真夜中のペットショップ「DANDY PUP PET SUPPLY」。
倉庫内では数多くの犬が檻に入れられていた。
その中でハーヴェイとヴァーノンがペットを運んでいた。
「早すぎるんだよゆっくり行け!」「しっかり持て!」
「何だよ!?」「檻を足の上に落とすな」
倉庫の上に窓が開き、ヘルマン・ヴァーニックが現れる。
ヘルマン「私が欲しいのは子犬だ」
ヴァーノン「はいはい、子犬?」
ハーヴェイとヴァーノンはヘルマンの指示で外に出る。
変わって朝の市街地。
その中でペットショップ「DOCKTOR PET CENTER」では客がとある犬に注目する。
客「ちびちゃん、こんにちは、ねえかわいいじゃない?」
注目していたのはセント・バーナードの子犬であった。
客「あのかわいさ何とも言えない」
|Beethoven|(背景黄、文字赤)
変わって外から見た少年もその子犬を見る。
少年「こいつもいいな」「向こうから見てやんの」
他の客は別の子犬を持ち上げてみる。
客「ははは、かわいいな。でもかわいい目をしている」
店に来た少年も非常に小さい子犬を抱く。
一方でセント・バーナードの子犬は女の子に反応し向き合う。
少女「おちびちゃん」
母「犬なら絶対に駄目よ」
一方でバイクに乗った女性が店にやって来てそのセント・バーナードを見る。
女性「こいつうんと大きくなる?」
店長「セント・バーナードは 70キロくらいになり…」
女性「ポンコツ置き場の番犬に獰猛なのがいいんだけどさ。こいつ見せて」
女性がそれを言うと、店長はセント・バーナードを持ち上げる。
店長「さあ、いらっしゃい」
店長がセント・バーナードを女性に渡す。
女性「結構きつそうな面じゃん」
店長「いいえ、この子はおとなしいですよ」
女性「育てようって悪ならば」
女性の揶揄を買ったセント・バーナードは尿を女性にかける。
女性「この何しやがるんだよ!もう!。ブルドッグはいねえの?」
変わって夜。
ペットショップ「DOCKTOR PET CENTER」ではセント・バーナードは飼い主を待ち続けているのか寝ずにうろついていた。
すると一台の白いトラックがそこにやってきて、降りてきたのはハーヴェイとヴァーノンであった。
ハーヴェイ「ちゃんと調べである、それでサツは大丈夫?ビデオカメラがついてんじゃないの?こんな店に押し入るなんてほんとにもう!」
するとヴァーノンはドアのガラスを壊す。
ハーヴェイ「ねえアラームは!?」
ヴァーノンは煙草の煙で防犯用の赤外線があることを確認する。
ヴァーノン「この辺を跨げばいいんだ」
二人が赤外線を超える中、オウムが騒ぐ。
ヴァーノン「騒ぐな」
ハーヴェイ「わかった」
ヴァーノン「掴んでろ」
ハーヴェイ「OK」
ヴァーノン「ほらな、静かにやれば大丈夫なんだよ。さあ、犬だ」
2人は犬を探す中、ハーヴェイはセント・バーナードなどの子犬に目をつける。
ハーヴェイ「それじゃ俺はこれの細かいの」
ヴァーノン「ようし、いい子、さあ行くんだよ」
2人は犬を集める。
ハーヴェイ「おとなしくしなよ」
しかしハーヴェイは慎重に動かなかったのか赤外線に触れ、警報が鳴る。
ハーヴェイ「光ふんじゃった」
二人はとっさに子犬を手に入れると同時に店を出て白いトラックに乗って、子犬をコンテナに収納し、とっさに逃走しなんとかパトカーの追っ手を振り切る。
一方でハーヴェイはコンテナで犬を檻に入れていた。
ハーヴェイ「よーし、こっちだ」
その中でスパーキーはセント・バーナードと対面していた。
ヴァーノン「どうだ!ちょろいだろ!それに迷える主もなくなるんだ!」
ハーヴェイ「お前は頭いい奴だ!」
ヴァーノン「離せって」
ヴァーノンはよそ見運転したのか、そのはずみでスパーキーが入っていた檻が落下しスパーキーは自由の身になる。
ハーヴェイ「悪い、ごめん兄貴。ちょっと興奮しちゃってるから。重罪を犯すのは初めてで、ケチなのはしょっちゅうだけど、でかい仕事は初めてなもんで」
ハーヴェイは隣の席に座り、2人が運転している中、スパーキーはセント・バーナードの子犬を見ていた境遇であることだったのか、檻を開けてセント・バーナードを脱走させると、他の子犬が一斉に吠え始め、2人がそれに気づく。
ヴァーノン「何、吠えてるんだ?」
ハーヴェイ「犬だからさ」
ヴァーノン「そんなことはわかってる。ちょっと見て来いハーヴェイ!」
ハーヴェイが犬を収容してるコンテナへ行くとスパーキーが脱走しようとしていた。
ハーヴェイ「ほらほら、何騒いでるんだ?おい、こら大人しくお家へ入ってな!。お家へ入って!こらこら出るんゃないぞ!」
スパーキーは後ろ側の扉を開けて逃げようとしており。
ハーヴェイ「おい戻ってこい!おいこら、お前も行くなよ!飛び出しちゃ駄目だぞ!いいな!飛び出しちゃ駄目!」
スパーキーは車から脱走し、後を追う形でセント・バーナードも逃げる。
ハーヴェイ「おい!車を止めて!」
ヴァーノンはとっさに車を停車し、降りて後ろ側のコンテナを見る。
ヴァーノン「なんだって扉を!ハーヴェイ!何をやってんだ!」
ハーヴェイ「早く逃げちゃうよ!」
するとセント・バーナードを見たヴァーノンは全速力で追いかけて2匹の子犬を捕まえようとする。
ヴァーノン「おいこら!戻って来い!」
セント・バーナードはとっさにごみ箱の中に隠れる。
ヴァーノン「戻ってこい!骨やるからよ!ほら!骨をやるぞ!戻れっていうのがわかってるのか!いい加減しやがれ!ええい!」
ヴァーノンは疲れたのかスパーキーをとらえるのをあきらめる。
ヴァーノン「くそっ!」
ヴァーノンが戻る中、セント・バーナードはゴミ箱にかくれやり過ごし、スパーキーは追っ手がいないことを確認すると歩きはじめる。
最終更新:2017年07月07日 21:59