夜凪レラ

わたしは、さばく生まれの"しのび"なのだ………!


Person

【銘】 夜凪レラ(Yorunagi Lelah) 
【性】 女 
【齢】 14 
【種】 人間 
【職】 砂の国自警団員/SCARLETメンバー 
【躯】 身長145cm/体重40kg
【人】
傲岸不遜な態度で、誰に対しても偉そうなタメ口。不躾な口調に、単語ごとに区切るような特徴的な喋り方をする。
他人を拒絶するキツめの性格をしている……ように見せかけて、実のところは年相応の甘えん坊な性格である。
普段の態度は『しのび』として格好良くありたい願望の現れで、素は可愛いものや綺麗なものに惹かれる普通の女の子。
しかし一方で、戦闘においては現実的な判断も出来るようになってきていて、自分と相手の実力差を冷静に天秤に掛け、ひとたび不可能とみれば殺害も厭わない――そんな風に、市民を守る正義組織の一員でありつつも本来の意味での忍者としての素質も花開きつつある。もっとも本人は、そんな自分があまり好きではないようだけれど……。



Figure

【小柄な体格と、淡黄色の大きな瞳が特徴的な少女だ。濃鼠色の髪を黒い大きなリボンで縛ってポニーテールにした、肩口まで緩く流した髪型に】
【黒いベストの下に袖を七分で絞った丈の短い和服を着込み、残り三分の腕には包帯を何重にも巻いて肌を覆い隠した地味な服装】
【脚にはニーハイブーツと黒タイツ、首元には暗い赤色をしたロングマフラーと、やたら肌の露出を消した格好に身を包んでいる】

【加えて、背中には二本の刀を交差させるように装備しており――その出で立ちは、見る者に"忍者"という単語を想起させるだろうか】
【もっとも、子供特有の小さな背中に柔らかそうな頬、くりっとした大きな瞳からは、その言葉に見合う迫力は一切感じられない】



Force & Tactics


◆暗器術

レラは母方の遺伝で生まれつきテレポート能力を持っており、体中に仕込んだ複数の暗器を瞬時に持ち替えて幻惑する高速の暗器術を得意とする。
暗器を取り出す手間や抜刀動作をすべて省略し、有効な武器を一瞬で手元へ転送して即座に攻撃に転ずる――そのリーチの切り替えの速さと攻撃速度は脅威の一言。
彼女のテレポート能力はそれ程強いものではないが、どんな体勢でも取り出しと収納を行えるよう徹底的に反復練習を重ねており、精度は非常に高い。
これにより、攻撃の瞬間に武器を出し、攻撃後即座に収納して離脱……といった、敵に武器のリーチを悟らせない高度なヒット&アウェイも可能である。

更に、軽量化のために暗器をパーツ単位でバラして持ち運び、それを〝転送〟によってその場で組み上げるような方式を採っているのも特徴。
組み立て方法は、暗器や手袋・ブーツ等に接続用の突起や取っ手などが常備されていて、ここへ別の暗器の接合部を直接〝転送〟して嵌め込むというもの。
これらの突起や取っ手には一切継ぎ目がなく、テレポートでなければ絶対に不可能な組み立て方法となっており、これによって接続の強度を高めている。
この穴と接合部はすべての暗器で共通のものになっているため、時には予想だにしない武器を作り出して不意を打ってくることもあるかもしれない。

欠点として、扱う武器があまりに多すぎるために一つ一つを極める余裕がないことが挙げられ、有利な武器でずっと戦い続けるのは難しいか。
テレポート能力に関しても、能力発動の瞬間に瞳がわずかな光を発する前兆があり、これを見極めれば対処は楽になるだろう。
なお、前述通りこの能力は質が高くなく、「自分の身体のごく近くにある軽いものを、自分の身体のごく近くの別の部位へ転送する」ことしか出来ない。
このように効果があまりに限定的なため、暗器術以外には殆ど応用が利かないのが現状である。

ただしレラは暗器術以外に二刀流の刀の扱いを会得しており、暗器術が使えない場合もそちらをメインにして戦える程度の技量は備えている。詳しくは後述。

◆体術/剣術

忍者特有の縦横無尽な体術にレラ自身の小さな身体が合わさり、その体裁きは非常に機敏で捉えがたい。速度だけなら『ヘイダル』でもトップクラス。
また、長年砂漠で戦ってきた経験から悪路走破能力もピカ一で、あらゆる地形を迅速かつ自在に駆け巡ることができる類稀な体術を修得している。
その代わりどうしても体格や体重の関係で一撃一撃は軽くなってしまうが、そこは上記の暗器術および得意とする二刀流の戦法で補うスタイルを取る。
得物の内訳は、一本はいわゆる『忍者刀』と呼ばれる直刀、もう一本は『シャムシール』という曲刀で、どちらも体格や重量を考慮してやや短めの拵え。
この左右で種類と性質が異なる変則的な二刀流によって防御と"流し"を使い分け、更に猫を思わせるしなやかな身のこなしと合わせることで、真正面から打ち合うのではなく"受け流し"と"高速移動"を組み合わせた一撃離脱の戦法で相手を撹乱しつつ追い詰めることを得意としている。

ただし、やはり根本的には幼い少女であるため、肉体的にも精神的にもタフネスに欠ける。大きな一撃を貰うと一撃でダウンしまうことも。
なお補助的な技として、気配の消し方や物音を一切立てない特殊な歩法なども習得しており、背後からの不意打ちにも気をつけねばならないだろう。




Background

弱冠14歳のちびっこ忍者。自警団に入ったのは2年半ほど前だが、幼少期から忍としての訓練を積んでおり、この若さにして偵察や潜入・情報収集といった分野で高い功績を上げている。
その能力を買ったこの男に引き抜かれる形で、特務部隊『ヘイダル』、ならびに〝SCARLET〟へと加入した。
ただ見た目や喋り方などは幼い少女そのもので、それに意地っ張りな性格などもあって、周囲からは非常に可愛がられている模様。

生まれは砂の国だが、父親がかつて桜の国で修行を積んでいた元忍者であり、砂の国出身の母と櫻の国出身の父の血を引き継いだハーフである。
父に仕込まれた忍としての業はかなりのもので、部隊でも変わらず偵察等を一手に引き受けている他、戦闘における立ち回りもなかなかのもの。
しかしながら、正当な跡継ぎである兄と比べると忍者としての才能は劣り、特に夜凪の血に発露する"忍術"の能力に関しては一切生まれ持てなかった。
そしてそれ以上に精神面でまだまだ幼さが残り、感情的だったりミスが多かったりで、総合的な実力の方は半人前の域を出ていなかったが……。

誤認逮捕事件仲間の拉致などの事件、それに度重なる悪との死闘を通じて、皮肉にも本来の意味での"忍"――"暗殺者"としての素質を開花させる。
最近では六罪王と単騎でやり合って生き残るほどの実力を身につけたが、まだまだ幼い心が肉体の成長に伴っているとは言い難い。
果たして彼女が、自身が目標としていた正義の"しのび"という矛盾した存在足り得るのかは、これから次第と言ったところだろう――。



Memory






わたしに〝きょうみ〟のあるやつが、 - 回も、来たのか。……ふふふっ。


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最終更新:2015年07月13日 21:40
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