「予告状…… 今夜12時に、この美術館で1番貴重なお宝、いただきに参ります。怪盗アルセーヌ・ルパン……」
美術館で複数の宝が警備されていた。
警部「ルパンめ…… 1番貴重なお宝か。幻の秘宝、ボヘミアの踊る犬か? それとも、第3展示室の名画、悪魔の足ツボマッサージか? いったいどっちなんだ⁉︎」
時刻は12時を過ぎ、天井からシャンデリアが落下。
警部「しまった! 奴は第3展示室だ! 急げ‼︎ 逃がすな、行け‼︎」
警官が第3展示室に向かう。
警部「ふっふっふ……」
警部が変装を解き、ルパンに戻る。
ルパン「ふっふっふ……」
声「そこまでだ!」
ルパン「誰だ?」
のび太「ふっふっふ…… 名探偵シャーロック・のび太だ!」
ルパンが逃げる。
のび太「待て‼︎ ああっ!」
のび太が落ちると、そこは教室だった。
のび太「待てーっ、ルパン。待てーっ!」
ジャイアン「はっはっは! のび太、お前ホームズになったつもりかよ?」
しずか「昨日の映画? 面白かったわよね……」
スネ夫「見た、見た! 『ルパン対ホームズ対オシシ仮面』でしょ?」
のび太「かっこよかったよね、ホームズ。僕もあんな風になれたらなぁ……」
ジャイアン「無理、無理。お前にあんな天才的な推理ができるわけないだろう?」
スネ夫「のび太にピッタリなのはさ、あのマヌケな刑事の役。『怪しい』なんつってさ!」
のび太「くうっ!」
野比家。
ドラえもんが昼寝の体制に入る。
ドラえもん「ふあーっ…… どら焼き食べ過ぎて眠くなっちゃった……」
何者かがキーボードを操作。
のび太「ただいま! ドラえもん、ドラえもん、ドラえもん、ドラえもん!」
超空間からカードが降ってくる。
そこへのび太が部屋に入ってくる。
のび太「ドラえもん! あれ? なんだ、いないのか……」
ランドセルを投げた拍子に中から0点の答案が飛び出す。
のび太「わあっ! まずい、0点のテストだ! ん? 何だこれ? D? X?」
ママ「のびちゃん?」
のび太「わああっ! どうしよう、どうしよう。テストが……」
ママが部屋にやってくる。
ママ「のび太!」
のび太「はい‼︎」
ママ「外から帰ったら、手を洗ってうがいしなさいっていつもいつも言ってるでしょ?」
のび太「今、やろうと思ってたところ……」
ママ「怪しい…… 絶対忘れてたでしょ?」
押入れに超空間が現れ、そこから手が出てきてドラえもんの鈴を取ろうとする。
ドラえもん「もう、くすぐったいよ…… ミイちゃん、そんな…… ん?」
鈴が超空間の中に消えていく。
ドラえもん「……わああーっ! ない、ない、ない! 鈴がない‼︎ 鈴が盗まれた…… どうしよう、どうしよう、どうしようったらどうしよう! のび太く〜ん‼︎」
最終更新:2020年01月26日 22:39