと諌めるも、八攫の意志の強さを知り、逆に「死ぬな」と激励を行い、別れる
その後、行き倒れや浮浪者の溜まり場で休憩していたところを、助けに入ってきた八攫と再会する
今もなお、自らの信念を曲げずに行動する八攫に対して、貧者を救うのに金銭的な施しを行おうとした事を見咎め「『心』を救済しなければ、最終的解決にはならない」と、再度説こうとする
嫉妬や不公平感に苛まれる浮浪者の姿を捉えて「救いと言うのはそれだけ、難しい事だ」と告げるも、やはり互いに強い意志は変わらず
『例えそれが滅びの結末であっても、心を救う事に専心する』アルクと『例えそれが苦難の道行であっても、命を救う事に専心する』八攫と言う、互いの立場が浮き彫りになる事になる
結局、互いに名前も分からないまま、『道』について考えさせられるままに別れる事になる
水の国で、七夕の日に三度再会。願掛けのイベントである七夕をひどく疎んじていたアルクに対して「あなただったら何を願うのか」と八攫に聞かれ、「ちゃんとした身体で産まれ直したい」と、自らの肉体の事について告白する
そこで、ようやく互いの名前を名乗り合い「愚痴に付き合わせてしまった埋め合わせがしたい」と、今後困った事があれば協力すると言う姿勢を申し出た
レグルス=バーナルドが生死の境を彷徨う重体に陥った時、絡んできた酔漢に苛立ち紛れの虐待を仕掛けていたところで、強引に止めに入られる
ひどく感情的に昂っているその訳を話し、既にレグルスが絶望的な状況に置かれている事を告げてなお、生還を諦めるなと説く八攫に「ただ1度だけ、今回だけは信じる」と、レグルスの下に案内する
そこで、 時戒の宝玉を用いてレグルスの時間を停滞させ、その効力が発揮されている内に、確実な治療手段を模索すると、互いに意見を一致させた
しかし、努力の甲斐無く宝玉の効力は喪失してしまい、最大限に魔力を行使してレグルスの延命に励むアルクも、もはや支えきれない状況に陥ってしまう
だが、正にそのタイミングで、八攫は協力者である マリア・シャリエールを伴って再来。大がかりな再生魔術を行使する事によって、レグルスの復活が実現する
限界を超えた魔力の行使で気絶していたアルクが目覚めた時、八攫は既に病室から姿を消していた
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「人の苦や絶望を取り去るのではなく、希望を齎すと言う形で……何かが、出来るのでしょうか……?」
「先生から受け継いだ、立派な魔術を持っている。お姉様に守られた命を持っている。その使い道次第で、きっと希望を齎すことが出来ます」
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何を遺すかは人それぞれ。でも―――どんな人であれ、何かを遺す事は必ずできる筈で |
上記の項目にある通り、 レグルス=バーナルドが死に瀕していた際、 八攫 柊の依頼を受けて来訪したマリアに、協力してレグルスを治療してもらう
その際に、初対面であるマリアに、レグルスとの関係性、そしてレグルスを如何に仲間として大事に思っているかを、魔術の行使に際して滔々と語る事になった
そうしてレグルスの復活が成った後、 櫻の国へと花見に出向いた際に、同じく花見に来ていたマリアと再会
桜の花を前にして「桜の様に満ち足りた死が自らの理想形」だと語るが、マリアには「散った後の葉の、緑の芽吹きもまた、新たな命の始まりだ」と言葉を返される
絶望を是とするのではなく、希望を諦めない事――――それが、レグルスを救ったのだと説かれ、アルクも、自らの信条に徐々に変化が起こっている事を悟った
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「決して、悪いものじゃない、死が……そこに、ある――――まだ生きようと、思えるなら……ずっと、それを取っておくんだ――――あるいは、寿命が来るまで、ずっと……」
「…………やだよおお、アルクさん、…………、いやだ、鈴音となかなおりしてって、いってるじゃん、なんで聞いてくれないの」
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……使わないって言うんだったら、きっと、一生使えないんだろう。だって、―――― |
シャッテンを伴い、 セリーナ・ザ・"キッド"を訪ねて UNITED TRIGGERに顔を出した際、『たんぽぽ』としての活動に従事していた夕月と出会う
子供たちに食事を振舞っていながら、その仕事に難儀していたところに、調理の助力を申し出て、孤児たちを捌いていった
そうして一息ついた後、この仕事は本来、かつて1度だけ邂逅し、激しい敵意を露にした 白神 鈴音が行っていた事だと聞き、不快感を露にする
尤も、夕月との交流そのものは穏便に済み、彼女の抱えている問題―――― イル=ナイトウィッシュとの対決への助力を約束し、同時に、 レグルスの抱えていた、 カチューシャの問題への協力を、取り付ける事に成功した
――――だが、それから程なく、夕月は「あたしの名前ってなんだっけ?」という、謎のメッセージを残して失踪してしまう
カチューシャの問題を口にした際、夕月に『「人を作り替えて洗脳する」何某かの存在』を仄めかされていた事を思い出し、何らかの悪事に巻き込まれてしまった事を直感した
夕月が虐げられた事を知ったアルクは、かつての「死の際の絶望を魔術師として救う」という道と正反対――――「魔術師として、尤も冒涜的な死を下手人にもたらす」と決意した
その後、無事に夕月を発見、何とか奪還し、生還させることに成功するも、 その場で起こった様々な事態が原因で、 アルク自身が死亡する事になった
その際、生きる事に絶望した彼女を、叱咤した一方で、安楽死の為の『ライブクリスタル』を贈っている
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BATTLE SKILL(戦技)
本来は魔力の増強目的であるが、その持っている杖は先端が鋭く加工されており、これを用いてレイピアの様に、敵を刺し貫く戦い方を得意としている
また、
アルベルト流魔術の使い手でもあるため、術式を織り交ぜて戦う事も出来る(むしろ、本来は魔術師なので当然ともいえるが)
魔術師でありながら、そうした形で肉弾戦にも対応しているため、同胞たちからは『アルベルト流魔法戦士術』と、称賛半分からかい半分に呼ばれている
アルベルト流魔術師としての能力は、以下の通りである
魔力保有量:25
適性合計値:45/72
属性 |
火 |
水 |
風 |
土 |
雷 |
命 |
光 |
闇 |
数値 |
2 |
8 |
7 |
1 |
5 |
6 |
7 |
9 |
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チラシの裏 |
+
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その他プロフィール |
好きなもの:ホットココア、素材の味を活かした料理
嫌いなもの:『希望』、差別、無神経、夕日(碌な思い出がない)
趣味:料理
苦手なもの:性愛全般、公衆浴場
好きな時間の過ごし方:1人で思索に耽る、レグルスと共に行動する
コンプレックス:自分の肉体、左利きである事
自慢:これでも一時期に比べれば、大分口数が多くなった事
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設定しているテーマ曲 |
『ARMORED CORE Ⅳ』より
Thinker/星野 康太
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名前の由来 |
今までのキャラの中でも、名前がかなり難産だったキャラ
まず最初に、名字の『ワードナール』から作られて、これはRPGのご先祖様である『Wizardry』の魔導師ワードナからすぐに作られた
ところが、「男っぽくも女っぽくもない名前」をつけようとして、上手く思いつかなかったので苦戦
中身の気に入ってる音の『アル(ガル・バルなど、頭に印象のある音にしやすいと勝手に考えてる)』を頭に据える所までは思いついたものの、そこから幾つも考える事に……
アルマ:いやいや、思いっきり女の名前になってしまう
アルト:確かに中性的だけど、むしろ「どっちでもある感じ」がするし、なんか語感があっさりしすぎてる気がする……
アルフ:……確かに良いんだけど、『北斗の拳』や『リリカルなのは』に同名キャラ居るしなぁ……(ちなみに『北斗』では男で『なのは』では女)
と、散々悩んだ結果
アルク:おぉっ、なんかバランス良いし、ちょっと歪な感じもする。これは良い!
……と、ここまで来てようやく名前が決まったと言う、結構長い経緯があった
『月姫』及び『Melty Blood』のヒロイン『アルクェイド・ブリュンスタッド(通称アルク)』を思い出したのは、使い始めて大分経ってからでしたとさ……
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最終更新:2018年08月15日 17:32