クマの暦で数年前…(翻訳字幕)。
配給・制作会社のオープニング映像の後、 ペルーの滝の吊り橋でクマの夫婦であるパストゥーゾとルーシーがその景色を眺めていた。
パストゥーゾ「雨の季節もこれで最後か…」
ルーシー「考えても見てパストゥーゾ。来月の今頃にはロンドンよ」
パストゥーゾ「川にはマーマレードが流れ、道にはパンが敷き詰められてるんだろ?」
ルーシー「ロンドンの本をちゃんと読んだの?」
パストゥーゾ「飛ばし読みラー」
ルーシー「まぁ…あなたったら…」
パストゥーゾ「本当は本を読むと眠くなるんだよ…でもマーマレードサンドがある町ならどこだって文句なしさ」
ルーシー「まあ、パストゥーゾ!見て!」
パストゥーゾ「あれは…」
ルーシーは眼鏡をかけてパストゥーゾを呼びかけた中、 濁流に流れている木にしがみついている子熊(パディントン)がいた。
パストゥーゾ「子熊(パディントン)か!?ルーシー!」
ルーシーは小熊を助けようと、吊り橋に絡まっていたロープを掴んで下に降りようとしていた。
ルーシー「降ろしてちょうだい!」
パストゥーゾ「気をつけろ!」
パストゥーゾはルーシーが掴んでいるロープを下ろす。
ルーシー「もっと下までよ!もっと!」
ルーシーは子熊(パディントン)が抱えていた丸太から離れた様子を見てとっさにロープから離れてその拍子でパストゥーゾも落ちてしまうが、運良く子熊(パディントン)を掴むことに成功する。
パストゥーゾ「ルーシー?」
ルーシー「残念だけどロンドンに行くのはお預けになったわ」
パストゥーゾ「どうして?」
ルーシー「この子を育てなきゃいけないもの」
パストゥーゾ「どんな子だ?」
ルーシー「とっても小さいわ」
ルーシーがそう言うと子熊(パディントン)はくしゃみをする。
ルーシー「お鼻がぐずぐずしてる…。マーマレードが気に入ってたみたい…」
ルーシーがそういうと子熊(パディントン)はあげたマーマレードの食パンを早口で食べる。
パストゥーゾ「そいつは何よりだ」
ルーシー「ええ、パストゥーゾ。この子が大きくなったら、きっと広い世界に羽ばたくわ」
変わって、現代のロンドンとなり自室となる屋根裏にいたパディントンが結露した窓に描く形で映画のタイトルが映る。
最終更新:2020年01月05日 20:52