ゾブリストが現在の地球の人口の数に関する講演をする場面がテロップと交互する形で映る。
ゾブリスト「地球の人口が10億人に達するまで10万年もの時間を要した。しかしそのわずか100年後には20億人にもなり…さらに50年でまた倍増し…40億人超えたのが1970年、今は80億に近づいている。我々の生命を維持する仕組みを破壊している!過去に起きた地球をめぐる環境の問題は何れも過剰な人口増加を原因としている」
ゾブリストが演説する中で世界中の街中でたくさんの人々が映っている場面が映る。
ゾブリスト「なぜ何も手を打たない!森林伐採。環境汚染。我々は消費し破壊する。地球上の生き物の実に半数の種が消滅した。この40年の間に…それでも我々は環境を攻撃し続けている、大災害が起きるまで人は学ぶことはできないのか?気づかないのか?行動を変えるには苦痛が一番の薬だ。苦痛こそが我々を救う…」
ゾブリストが演説後に映画のタイトルが表示され、変わってイタリアのフィレンツェ。
ゾブリスト(スイッチがある…そうスイッチを入れると地球上の半分の人間が死ぬ。だが入れなければ100年のうちに人類は絶滅することになる。君ならどうする?)
ゾブリストが語り手として話す中、フィレンツェの街中を走っていたゾブリストは何者かに追われていて逃亡の身であった。
ゾブリスト(人類にとって人間は自らの身体を蝕む癌細胞だ。君は人類を愛し救いたいと思うか?私が見つかった場合に備えて君に手がかりを残す。これまでも最も難解な手がかりに。それをとけばインフェルノにたどり着く。何があってもインフェルノの門を解き放ってくれ…探して見つけだせ…)
ゾブリストは追っ手から逃げる中でバディア・フィオレンティーナ教会の塔の最上階へと登る中、追手の一人であるクリストフ・ブシャールがやってくる。
クリストフ「長かった。ここに来るまで…。でも良かったな。見つけたのが私で…どこにあるか言った方がいい」
ゾブリスト「ああ、ミスター・ブシャール…ちゃんと教えるつもりだよ…」
ゾブリストがそう言った後、何らかの機密情報と思われる内容を聞き出されるのを恐れてか証拠隠滅として飛び降り自殺する。
ゾブリスト(伝えてくれ、人類そのものが病であり、インフェルノはその治療法だと…)
最終更新:2021年08月19日 04:09