効果の概要
【精神集中】
火球を召喚する。
火体の5フィート以内でターンを終了したクリーチャーは【敏捷力】セーヴを行い、失敗すると2d6〔火〕ダメージを受ける。(成功すると半分のダメージ)
ボーナス・アクションとして、この球体を30フィートまで動かしてクリーチャーにぶつけることもできる。
火球を召喚する。
火体の5フィート以内でターンを終了したクリーチャーは【敏捷力】セーヴを行い、失敗すると2d6〔火〕ダメージを受ける。(成功すると半分のダメージ)
ボーナス・アクションとして、この球体を30フィートまで動かしてクリーチャーにぶつけることもできる。
高レベル版:1レベル毎にダメージ+1d6
評価/使用法
- ダメージの期待値は7で、2レベルの持続的な範囲攻撃呪文としては平均的。
- 〔火〕ダメージは抵抗や完全耐性を持つクリーチャーが多いので、あまり良いダメージ種別ではない。一方で、脆弱性を持つクリーチャーも一定数いるため、当たり外れのある種別であるとも言える。
- 判定は【敏捷力】セーヴ。拘束状態にすれば不利を課すことができる。気絶状態、麻痺状態、朦朧状態にすれば、必ず失敗する。
- 射程は60フィートと長めで、敵に近接されるリスクが低い。
- 持続時間は1分。精神集中が必要であるため、ダメージを受けにくい位置取りを心がけよう。
- ダメージは「ターンを終了したクリーチャー」に発生するため、自身のターンが来てから動くだけでダメージを回避されてしまう。身動きのとれないほど狭い空間で使うか、移動を完全に封じておく必要がある。長期戦になりそうな戦闘や狭い場所での戦闘では採用価値が上がるだろう
- 移動は1ターン30フィートまで。この移動で敵にぶつければその時点でセーヴを行わせることができる。ボーナス・アクションで使えるため、ターンあたりのダメージ期待値を増やすことができる。
- 障壁の乗り越えや裂け目の飛び越えに細かい制限が書かれているが、呪文を唱えた際の「最初の出現場所」はとくに制限がない。したがって、高所の敵を攻撃したいなら、はじめから高所に出しておけば問題ない。
- 3レベル以上のスロットを用いるならば、ダークネスをこの呪文で照らし出すことができる。ドラウと戦う時は覚えておこう。
- この球体は動かす都合上道中のものを燃やしてしまうことがよくあるので、可燃物には十分注意すること。可燃性の物に着火するので、可燃物の多い所(可燃性のガスが充満しているような洞窟や火薬庫)での使用は注意が必要である。
ルール/裁定
- 構成要素は音声、動作、物質が3つとも必要である。したがって、少なくとも片手を空けておき、その手に焦点具や呪文の物質要素を持っておく必要がある。
- 「君から見える」という記述がないので、暗闇や霧の中などの重度の隠蔽の中を起点にすることもできる。また、君が盲目状態であっても呪文を発動できる。
- 「角を回り込んで広がる」という記述がないので、火球と目標の間に完全遮蔽がある場合はダメージを受けない。また、1/2遮蔽や3/4遮蔽があれば【敏捷力】セーヴのボーナスを得ることができる。
- 可燃物が燃え尽きたか否かを判定する際は、「物体のヒット・ポイント」の項目を参照するとよいだろう。