海原。
豪華客船ポセイドン号が航海をしていた。
|THE
POSEIDON
ADVENTURE|(背景青色、文字黄色)
アテネに向けてニューヨークを出港した豪華客船ポセイドン号は大晦日の晩、被害に見舞われて転覆する。これはわずかに行き残った人々の物語である |
荒れる大雨の中でカッパを着た子供が強風をしのいで階段登っていた。
一方で操縦室ではハリソン船長を筆頭とする航海士らが嵐の様子を確認していた。
ハリソン船長「そっちに機関長はいるか?」
作業員『おります!』
ハリソン船長「船長だ。代われ」
作業員『はい!』
機関室。
機関長「繋げたのか?」
作業員「今、つないでいまして」「機関長!船長から電話です!」
機関長「機関長です、どうぞ!」
ハリソン船長『かなり揺れが酷いんだな。スタビライザーを使っても駄目か?』
機関長「スタビライザーは問題なく作動していて、もうこれが限界です。私はポンプから手が離せません!何もかも上手くいかないのは、わからずやのいないのせいだ!」
ハリソン船長「自分で伝えるか?本人はここにいる」
機関長『いいね?全部、本心だ』
ハリソン「ではジョー、全力で嵐を乗り切ろう」
最終更新:2017年07月07日 23:24