ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記のオープニング

地球。

「金色に光る不思議な彗星を発見しました! 軌道がめちゃめちゃなんです。星を見つけては近づいていって木星、火星、地球や金星、まるで生き物みたいに嗅ぎ回っています!」「ん? あははは! そんな彗星があるもんか」「本当ですったら! ちょっと見てください。あっ、もうどこかに行っちゃいました……」「はっはっは! 何か見間違えたんだろう」

空き地では馬が走り回っていたが、壁にぶつかってしまう。

のび太「あっ! もう。パカポコ、はしゃいじゃダメだろう? ここは狭いんだから。誰かに見つかったらどうすんのさ? さぁ、今日の散歩はここまで。もう寝ようね…… 広い牧場でもあったらいいんだけどねぇ……」

「どこでもドア」が消える。


翌日。

スネ夫「見渡す限りの広〜い牧場を、僕と愛馬スターローンは小高い丘に登り、真っ赤な夕日が地平線の彼方に沈んで行くのをじっと見つめているのでありました……」
ジャイアン「おい! 何遍その話をしたら気が済むんだよ?」
スネ夫「いい話は何遍でもいいでしょ?」
のび太「今更馬の話をしても……」
スネ夫「じゃあのび太、馬持ってるのかよ?」
のび太「うん……」
スネ夫「ええっ? じゃあ牧場もあるのかよ!?」
のび太「えっ? ああっ、もちろん!」
ジャイアン「本当だな? のび太……」
しずか「のび太さん!」
のび太「ああっ、本当だよ!」
スネ夫「じゃあ今、牧場見せてよ!」
のび太「い、今はダメ……」
ジャイアン「じゃあ今夜見せろよな!」
のび太「ええっ?」
ジャイアン「今夜みんなで見に行くかんな!」
スネ夫「絶対の絶対だぞ!」
のび太「ドラえもーん!」

野比家。

ドラえもん「またつまんない自慢話したんでしょ!」
のび太「自慢なんかしないよ。でもあんまりスネ夫が威張るからつい……」
ドラえもん「それが余計なの!」
のび太「お願い! 夜までに牧場を作って」
ドラえもん「ダメ×2……」
のび太「そこをなんとか……」
ドラえもん「絶対にダメ! この地球には余ってる土地なんかどこにもないの!」
のび太「お願い!」
ドラえもん「ダメ」
のび太「お願い」
ドラえもん「僕はこれから用事があるの。22世紀のどら焼き大売り出しに行ってくる!」
のび太「あっ、ドラえもん! ドラえも〜ん!!」



ドラえもん
のび太のねじ巻き都市冒険記

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最終更新:2018年01月06日 20:13