サラザールの組織「兄弟結社」壊滅作戦のリーダーであるハリソンに事情聴取されたトム・ジェンセンはホテル内で起きたジョセフ・サラザール逃走事件が終わると共にその件を話は終わろうとしていた。
取調室の部屋内でハリソンとトムの事情聴取は続く。
ハリソン「オフレコでもう一度聞くぞ。アマンダ・チャベスとサラザールの居所は知ってるのか?」
トム「何度聞かれても同じことです。私にも全く分かりませんよ」
ハリソン「チャベズの名字はサラザールだって知ってたか?」
ハリソンがそう言うと、トムは口を止める。
ハリソン「どうやらその顔だとショックを受けてるようだな。アマンダ・チャベズことアマンダ・サラザールはジョセフ・エルティブロン・サラザールの妹だ。あのブラツキ・グルッグのドンも20年間勤めた男の実の妹」
回想。
ジョセフが空港でアマンダと話す場面。
ジョセフ「俺が生きてると知るとみんな驚く。とくにあんただお嬢さん」
ハリソン「この時代を引き起こした元凶は馬鹿で強欲なダロル捜査官だ。悪党のサラザールにも倫理や情もあるって言うのに、ダロルのやつはそれを読み違えてちまったんだな。」
回想。
ジョセフがトムと話す場面。
ジョセフ「相棒を連れ去ったツケは笑わせてやるさ。想ってるよりも高い値段だ」
ハリソン「サラザールたちはどこにいるんだ?探す手がかりもない。連中、完全に地上から消えた。」
回想。
トムが仲間と基地で話す場面。
トム「何してんるだ。行くぞ。運ぶのはジョセフ・サラザールの遺体だ」
次にジョセフがアナに銃を突きつけ人質になる場面。
アナ「アマンダは?」
ジョセフ「悪魔に持っていかれた」
アマンダ「だれでも秘密があるの」
アナ「大丈夫よ」
ハリソン「事実を正直に話してくれたことを見込んで。協力を頼みたいんだが…」
ハリソンがそう言うとトムは椅子に座り、お互いの目を向き合う。
トム「何でしょう?」
ハリソン「サラザールを見つけたい。我々に協力してほしい」
トム「はい…」
ハリソン「サラザールとアマンダも死んだと言った」
トム「死ぬところを見ました。エルティブロンとチャベズは死んだ。銃撃戦で撃たれて排水トンネルに落ちた。今ごろは海に流れている」
ハリソン「現場の指揮官のダロルは?」
トム「ダロル捜査官は殉職しました…とても勇敢に敵と戦って…立派な最期でした…」
ハリソン「最後に一つ。サラザールから何か渡されなかったか?居所がわかるようなもの」
トム「何も…」
ハリソン「そうか…わかった。ジェンセン少佐。これで終わりだ。これに証言を頼む」
トム「どうも」
トムは証拠となる書類にサラザール事件の全部を書き込みサインを書いた後、ハリソンに返す。
トム「あの…ありがとう」
トムはそう言った後、ハリソンと握手をする。
ハリソン「ところでアマンダ・チャベズだが…サラザールの妹だと気づいてたら、逃げる時撃っただろ」
トム「正直、自分はどうしても…美人に引き金は引けないもんで…」
ハリソン「じゃあ、不細工なら」
トム「ああ…。迷わず撃ちますね…」
ハリソン「倫理観は備わってるな。お利口だ。」
ハリソンは立ち上がりトムの元を立ち去ると、トムは煙草を口にくわえ火をつけて、テーブルにあったサラザールの白黒写真を見る。
変わって軍事飛行場内でトムはオートバイに乗って自宅に帰ろうとする中でジャケットのポケットから金色の鍵を取り出す。
回想。
トムがジョセフと取引・会話をする場面となる。
トム「5億ドルか…一生遊んで暮らせる」
ジョセフ「いっただろ、家族は俺の命なんだ。そういうことさ」
トム「必ずお前を探し出す」
ジョセフ「そう願がってる」
最後はトムが笑顔になりながら、オートバイを動かし道路を走って飛行場を出発したところで終わる。
最終更新:2019年01月03日 19:39