マネーボールのエンディング (吹替版)

野球スカウト担当のビリー・ビーンズは数多くの選手をスカウトしチーム結成後、試合の中での結果は敗北に終わった。

ビリーとアート・ハウは傘をさしながら観客席内を歩く。

ビリー「ランチの用意ができるまでコーヒーを飲んで話そう」
アート「いや中で話そう」

変わって屋内観客席内。

アート「ありがとうデイビス」
ビリー「どうも」
アート「ああ来期は引き続きオファーがあったとか?」
ビリー「ええ」
アート「なぜ電話に返事遅れた?」
ビリー「レッドソックスですか?それと科学でバンビーノの呪いが解けないか…と思って。あと、あなたが、ビル・ジェイムズを雇ったと聞いて…」
アート「ああ何故、これまで誰も雇わなかったのか理解に苦しむよ」
ビリー「球界が嫌ってる」
アート「まあ、好きなだけ嫌えばいい。金があることの利点は色々とあるが…球界が何を好もうと嫌おうと考えようと考えまいと一切、できること…」

アートが話す中でビリーは笑う。

ビリー「最高だな。じゃあ電話に感謝します」
アート「感謝か…」
ビリー「ええ…」
アート「4100万ドルで君はプレーオフ進出チームを作った、でもジオンビー…イズリングハウゼン…ペイン…彼らがチームにいた時より。勝率を上げた。君たちの勝ち試合の数はヤンキースと同じだ。彼らの一生には140万ドルかかってる。君のところは26万ドルしか使ってない。随分叩かれていたな。この世界であれ先駆者は血を流すものだ。常にな…君の行動は彼に脅威なんだ。脅かされるのはビジネスと野球じゃない。何より彼らの仕事や暮らしだ。つまり既得権への脅威だ。同じことでも政治や商売でもどんな分野でも起こる。すでに何かを支配しているもの。権威を持ってるものはもれなく怒りが来る。しかしここへ来ても古いチームを理解せず、君のやり方を無視続けてる連中は…いずれ滅びる。来年の10月には早々とシーズンを終えレッドソックスの優勝を見ることになる」

アートがそう言い終えた後、何かのメモが書かれた紙を置く。

ビリー「何でしょう?」
アート「GMとして来てほしい。それが年俸額だ」

変わって野球の控え室でピーター・ブランドが野球のボールをビリーがいるテーブルのところへ投げる。

ピーター「危ない」
ビリー「何なんだ!」
ピーター「すみません。つい…」
ビリー「何のつもりだ?このバカタレが…」
ピーター「ボストンは?」
ビリー「すごかった」
ピーター「良いオファーもらえたんですか?」
ビリー「どうでもいい」
ピーター「いくら?」
ビリー「急に」
ピーター「いくらです?」
ビリー「だーかーら!」
ピーター「教えてください」

ピーターがそう言うと、 ビリーは契約書の紙を出し、ピーターはそれを見る。

ピーター「スポーツ史上最高額のGMになれる」
ビリー「だから?何なんだ?俺は一度だけ金で人生を決めた。もう二度としないと誓った」
ピーター「金が目的じゃない」
ビリー「そうか?」
ピーター「違う。この金額が裏付ける価値のためです。高い年俸を稼ぐ選手と同じこと。その価値が…」
ビリー「ボロ屋だな…ここで勝ちたかった…アスレチックスで…」
ピーター「十分勝ったじゃないですか…」
ビリー「うちは負けたんだ…負けた…」
ピーター「まだ数日です。時が立てば立ち直れる」
ビリー「いや時間が経っても無理だ。絶対…」
ピーター「ビデオルームに行きましょう。見せたいものがある」
ビリー「いやさすがにそんな気分じゃない…」
ピーター「そう言わず、さあ…」

ピーターは野球の試合の映像をビリーに見せる。

ピーター「マイナーチームはバイセレア・オークスのキャッチャーのジェレミー・ブラウンです。二塁で走るほど死ぬほど恐れている。ピッチャーは速球で勝負、彼はセンターに飛ばす。こっからがおかしい、と言うのも彼はいつでも打って変わって…一塁を回り、何と二塁まで走ったんです。見てて…ジェレミーの悪夢が現実になった」
ビリー「みんな笑ってるさ」
ピーター「彼にもその理由がわかる」

ビデオの映像には選手の仲間がジェレミーを立ち上がらせようと激励する場面となり、ピーターはその場面を一時停止する。

ピーター「みんなが説明してる。打球はフェンスを越えてたんです。ホームランだと知らず、必死で走ったんですよ…」

ピーターはビデオの映像を巻き戻してビリーに再び見せ、勝利を取った場面で一時停止する。

ビリー「野球にはやっぱりロマンがあるな…」
ピーター「その例です」
ビリー「よし、ピーター。君はいいやつだ。電話しよう」

変わって車を運転していたビリーは娘・ケイシーが録音した CD を を入れるプレイヤーに入れる。

ケイシー(CD)『はいパパこれが録音したあの歌よ、誰にも聞かせないでね。気が変わって引っ越しをやめることになったら知らせて。でも、どこにいても最高のパパよ…ごめん』

最後はケイシーの最初のメッセージから続く形でケイシー本人が歌った「The show」が替え歌が流れると共にビリーのその後のことが映されたところで終わる。

ビリーはレッドソックスの1250万ドルものオファーを断り、アスレチックスに留まった。
2年後、レッド・ソックスはワールドシリーズ優勝。 アスレチックスが勝利した理論を証明した。
ビリーはいまだシリーズ優勝に挑戦中。
(翻訳字幕)


(終)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2019年04月25日 22:14