数年続けた名選手をスカウトマンであるガスは目に異常があり、それをピートから知った娘で弁護士であるミッキー・ロベルは判断の末にガスの選手のコーチのサポートをし親子の絆は再び戻った。
変わって会議室。
ヴィンスを筆頭とするコーチらが選手の契約による会議をしていた。
ヴィンス「当然ながらあのリゴ・サンチェスに契約をオファーしよう」
ピート「本当に?」
ヴィンス「エージェントが必要だ」
ガス「ピート、ミッキーだ。優秀な弁護士だから書類関係も用意できる。今日もこれで稼げる」
フィリップ「くっそ…」
ガス「お前のポストにつかせてもいい。お前は野球のことを何も知らないからな。俺がちゃんと育てていたら娘は今頃この球団のGMだったかもしれない。ここにいる誰よりも野球を知ってる」
ミッキー「いいの…パパ」
ガス「よくない。お前はおれの血を継いでいるんだ。お前に幸せになってほしい…」
ミッキーはガスの体に寄り添う。
マネージャー「昨夜の試合のレポートです」
ピート「ありがとう」
ピートは女性マネージャからレポートとなる書類を受け取る。
ヴィンス「ガス、君は契約が直に切れるが、延長する気はあるか?」
ガス「それは考えておく」
ヴィンス「条件があるなら、何でもいい」
ガス「だから、考えておく」
ピート「信じられないビリー・クラーフがまた、5の5だ。家族と会ってから、あいつは4割近くだぞ」
フィリップ「親を呼ぶためにチームはいくら使った?それを知りたいね」
ヴィンス「フィリップ…お前はクビだ。」
フィリップ「待ってください。今のは誤ります。たしかにジェントリーのことは僕の間違いでしたが…信じてください」
ガス「さあ、ランチでも食べに行くとしよう」
ミッキー「そうね、お腹ペコペコ」
ガスとミッキーは会議室を離れて野球場を出る。
ガス「俺ももしかしたら生き方を変えられるかもしれない」
ミッキー「もう、変えてるわ」
そんな中、ミッキーの携帯電話から着信音が鳴り、ミッキーはそれを取り出す。
ガス「今度は一体何だ?」
ミッキー「トッドのプレゼンが上手くいかなかったって。上司は私のパートナーを押すっていってる」
ガス「どうするつもりだ?」
ミッキー「考えとく」
ガス「いやしかし…」
ミッキー「だーかーら。パパ、考えとく」
ミッキーは携帯電話を大きなゴミ箱のボックスに投げ捨て、ガスと一緒に玄関前の門に行く。
ガス「ありがとう」
ジョニー「77年のワールドシリーズでレジー・ジャクソンは一試合、3ホームラン」
玄関前にはジョニーがいた。
ミッキー「それで?」
ジョニー「彼に打たれたピッチャーは?」
ミッキー「それ聞きに遥々に来たの?」
ミッキーはそう言ってジョニーの元へ行く。
ジョニー「そうだ」
ミッキー「チャーリー・ハフ。エリアス・ソーサ。バート・フートン。それだけ?これで全部?」
ジョニー「違う。もっとたくさんある」
ジョニーはミッキーにキスをし、それを続ける中でそれを見ていたガスは葉巻を口にくわえて火をつける。
ガス「じゃ、俺はバスで帰ることにしよう」
ガスはジョニーとミッキーを見届けた後、バス停に向かおうとしたところで終わる。
最終更新:2018年10月18日 20:46