≪Person≫
【Name】 |
アルフレド・フェリシアーノ(Alfred Feliciano) |
【Sex】 |
男 |
【Age】 |
23 |
【Race】 |
人間 |
【Job】 |
水の国警察所属/SCARLETメンバー |
【Body】 |
身長178cm/体重67kg |
【Character】 |
水の国警察出身の刑事。性格はひたすらに真面目で、融通が利かない面もあるがその分誠実。市民にも好かれているが、まだ若く経験も少ないため失敗も多い。しかし、ここぞという時の推理力や洞察力には目を瞠るものがある。 見た目は完全にインテリメガネで、根暗な印象もあるが……実はかなり怒りっぽく、しかも普段大人しい反動か、怒らすとかなり怖い。特に銃を握っている時はすぐテンションが振り切れる傾向があり、所謂トリガーハッピー的な一面も。 余談だが過去に女性関係で何かトラブルがあったようで、未だにやや女性を苦手としている様子。昔の彼女の話は禁忌。 |
≪Figure≫
【前髪を左側だけ上げた藤色のミディアムヘア、赤紫色の瞳に黒縁メガネが特徴の、いかにも怜悧な印象の青年だ】
【フォーマルなスーツの上に紺色のトレンチコートを着込み、首元には黒いマフラーを巻いているだろうか】
【コートのシルエットには少し膨れている箇所がいくつかあり、その下に〝何か〟を隠し持っているように見える】
【灰色のカッターシャツに白色のアフガンストール、下はデニムジーンズに膝丈ブーツという服装】
【身体の各所にはポーチ付きのベルトを装備し、左胸の上と腰の左右にはホルスターが取り付けられており】
【左胸には派手な金色をした大型拳銃が、腰の左右には既存のどんな拳銃にも当てはまらない奇抜な外観の銃器が二丁、それぞれ吊り下げられている】
≪Weapon & Tactics≫
◆魔弾銃アル・ティニン
アサド・アル=アーデルの持つ
魔弾砲アルハーディと同系統の技術を用いて作られた兵装。
警察の高い技術が総動員された一品である。
一見すると二丁拳銃だが、実際は
『ナール』と
『キブリット』という性質の異なる二つの銃を
二丁一対とするひとつの大型銃。どちらも黒い特殊魔鋼をベースに要所を白い強化パーツで覆い、緑色のエネルギーラインの走る近未来的な外見。そのまま盾としても使えるほど非常に頑強な構造をしている。
発射される魔弾は本人の魔力で作られるが、グリップに自動蒐集機能があるため、魔力が切れるまで装填動作無しに撃ち続けられるという大きな利点がある。
魔弾の属性は、アルフレド自身が先天的に保有する風属性の生み出す空圧弾を基本とした、殺傷用ではなく制圧用のもの。魔力製の弾殻(バブル)の中に圧縮空気を閉じ込め、着弾等の衝撃によってそれが破損することで内部の空気が一斉解放、強い衝撃を伴って炸裂する……といったプロセスで効果が発揮される。
また、デフォルトの風属性弾の他、マガジンの換装で炎熱弾・氷冷弾・電撃弾の三種を使い分けることも可能。ただし、こちらには弾数制限が存在する。
属性変更にはマガジンを抜き取って換装する動作が必要になるが、空圧弾への変更に限れば、マガジン底部のスイッチをオフにすることで属性を無効にして素早く使い分けることが出来る。ただし、属性変更中はエネルギーラインと弾殻の色がそれぞれ赤・青・黄に変化するため、フェイントの様な使い方は出来ない。
▼『Nara(ナール)』
下部にマガジンが填め込まれた、四つの砲身が連なる回転式多砲身機関銃。要するにハンドサイズのガトリングガン。側面には『Nara』という刻印がある。
後述の合体機構用に、後部は刀剣の護拳のように広がった構造をしていて、その中にグリップとトリガーが隠れている構造。使用時はその中に自分の手を突っ込む形になるため、盾として使用する際の安全性も高い。
発射形態は、引き金を引き続けることで四連装の砲身が高速回転、魔弾を大量にバラ撒くというもの。弾速は亜音速であり見て回避するのは難しいが、反面弾丸が小さく分割されてしまっていて一発の威力は投石程度しかない。流石に全身に浴びれば危険だが、数発当たったぐらいならどうということもないだろう。
なお、この砲身部は射角の微調整が可能で、直線状にして弾丸を一点集中させたり、やや外側に向けて弾幕を張ったりといった使い分けが可能。
▼『Kibrit(キブリット)』
上部にマガジンが填め込まれた、長大なストックと小さな銃身を組み合わせたアンバランスな見た目のハンドガン。側面には『Kibrit』という刻印がある。
発射形態は普通の拳銃と殆ど変わらず、引き金を引くことで弾丸を一発放つというシンプルなもの。弾速も鉛の銃弾と殆ど変わりない。
こちらは『Nara』ほどの連射は効かないが、弾が分割されたりしないので魔弾本来の威力が発揮され、高い威力が保障されている。
また、引き金を引き続けることで魔弾を別の形に成型して放つことが可能であり、ストック上部のセレクターを切り替えることで、力を凝縮して魔弾の威力を高めるチャージショットと魔力を照射し続けることによる細長いレーザーショットの二つのモードを使用できる。
▼『Al-Tinnin(アル・ティニン)』
『ナール』の後部に『キブリット』を合体してエネルギーを直結させた、この銃本来の姿。形態移行時、側面部に『Al-Tinnin』という文字が浮かび上がる。
その実態は拳銃の域を大きく超えた大威力砲撃形態であり、後部『キブリット』の引き金を引くことで全部『ナール』の砲身が連動して高速回転を開始&砲身前にエネルギーを集約し、バスケットボール大の高威力属性弾を撃ち放つことが出来る。
また、この形態でも『Kibrit』側のセレクター切り替えは有効であり、チャージショットなら単純な大威力砲撃に、レーザーショットならバレルの回転によって四本のレーザーが螺旋状に絡みつき、より強力な貫通力を帯びた直射砲撃として使い分けることが可能。
更に、両銃マガジンの組み合わせによって複合属性弾を放つことも可能な他、両マガジンの属性を合わせて直列させる事で最大威力を引き出せる。
なお、この状態でも魔弾のバブル構造は変わらず、複合属性弾の場合は異なる属性を内包した二つのバブルをくっつけて球状に成形し、これが着弾地点で弾けた時に初めて両属性が混じり合うといった仕様。一発の弾丸というより、二発の砲撃が同時にヒットするような感じになる。
最後に欠点として、引き金を引いてから発射までに多少ラグがある上に連射も効かず、魔力の消費もかなり激しいため、どんな場面でも使える形態ではない。
◆大型拳銃
魔弾銃の他、ド派手な金色に塗装された大型拳銃も装備。装填数は7発、予備マガジンを二つ用意してあり、最大弾数は21発。
実弾銃というと警察の支給品のようだが、実際は制圧用に非常に便利な魔弾銃の方を標準装備として申請してあり、こちらは完全にアルフレドの私物。
学生時代に水と塩だけの生活に耐えて密かに購入した限定モデルの拳銃であり、アルフレドにとっては数年来の愛銃にしてお守りのようなもの。
魔弾銃が対人に特化しているのをいいことに、こちらは弾丸に大口径マグナムを採用したトンデモ拳銃となっており、対物破壊用などのサブウェポンとして使用される。
≪Background≫
小さい頃から
ヒーローに憧れ、その夢を一途に追って警察を志した青年。猛勉強の末に警察学校をトップクラスの成績で卒業、最近念願の
警察入りを果たす。
…………だが実際に現場に出てみると、すっかり自警団にお株を奪われた警察組織は戦力不足と意欲不足が甚だしく、内情は没落しきってしまっていた。
現実を目の当たりにしたアルフレドは
警察の権威を復興させるという大きな野望を抱き、日々の業務をこなしながら少しずつ警察内で派閥を拡大し、勢力の確保に勤めている。
そんな信条もあって、アルフレドは
SCARLETの体制が確立した際も迷うことなく真っ先に飛び込み、軍や自警団と協力して世界各国で実績を積み上げていった。
その途中で
アサドにスカウトを受け、彼の指揮する特殊部隊『
ヘイダル』へ入隊。現在は部隊内で参謀役の地位に就き、副隊長的な仕事をすることもある。
……ただ、だからといってアルフレドが自警団の事を好きかというとそういう訳ではなく、アサドの部下になったのも直に現自警団の体制を観察して技術を盗むためという打算が大きい。アサドもそれを承知で彼を引き入れたようで、部隊員たちとは味方としても敵としても良い関係を築いているようだ。
以前、未だに尊敬するそのエドガー当人が、同じく尊敬する隊長である
アサドを逮捕するという事件が発生したが……同じ警察所属ということでどうにか濡れ衣を着せられずに済んだアルフレドは、仲間を救おうと二ヶ月間も四苦八苦した末、多くの協力者の力も借りて
ようやく無実を証明することに成功する。
行き過ぎた独自捜査や内部告発などの行動が目に付いて彼自身は左遷され、フルーソ本庁から渦中のアトラヴェル警察へ逆戻りする羽目にはなったが……。
当然、後悔はない。現在はしばらくぶりの安寧を享受しつつ、
GIFTに拉致されたエドガーの身を案じているようだ。
詳しくは
こちら。
≪Memory≫
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2013年12月・2014年1月 |
12月20日
「次は、逃がさない……………ッ!」
最近頻発していたGIFTによる一連の鉄の国事件の舞台も、ついに首都・〝黒鉄の都アブサス〟への侵攻にまで至った。
国際サミット警護のためにSCARLETを通じて現地入りしていたアルフレドは、GIFT軍襲来に伴う混乱を収めるため、民間人の避難誘導を行っていた。
だがその最中、中央公園内の広場中央にて、近隣の自警団員を多数蹴散らしたと思しき女と遭遇。アルフレドは彼女を拘束すべく戦闘に至った。
相手は魔弾を容易く弾く重厚な鎧と能力により形状と破壊力を変化させる大剣、何より理屈を超えた気迫によってアルフレドを苦しめる。
だがアルフレドも属性弾や地形利用で策を張り巡らせ、最後はこちらも真っ向から気迫で挑んで、見事女戦士の撃退に成功。
しかし代わりに深手を負い、逃走する彼女を追撃する事はまでは出来なかった。アルフレドはその女戦士、 フラズグズ・スヴァンフヴィードを次こそは捕らえると誓う。
12月29日
「ユウト君に、一体何があったと言うんだ…………?」
この日、とある事件の窃盗犯を追って路地裏へ踏み込んだアルフレドは、そこで全身を血塗れにした謎の男と遭遇する。
体つきは成人男性であるのにえらく幼稚な喋り方で、何より〝悪人〟を執拗に嫌う。その男の名は、 ユウト・セヴォラインディといった。
悪を嫌うという意味では警察とて同じ。しかし彼は『てんしさま』なる謎の存在の声を聞き、悪人を〝殺害〟という最悪の行為で滅ぼそうとしていた。
幸いユウト自身の力が及ばず、今はまだ誰も殺していないという。アルフレドは必死の説得を試みるが…………やはり、聞き入れては貰えない。
アルフレドは最後に自身の連絡先を渡し、何かあればいつでも相談に乗ると言い残して、悔しさを胸にその場を去るしかなかった…………。
――――後日独自に調査を行い、彼があの UNITED TRIGGERに所属して活躍していた事、そしてある時期に突如失踪し、その後発見された時には人が変わったようになってしまった事などを調べ上げるも、結局彼がどうしてあのようになってしまったのか、失踪中に何があったのかという核心の部分は、未だ謎のままである。
1月6日
「嫌な予感がするな…………彼は、大丈夫だろうか」
別件の聞き込み調査のために慣れない土地までやってきたアルフレドだが、情けないことに道に迷ってしまう。
仕方がないので、恥を偲んで近隣住民に道を尋ねようとしたのだが――――ふと怪しげな廃屋が目に付き、アルフレドは刑事の勘に導かれてその中へ。
…………予感は的中。廃屋の中には三人分の死体と、 君の冷えた亡骸に触れた夜、或いは淡い寂寥という奇抜な名前に奇妙な口調の青年が居た。
即座に応援を呼んだアルフレドは、その後死体と廃屋を簡単に調べ、死因が何らかの能力により使役された植物による絞殺であること、かつて家族が住んでいたと思しき廃屋に全く赤の他人同士の男性・女性・子供を並べ、家族のように見せかけた猟奇的な見立て殺人である可能性が高いこと、そしてその青年が現場から逃げ出す櫻の国の喪服姿に白髪痩身の男を目撃したことなどの情報を掴む。
青年との話もそこそこに、暫くして応援が到着。アルフレドは青年の捜査協力に感謝しつつ、また新たに起こった凶悪な能力者犯罪に怒りを募らせた。
後日、また同じような事件がその男らしき人物によって引き起こされており、アルフレドも当事者としてその捜査担当へ抜擢。目下捜査中である。
1月17日
「いつまでも自警団の後手に回ってはいられない。僕も、更に精進しなければ…………!」
水の国都市部の〝パールタワー〟にて、テロリストによる立て篭もり事件が発生。自警団は人質奪還作戦を決行する為、急遽有志へ協力要請を行った。
また自警団に事件解決の主導権を奪われ、周辺で野次馬の抑制などの地味な業務に当たっていたアルフレドも、これを受けて作戦メンバーへ加わる。
犯人の要求を受け、アルフレドは同じく協力者の ミーア・モリリス、 ヨーレレイ・スラー、 フェインソリトと共にパーティホールへ突入。
扉を開いた瞬間に付き添いの自警団員が一名殺害された挙句、今回の事件の目的を「見せしめ」と断ずる首謀者・ 獅子牙迅皇にアルフレドは冷静さを失うほど激昴、彼の用意したリングにて正面きっての激闘を挑む。
近接格闘を得意とする獅子牙に追い詰められるアルフレドだったが、仲間達の支援を受けて見事その猛攻を突破、渾身の一撃を叩き込んだ。
最後は自警団の本隊が突入し、無事人質を救出。その鮮やかな手立てに嫉妬と敬服を覚えつつ、アルフレドは意識を失って救護隊に運ばれる。
…………後日、ある囚人護送車が襲撃されたという一報を受け、アルフレドはまだ事件は終わっていなのではと疑念を募らせる。
1月25日
「本当に、無事に終わって良かったですよ…………」
場所は 砂の国、 イウサール大砂漠。今年も恒例行事であるサンドワーム討伐の時期がやってきた。
アルフレドもまた 隊長からの召集を受け、『ヘイダル』の一員として戦場に赴く。
更に助っ人として駆けつけた六人も加わり、一行はかつてない巨大サンドワームと対峙し…………。詳細は こちらへ。
予想外のトラブルが原因でアルフレドは隊の指揮権を預かることとなったが、重圧に耐えつつもどうにか副隊長の責務を果たし、勝利へ貢献した。
その功績を称えてアサドが個人的な祝勝会を開いてくれたが、何故か付いてきた うわばみ女に容赦なく酔い潰される羽目に。
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2014年2・3月 |
2月17日
「『スクラップズ』……またいずれ、戦うことになるのでしょうね」
先日のラグナール襲撃事件からまだ日も浅いこの日、ラグナールに新たな脅威が襲い来た。
あの日落ちる月を見ていることしか出来なかった悔しさから暫しラグナールに滞在していたお陰で、アルフレドはカノッサの襲撃にいち早く反応する。
そうして彼は、同じく駆けつけた マーシャル・T・ロウと共に、倉庫街にて カニバディール率いる 『スクラップズ』の面々と戦う事に。
敵の数と奇抜な能力に圧倒されつつも、アルフレドは最初に立ち塞がった ノーティヒア・ウェーブナーを打ち倒し、ロウと共にカニバディールと対峙。
満身創痍の手傷を負わされつつも決死のサポートを行い、ロウがカニバディールに致命打を与える為の隙を作り出すことに成功した。
どうにか撃退には成功したものの、『スクラップズ』は最後に 昼の国・ヴェンドゥラーへの襲撃を宣言。次の戦乱の気配はもう近くまで迫っている。
2月17日
「――――これで終わりには、しません」
この日の深夜、一日の業務を終えて久々に恩師である エドガー・ハーレイと電話口で話していたところ……路地裏の宝石店の中で不審な人陰を発見。
そこで強盗を働いていた三人の少年を見咎め、あまり気は進まないが現行犯逮捕という成り行きになった所、少年達は予想外の戦闘力で抵抗。
どうやら相手は分身の術を使用する〝忍者〟であるらしい。明らかに今回が初犯ではない……そう考えたアルフレドは、彼らを取り押さえに掛かる。
……非合法な宝石店から物を盗み、本当に必要な者に分け与える。それも確かに正義だ。それでもアルフレドはその行為を許せず、両者の意思は拮抗。
最終的には数に押される形でアルフレドが隙を突かれ、睡眠薬で眠ってしまった所で宝石を奪われるという苦々しい結果になってしまったが……。
どれだけ掛かっても、必ず彼らを止める。アルフレドはそう決心し、証拠の一切が抹消された現場を執念深く捜索しに掛かるのだった。
2月21日~
「どうして……どうして、こんな事に…………ッ!」
アルフレド達『ヘイダル』の面々は、前回のサンドワーム討伐任務から続投して、ラズワルド地下遺跡という未開の遺跡へ調査隊の救援へ向かう。
少数精鋭ということで、部隊の隊長・副隊長である アサドとアルフレドが結成された救援部隊の指揮を執ることになったが……。詳しくは こちら参照。
……そしてこの事件の数日後、 11月末の極秘調査について容疑を掛けられたアサドが、水の国警察から逮捕されてしまう。
そして、彼を逮捕したのはアトラヴェル警察のトップは――――かつてアルフレドがその背を追っていた、エドガー・ハーレイという恩師だった。
現在はアサドを解放するため、そしてエドガーの本心を探るため、たった一人で警察の内情を探っているが……そのショックは、やはり大きい様子だ。
3月24日
「何度やられようが、諦めるわけにはいかない………」
アサド関連の件もあって酷く疲弊していたアルフレドは、今日の夜勤を終えたところで流石に限界を感じ、仕方なく公園で一休みすることに。
――――しかしそんなところで、偶然にもかつて出会った忍者の少年と再会する。どうやら彼の名前は 阿賀丸忍太というようだ。
あの事件の捜査は少年の後処理が完璧だったせいで殆ど進展しておらず、いい機会だと接触を持つが……本人は他人のフリでやり過ごそうとする。
そこで職務質問を装って少年を揺さぶり、どうにかボロを出すよう誘導するも、あと一歩というところで駆け引きに勝ったのは少年の方だった。
結局、先日手に入れた W-Phoneを使って声紋と顔写真を入手するのが精一杯。一矢報いはしたものの、またも苦い敗北を期すことになったが……。
……あれから、ひとつも捜査が進展していないわけではない。最後にそんな事を仄めかし、その日は色濃い悔しさを胸に少年を見逃すことになった。
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2014年4月 |
4月6日
「頼りがいのある方でした。また、どこかでお会いできれば良いのですが」
アサドの無実を証明するべく動く傍らにも、当然ながら通常の業務を疎かにするわけには行かない。
GIFT関連の事件との通報を受けて路地裏に駆けつけたアルフレドだったが……遺体の傍らには、同じ刑事である 矢薙がいた。
風の国警察所属にして、SCARLETとはまた別の方式で国際的な捜査に関わっているという彼。アルフレドにとっては先輩刑事と言ったところか。
遺体の調査を進めつつ、お互いの近況を交換し会う二人。普段国外の刑事と殆ど話すことのないアルフレドに、彼の含蓄ある話は良い教訓となったことだろう。
4月12日
「――――やっと、糸口を見つけられた。そんな気がします」
なかなか進展しない捜査に苛立ちつつ、アルフレドは気分転換に公園で訓練でもすることに。
射撃練習に集中していたところ、偶然にもこの様子を見てやってきたのが シーナであった。
かつてサンドワーム戦で世話になったということもあって話も弾むが……アルフレドの元気のない様子を見かねてか、シーナは彼を甘味屋へ誘う。
――――そこでシーナに求められ、アルフレドは彼女を信用して一連の事件の詳細を語ることにしたのだった。
全ての話が終わって、シーナは不幸に見舞われている友達]の為なら協力しても良いと言ってくれる。
また更に、彼女から一週間ほど前にその友達と会ったと言う証言も得られた。その後は、互いに連絡先を交換して別れたが……。
後日、彼女からの情報によってアルフレドは無事 夜凪レラと合流。更にシーナの地術のサポートを受けたアルフレドは、ある大胆な作戦を決行する。
4月17日
「全てが片付いたら、いずれ。……彼女のことも放っておけませんから」
先日の約束により、 シーナから数十体ものゴーレムの軍勢を受け取ったアルフレド。
彼はその足で、かねてから目をつけていた GIFTの一拠点に襲撃を仕掛ける。ゴーレムを指揮しているとはいえ、単騎での奇襲は無謀にも思われたが……。
実際にはアルフレドが表で騒ぎを起こして敵を引き付け、 夜凪レラが拠点内へ侵入。とあるデータを奪取するという手筈であった。
戦いは混戦を極め、アルフレドも次第に追い詰められていくが――――その時。アルフレドにもGIFTにも味方しない第三の人間が場に現れる。
アンジェル・ベルジュロン。サンドワーム戦や遺跡救援任務の折に世話になった人物であり、UTのメンバーであった筈の彼女。
しかし彼女はいつの間にか変わり果てて、 カノッサ機関の手先としてGIFTを殲滅せんとする〝悪〟と化してしまっていた――――。
結果的には暴れ回る彼女の行動がアルフレドの目的の一助となり、作戦は成功するも……懸念が残る幕引きとなった。
4月19日
「エドガー課長――――必ず。必ず、お助けします…………!!」
二日前の拠点襲撃にて、とあるデータ……GIFTが近日開く会合の日時と場所の情報を手にしたアルフレドは、全てに決着を付けるべく動き出す。
内部告発、という警察組織への裏切りを犯してでも、絶対に真相を解き明かして〝正義〟を貫く。その覚悟で自警団勢力に加わるアルフレド。
そして当日、会場となったアトラヴェル旧市街の『アトラヴェル第三産業ビル』で彼が見出した真実とは――――。詳しくは こちらへ。
結果的に、アルフレドはようや アサドと『ヘイダル』の仲間達の無実を証明することに成功。
その後の展開は激動としか言いようがなく、警察の信頼が地に落ちるわ自身も 本庁からアトラヴェル警察に左遷されるわの大童だったという。
とにかく、アルフレドはひとまず事件で負った大怪我を癒すために病院で療養する。……まぁ、戻ってきた仲間達に連日囲まれて、喜ばれるわ泣かれるわどやされるわの滅茶苦茶だったため、実際は休む暇もなかったかもしれないが。
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これまでに - 回、僕のデータが閲覧されたようですね。そこの貴方、もし何かお困りでしたらいつでもご連絡下さい。
最終更新:2014年06月01日 16:07