惑星規模の異常なエネルギーを感知して ペンドラゴンは極点へ急行した。
そこでレイを待ち受けていたのは 最強のライバル・グランデとの決戦だった。 壮絶なバトルの末、 レイは辛くも勝利するが、
そのとき……
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レイは惑星ハマーの極点に到達してする。
レイブラッド星人は、レイに最後の試練として、鎧に身を固めたメフィラス星人であるアーマードメフィラスを、戦いの相手として差し向ける。
アーマードメフィラスの攻撃が、次々にゴモラに炸裂する。
レイにもダメージが伝わり、レイが大地に叩きつけられる。
レイ「うわぁっ! うぅっ……」
レイブラッドの声「どうした、レイモン? お前の力はその程度か!?」
レイ「行け、ミクラス!」
ネオバトルナイザーからミクラスが召喚される。
レイ「ゴモラを援護しろ!」
レイを追って極点に向かったスペースペンドラゴンは、強力なエネルギーフィールドに捕われて、動きを阻まれている。
ヒュウガ「エンジン出力、全開!」
ハルナ「出力全開!」
機体が大きく揺れ、警報が響く。
オキ「駄目なのか!?」
クマノ「これ以上は危険です、ボス。ペンドラゴンが分解します!」
ヒュウガ「くそぉ……!」
メフィラスは、ゴモラとミクラスの2体を前にしても動じず、逆に2体を執拗に痛めつける。
レイ「戻れ、ミクラス!」
レイが咄嗟に、大ダメージを負ったミクラスを、ネオバトルナイザーに回収する。
レイブラッドの声「それでもお前は、レイブラッドの遺伝子を受け継ぐ我が息子か!?」
レイ「黙れぇ!! 負けるな、ゴモラ!」
レイのネオバトルナイザーが、炎のように燃え上がる。
ゴモラが強化形態のレイオニックバーストと化す。
ゴモラが反撃に転じ、強力な攻撃で、次第にメフィラスを追い詰める。
レイ「よし!」「ゴモラ、とどめだ!」
ゴモラがメフィラスに、零距離の超振動波を見舞う。
必殺技のゼロシュートの前に、メフィラスが大爆発を遂げる。
レイ「よし!」
メフィラス星人は、鎧を失って巨大化が解け、意識を取り戻す。
メフィラス「うぅっ…… わ、私はどうしたのだ? そうか、私は今まで鎧の呪縛に…… くッ!」
レイブラッドの声「レイモン── レイモン──」
レイの周りが突然、真っ赤な空間となる。
目の前には、レイブラッド星人の巨大な姿がある。
レイ「レイブラッド!」
レイブラッド「レイモン── 我が遺伝子を受け継ぐ息子よ。すべての試練は終わった。偉大なるレイブラッドの後継者として、その運命を受け入れる覚悟があるか? 全宇宙が、お前の前に跪く。ヤプール、ヒッポリト── お前は宇宙の支配者として、君臨するのだ! 答えよ、レイモン」
レイ「……ふざけるなぁっ!! この戦いのために、どれだけ多くの命が犠牲になったと思ってるんだ!?」
レイブラッド「もう一度聞く── レイブラッドの運命を受け入れるか、レイモン?」
レイ「断るっ!!」
レイブラッド「愚かだぞ、レイモン!」
気づくと、そこはもとの惑星ハマーの大地。
レイの目の前に、巨大な暗黒魔鎧装・アーマードダークネスが鎮座している。
レイブラッドの声「ならば── お前の体を頂戴する!」
アーマードダークネスにレイブラッドの精神体が宿って、動き出す。
メフィラス「この私も、レイブラッドに踊らされていたのか……」
スペースペンドラゴンは依然、苦闘している。
メフィラス星人が現れてビームを放ち、エネルギーフィールドを掻き消す。
ハルナ「エネルギーフィールドが、消失します!」
ヒュウガ「本当か!?」
オキ「でも、どうして突然?」
ヒュウガ「考えるのは後だ! 早くレイのところへ!」
ハルナ「了解!」
スペースペンドラゴンが飛び去る。
メフィラス「借りは返したぞ、地球のレイオニクスよ……」
アーマードダークネスが容赦なく、ゴモラを傷めつける。
レイ「うわっ!」「ぐぅっ……」
レイブラッドの声「お前の体で私は甦る。宇宙は再び、レイブラッドのものになる──!」
突如としてレッドキングが現れ、アーマードダークネスに体当たりする。
レイの隣に、レイのライバルであるキール星人のレイオニクス・グランデが降り立つ。
レイ「グランデ!?」
グランデ「面白そうな相手だな」
レイ「グランデ、お前……!」
グランデ「おや? お前、今、勘違いしてるでしょ? 言ったろ? 俺は楽し~バトルがしたいだけだって」
グランデの憎まれ口に、レイがニヤリと笑う。
グランデ「それにな、お前の姉ちゃん、まだ紹介してもらってないし~」
アーマードダークネスが槍を構える。
グランデ「行けぇ! レッドキング!!」
レイ「行け! ゴモラ!!」
ゴモラとレッドキングの2体が、アーマードダークネスに挑む。
アーマードダークネスは、2体を相手にしても動じず、槍の攻撃を2体に浴びせる。
レイ「うわぁっっ!!」
グランデ「がぁぁっ!!」
レッドキングが地面に叩きつけられて、アーマードダークネスが槍を振り上げる。
スペースペンドラゴンが飛来して、アーマードダークネスに砲撃を浴びせる。
レイ「ペンドラゴン……! みんなぁ!!」
ヒュウガ「待たせたなぁ、レイ!」
音声『攻撃システム作動』
ヒュウガ「ペダニウムランチャー・スタンバイ!」「ペダニウムランチャー、発射ぁぁ!!」
最強武器のペダニウムランチャーが発射される。
さしものアーマードダークネスも、強力武器を浴びて、がっくりと膝をつく。
レイ「グランデ、一気に行くぞ!」
グランデ「俺に命令すんなっつぅの!」
レイ「うおおぉぉ──っっ!!」
グランデ「はああぁぁ──っっ!!」
レイの気合と共に、ゴモラが惑星ボリスでの最終決戦のときと同じ、EXゴモラとなる。
そしてレッドキングも、頑強な豪腕を備えたEXレッドキングとなる。
アーマードダークネスが槍を振るうが、EXゴモラの鉄のような皮膚には通じない。
EXゴモラとレッドキング、2体の攻撃が次々にアーマードダークネスに決まる。
EXレッドキングが豪腕で大地を叩き、大地を伝って炎が走り、アーマードダークネスに炸裂する。
レイ「ゴモラ! とどめだぁっ!!」
EXゴモラが全身から、必殺の超振動波を放つ。
強力な振動波を受け、アーマードダークネスが断末魔の叫びとともに、爆発四散する。
レイ「よし!」
グランデ「よっしゃ!」
クマノ「よぉし!」
オキ「やったぁ!」
ヒュウガ「よっっしゃぁ! ハッハッハ!」
EXゴモラとEXレッドキングが、レイたちのネオバトルナイザーへと還って行く。
グランデ「なぁ、レイ」
レイ「ん?」
グランデ「何だったんだろうな。俺たちの戦いは」
レイ「グランデ……」
グランデ「……なんつって!」
レイ「……ハハ」
グランデ「忘れるな。今度会うときは、俺がお前を倒す番だ。あばよ。美人の姉ちゃんに、よろしくな」
宙を舞う宇宙船がグランデを回収して、飛び去る。
レイは、満足げな笑みでそれを見送る。
レイが、スペースペンドラゴン艦内に帰還する。
レイ「みんな!」
クマノ「レイ……」
レイ「レイブラッドを倒したぞ!」
オキ「すっごいよ、レイ! よくがんばったね!」
ヒュウガ「お前ならやれると信じてたぞ!」
ハルナ「これでもう、レイオニクスバトルから解放されたのね?」
レイ「あぁ!」
クマノ「良かったなぁ、レイ。本当に良かった!」
レイ「みんなの力のおかげだ! ありがとう!」
一同「ハハハハハ!」
ヒュウガ「よぉし、急いでこの惑星から脱出するぞ!」
一同「了解!」
スペースペンドラゴンが一同を乗せて、大気圏を離脱し、炎と化した惑星ハマーを飛び立つ。
突如として、警報が鳴り響く。
オキ「惑星の引力が、増大しています!」
ヒュウガ「何ぃ!?」
オキ「まるでブラックホールだ! 機体が、降下していきます!」
スペースペンドラゴンが惑星へと引き込まれ、機体が激しく揺れる。
オキ「駄目だ…… 自由が利かない!?」
レイブラッドの声「レイモン──」
惑星上から、レイブラッドらしき巨大な手が現れる。
レイブラッドの声「逃がさんぞ── レイモン──!」
レイ「レイブラッド……!」
巨大な手が、スペースペンドラゴンをつかもうとする。
あわやというとき、どこからか閃いた2つの光線が、その手に炸裂する。
ヒュウガ「あれは!?」
スペースペンドラゴンの前に、赤い巨人の姿が静かに降り立つ。
その隣に並び立つ、銀の巨人。
ウルトラマンとセブンが、静かに頷き、レイも頷き返す。
なおも惑星上から、巨大な手が迫る。
ヒュウガ「ハルナ!」
スペースペンドラゴンが一気に加速する。
背後の手を目がけて、ウルトラマンがスペシウム光線を、セブンがワイドショットを発射する。
惑星ハマーが大爆発する。
炎の中から、スペースペンドラゴン、ウルトラマン、ウルトラセブンが飛び立つ。
ヒュウガ「彼らに、助けられたようだな……」
オキ「ボリスのウルトラマンも、やっぱり生きてたんですね!」
ネオバトルナイザーの中で、ミクラスが手を振っている。
ミクラスが光となって、スペースペンドラゴンの外へ飛び出し、セブンの手に戻る。
レイ「ウルトラセブン……! ウルトラマン……!」
ウルトラマンとウルトラセブンがスペースペンドラゴンの軌道を離れ、どこかへと飛び去る。
ヒュウガが改めて、一同を見渡す。
ヒュウガ「ハルナ……」
ハルナ「はい」
ヒュウガ「クマノ」
クマノ「ボス!」
ヒュウガ「オキ」
オキ「はい!」
ヒュウガ「レイ」
レイ「あぁ!」
ヒュウガ「さぁ…… 我々の故郷へ帰ろう!」
オキ「よしっ! 今度こそ地球に帰ろぉ──!!」
一同「ハハハハハ!」「レイ!」「よし!」
ヒュウガ「よぉし! 全員、配置につけ! コース設定! ペンドラゴンは地球に向けて、発進!!」
一同「了解──!!」
地球を目指し、スペースペンドラゴンが飛び立つ。
最終更新:2022年07月15日 18:05