〝Hasta la vista(また会いましょう)♪〟
≪像≫
【Name】 |
ミドナ( Midna ) |
【Sex】 |
女 |
【Age】 |
不明 |
【Race】 |
人間 |
【Job】 |
SCARLETメンバー(現在離脱中) |
【Body】 |
身長166cm/体重●●kg(塗り潰されている……) |
【Character】 |
良く言えば気さくで目を引く、悪く言えば馴れ馴れしくて派手っ気な女。年齢不詳だが、外見は20代程度である。 ひたすら〝自由〟であることを生きる指標としており、目的もなく世界中を放蕩しては楽しいことや派手なことにふらふら寄っていく根無し草。良くも悪くも自由奔放で、周囲を振り回すタイプ。 SCARLETに加入し、縁あって『ヘイダル』という部隊に入った今でも、その性格を変える気はないらしい。 気乗りしないことは適当に済ませてしまう悪い面はあるものの、少なくとも道楽に関しては一流で、自分だけでなく周囲も巻き込んで一緒に騒ぎまくるムードーメーカーな一面は間違いなく長所であろう。 血の気が多く喧嘩の類も大好きなのだが、弱いものイジメだったり殺し合いだったりの「盛り上がらない喧嘩」は心底嫌いなようで、殴り合った相手とは後で必ず飲み明かして後腐れを無くすのが信条。 ちなみに、過去に起きたとある事件をきっかけに子供好きになった模様で、今はこの子を大層可愛がっている。
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≪姿≫
【褐色の肌によく映えるやや赤色の入った白髪、ツリ目気味の金色の瞳が特徴の、二十代程度に見える女だ】
【髪型は肩口までのセミロングだが、長い後ろ髪をたてがみのように跳ねさせた、かなり野性的なアレンジが加えられている】
【そして服装の方も、暗い赤色のチューブトップの上に、白色で丈の短いファー付きコートを羽織ったヘソ出しの格好に】
【下はデニム地のホットパンツに茶色いショートブーツを合わせて大胆に生足をさらけ出した、全体的に露出度の高いワイルドなものであるだろうか】
【更に、耳には金色のピアス、腰回りには上部にリングのようなものがいくつも嵌まった鉄製の腰当て、両手にはバンテージを巻いており】
【そういった装飾品や元々派手っ気な服装も相俟って、少なからず荒事に慣れていそうな印象が感じられるかもしれない】
≪力≫
◆阿 修 羅 ノ 御 手
果てしなく単純明快に、自分の腕を増やすという能力。
発動すると、手首に美麗な装飾具を付けた朱色のエネルギー体の腕が背中から四本生えると同時、自らの両腕も朱色の光を纏った状態となる。
その名の通り阿修羅のような六本腕となったこの状態では手数が常人の三倍になる他、増えた四本腕は本人の腕の約1.3倍程度の長さを持ち、リーチも増大。
極めつけに、増えた腕はもちろん朱色の力を帯びた自身の両腕も高い筋力と敏捷性を帯びて、全力で殴れば岩をも砕く程の膂力を発揮する。
それらの特性のお陰で素手での戦闘はもちろん、彼女が最も得意とする短刀による近接戦闘も最大で六刀流+岩をも砕く腕力という強力極まりないものと化す。
もちろん掌が増えたことで他の様々な武器も併用可能であり、内容自体は単純なものながら近接戦での制圧力においては無類の強さを誇る能力といえるだろう。
欠点としては、長い腕が四本も増えたことで逆に的が増えた形になって被弾しやすくなっていることがまずひとつ。二つ目は、増えた腕自体の強度は生身の肉体とそう変わらず、大怪我を負うと維持出来なくなって消失すること。そして最後のひとつは、その増えた腕にも〝痛覚〟があるということである。
これらを纏めると、腕が増えたせいで被弾しやすく、しかも強打を受けると普通に破壊されてしまい、その際は本物の腕を欠損するのと変わらない地獄の激痛を味わう羽目になるということ。過度のダメージで腕が消失すれば痛みもすぐ消えるようだが、一度消された腕はその戦闘中にもう一度呼び出すことが出来ない。
故に彼女と戦う際の攻略法としては、とにかく腕を攻撃し続けて手数の減少と激痛による精神的ダメージを両立させていくことが重要となるだろう。
ちなみに、
実は腕だけでなく全身の筋力が強化されているのだが……超強化されているのは腕だけで、他の部位は自身の腕力で自滅しない程度の最低限の身体強化しか行われていないので、このことは本人ですら気づいていない。エネルギー体の腕といい、
アートマン等に近い能力ではないかとも考えられるが……。
≪装≫
◆短刀&拳銃
腰当てに差した合計8本の短刀と腰当ての裏側に隠してある三丁の拳銃が、彼女がデフォルトで持っている装備である。
基本的にはこれらを使用して戦うものの、「剛力の六本腕」というアドバンテージを十分に生かすため、相手によって更に追加で武器を担ぐこともある。
短刀は鍔のない刃渡り30センチ程度のもので、微妙に歪曲した片刃の曲刀となっている。投擲にも使えるよう軽さと安さを重視している為強度はそれほどない。
柄には滑り止めが巻かれ、最後部にクナイのようなリングがついているのが特徴。ここに指を通して短刀を回すジャグリングじみた動作が癖になっている。
そして拳銃の方は、まず二丁は装填数17+1発のポピュラーな拳銃、最後の一丁は大口径のマグナム弾を6発装填可能な大型リボルバーという構成。
一丁にひとつづつ替えのマガジン(リボルバーに関しては専用弾×6)を所持しており、最大射撃可能数は三丁合わせて84発となっている。
戦法としては短刀による速さと手数を重視した近接戦闘を主軸に、要所要所で拳銃による遠隔攻撃や牽制を織り交ぜていくような形。
短刀がメインウェポン、拳銃がサブウェポンという位置づけとなっているわけだが、これには訳があり、彼女にはまだ実用レベルの射撃能力が無いのである。
実は彼女が拳銃を使い出したのはごく最近、
二挺拳銃で戦う同僚と
多数の武器を持ち替えて戦う同僚に触発されてのことで、それ程使い慣れていないらしい。
なので下手に狙いをつけても当たらず、ついでに言えば彼女の性格上「ちまちまやるのは嫌い」らしいため、拳銃の扱いに関してはとにかく適当に撃ちまくって弾幕を張ったり、直接狙撃するにしても確実に当たる近距離からの射撃が主という何とも彼女らしい大味なものとなっているようだ。
幸い
六本腕を駆使すれば三丁拳銃までなら両手が塞がらないので、素早いリロードで間断なく弾幕を張れる利点は確かに大きい。
なお大型リボルバーに関しては他二丁とは比べ物にならない高威力&高反動を持つ特別なもので、素人には到底扱えないシロモノである。
一応能力発動中のミドナなら片手撃ちも可能ではあるが、短いバレルに強大な反動、元々悪い射撃能力に片手撃ちまで加わると命中率は果てしなく落ちる。
そんな事情で対人用として運用するのが難しいため、これに関しては対物破壊や攻撃相殺用などの「サブのサブ」ぐらいの立ち位置で使われる。
◆炎獅子装備
過去に〝炎獅子アリギエ〟の討伐に関わったことで、その素材を使用した二種類の強力な装備を手に入れた。
まずひとつは〝炎獅子の爪牙〟を加工して作られた六本の短刀。見た目は他の短刀とあまり変わらないが刃渡りがやや短く、動物素材なので金属光沢が無い。
刃の切れ味自体は悪いが、宿った強力な火属性によって対象を〝焼き切る〟ことが可能であり、対人から対物まで広く使っていける一品。
反面やや扱いが難しく、柄に耐熱布が巻かれてはいるものの油断すると自分の手も焼けてしまう。そのため、普段は二本だけ装備しているようだ。
そしてもうひとつは、武器や服に埋め込むことで炎を使役することが可能となる〝炎獅子の心臓の琴線〟というもの。
ミドナはバチ当たりなことに冬場でも露出度の高い格好をしたかったらしく、これを普段着ている白いコートに織り込んで極上の防寒具としている。
……勿論そんなふざけた使い方だけでなく実際に炎を使役することも可能だが、こちらは上記の短刀以上に制御が難しいため使用にはリスクが大きい。
炎を噴射するどころか少し高熱を発するだけでも自分が火傷する恐れがあるため、殆ど直接的な攻撃手段としては用いられず、基本的には縄で拘束された際や敵に密着された際に一瞬だけ炎熱を発するという受動的かつ瞬間的な使い方でリスクを抑えているようだ。
≪Background≫
世界中をふらふらと放蕩している女性。鳥のように自由気ままな性格で、
何かに縛られることを極端に嫌っている。
なぜ旅を続けているのかについては、これまで幾人もが彼女に問うたものの、
目的は一切無しにただ楽しいことを探して歩き回っているだけと話している。
非常に陽気な性格で、敵だろうが味方だろうが分け隔てなく接しようとする豪胆さを持っているが……酒の席で僅かに聞ける言葉から察するに、彼女の出身地は
あの劣悪な治安環境で知られる泥の街であるらしい。一般人と比べてかなり低い学力や、何故か
自分の本当の年齢を知らないなどの点からも察せられるとおり、その人生は苦難に満ちたものであったようだ。彼女が当て所ない旅を続ける本当の意味も、その辺りに隠されているのかもしれない……。
ちなみにSCARLETへ加入した現在でも
放蕩癖は一切直っていないようで、各国で道楽に興ずる彼女の姿を見かけることもあるだろう。
――しかし。その後桜の国にて起きた動乱にてガルマに連れ去られ、次の風の国での騒乱ではガルマに引き連れられる形で姿を表し、かつての同志たちと敵対。
その目的はガルマに取り憑いた戦神の手助けでは決してなく、戦神の力を失えば死んでしまう体になってしまった実の父親を救うためである。
とはいえかつて共に戦った仲間や同志たちと戦うのには強い迷いがあるようで、父の命と信念との間で板挟みになって自己嫌悪を募らせていたようだが……。
最近、
ブラック・レッドラインとの再会によってようやく覚悟を決めた模様。
ガルマの娘ではなく〝ミドナ〟としてSCARLETに戻りたいとはっきり宣言した。
だが、彼女は戦神によって体に〝闘争本能〟を強制的に増幅する
赤い呪刻を刻まれてしまっている。以前は感情が高ぶると正常な思考を失って暴れ回ってしまう程度の影響だったが、思い悩んで捨て鉢になっていた期間が長すぎたせいか、現在は
完全に戦神に意識を乗っ取られて自由意志を奪われるレベルまで呪刻が浸透してしまっており、今すぐに仲間の元に戻るのは難しい状態にある。
本名は
エイダ=ハド=ラジャルード。戦神に乗っ取られている
ガルマ=ハド=ラジャルードの実の娘である。
物心ついたときには既に
泥の街に住んでおり、盗賊団の下で
奴隷として暮らしていたらしい。ミドナという名もこの時代に自分で付けたらしく、盗賊たちがアジトにしていたのが古い食料保管倉庫のような場所であり、押し込まれた居室の前にたまたま「3-D7」という区画番号が振られていたことに由来する。
その後能力の発現を機に脱走した後、顔も覚えていない両親を五年もの間探し回ったものの、ようやく見つけた生まれ故郷でミドナは残酷な真実を知る。
生き残りの話によれば、かつてこの村で盗賊団による大規模な奴隷狩りがあり、村は一夜にして焼き払われ壊滅してしまったという。
その際に体の悪かった母は殺され、家族を守ろうと戦った父も返り討ちに遭う。そして残された幼い自分だけが、奴隷として拉致され生かされたのだった。
そうして最後の希望を失い、世界中を当て所なく放蕩し始めたミドナが、最近ようやく見つけた居場所がSCARLETだったのだが――。
誰よりも会いたかった家族が、実は生き延びていたことを知る。そして、戦神という邪悪な存在に乗っ取られてしまっていることも。
ミドナが仲間を裏切るほどに父親に執着したのは、奴隷時代に愛されなかった経験と、ようやく会えた父を失いたくない思いからだったのだろう。
ちなみに、彼女が多用する「Hasta la vista」という挨拶も、かつてのガルマから教わった覚えのある数少ない思い出であるとのこと。
≪Memory≫
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2013年11・12月 |
11月18日
「随分でっかい猫ちゃんだったけど、歯ごたえはあったわね!」
昼の国西部の宗教都市・ゼン=カイマの近郊に、周囲に甚大な被害を齎す魔獣〝炎獅子アリギエ〟が出現したとの報告がSCARLETへ齎された。
相手が獅子ということで少しばかり縁を感じたこともあり、ミドナは部隊を伴わず単独で依頼を受託し、ゼン=カイマへ出動。
同じく依頼を受けて集まった クシーと ねこもと、それに現地の僧兵達と協力し、アリギエの討伐戦が開始される。
人語を解する高い知能と莫大な炎を操るアリギエは人知を超越した強敵であったが、他の二人の活躍に負けぬよう、ミドナも僧兵達が用意してくれた武器をその六本腕で最大限駆使して戦い、次第に彼を追い詰めていく。
最後には フレデリック・シャリエールがゼン=カイマ第三近衛騎士団を引き連れて増援に現れ、一行は傲慢な炎獅子を見事打ち倒したのだった。
ミドナは報酬として貰った大金を引っさげ、うっかり帰りの船便を逃すほど散々遊び回った後、強敵と殴り合った思い出と〝炎獅子の素材〟を手土産に帰っていったようだ。
11月23日
「喧嘩っていうのは…………もっと楽しくなくちゃ、駄目なのよ」
機関の占領下に陥った雷の国の『セードムシティ』より、軍部の拠点であった近隣都市『ブレザシティ』へ侵攻作戦が決行された。
これを受け、ミドナ及び彼女擁する『ヘイダル』はブレザシティへ出動、機関の兵士たちを相手に激しい防衛戦を繰り広げる。
その最中、中東部の前線司令部に至ったミドナは ネバーランドの面々と遭遇。先に居合わせた ねこむらと共闘し、彼女達と3対2の混戦を繰り広げる。
ジ・エンブリオンと クロス・ザ・ルビコンをねこむらに任せ――――ひたすら〝自由〟に生きようとするミドナと、ひたすら〝勝利〟に固執する シュバルツガイストの両者は、決して相容れない生き様を背負って激しく衝突する。
最後はシュバルツガイストとジ・エンブリオンの強力な〝決めの一撃〟をねこむらの手を借りて回避し、ミドナはその手で戦いに終止符を打った。
撤退していく三人の背中を見送り、ミドナは自身と正反対のシュバルツガイストの生き様に何を感じたのか……その目を赤く腫らして、帰路に着く。
11月24日
「あたま痛ったぁ…………伊那は大丈夫だったかなぁ」
前日の戦いの後味の悪さを引き摺って酒を煽り、酔った頭のままふらりと路地裏に迷い込んだミドナ。
露出度の高い過激な格好をした酔っ払っいの女性という格好の獲物をガラの悪い男たちが見逃すわけもなく、三人がかりで乱暴されかかる。
……のだが、酔っ払ってむしろ容赦が無くなったミドナは八つ当たりも兼ねて素手で三人を蹴散らし、正座させてお説教までし始める。
酒が足りないと叫び、あろうことか自分を襲った三人に酒を要求し始めたミドナだが……その場に 時雨伊那が介入し、事はどうにか収まった。
ミドナは暴漢たちの代わりに彼女をからかってやろうとするも、伊那の不思議なペースに呑まれて出鼻を挫かれ、いつの間にか酒気も抜けてしまう。
そうして話しているうちに馬が合ったようで、最後は伊那の希望もあって一緒に居酒屋へ行き、ミドナの奢りで朝まで飲み明かした模様。
※もちろん未成年の飲酒はダメなんだからね!まして大人が飲ませるとか最低だからね!なんかこんなこと別のところでも書いた気がする
12月8日
「さて、今の内にいい酒場でも見つけとこうかしらね♪」
気まぐれに 火の国の温泉街・クレーネへ訪れ、以前訪れたときに見つけた穴場の宿で疲れを癒していたミドナ。
山奥の寂れた場所で、他に客も居なかったのだが、そこへ山越えのために宿を探していた 天乃司が偶然現れる。
彼はミドナと同じく全国を放蕩しており、その縁で気が合った二人は縁側で酒を酌み交わすこととなった。
いざ話してみると他にもいろいろと共通点が多く、それを肴に酒も進む中、ミドナは司が過去に カノッサ機関へ関わっていたという話を聞く。
しかし例え昔がどうであれ、今一緒に酒を飲んでいる司を信じることにしたミドナは彼を SCARLETへ勧誘。自身のサイン入りのワッペンを手渡した。
司が実際に同僚になるかはともかく…………この日ミドナが、また一人良い酒飲み相手と出会えたということだけは、きっと間違いない。
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2014年1・2月 |
1月5日
「あのつるぺた娘、次会った時は…………ふふふ」
近場の飲食店で食事を採っていたところ、ミドナは偶然にも大通りでの毒殺事件に立ち会う。
たまにはSCARLETの一員らしい仕事をしようと、殺された男性のところへ駆けつけたミドナだが、そこでふと現場から立ち去る少女の姿を目に留める。
その少女・ 丹波の 同僚とよく似た格好を見て、ミドナは彼女が下手人であると直感。二人は交戦状態となる。
しかしその途中、騒ぎを聞きつけて夜の国自警団員の ディハート・グリムジャックが介入。その隙に丹波は逃げ去ってしまうのだった。
その後、ちょうど友人の頼みで アリギエ討伐に関わった三名を探していたというディハートの話を受け、彼と連絡先を交換。
酒を奢ってもらう約束を取り付け、その場は別れる事となったが…………この際、ミドナは別の事件に関わっていた 幸徳井佳乃から受け取った情報も合わせ、 フレデリック・シャリエールを警戒するよう進言した。アリギエの時の態度もあり、ミドナはフレデリックの事を怪しいと考えている様子。
1月25日
「いやー、どうなるかと思ったけど、終わってみりゃいいストレス発散だったわね♪」
場所は 砂の国、 イウサール大砂漠。今年も恒例行事、サンドワーム討伐の時期がやってきた。
ミドナは アサドからの召集を受け、『ヘイダル』の一員として…………というより単にお祭り騒ぎと聞いては黙っていられず、戦線へ加入。
更に助っ人として駆けつけた六人も加わり、一行はかつてない巨大サンドワームと対峙し…………。詳細は こちらへ。
見たこともない新たな攻撃を使いこなす巨躯の怪物に苦しめられ、最後は助っ人達に切り札を託し戦線離脱するも、そのお陰もあって見事作戦は成功。
後日の祝賀会では、もはや言うまでもないが飲みに飲みまくって多方面に迷惑を掛けたらしい。
2月13日
「……おかしなことになってなきゃいいんだけどね」
水の国内においてパトロールを行っていたミドナは、昨今流行り始めた 『ヒュドラ』による薬物中毒者の集団と遭遇。
拘束すべく交戦に至るも六対一という数にやや押され気味になっていたところを、通りがかった マーシャル・T・ロウに助けられた。
クスリの過剰投与による暴走などの危険な場面もありつつも、最終的にはロウとのコンビネーションもあり、死人を出さず全員を拘束することに成功。
この場はそれで収まったが……最近これと同じような事件が頻発しており、決して全てが解決したわけではない。勝利の余韻もそこそこに、僅かばかりの憂いも残った。
2月17日
「ふふっ、なかなか面白い奴だったわね♪」
いつも通りの放蕩癖でふらっと国外へ出かけ、今晩の食料として魚を釣ろうとある湖へやって来たミドナは、そこで 孫大聖と出会う。
ミドナと同じく旅をするのが趣味であるらしい彼と肩を並べて竿を垂らしつつ、旅に関する相談や能力に関する話など、他愛のない雑談に興じた。
あちらは賞金稼ぎでこちらは正義の味方。立場は違えど似た生き方をしている彼とは随分馬が合ったようで、結局日が落ちるまで話し込んでしまう。
最後はまたどこかで会えることを願いつつ、互いの宿へ帰っていくのだった。 なお少々大量に釣りすぎた魚は頑張って完食した模様。
2月21日~
「…………はぁー、サイッアク」
この日行われた砂の国での 遺跡調査任務から少し経って、仲間と共に遺跡で見つかった物品を水の国の研究施設に輸送しようとしていたが……。
途中で水の国警察に包囲され、身に覚えの無い共謀罪で危うく逮捕されかかったところをどうにか逃走。仲間たちとも離れてしまった。
現在も水の国国内で依然逃走中だが、少なくとも肉体面では、長年の放蕩生活で培った ゴキブリ並のサバイバル能力のお陰でそこまで深刻なことにはなっていないようだ。
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2014年3・4月 |
3月6日
「家族、かぁ………」
先日の事件の影響で行く宛をなくし、ツテで寝床にさせて貰っていた酒場からもついに追い出されてしまい、荒れていたミドナだったが……。
廃墟をうろついていた所に偶然 ブラック・レッドラインと遭遇し、追っ手かと勘違いして危うく戦闘一歩手前にまで陥る。
だが彼はミドナを捕まえようとする素振りが無いどころかミドナ達の無実を信じているとまで言ってくれ、ミドナもそれを信頼することに。
此度の事件について話し合う中で小さな不信感も完全に取り払われて、最後はブラックの好意によって屋敷に泊めて貰う運びとなった。
そこで彼と酒を酌み交わしつつ……ミドナはかつて自分が失ってしまった〝家族〟というものについて、様々なことを語り合うのだった。
また、アサドが捕まった経緯や調査の詳細についてブラックの推測を聞く中で、ミドナは自分では考え付かなかったある可能性に気づく。
即ち、今回の騒動の〝鍵〟はアサドの逮捕にあるのではなく、彼が管理していた遺跡の出土品、ひいてはそこで見つかった謎の〝少女〟にこそあるのではないかということに――――。
4月8日
「夫婦って、どこもああいうカンジなのかしら………」
野宿場所を探して街中をさ迷っていたミドナは、人気の無い空き地にて花冠を作っていた 鈴音・シュトラウスと鉢合わせる。
寝床を確保するために鈴音を追い出してやろうと軽く脅かすも、彼女は決して動じず、逆に脅かされてしまう始末であった。
結局その辺りが気に入って彼女に一緒に飲もうと誘い、安酒だけでおつまみもない小さな場ながら、軽い雑談に興じることとなった。
……衝撃の事実ばかりを突きつけられて、終始翻弄されていた気もするが。花冠の作り方を教わったり、互いの〝家族〟について語り合ったりと、ミドナにとっても有意義で楽しい時間であったようだ。
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昼の国西部の宗教都市、ゼン=カイマに出現した〝炎獅子アリギエ〟を見事討伐した報酬として受け取ったもの。
彼女が受け取ったのは〝炎獅子の牙&爪〟と〝炎獅子の心臓の琴線〟であった。詳細は上述。
……余談だが、この心臓の琴線は
売っていれば2000万は下らない超高級品であり、用途を考えると本当にバチ当たりである。
夜の国・『希望の灯』での
加賀屋善助との戦いで入手した物品。
加賀屋本来の姿に於いて長い耳たぶに付けられていた、非常にサイズが大きく澄んだ宝石をピアスとして加工したもの。
単に綺麗というだけでなく、魔力を熱光線に変換する能力を持っており、そこそこの貫通力と射程を持つ火の槍を放つことが可能となっている。
ただし光線のサイズは極小であり、良くて直径数ミリの穴しか開けられない。直接攻撃よりは目潰しなどに使われることが多いはずである。
珠玉が元々のサイズであればもう少し威力も出たのだが、自分の魔力を操る技術の低さとファッション性を考慮してこういう形式となったようだ。
……またも余談だが、これもこれで売れば一つ2000万はくだらない超高級品である。
ミドナはそれを二つも貰って一つは売り、もう一つは切り出してピアスにした。何だか贅沢癖が付いてきているような気がする。
同じく夜の国・『希望の灯』での
加賀屋善助との戦いで入手した物品。
巨大な牛刀にも似た形状をした片刃の大剣であり、扱いの難しい一品だが、技量と剛力を両方持ち合わせるミドナにはお誂え向きの武器となった模様。
その刃は
金剛石(ダイヤモンド)の性質を持っており、その重量と荒々しく削りだされたような形から『相手に叩きつけ轢き潰す』使い方を主流とする。
決して切れ味は高くないものの、ミドナの能力と組み合わせれば非常に高い威力が発揮できるのは言うまでもないだろう。
なお、本来の金剛石は叩き潰す衝撃に弱いが、この刃は自己修復機能を持っており、例え砕け散っても月光を一晩浴びせることによって修復が可能である。
……しつこいようだが余談として、金剛石の塊という性質から売れば上記の珠玉の三倍もの値段になるシロモノである。もはや何も言うまい。
聖都スラウロットにおける
加賀屋善助との最終決戦にて手に入れた、『石鬼の爪』と『石鬼の骨』を組み合わせて作ったハンマー。
ステンドグラス程にもなる巨大な爪を殆ど無加工のまま槌の部分に仕立て、十メートル単位で貰った骨を適度なサイズにカットして柄にしたもの。
白一色の外観も作り自体も非常にシンプルではあるが、同時に
デカくて重くて硬いという単純な破壊の為の要素がすべて揃ったとんでもない一品になった。
見た目は片側が鶴嘴状になった二メートル超の巨大槌で、元々の素材の軽さを敢えて殺した超重量構造。その場で振り回すだけなら腕力だけでもまだどうにかなるが、足回りに関しては持って歩くのがやっとという程のシロモノである。余った腕で地面を叩くなどして補強してやれば走ることも出来るが、当然ながら機動力は落ちるため、誰にでも使える汎用装備として使うのは不向きで、使用に当たっては相手を選ぶ必要がある。
しかし使い所さえ間違わなければ非常に強力な武器であり、骨も爪も鉄以上の強度を持つ上、銀行等に使われる鋼鉄並の強度を帯びた爪の方は分厚く幅広い形状もあって、鶴嘴(=爪の尖っている部分)の側を地面に突き立てて後ろに隠れれば重さと大きさも相俟って非常に堅牢な盾としても使用可能。
勿論、ハンマー本来の用途である破壊力に関しては言うまでもない。その性質上、動きの遅い巨大生物や対物破壊用として使うのが最適だと思われる。
ミドナにとって苦い思い出となった加賀屋善助当人の遺骸から作った装備ということもあり、単なる武器としてのみならず、ある種の戒めでもある模様。
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つままれストラップ風 |
「つままれたりさらわれたり忙しいったらないけど、あたしは元気でやってます」
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やだ、今まで - 回もあたしの事が見られたわけ? ふふふ……あたしってもしかしてモテモテ?
最終更新:2015年07月03日 22:09