城でギラが銅像を眺めていた。
ジェラミー「晴れの戴冠式だって言うのに……」
ギラ「僕が王様なだなって思って……」
ジェラミー「お前さん、王様になって何がしたいんだい?」
ギラ「えっ?」
そこへドゥーガとリタがやってくる。
リタ「いつまで待たせる」
ドゥーガ「参りましょう…… ギラ様……」
シュゴッダムで花火が打ち上げられる。
ギラの戴冠式がいよいよ始まるのだ。
3人の王もやってきてオージャカリバーをセットする。
ヒメノ「まさかこの私を外で待たせるなんてね……」
カグラギ「ギラのご希望ですよ。民の前で王と認められなければ意味はないと……」
ヤンマ「嫌なら帰ればいい。てめぇらそんなにギラが好きか? やっぱあれが目当てか?」
ゴッドクワガタが飛来。
子供たち「ギラ‼︎」
鈴の音が響く。
女性「おいで、おいでと声がする♪ ハーカバーカへいらっしゃい♪ 死人になれば皆が友♪寂しい、楽しい、死の国へ♪」
民たちは女性の歌にどよめく。
ギラは女性に近づくが、杖で叩かれる。
女性「私は、死の国ハーカバーカの案内人。名をデボニ……」
ギラ「デボニカ!」
コガネ「やっぱり」
ギラ「うわあ、本物だ…… 久しぶり」
リタ「顔見知りか?」
ギラ「昔、養護園で一緒だった。僕より年上なのに、いっつもぐうたらしてて……」
デボニカ「余計なことを……」
ギラ「うわあ、懐かしい!」
デボニカ「ギラ様には、ご先祖様へのあいさつのため、ご王国の王とともに死の国へとお越しいただきます……」
ヤンマ「んなもんが本当にあんだかな」
するとデボニカのランタンから謎の生物が出現。
デボニカがまた歌う。
ギラ「相変わらず歌うまいな……」
ヒメノ「ねぇ、本当にただの幼馴染?」
ギラ「うん。でも何年も前に急にいなくなっちゃって…… あれなんでだよ? 誕生日のケーキも用意してたのに、ずっと心配してたんだよ?」
(ギラ『ネズミに先食われちゃったぞ、デボニカ……』)
デボニカのケーキが欠けていた。
デボニカ「うるさい…… 宵の太陽、暁の月、生はなく、死が息づく」
死の国への扉が開く。
カグラギ「これが、シュゴッダム国王が即位するときに開く、死の国の扉……」
生き物は死の国への扉をくぐる。
最終更新:2024年09月04日 21:20