絵本のページが開く形で映画のタイトルが表示される。
ページをめくられると椅子に座ってる父親を中心に家族らしき絵となり同時に語り手がナレーションをする。
語り手「昔、裕福な商人がいました。やさしく勇敢な商人は愛する妻が死んだ後、6人の子供に愛を注いでいました。3人の娘と3人の息子が笑い声やさけび声を響かせていました。」 |
語り手「あらお客様が来たわ」
女の子「お話を聞きに来たのね」
語り手「願い事をして。口に出すとかなわないから心の中でね」
語り手となる母が本のページにいたテントウムシを指に移す形で拾う。
語り手「願い事をした?」
男の子、女の子「うん」
語り手「それじゃ1…2…3」
語り手となる母は息でテントウムシを吹き飛ばす。
ベッドの上にいた男の子と女の子はそのテントウムシを見ていた。
母「さて、お話しの続きを聞く?」
男の子、女の子「聞くー!」
同様にページをめくる形で船の絵が写される。
母(語り手)「3隻の船が商人の誇りで財産でした。名前はマーメイド号、トリトン号、一番大きいのがリヴァイアサン号。」 |
その絵から続く形で実際のシーンとなる。
母(語り手)「宝物を積んだ3隻の船は大航海から戻ると途中。嵐に遭いました。船は巨大な波に飲み込まれて雷が帆やマストを引き裂きました。寒さと静寂に包まれた海の中は星空のように煌めいていました。船は宝と共に沈んでいきました。海の底へ永遠に…」 |
宝などは海底に沈み、暴風の被害を受けた恩3隻の船は無残にも壊れていた。
母(語り手)「そして一ヶ月、商人の親子は家を手放して、友人達に別れを告げ、幸せの絶頂からどん底へ」 |
最終更新:2017年07月10日 21:44