≪Person≫
【銘】 |
夜凪レラ(Yorunagi Lelah) |
【性】 |
女 |
【齢】 |
14 |
【種】 |
人間 |
【職】 |
砂の国自警団員/SCARLETメンバー |
【躯】 |
身長145cm/体重40kg |
【人】 |
傲岸不遜な態度で、誰に対しても偉そうなタメ口。不躾な口調に、単語ごとに区切るような特徴的な喋り方をする。 他人を拒絶するキツめの性格をしている……ように見せかけて、実のところは年相応の甘えん坊な性格である。 普段の態度は『しのび』として格好良くありたい願望の現れで、素は可愛いものや綺麗なものに惹かれる普通の女の子。 しかし一方で、戦闘においては現実的な判断も出来るようになってきていて、自分と相手の実力差を冷静に天秤に掛け、ひとたび不可能とみれば殺害も厭わない――そんな風に、市民を守る正義組織の一員でありつつも本来の意味での忍者としての素質も花開きつつある。もっとも本人は、そんな自分があまり好きではないようだけれど……。 |
≪Figure≫
【小柄な体格と、淡黄色の大きな瞳が特徴的な少女だ。濃鼠色の髪を黒い大きなリボンで縛ってポニーテールにした、肩口まで緩く流した髪型に】
【黒いベストの下に袖を七分で絞った丈の短い和服を着込み、残り三分の腕には包帯を何重にも巻いて肌を覆い隠した地味な服装】
【脚にはニーハイブーツと黒タイツ、首元には暗い赤色をしたロングマフラーと、やたら肌の露出を消した格好に身を包んでいる】
【加えて、背中には二本の刀を交差させるように装備しており――その出で立ちは、見る者に"忍者"という単語を想起させるだろうか】
【もっとも、子供特有の小さな背中に柔らかそうな頬、くりっとした大きな瞳からは、その言葉に見合う迫力は一切感じられない】
≪Force & Tactics≫
◆暗器術
レラは母方の遺伝で生まれつきテレポート能力を持っており、体中に仕込んだ複数の暗器を瞬時に持ち替えて幻惑する高速の暗器術を得意とする。
暗器を取り出す手間や抜刀動作をすべて省略し、有効な武器を一瞬で手元へ転送して即座に攻撃に転ずる――そのリーチの切り替えの速さと攻撃速度は脅威の一言。
彼女のテレポート能力はそれ程強いものではないが、どんな体勢でも取り出しと収納を行えるよう徹底的に反復練習を重ねており、精度は非常に高い。
これにより、攻撃の瞬間に武器を出し、攻撃後即座に収納して離脱……といった、敵に武器のリーチを悟らせない高度なヒット&アウェイも可能である。
更に、軽量化のために暗器をパーツ単位でバラして持ち運び、それを〝転送〟によってその場で組み上げるような方式を採っているのも特徴。
組み立て方法は、暗器や手袋・ブーツ等に接続用の突起や取っ手などが常備されていて、ここへ別の暗器の接合部を直接〝転送〟して嵌め込むというもの。
これらの突起や取っ手には一切継ぎ目がなく、テレポートでなければ絶対に不可能な組み立て方法となっており、これによって接続の強度を高めている。
この穴と接合部はすべての暗器で共通のものになっているため、時には予想だにしない武器を作り出して不意を打ってくることもあるかもしれない。
欠点として、扱う武器があまりに多すぎるために一つ一つを極める余裕がないことが挙げられ、有利な武器でずっと戦い続けるのは難しいか。
テレポート能力に関しても、能力発動の瞬間に瞳がわずかな光を発する前兆があり、これを見極めれば対処は楽になるだろう。
なお、前述通りこの能力は質が高くなく、「自分の身体のごく近くにある軽いものを、自分の身体のごく近くの別の部位へ転送する」ことしか出来ない。
このように効果があまりに限定的なため、暗器術以外には殆ど応用が利かないのが現状である。
ただしレラは暗器術以外に二刀流の刀の扱いを会得しており、暗器術が使えない場合もそちらをメインにして戦える程度の技量は備えている。詳しくは後述。
◆体術/剣術
忍者特有の縦横無尽な体術にレラ自身の小さな身体が合わさり、その体裁きは非常に機敏で捉えがたい。速度だけなら『ヘイダル』でもトップクラス。
また、長年砂漠で戦ってきた経験から悪路走破能力もピカ一で、あらゆる地形を迅速かつ自在に駆け巡ることができる類稀な体術を修得している。
その代わりどうしても体格や体重の関係で一撃一撃は軽くなってしまうが、そこは上記の暗器術および得意とする二刀流の戦法で補うスタイルを取る。
得物の内訳は、一本はいわゆる『忍者刀』と呼ばれる直刀、もう一本は『シャムシール』という曲刀で、どちらも体格や重量を考慮してやや短めの拵え。
この左右で種類と性質が異なる変則的な二刀流によって防御と"流し"を使い分け、更に猫を思わせるしなやかな身のこなしと合わせることで、真正面から打ち合うのではなく"受け流し"と"高速移動"を組み合わせた一撃離脱の戦法で相手を撹乱しつつ追い詰めることを得意としている。
ただし、やはり根本的には幼い少女であるため、肉体的にも精神的にもタフネスに欠ける。大きな一撃を貰うと一撃でダウンしまうことも。
なお補助的な技として、気配の消し方や物音を一切立てない特殊な歩法なども習得しており、背後からの不意打ちにも気をつけねばならないだろう。
≪Background≫
弱冠14歳のちびっこ忍者。自警団に入ったのは2年半ほど前だが、幼少期から忍としての訓練を積んでおり、この若さにして偵察や潜入・情報収集といった分野で高い功績を上げている。
その能力を買った
この男に引き抜かれる形で、特務部隊『
ヘイダル』、ならびに〝SCARLET〟へと加入した。
ただ見た目や喋り方などは幼い少女そのもので、それに意地っ張りな性格などもあって、周囲からは非常に可愛がられている模様。
生まれは砂の国だが、父親がかつて桜の国で修行を積んでいた元忍者であり、砂の国出身の母と櫻の国出身の父の血を引き継いだハーフである。
父に仕込まれた忍としての業はかなりのもので、部隊でも変わらず偵察等を一手に引き受けている他、戦闘における立ち回りもなかなかのもの。
しかしながら、正当な跡継ぎである兄と比べると忍者としての才能は劣り、特に夜凪の血に発露する"忍術"の能力に関しては一切生まれ持てなかった。
そしてそれ以上に精神面でまだまだ幼さが残り、感情的だったりミスが多かったりで、総合的な実力の方は半人前の域を出ていなかったが……。
誤認逮捕事件や
仲間の拉致などの事件、それに度重なる悪との死闘を通じて、皮肉にも本来の意味での"忍"――
"暗殺者"としての素質を開花させる。
最近では
六罪王と単騎でやり合って生き残るほどの実力を身につけたが、まだまだ幼い心が肉体の成長に伴っているとは言い難い。
果たして彼女が、自身が目標としていた
正義の"しのび"という矛盾した存在足り得るのかは、これから次第と言ったところだろう――。
≪Memory≫
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2013年10~12月 |
10月14日
「きれいな…………ひかりだ。ふふっ…………」
天下一武道会開催に伴い、水の国からSCARLETへ警備人員増強の依頼が届いた。 隊長に連れられる形で、レラもまた水の国へ。
現地の自警団から違法露天の取り締まりを命ぜられたレラは、紙の灯籠を売り歩く男と出会い、任務も忘れて灯籠の淡い輝きに魅入られてしまう。
忍術を使えると騙る彼の言葉に乗せられ、レラは騙されていることにも気づかず翻弄されるが、何だかんだで楽しい時間を過ごした。
途中で忘れていた任務を思い出し、彼に営業許可証の提示を求めたところ、適当にはぐらかされて逃げられてしまったが…………。
少女は自警団の詰所に戻った後、 山中春という男がとても綺麗な灯籠を売っているという話を、買った灯籠を見せびらかしながら自慢しまくったらしい。
10月24日
「〝はかせ〟…………ぶあいそうなやつだったが、かっこよかったな」
レラは路地裏で酔って暴れていた暴漢二人を見咎め、注意を行うも従うどころか逆に絡まれてしまったため、仕方なく力づくで制圧。
事を終えて仲間に連絡するレラだが、そこを通りかかった ブロンテー・ブリッツ・ヴォルトという男から不意に声を掛けられる。
最初は警戒したレラだが、油断して暴漢二人に再度襲われかけたところを助けてもらったことで態度を改め、レラは彼に興味を持つ。
「ヴォルト博士」と呼ばれているらしい彼のことをレラは〝はかせ〟と呼んで慕い、彼が専門とする地質学について少し教授してもらった。
結局、レラの頭ではその内容を正しく理解できたとは言い難かったが、話を通じて少しは心を通じ合わせることが出来た、のかもしれない……。
10月27日
「…………うぅぅ、おぼえてろよ、あいつ!」
現地自警団の依頼で、とある違法団体の会合の場に潜入して〝証拠〟を押さえる任務を承ったレラは、会合が行われる酒場へと潜入。
見事情報を集め終えて仲間と合流しようとしたレラだが、どこかにミスがあったか追っ手を差し向けられ、 マインド使いの男と戦闘になる。
対マインダー戦が初めてということもあり、その奇怪な性質に翻弄されて苦戦を強いられるが、レラもまた能力をフルに使ってどうにか善戦。
しかし、最終的には〝証拠〟を記録した端末を破壊されてしまう。目撃者であるレラ自身は撤退に成功するも、実質的に任務は失敗。
記録時に半分程度の情報は本部へ送られていたため、それらとレラ自身の目撃情報を統合して後日捜査が行われたが……。
やはり情報の欠損が祟り、数名の幹部と下っ端たちは捕らえられたものの、最終目的であるボス本人の確保までには至らなかった。
一応の成果は得られたために失態の責任は問われなかったが、〝しのび〟としての矜持を傷つけられたレラは、丸一日泣き明かして男にリベンジを誓ったらしい。
10月29日
「また、あたらしい〝ともだち〟が、できたな…………!」
ハロウィン直前ということで賑わう繁華街をパトロールしていたレラ。だが普段の忍者じみた格好がこの日は仮装だと勘違いされ、ただ歩いているだけなのに周囲の大人にお菓子やらぬいぐるみやらを贈呈されまくる。
レラはハロウィンに馴染みがなくわけがわからなかったが、とにかくそれに機嫌を良くして歩いていると、気を抜きすぎて誰かとぶつかってしまう。
そうしてその誰か、 ホプス・ブライトと出会ったレラは、彼女の頼みを受けて一時パトロールを中断し、ちょっとした買い物に付き合うことに。
彼女に連れられていった先は服屋。ちゃんとした服屋に入ったのが数年ぶりだったこともあり、レラはパトロールの事など完全に忘れてはしゃぎ回る。
ブライトと共にハロウィンの仮装に袖を通してさんざ遊び回ったが、流石に時間を掛けすぎて仲間からの連絡が来てしまい、その場はお開きに。
お互いに花柄のシュシュとハロウィングッズのバッジをプレゼントし合って、レラは寂しさに涙ぐみながらも再会を誓って手を振るのだった。
11月27日
「…………き、きをつけなければ…………」
レラは取締り中に逃げ出した暴漢を追って路地裏に駆け込む。逃げられたかと唇を噛んでいると、そこに偶然道に迷った 時雨伊那が現れる。
直前まで暴漢を追っていてレラの気が立っていたこと、彼女の剣が放つ〝霊気〟をレラが知らなかったことなどが災いとなり、二人の出会いは非常に間の悪いものに。
偶然現れた状況から彼女を暴漢の仲間と間違え、その上彼女の放つ霊気を敵意の類だと勘違いしたレラは、伊那に容赦なく武器を向けて襲い掛かる。
幸い、伊那の実力が高かったことで大事には至らなかったが……程なくして誤解も解け、レラは自分の浅慮のために彼女へ平謝りする羽目になった。
伊那に許してもらった後は、 同僚と全く同じように彼女を食事に連れていったが……もちろん酒も何もないごく健全なやり取りを楽しんだようだ。
11月27日
「くっ…………もっと、つよくなりたい……………!」
最近、 レイリスフィード学園に GIFTの手が伸びている疑惑が浮上。それに関して、水の国自警団主導で極秘調査が行われる運びとなった。
〝SCARLET〟から潜入工作のスペシャリストとしてレラが抜擢され、調査隊の案内役として戦列に加わる。
来たる調査日、計七人の精鋭を二班に分けたレラは、そのうち マルバス=アムリタと オラークル・スティンガーの二名、そして学園側からの協力者として選ばれた 鳴子一颯を引き連れ、《旧校舎》へと潜入していくのだが……。詳しくは こちら。
マリオン・リヴァーズの策略に嵌って早々にリタイアを期してしまったレラは、そのことを強く悔やみ、彼へのリベンジと自身の更なる飛躍を誓った。
ちなみに、調査の過程でマリオンの部下だった フェルマン・ジョーンズという不良が保護されたが、その後の取調べの最中に結構仲良くなったらしい。
――――調査を終えた後。今回の任務を主導した水の国自警団が、いくらSCARLET隊員とはいえ部外者に等しい砂の国自警団員の自分をわざわざメンバーに加えたことについて、何か疑問を覚えたようだが……?
12月6日
「むぅ…………つぎからは、なにかよういしておかねばな」
この日は偶然、 上司と共にパトロールを行っていたレラ。その時、 同僚に教わった有名な洋菓子店の前を通りかかる。
アサドに焚き付けられたのもあって、レラは目を輝かせて店に突撃するが……同じ目的で店に入ろうとしていた 神谷衣織と鉢合わせてしまう。
彼女の母である 神谷皐月とも合流し、アサドとレラはせっかくだからと親子と一緒に店に入って、共にお菓子を食べることに。
年も性格も近しいレラと衣織はあっという間に意気投合、お菓子の取り替えっこをしたり何故か植物の話題で盛り上がったりと楽しい時間を過ごす。
最後に衣織手作りの紺色の手袋を貰ったレラは、お返しにその店のマスコットキャラのストラップをプレゼント。また遊ぼうと約束し合い、笑顔で別れることが出来た。
12月27日(イベント)
「…………おもいな、ひとの〝いのち〟は」
この日、 鉄の国東部の広大な平原地帯・アビス平原を狙って、 GIFTの部隊が展開し始めたとの情報が入った。
レラを含む『ヘイダル』の面々もこの事態に対し現地へ急行、義勇軍に加わって部隊の迎撃する運びとなる。
そんな中、遺跡地帯の偵察を行っていたレラは、偶然にもGIFT軍のリーダー格と思しき男、 フリードリヒ・ザラスシュトラを発見。
闇討ちを試みるがあえなく失敗し、同じくその場に居合わせた 谷山基樹と共に彼に立ち向かった。
そして、苦戦の結果――――GIFTの阻止という目的は、結果としてレラがフリードリヒを殺害するという不幸な形で実ることとなる。
敵はテロ組織の幹部で、しかも手を抜けるような甘い相手ではなかった。それに〝忍〟の道を行く以上、いつかこの日が来ると覚悟はしていた。
――――しかし、レラは実際に圧し掛かってくる命の重みに涙を流す。この日レラは、苦い思い出と共にまたひとつ、〝忍〟として成長したのだった。
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2014年1~4月 |
1月25日(イベント)
「うむ…………! ことしもぶじおわって、よかったな!!」
場所は 砂の国、 イウサール大砂漠。今年も恒例行事、サンドワーム討伐の時期がやってきた。
レラもいつも通り アサド率いる『ヘイダル』のメンバーとして戦線に加わり、今回はサポート役として戦いに挑む。
更に助っ人として駆けつけた六人も加わり、一行はかつてない巨大サンドワームと対峙し…………。詳細は こちらへ。
見たこともない新たな攻撃を使いこなす巨躯の怪物に苦しめられ、最後は助っ人達に切り札を託し戦線離脱するも、そのお陰もあって見事作戦は成功。
後日の祝賀会で功労者として部隊員達にいろいろプレゼントを買ってもらい、ご満悦の様子である。
2月9日
「………ほんとうの、〝しのび〟とは………」
自警団側からの依頼を受け、 とある薬物の売買を盛んに行っている違法組織へ潜入操作へ赴いたレラ。
だがアジトの天井裏から階下の様子を伺っていたところ、自分と同じ〝忍〟である 丹波が突如アジトを襲撃。構成員を容赦なく殺害し始める。
この事態に慌てて戦線へ加わり、構成員の逮捕という本来の目的を果たそうとするも……忍本来の冷酷さを持つ丹波はレラを待ってなどくれなかった。
敵のリーダーが薬物を過剰投与して能力を暴走させるなどの危うい場面もあったが、結局六名いた構成員のうち四名が彼女により消される苦い結果に。
初めての〝同業者〟との出会いに、レラがそれまで信じていたものは、微かに揺らぎ始める……。
2月21日(イベント、~4月19日まで)
「…………………………」
この日行われた 遺跡調査任務から少し経って、レラは仲間と共に遺跡で見つかった物品を水の国の研究施設に輸送しようとしていたが……。
アサドに内通容疑が掛けられた事で仲間であるレラも疑われ、水の国警察に危うく逮捕されかかってしまう。詳しくは こちら。
流石に〝しのび〟であるところの彼女、逃げ出すことも身を隠すことも簡単ではあったが……精神的に負った傷は、大きいようだ。
3月3日
「おまえの〝しまい〟………いつか、きっとみつけるからな!」
訳もわからずかつての同僚から追い回されるようになって暫く。湧き上がる暗い感情を抑え込み、この日も寝床を探していたレラだったが……。
そんな彼女の元へ突如、 ファラエナと名乗る少女が現れる。衝撃的な登場に呆気に取られるも……レラは新しい寝床へ彼女を招くことに。
――――ひとりきりの夜にも、そろそろ耐えかねていた。レラはファラエナの好意に甘える形で彼女に胸中を打ち明け、涙を流す。
その後、自分は逸れた仲間と、ファラエナはどこかに居る姉妹と。それぞれが再会を果たすべく、探し人に会ったら自分の事を伝えるようにと相互の約束を交わすのだった。
最後はレラも話を少し元気を取り戻し、話し疲れて眠ってしまうまで他愛ない話をして夜を明かして、母の元へ帰っていく彼女を見送る。
4月2日
「ふふっ、ひさしぶりに、すごくたのしかったぞ………!」
当面の食料を確保するため、野兎でも狩ろうかと草原地帯へ赴いたレラ。だがそこで偶然、かつて共闘した相手である シーナと再会する。
シーナが自分が指名手配されていることを知らないことに安堵しつつ、気分転換も兼ねて彼女の〝必殺技〟の開発に手を貸すことに。
〝神〟との戦闘を想定してお互い意見を出し合う中で、レラはやはり実戦で学ぶのが一番だと言って自分から模擬戦を提案。
草原という地形と自身の暗器術をフルに使った戦法で見事シーナのゴーレムを打ち倒し、少なからず彼女に着想を与えられたようだ。
その後はシーナを巻き込まないよう、自分の事を誰にも話すなと忠告するレラだったが――――シーナは、レラを〝友達〟だと言って叱ってくれた。
これで何かしら吹っ切れたのか、レラはようやく以前の元気を取り戻す。最後はシーナと野兎狩りに出陣し、とても楽しい時間を過ごせたようだ。
4月17日(突発イベント)
「〝きしかいせい〟の、一手だ………!」
前回の シーナとの邂逅から少し経って、同僚である アルフレド・フェリシアーノがついにレラを見つけ出し、合流に成功。
……ようやく仲間と再会できたことで彼女がどれほど安堵の涙を流したかは割愛するとして、レラは彼と協力してGIFTの位置拠点を襲撃する。
アルフレドが表で注意を引き、その間にレラが施設内へ侵入して〝とあるデータ〟を回収するという手筈だったが……。
アルフレドの側に多少誤算はあったものの、作戦は無事成功――――この件が功を奏し、 数日後にレラはついに 謂れの無い罪から開放されるのだった。
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2014年5月~11月 |
5月29日
「……また、あそびに行きたいな。ふたりで……」
自由になってしばらく、SCARLETの仲間と共に崩壊した ゼン=カイマの復興支援に当たっていたレラ。
そんな折、別の仕事の為に外国へ向かっていた ミドナがついでに友人を訪ねるため昼の国に立ち寄り、レラを半ば強引に拉致。
一緒に マリア・シャリエールの経営する施設『カランコエ』まで遊びに行く羽目になってしまった……。
経緯こそ不本意なものであったけれど、マリアの優しさや施設暮らしの子供 ティア・メイと接する内になんだかんだで打ち解ける。
ミドナとマリアが何事か話し込む間に、自分はティアに武勇伝を聞かせてやったり一緒にお菓子を食べたりと、楽しい時間を過ごした。
結局、新しい任務の知らせが入ったことでその時間は中断され、また来ると約束して戦地ヘ向かうレラだったが―― 二人でここに戻ってこれる日は、来るのだろうか。
6月9日
「ふふふ……こんどは"なかま"として、かたを並べられるかな!」
たまたま任務帰りに水の国の広場に顔を出したところ、 シーナの姿を見かけたレラ。
彼女を脅かしてやろうと後ろからこっそり近寄り、話しかけるが――それは彼女の姉を名乗る カミナ・ゲルギルであった。
性格以外はシーナとそっくりなカミナに驚きつつ人違いを謝罪したところ、カミナはレラの紋章を見て SCARLETに入りたいと言う。
"justice"という巨大な正義組織の長を務めていた『貴宝院織守』という彼女の以前の姿を知る由もなく、レラは先輩として彼女の意思と実力を測った。
当然といえば当然だが、彼女はそれに見事応えてみせ、レラはカミナと共に近場の詰所まで行って彼女のSCARLET入りを推薦してやった。
その後は、カミナもまた自身の友達として、いつかシーナも交えて話そうと――何も知らず、叶う望みの低い願いを口にして別れるのだった。
6月13日(イベント)
「ふぅ、厄介だったが……なかなか、たのしかったな!」
この日のレラはSCARLET経由で依頼を受託し、作物や人に被害を与える凶悪な"虫"を根絶すべくはるばる櫻の国までやってきていた。
単なる虫ではない、異世界から来た"新種"との戦いに、水の国自警団員の カティア・カルコシュカおよび フレデリック・シャリエールと肩を並べる。
ハッチョウと呼ばれる蜂と蝶の相の子のような奇怪な虫達を相手に、序盤こそ有利に戦いを進める三名だが――。
大元であるジョオウハッチョウの駆除は、流石に一筋縄では行かなかった。巣を破壊して巨大な本体を引きずり出し、部下のハッチョウ達をいなして、その巨体をひたすら切り崩していく戦い。大きな火力を持たないレラは、予め用意していた爆薬を決め手に攻め立て――残る二人との連携もあり、最後は見事災いの大本を断つことに成功したのだった。
せっかくだからと報酬とは別にハッチョウ由来の素材を大量に持ち帰り、武器の強化に 食用にと満足のいく結果となったようだ。
9月22日(イベント)
「こ、こわくない……こわくないからな!?」
自警団からの依頼を受け、水の国のとある廃ホテルの調査に当たった。異音や気配、あげく幽霊の目撃情報まで揃ったいわくつきの場所だ。
眉唾物の噂だが、実際に行方不明者も出ているとあっては放置できず。 叢雲 茜、 ジョシュア・ランドバーグ、 黄 春燕と共にレラはビルへ侵入。
全員で分担して各階を探るが――精神を削る不協和音やら、宙に浮く人間の腕やら、ビルそのものの壁が動き出すやら、酷い恐怖を味わう羽目に。
上階のスイートルームで三人と合流した後、レラは骸骨男のアルから真相を聞かされる。このホテルはかつてマフィアの銃取引に使われた場所であり、その因果が売買された銃で殺された魂たちをこの場に引き寄せ、彼らは呪い殺した関係者と共にこのホテルに縛られてしまったのだという……。
レラと三人はアルの導きに従い、道中で拾った〝Ghost〟と銘打たれた道具達を使って、この悲しい世界を閉じた。――自警団とSCARLETの名にかけて、二度とこんな悲劇は起こさせないという決意と共に。
……蛇足だが、この一件以来レラは幽霊がやや苦手になった模様である。途中で拾った宝石や銃も 友達に頼んで即お払いしてもらったとか。
11月25日
「やつは……一体? いや、なんにしても、ゆるせんな――」
パトロール中、路地裏で襲われている男性を発見したレラは彼を保護するべく襲撃者と対峙する。
何がしかの理由で男を消そうと襲ってくる 謎の仮面の男は、明らかに自分より上手の強者であった――。
男性を守りながらの戦いになったこともあり、レラは次第に追い詰められていく。しかし最後に、不意打ちで一撃入れることには成功。
それが仮面を一部破壊したせいなのか、襲撃者はその場を去る。だがレラが守っていた男性も、戦いの最中に姿を消してしまって……。
後日、男性は自警団により死体で発見される。その事へのショックと共に、レラは謎の仮面の姿を強く記憶に焼き付けるのだった。
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2015年5月~ |
5月22日
「あからさまに、あやしいヤツだったが……まあ、今回はゆるしてやるか」
仕事帰り。何か甘いものでもと思って、レラはとあるオープカフェに入ったのだが――そこで偶然、美術館の図面を描きながら唸る青年を見かける。
業務時間外ではあるが、もしも強盗か何かだったら困る。そう思い、レラは一応職務質問を吹っ掛けてみるのだが……。
ヘンゼル・ショッパーシュガーと名乗る彼の態度はどう見ても怪しかったものの、確固たる証拠も出なかったため、その場は単なる質問だけで終了。
見習いの小説家として"怪盗"の話を書こうとしているというのが本当なのか、実は彼自身がその怪盗なのか。その答えは出ないまま別れることとなった。
とはいえ、お互いに名前と顔はしかと覚えた形である。もし"次"があれば、それはどんな再会になるのだろうか……?
6月13日
「……"六罪王"。あんなに強い"悪"がこれからもでてくるのなら、わたしは、"しのび"として――」
風の国――『サーガイアシティ』という場所に突如流布された謎の声明を追う形で、『ヘイダル』が動いた。
自警団側も調査を進め、"病巣"として示唆されていた場所に当たりを付けると、そこへ偵察隊を派遣して様子を見ようとするのだが……。
そこで偵察隊の一人が、過剰なまでに悪を憎み行動する トライデント=コーザー=ヴァーミリオンが六罪王・ 首狩 殺鬼へ襲撃を掛ける場面に遭遇。
隠れていても見つかるのは時間の問題。その"一人"ことレラは、迷った末――トライデントに加勢し、その場で六罪王を叩くことを選択する。
二体一の構図でサツキを叩くつもりであったが―― ダリア・レオンフィールドの乱入によって二人は分断され、レラは一人で六罪王と戦うことに。
変幻自在の糸と『首狩』の能力に翻弄され、一撃で重傷を負わされつつも――レラはこれまで"しのび"として学んだ全てを出し切って、奮戦。
ギリギリのところで痛み分けに持ち込むことに成功し、どうにか生き残る。更に彼女の報を受けた後発隊が手掛かりとなりそうなトレーラーを抑え、そこに入っていた物を調査したところ、それは「『妙な装置』によって化け物の身体に人間の脳みそを乗せられている存在」と「元々の人間の身体」であることが判明。 グラトンが遺しサツキが復活に手を貸した『 RAGNAROK LABORATORY』の残忍さを各正義組織へ知らしめることとなる。
単騎ながら、十二分の結果を残したといえるが……この戦いは、自分の"暗殺者"としての一面を、レラに強く意識させることとなった――。
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ブライトにプレゼントされたもの。
流石に戦闘の危険もある自警団のとしての活動中は付けていないが、オフの日などに好んで使っているようだ。
神谷衣織が手作りした、毛糸編みの手袋。サイズは衣織の手に合わせて作られているが、レラの手にもぴったり。
シュシュと同じ理由で普段はあまり着られないが、オフの日に付けているのをよく見かける。
ファラエナから受け取った、彼女の能力で編まれたらしき一品。
一度きりの消耗品だが、衝撃を与えることで沢山の〝光の蛾〟が出現してしばらく周囲を飛び回るという煙幕のような効果を発揮する。
櫻の国での虫退治依頼をこなして得た『女王蜂蝶の触覚』を加工して作った鉈。刀身が真っ赤なのが特徴。
刀のような切れ味でありながらアルミの様に軽く扱い易いため、サバイバルから攻撃用までかなり有用な一本。
また先端部からは、あらゆる虫類をまとめて引き寄せる上に簡易的な操作まで可能とする、強力なジョオウハッチョウのフェロモンを分泌できる。
ただし強い刺激臭を伴うが……。
櫻の国での虫退治依頼をこなして得た『女王蜂蝶の甲殻』、そのうちの頭部。直径一メートルもある。
武器等には加工せず、記念品として剥製に加工した。私室に飾ってある自慢の品だが、仲間(特に女性隊員)からの評判はよろしくない……。
櫻の国での虫退治依頼をこなして得たハッチョウ達の素材。死骸ごとそれぞれ一定量ずつ持ち帰り、状態の良い物は武器や防具の修繕・強化に当てられた。
残りは食用としておいしく頂かれました。
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素材一覧 |
セイハッチョウの表面を覆う殻。黄色と黒の縞々模様。ある程度の硬さが有り、撥水性・対毒性が高く、加工も容易な為、幅広い用途での使用が可能。
セイハッチョウの羽根。黄色と黒の模様が危険を示す。柔軟性は低いが、鱗粉の高い撥水性が特徴。装飾と防水対策が一度に行える、一石二鳥の素材。
ハッチョウの雄から入手できる顎。非常に丈夫で壊れにくい為、ニッパーとしては勿論、装着爪等や穴開け用具としても利用可能。
ハッチョウの雌から入手できる針。その鋭さは、そのまま毒針を利用するにしても、毒を抜き注射針等にするにしても、優秀。
トハッチョウの周りを包む繭の元。成虫も吐ける。黄色と黒の二色。撥水性のある少し硬い絹の様な材質で、お洒落な雨合羽の材料として人気が高い。
一見普通のトンカチだが、どこか冷やかな感じがするハンマー。
物理的な衝撃を与えることは勿論、お化けなどの霊的存在や、生物の魂に打撃を与えることが可能。
それ以外には使い道があまりなく、珍品として保管するのがよいかもしれないが――幽霊に対する対抗策として、レラは普通に武器として使う気でいるようだ。
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つままれストラップ風 |
「にんぽう・空中ふゆうのじゅつ!……なんちゃって、ふふふ……」
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わたしに〝きょうみ〟のあるやつが、 - 回も、来たのか。……ふふふっ。
最終更新:2015年07月13日 21:40