(前回のあらすじ) ケントたちは最後の作戦・マジカルレールを発射しデリトロス城への直接攻撃を試みる。 だが、偽グラディオンたちの妨害に遭い作戦は失敗したかに見えた。 その時、悲しみを乗り越えケントはデリトロス城への破壊に成功するのだった!。 |
ダイバーランド。
ワールドリンク管理局で一同はデリトロスゲートの消滅が確認される。
レナ「やはり間違いありません。デリトロスゲートの消滅を確認しました」
博士「それで子供達は?」
レナ「自立管理プログラム・エンジェ起動中…無事ですみんなマジカルゲートへ戻ってきました」
レナの報告で一同は安心の顔となる。
レナ「映像回線復帰しました。スクリーンに出します。出ます。マジカルステーションです」
レナがモニターの画面を変更するとマジカルステーションが映し出される。
レナ「三つのプログラムに守られているようです。ガリューンです、ワイバリオンです」
コウジ「グラディオンだ!」
博士「グラディオン…」
ナツコ「カイト…」
タケト「ケント…」
モニターが変わり、マジカルステーション内にいるアオイの姿が映し出される。
博士「アオイ!聞こえるか!アオイ!」
レナ「通信回線に障害。こちらからの通信はできません」
博士「アオイ…」
一同が不安になる一方でマジカルゲートではグラディオンの目の前にはダークグラディオン(デリトロス)がいた。
デリトロス「もはや微塵たりとも容赦はせん。お前たち人間どもを抹殺してくれる!」
ケント「その声は…デリトロス…やはり…リュウト…お前がデリトロスだったのか!」
グラディオン「お前の思い通りにはさせない!現実世界は私達が守る!勝負だ!デリトロス!」
リュウト(デリトロス)「邪魔はさせない。グラディオン、私の100万年の日が…データノイドへの進化を!現実世界への扉を!本気でこのデリトロスに勝てると思っているのか?馬鹿め、いいだろう。人類を抹殺するのは貴様を葬ってからだ!」
ダークグラディオン(デリトロス)は赤いオーラを解除すると、グラディオンはグランブレードを取り出して攻撃態勢に入る。
ケント「行くぞ!ジャン!カイト」
ジャン「おう!」
カイト「うん!」
一方でダイタリオンの消滅に巻き込まれた倉地ショウは目を覚まし気が付くと学校の教室内ににいた。
ショウ「ケント君は?こ…ここは…」
同じく元の世界に戻った浅羽ナオキの声に気づき振り返る。
ショウ「ナオキ君…」
ナオキ「ショウさん…?あれ、確か俺はドラグオンと一緒に…あ…ああーっ!」
ショウ「僕たちダイブアウトしてダイバーランドへ戻ったようだ」
ナオキ「ていうことは…ケントのやつ、やったんだ!デリトロス城を破壊したんだ!」
ショウ「きっとそうだよ…」
なおき「でもケントたちは…デリトロスはどうなったんだ?」
ショウ「ワールドリンク管理局へ行こう!何か分かるはずだ!」
ナオキ「おお!」
二人はワールドリンク管理局へ向かう。
一方でケントとグラディオンらはダークグラディオン(デリトロス)と戦う。
ガリューン「シャイニングボルト!」
デリトロス「ダークブラスター!」
ガリューンとジャンはデリトロスが放たダークブラスターに弾き飛ばされる。
カイト「ウェブチェンジ!ワイバリオン!ファイターモード!」
ワイバリオン「ハウリングゲイザー!」
デリトロス「ダークバルカン!」
次にはワイバリオンとカイトが弾き飛ばされる。
グラディオン「今だ!」
グラディオン・カイト「「ブレイク・ザーン!」」
グラディオンがブレイク・ザーンを放つ中でダークグラディオン(デリトロス)もダークブレードを取り出し両者の剣が互いにぶつかり合う。
グラディオン「何!?」
デリトロス「その力の程度でデリトロスを倒すだと?。ふざけるな!」
ダークグラディオン(デリトロス)はそういった後、グラディオン諸共跳ね返す。
デリトロス「ダークマグナム!。ダークネス・シュート!」
ダークグラディオン(デリトロス)はダークネス・シュートで追い討ちをかける。
カロン「ケント!」
アオイ「ケントくん!」
デリトロス「これで終わりだ!グラディオン!」
ワールド管理局。
ショウとナオキはそれぞれの家族と再会する一方で博士はデリトロスのことを語り出す。
博士「そうか…データ生命体へ進化して電脳世界から抜け出し現実世界を直接破壊する…それがデリトロスの本当の目的だったのか…」
レナ「ダメです。 デリトロスがメモリーをロックしています。このままではケント君たちを救出することは…」
ショウ「姉さん、ダイタリオンプログラムは?」
レナ「回収したウェブナイトプログラムは全て修復中よ。まだ、起動できないわ」
ナオキ「くっそっ」
タケト「博士。レスキュープログラム・ネオマジカルワクチンを使いましょう。あれにもデリトロスは効果があるはずです」
博士「テスト段階のワクチンだが…仕方あるまい…倉地くん!」
レナ「了解しました。ネオマジカルワクチンセット!目標・デリトロス!発射!」
レナはネオマジカルワクチンをセットする準備した後、転送する。
デリトロス「何!?」
ダークグラディオン(デリトロス)はネオマジカルワクチンのダメージを受ける。
ケント「今だ!カイト!行くぞ!」
カイト「うん!兄ちゃん」
ケント「グラディオン!ビクトリーモード!」
カイト「ウェブチェンジ!ワイバリオン!ウイングモード!」
二人の掛け声と共にグラディオンとワイバリオンは合体しビクトリーグラディオンに。
グラディオン「ビクトリーグラディオン!。ビクトリーマキシマ発動!」
ケント「グランブレード!。勝負だ! デリトロス!」
カイト「いっけー!」
ビクトリーグラディオンはグランブレードを構えてダークグラディオン(デリトロス)に向けて突撃する。
デリトロス「ダークバルカン!」
ビクトリーグラディオンが近づく中でダークグラディオン(デリトロス)のダークバルカンにひるまず突撃する。
リュウト(デリトロス)「何!?」
ビクトリーグラディオン「「「「ビクトリー・ザーン・マキシマ!。ビクトリー・シュート・マキシマ」」」」
ダークグラディオン(デリトロス)はビクトリーグラディオンのビクトリー・ザーン・マキシマ、次にビクトリー・シュート・マキシマで大ダメージを受ける。
ワールドリング管理局ではその様子を見ていた。
レナ「マジカルゲートで何かが爆発しました…」
タケト「博士…これは…」
大きな必殺技を放ったケントは疲れた顔を見せる。
ケント「これでどうだ…デリトロス…」
カイト「兄ちゃん!あれ!」
倒したはずのダークグラディオン(デリトロス)は無傷であった。
グラディオン「何!?マキシマの連続攻撃でも倒せないのか!?」
リュウト(デリトロス)「ゆるさんゆるさんぞ!。この究極のプログラム。デリトロスをを傷つけるとは!」
ダークグラディオン(デリトロス)周辺に赤いオーラが纏う。
リュウト(デリトロス)「なぜだなぜ…データノイドに進化できない?既に全ての条件は満たした。何が足りないというのだ…データノイド…究極の進化形態になれば…グラディオン如きなど…」
デリトロスはケントの心を読む。
リュウト(デリトロス)「結城ケント…グラディオンと心の絆で結ばれたウェブダイバー…心だと…そうか…それが…進化への最後の鍵か!ならば」
デリトロスは自身の心を手に入れようとグラディオンと対話する。
デリトロス「グラディオン…貴様は卑怯者だ」
グラディオン「何だと!?」
デリトロス「貴様は100万年前の復讐を果たすために結城ケントを利用した」
グラディオン「ケントを利用!?。違う!ケントは大切な友であり私と共に闘う戦士だ!」
デリトロス「人類を救うだと?ふん、そう言いながら貴様は救うべき人類の一人、結城ケントを危険な戦いに巻き込んでるではないか。結城ケントが今まで生き延びられたのは、ただ運が良かっただけだ。だが、次はそうはいかん。貴様か私、生き延びるのはただ一人」
ケント「グラディオン?」
ケントがそういった後、ダークグラディオン(デリトロス)は後ろにデリトロスアイを作る。
グラディオン「何をするつもりだ!?」
デリトロス「望み通り、100万年前の決着をつけてやる!我々の決着をつけるのにふさわしいあの場所でな!」
ガリューン「逃すものか!シャイニングボルト!」
ガリューンはシャイニングボルトを放つと、ダークグラディオン(デリトロス)は避ける。
デリトロス「小賢しい!ダークバルカン!」
ダークグラディオン(デリトロス)はダークバルカンでガリューンを返り討ちにする。
デリトロス「待っているぞ!グラディオン!」
ダークグラディオン(デリトロス)はデリトロスアイの中へと入る。
ケント「逃すものか追いかけるぞ!グラディオン!グラディオン!どうしたんだグラディオン?グラディオン!」
ダークグラディオン(デリトロス)は嘲笑いながらどこかへと向かう。
デリトロス「進化の時は来た!私はデータノイドとなって現実世界への扉を開く!我が故郷、惑星クーリアでな!」
一方でグラディオンは無口のままであった。
ケント「どうしたんだ?グラディオン?グラディオン!行こう!グラディオン!デリトロスと最後の決着をつけるんだ!」
グラディオン「ケント…」
グラディオンが結城兄弟をマジカルステーションに転送させた中、ブリッジへと向かう。
アオイ「ケント君!カイト君!」
ケント「どういうことだよグラディオン!」
グラディオン「ここでお別れだ。ケント…」
ケント「何、言ってるんだ?デリトロスと決着をつけるんだろ?あいつをぶっ倒して宇宙を救うんだろ!」
グラディオン「 デリトロスとの決着はつける。ただし行くのは私一人だ」
ケント「何でだよ! デリトロスが言っていたことを気にしてたのか?俺だって戦士だ地球を宇宙を守るためなら…俺なんかどうだって…」
グラディオン「ケント。そんな悲しいことは言わないでくれ。私たちは世界の人々をその命のためにずっと戦ってきたんだ」
ケント「だけど…だけど…」
グラディオン「ケント。私はずっと考えていた。私は何のために一体デリトロスと戦っているのだろう…もちろん正義のためだ。でもそれだけではない。そんな気がずっとしていた。デリトロスに復讐するため…いや、違う。例えてデリトロスを倒したとしても。惑星クーリアの人々は戻らない。私は元の人間の姿に戻ることはできないだろう」
グラディオンがケントに話す中で生前のグラディオンがデリトロスモンスターと戦う場面が回想として映る。
グラディオン「だが、今なら答えがはっきりとわかる。それがケント…君だ」
ケント「俺?」
グラディオン「私はずっとケントを見ていた。マジカルゲートがデリトロスの侵略を受ける前から…私もどこかに似ていた。昔の私を見てるような気がしたんだ。だから私はケントをウェブダイバーに選んだかもしれない」
ケント「俺がグラディオンに似ている?」
グラディオン「そしてケントと心をひとつにした時。私は私に誓った。ケントの未来は守り抜いてみせると。決して私のようにデリトロスに未来は奪わせないようにと」
ケント「グラディオン…」
グラディオン「分かってくれケント この戦いで全てが終わる.、でもこの戦いは君の未来を奪うかもしれない.、それでは意味がない.、もう誰もデリトロスの犠牲になってはいけない。違うか…ケント」
ケント「それは…」
グラディオン「ケント!ただ、君を連れて行くわけにはいかない。しかし心配しないでくれ。君の…そして地球の未来を…必ず守り抜いてみせる!」
ケント「グラディオン!」
グラディオン「デリトロスは何があろうとも倒す!」
ケント「行くな!グラディオン!行っちゃだめだ!行かないでくれよ!」
グラディオン「さらばだ、私のウェブダイバー・結城ケント!我が友よ!」
デリトロス(待っているぞ…グラディオン)
グラディオンはワイバリオンと共にデリトロスアイの中へと入る。
ケント「グラディオン!×2。なんで…なんでだよ」
カイト「兄ちゃん」
アオイ「ケントくん…」
カロン「ピョコ…」
惑星クーリア。
荒廃した地上の電脳空間でダークグラディオン(デリトロス)が佇んでいた。
デリトロス「惑星クーリア…私が誕生した地…そして私が自ら滅ぼした星…」
怨念「許さん…許さんぞ…デリトロス」「よくも…よくも…俺たちを…」
リュウト(デリトロス)「ふん、現れたか…クーリア滅亡とともに肉体を失い電脳空間に置き去りにした魂ともめ…私に足りないもの…それが人の心!心が生み出す怒り…恨み…悪の力!さあ、お前達、私を憎め、恨め、そして私に進化の力を与えよ!」
デリトロスがそう言うと、クーリア人の魂はダークグラディオン(デリトロス)のもとに集まると、リュウト側の肉体が苦しみ始める。
そしてダークグラディオン(デリトロス)から悪魔のような姿をしたデータノイド体が現出する。
デリトロス「これがデータノイド…ついについにわしは解き放たれた!後はこの電脳世界から抜けだし、現実世界に破壊に導くのみ!」
デリトロスがそう言うとクーリア周辺を赤い線が蜘蛛の巣のように覆う。
デリトロス「これで準備は整った…」
(ビクトリー)グラディオン「そこまでだデリトロス!」
デリトロスの痕跡を辿った(ビクトリー)グラディオンがやってくる。
デリトロス「来たか…グラディオン」
グラディオン「お前を現実世界には行かせはしない!」
デリトロス「馬鹿め…ウェブダイバー無くしてデータノイド化した私に勝てるか?今度こそ息の根を止めてやる。この因縁の地…惑星クーリアでな!」
一方でワールド管理局の一同はマジカルステーションでグラディオンの行いに悔しがるケントの様子を見ていた。
タケト「ケント…」
ケント「違う…違う!違うよ!グラディオンは俺に言った!もう誰もデリトロスの犠牲になっちゃいけないんだって!でも今は俺達はそのためにグラディオンを犠牲にしようとしている!間違ってる!そんなの絶対に間違ってるよ!」
カイト「兄ちゃん…」
ケント「俺はやだ、大切な友達が俺たちのために命がけで戦おうとしてるのに…ただ黙ってじっとしてるだけだなんて…そんなこと俺にはできない…俺は行くグラディオンの所へ!そして必ずデリトロスを倒して…帰ってくる!二人で!」
ナオキ「よく言ったぜ!ケント!」
一方でアオイはコントロールパネルを操作しデリトロスアイを調べる。
アオイ「一体、このデリトロスアイには何があるの?ええ…そんな!穴の向こうにあるのは別のネットワーク…それも宇宙全体に広がるネットワークだわ!誰が一体こんなものを…」
カロン「きっと未知の知的生命体・エイリアンのものが作ったものピョコ」
アオイ「こんな迷路みたいなネットワークどうやってグラディオンの所まで行くの?」
エンジェ「私が案内しましょう…」
エンジェが現れる。
アオイ「エンジェ…」
エンジェ「グラディオンは何度もマジカルゲートの危機を救ってくれました。今度は私が彼の力になる番です」
ケント「ありがとう…エンジェ…」
エンジェ「行きましょう…」
ケントはエンジェと共にグラディオンのいる惑星クーリアへと向かう。
アオイ「頑張って…ケントくん…」
カロン「ピョコ…」
ケントがエンジェの案内で向かう中、翼が生えていることに気づく。
ケント「これは…」
エンジェ「あなたのグラディオンの思いが作り出した翼です。忘れましたか?ケント?ここはマジカルゲート。子供の想いが形になる場所ですよ」
ケント「そうか…」
ケントがそういう中、光球がマジカルステーションに命中する。
ケント「マジカルステーションが!」
ケントが前を見ると、デリトロスアイの群れが攻撃準備を始める。
ガリューン「シャイニングボルト!」
ケント「ジャン!ガリューン!」
ジャン「マジカルステーションは僕たちが守る!ケント!君はグラディオンの元へ急ぐんだ!」
ケント「わかった…ありがとう!」
ジャン「行くぞ…ガリューン!」
ガリューン「おう!」
ジャン、ガリューン「「シャイニングボルト!」」
ガリューンはシャイニングボルトでデリトロスアイを一掃する。
一方で(ビクトリー)グラディオンはデリトロスに苦戦する。
デリトロス「これで終わりだグラディオン!」
同様にガリューンもデリトロスアイ(分身)の一斉攻撃にダメージを受け戦闘不能になり、マジカルステーションが攻撃される。
ケントとエンジェはデリトロスアイの中へと入る。
ケント「待ってろよ…グラディオン!今、行くからな!」
次回予告 百万年の時を超え、全ての始まりだった惑星クーリア。 苦しいことも悲しいことも楽しいこともいろいろあった。 だけど、君に出会えたことが一番嬉しかった。 俺のかけがえのない友・グラディオン… 電脳冒険記ウェブダイバー最終回『旅立て!友と無限の未来へ』へプラグイット! |
最終更新:2022年04月18日 21:31