ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!のオープニング

22世紀。
のび太の子孫、セワシの住むマンション。
窓の外の縁の上を、セワシが危なげに歩いている。
友人のミエ(きち)とアントンの2人が、室内から様子を、危なっかしそうに見ている。

縁の先端に鳥の巣があり、卵がある。

セワシ「あった!」

親鳥たちが、セワシに群がってくる。

セワシ「わぁ~っ!?」

部屋の中では、ドラミが食事を作っている。

ドラミ「お待たせ! お昼できたわ…… あ?」
ミエ吉たち「危ない!」「お、落ちちゃうよぉ!」
ドラミ「セ、セワシさん!?」

セワシが足元を踏み外し、転落──

ドラミ「あ~っ!?」
セワシ「わ、わ、わぁ──っ!?」

ドラミがタケコプターで空を舞い、セワシを救いに飛び出す。
──と思いきや、セワシは落下することなく、体が宙に浮かぶ。

セワシ「良かった、着けといてぇ! ねぇ、反重力ベルト着けてても、落ちるってやっぱりヒヤッとするね」
ドラミ「もう…… セワシさぁん!」


ドラミちゃん
ハロー恐竜キッズ!!


セワシたちは、ドラミのひみつ道具のモニターで、あの鳥が卵を温めている様子を見ている。

ドラミ「あぁやって、ずっと卵を温めてるのね」
アントン「本当に可愛いんだね。子供のことが」
セワシ「おい、ミエ吉。卵、ちゃ~んとあったろ? 約束、忘れんなよな」
ミエ吉「……卵を取って来るって条件じゃなかったっけ?」
セワシ「おい、ずるいぞ! ちゃんと奢れよな!」
ドラミ「それで、あんな危ないことを?」
セワシ「だってミエ吉が……」
ミエ吉「い、いやぁ~、か、可愛いなぁ! こうして見ると、とても恐竜の子孫とは思えないね」
セワシ「恐竜の子孫!? 鳥が?」
ミエ吉「あれ、知らなかった? 常識だよ」
ドラミ「恐竜……?」
セワシ「恐竜と鳥と、何の関係があんだよ?」
ミエ吉「だって、本当だもん」
セワシ「おい、アントン。何とか言ってやれよ!」
アントン「えっ、何の話?」
セワシ「もう!」
ミエ吉「嘘だと思うんだったら、その目で確かめて来れば?」
セワシ「……面白い! みんなで確かめに行こうじゃないか」
ミエ吉「えっ!?」
ドラミ「ちょ、ちょっと待って!」
セワシ「ドラミちゃん、タイムマシン」
ドラミ「駄目よ、そんな!」
セワシ「じゃ、僕たちだけで行くか!」
ミエ吉「そ、それは……」
セワシ「怖いのか?」
ミエ吉「何をっ!?」
セワシ「よし、決まった!」
ドラミ「はぁ……」

結局、ドラミも含めた一同が、タイムマシンで恐竜時代へ向かう。

ドラミ「あなたたちだけで行かせるわけに、行かないでしょ」
セワシ「ごめんね」

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最終更新:2021年04月17日 22:16