機動戦士Vガンダムの第1話


V(機動戦士)ガンダム

月と宇宙コロニー。

ナレーション「地球を汚染させてしまった人類が宇宙に移民をして、それに十分馴染む時代となっていた。しかし人類はこの宇宙でも地球上と同じように戦争の歴史を繰り返していた」

コロニー周辺で戦いが続く。

ナレーション「それは自らの愚かさを直して、新しい環境に適応しようとする人類との本能がさせている所だろう、こんな人類でも宇宙に暮らすと信じなければ、人の歴史はあまりにも悲しい」


白いモビルスーツ

地球上のとある森林。
そこでMS(モビルスーツ)同士による戦争があった。
シャッコーに乗るウッソ・エヴィンとゾロ(クロノクル・アシャー専用機)が戦っている。

クロノクル「私のテスト機を使うとは…」

ゾロによる攻撃でシャッコーは中破する。

ウッソ「駄目か、こいつ?」

ゾロのガトリング攻撃で右足は破壊される。

クロノクル「次はコックピットを狙うぞ!パイロット!」

ウッソの搭乗するシャッコーが倒れると予め用意してた罠のライフルで攻撃してる隙にウッソはあるものを操作しながら後ずさりする中、脱出用のプログラムを発見する。

EMERGENCY
POD
WARNING
BEFOR EJECTION →

ウッソ「これか!?」

クロノクルのゾロが攻撃をする中、ウッソは回転シールドで防ぐものの破壊される。

ウッソ「うわぁぁ!エマージェンシーだ!」

ウッソは咄嗟にMS(モビルスーツ)から脱出する。

クロノクル「何!?」

クロノクルは脱出ポッドを破壊しようとする中、命が危ないと思ったウッソは飛び降りる。

クロノクル「あのジャンパーの子はコックピットに飛び込んできた男だ!」

ウッソは飛び降りる中、奇しくも森の木がクッションとなり一命を取り留める。
クロノクル専用のゾロは立ち去っていく

クロノクル「あの高さ、助からない」

クロノクル専用のゾロは空っぽとなったシャッコーを持ち飛んでいく。

ウッソは戦いで疲れたのか倒れる。

ウッソ「ううっ…あら…う…痛ったぁ…体中痛くって…ど、どうしたんだ…?(何でこんな事になっちゃったんだ…)べスパのMS(モビルスーツ)を操縦することになっちゃうなんて」

ウッソは眠る。

一方、ある森林地帯ではあるMS(モビルスーツ)を運んでた。

ロメロ「もう少しゆっくり!まだまだ!」

そこで3人の女性がウッソの心配を話していた。

マーベッド「爆撃の数だってどう収まるか解からないし、ウッソくんは私が探してくるから、今はカミオンにいらっしゃい」

カテジナ「カミオンのキャビンに、カルルマンのオムツが入ったカバンがあるのよ」

シャクティ「ああ、そうか」

マーベット「ウッソくんは必ず、ウーイッグに連れて行くから。安心なさい」

シャクティ「…すみません」

するとシャクティの赤ちゃんが泣き出し、それを慰めようとするカテジナ。

カテジナ「ほら、おしめおしめ」

マーベットはVガンダムのコアファイターのコックピットに乗りメンテナンスをする。

オイ伯爵「気休めで言うんだが、無理するなよ」

マーベット「気休めも気晴らし、んっ」

スージィ「おかえり」

シャクティ「ただいま」

シャクティが輸送トレーラーに乗る中、轟音に気づき空を見上げるとVガンダムのコアファイターが飛び立つ。

一方、ウッソは倒れていながら独り言を喋る。

ウッソ「風向きが変わった…動くんだ」

ウッソは立ち上がると落下によるショックで激痛が走る。

ウッソ「うっ、くっ、体中が、痛いぃ」

荒れ果てたウーイッグの街。
そこでウッソの仲間達がウッソの捜索に当たってた。

オイ伯爵「昨日はこちらには来なかったが、同じ様だな…カテジナさんは、家に帰るかね?」

カテジナ「ん…ウーイッグの街は、こういう風に爆撃されて、良かったんです…」

オイ伯爵「ん?」

カテジナ「特別区の特権にすがっていた人々は、皆堕落してしまいましたから…」

オイ伯爵「…しかし、これは人のやる事ではないよ」

カテジナ「人の歴史は、そうでしたかね?」

オデロ「ラゲーンと同じだぜ」

カテジナ「オデロくん、こんな景色、シャクティ達には見せちゃいけないわよ」

オデロ「わかってるよ、スージィだって見られやしないんだ」

ロメロ「伯爵、ちょっと来てくれ。ここの死体の固まりは、工場の連中のものじゃないかね…」

ガテジナはロメロの元へ咄嗟に土砂を滑り駆けつけると、ある死体に気づく。

オイ伯爵「くっ。…かなりの数か?…お……ボイスンじゃないか。ここで会う約束だっただろう」

ロメロ「地図ぐらい持ってるよ…伯爵…」

オイ伯爵「そ、そうだな…ボイスン、お前はそういう男だった…」

ガテジナは死体周りを漁る中、紙を見つける。

ロメロ「工場を離れて、何でこんな所に工場長が?」

オイ伯爵「工場を、敵に知られたくない為さ…」

一方、ウッソは荒れ果てたウーイッグの街のを歩いている中、ジェット音に気づく。

ウッソ「…うん?」

ウッソは上を見上げるとマーベットの乗るコアファイターに気づく。

ウッソ「マーベットさんが無事なの?おぉーい、ここだぁー。…あれ?…おかしい。おぉーい!」

ウッソは上着を脱ぎ振り回し、自分がいることを気づかせようとする。

マーベット「坊やは何処に…うぅっ…」

気づかなかったウッソは細い木の棒に上着を差し込み、それを飛ばそうとする。

ウッソ「よいしょっ…うわっ、来る。行けぇ!」

ウッソの飛ばした上着はコアファイターにぶつかりアンテナに引っ掛かる。

マーベット「うぅ…あっ。ウッソ、そこに居るの?」

ウッソはコアファイターを追いかけ走る。

ウッソ「ここです、ここでーす。マーベットさん、マーベットさぁーん!

コアファイターは着地しウッソが駆けつける。

「あはは、マーベットさん。無事だったんだ。マーベットさん…マーベットさん?マーベットさん、あれ?マーベットさんっ、しっかりしてくださいっ」

ウッソはマーベットの容態の異変に気づく、マーベットは操縦によって酔っていたのか倒れる。

マーベット「う…うぅ……」

ザンスカール帝国本部。

デプレ「サバトがやられたというのか」

クロノクル「はぁ、善戦虚しく、と衷心よりご報告申し上げます」

デプレ「貴公がシャッコーを…」

ファラ「いいではないか、デプレ。クロノクル・アシャー中尉は、シャッコーの機体はキチッと回収したんだ。貴公はこれで、充分に任務は果たした。本国に帰るがいい。実戦も、経験したのだからな」

デプレ「そうでしょうか?中尉は真の勝利はしていないのです。リガ・ミリティアの残党狩りを望んでいるのが、本当の所では?」

クロノクル「デプレ大尉の仰るとおりであります」

ファラ「…なら、好きにやるがいい」

クロノクル「はっ、やらせて頂きます」

一方、リガ・ミリティアの軍隊は輸送トレーラーである場所へ向かっていた。

オイ伯爵「そこを左だ」

レオニード「自動車工場でもあった所か」

オイ伯爵「…あの棟だな」

リガ・ミリティアの軍隊らは姿を隠すかのように廃墟の倉庫にトレーラーを入れる。

オイ伯爵「地下の方を調べるまで、待つんだぞ」

オデロ「いいよ」

一方、シャクティは泣いている赤ちゃんを落ち着かせようと奮闘していた。

シャクティ「よしよし」

スージィ「ねぇオデロぉ、台所にもミルク無いよぉ?」

オデロ「本当かよぉ、参ったなぁ…、地下工場ってのが、爺さん達の仲間が使ってるっていうなら、大型冷蔵庫くらい有るんだろうけどよ」

一方、オイ伯爵らは地下倉庫へ行く。

カテジナ「…あ、こ、これは?」

目の前にはVガンダムのボトムファイターが数多くあった。

オイ伯爵「ボイスンのお陰だ…ウーイッグで、抵抗してみせてくれたお陰で…」

ロメロ「こうして、工場が…残ってくれた…」

カテジナ「じゃあ、ウーイッグは、あなた達の作戦の犠牲になったというんですか?」

オイ伯爵「それは逆だ。地球上の全てを整理しようという敵には、各地で戦力を作るしかないだろう」

カテジナ「…ここだけで無く?」

オイ伯爵「そりゃあそうだろう、相手は正規軍なのだよ?我々の目的は、地球連邦軍に喝を入れる為に動いているんだ」

夜になると2人はコアファイターを再び動かそうとしていた。

マーベット「やだ、シートを前へずらしたら、入るわあたし」

ウッソ「キャノピー閉めます」

マーベット「あ、どうぞ…」

ウッソはキャノピーを閉める。

マーベット「いいわね、スロットルは、優しく開くのよ」

ウッソ「はい」

ウッソはパネルを操作しコアファイターを動かそうとしていた。

マーベット「マシンの神経の流れを感じて…そう、テイク・オフ。」

コアファイターは浮上し発進する。

マーベット「そう、オート・バランサー解除して」

ウッソ「はい」

マーベット「カミオンの暗号電波は、受けているわね?」

ウッソ「まだ、感度はありません」

コアファイターは飛んでいる。

TRANSFORMATION MODE
□TOP LIMB
■CORE FIGHTER
□BOTTOM LIMB

ウッソ「気になってます、これ、何です?トランスフォーメーション・モード」

マーベット「ああん、その初めの、モビルスーツの頭が上がるのよ」

ウッソ「え?このファイターの?」

マーベット「そう…あ、駄目よ。速度が落ちるわ」

ウッソ「え。…じゃあ加速します」

マーベット「うぅっ、ウッソくん…」

ウッソはコアファイターを全速前進で加速すると同時にVガンダムの頭が上がる。

一方、真夜中の中、眠っているシャクティとフランダースとハロ。

ハロ「ハロ」
フランダース「クゥーン…ワン」

無線機が鳴り、ハロは反応しフランダースはシャクティを舐めて起こす。

シャクティ「あっ、マーベットさんだ。切らないと…」

シャクティは無線機を切り、他の無線機で伯爵と話す。

シャクティ「は、伯爵ですか?コア・ファイターの応答信号を受けました…はい、傍受されない様に、発信は切りました。…はい、機体が見えれば、ライトを付けて良いんですね」
ハロ「ハロー」

するとシャクティは動く音に気づく中、空飛ぶコアファイターに目を付ける。

シャクティ「…はっ。コア・ファイター…コア…」

ハロ「ハロ」

シャクティは照明を付ける。

シャクティ「あ、うっ…」

ウッソはシャクティの付けた光に気づく。

ウッソ「うぁ。光だ、マーベットさん」

マーベット「え?」

ウッソ「さっきまでは無かった光です」

マーベット「…あ、あれ!」

ウッソ「間違いありません、あの光、呼んでくれてます」

一方、オイ伯爵らはウッソとマーベットが来るのを見守っていた。

オイ伯爵「車輪が着地したら、電気は消すんだぞ」
シャクティ「はい」

コアファイターは着地する。

ロメロ「ふふん、マーベットのやつ腕を上げた…んじゃあ無いのかぁ?あ~?ウッソくんが着陸させたのか」

ウッソ「そうですよ」

ロメロ「マーベット、足が駄目なのか」

マーベット「ちょ、ちょっと…痺れが来てるんです…」

ロメロ「レオニード。クレーン車をもう1台だ」

ウッソ「じゃ、頼みます」

ロメロ「うむ、ご苦労さん」

ウッソは飛び降りシャクティと再会する。

ウッソ「よかった、シャクティ。…どうしたんだよ?」

シャクティ「…ウッソっ」

ウッソ「馬鹿だなぁ、大丈夫だって言ったじゃないか」

カテジナ「ふぅ…あなたって一体どういう子なのかしら?」

ウッソ「どうって…こんなもんです」

一方、ザンスカールの兵器廠ではクロノクルのゾロのメンテナンスをしていた

クロノクル「これだ、よくもまあこんな地球に居て、マスク無しで居られるなぁ」
メカマンA「そうですか?」
クロノクル「整備できてるじゃないか」
メカマンA「しかしこのガトリング砲は、一度地上に降ろしてからじゃないと使えません」
クロノクル「そりゃあそうだ、爆撃と白兵戦は使い分けるのだ。止めてくれ」

メカマンに輸送バイクの停止を指示、搭乗する。

「メカマンA「はい…どうなさるんです?」
クロノクル「ブーツを前に出してみるぞ。どうぞー」
メカマンA「ミノフスキー・コントロールテストね」
クロノクル「ちょっと朝の散歩に行ってくる」
メカマンA「クロノクル・アシャー中尉。そりゃ駄目ですよ。ええ?と、飛ぶの?」

クロノクル専用ゾロは飛行形態で発進する。

デプレ「あ、ああ~」

デプレは起きる中、無線音がなりモニターが写る。

デプレ「うぅん…何かぁ」

オペレーター「クロノクル・アシャー中尉が、装備テスト機で発進してしまいました」

デプレ「この起き抜けにか」

オペレーター「申し訳ありません」

デプレ「…朝の定時報告まで、ファラ・グリフォン司令には伝えんで良い。」

オペレーター「はっ」

一方、廃工場では洗濯物が干してあり、

エステル「なんだいこのアナクロなおしめの列は?」

シャクティ「すみません。そこのエレベーター、使えたんですか?」

オイ伯爵「チャパリ、よく来てくれた」

エステル「遅かったねぇ」

オイ伯爵「いやぁすまん、こっちも大変でねぇ、ファイターとトップ・リムは持ってきたんだ」

エステル「人手は連れて来たから、運ぶのはどうとでもするよ」

オイ伯爵「そりゃあ助かる」

シャクティ「…人手かぁ」

オデロ「ここへ運べばいいんだよぉ」

一方、寝室ではウッソとマーベットが寝ていた。

マーベット「(ひと頃、ニュータイプって呼ばれるパイロット達が居たっていうけど…まさかね)」

ウッソ「…ん、うぅ~ん…」

一方、スージィはクロノクルが搭乗するゾロを見つける。

スージィ「ゾロタイプのワンセットだよ。ヘリとブーツ、ウーイッグの方向から来る。警戒警報出して」

ウォレン「気付いていない様ですから、行っちゃうかもしれません」

オーティス「了解した。援軍の車もこちらへ来ているなら、見つかってしまうぞ」


クロノクル「また1台…こちらにも1台、いや2台か?朝日のお陰で影が違うから発見できたが…ウーイッグの難民の物ではな」

ウォレン「まずいです、旋回を始めました」

スージィ「…やだなぁ」

クロノクルはトラックを警戒していた。

クロノクル「やはり大型トラック。…工場の跡地だと?。ひとつぐらい、当たれよっ」

スージィ「来たぁ」

ウォレン「降ろしてください、うわぁ、ぐぁ」

命令を受け運転手は咄嗟に降ろし逃げる。

スージィ、ウォレン「うわぁあぁ~~」

攻撃の振動と同時にウッソは目覚める。

ウッソ「うわぁっ。駄目ですよマーベットさん」

マーベット「だって…敵の爆撃らしいのよ?」

ウッソ「だから僕が出ます」

マーベット「…なんていう子なの?」

ウッソは咄嗟に外を出る。

一方、クロノクルは隠れ家を攻撃していた。

クロノクル「どうか…うおぁ」

クロノクルは白い光に目を付ける

クロノクル「何処から出てきたのだ、あの小型機は」

ウッソの乗るコアファイターはクロノクルのゾロの攻撃を命懸けで回避し攻撃する。

ウッソ「逃げるな、こいつ」

クロノクル「…速い」

ウッソ「どこでもここでも爆撃する権利が、お前達にあるもんか、え…あぁー、弾切れなの?…そうかもしれない!」

ウッソは咄嗟に撤退をするのを目に付けたクロノクルは追いかける。

クロノクル「あんなに小型なら…」

クロノクルはコアファイターに向けてミサイルを放つ。。

ウッソ「うわあぁあぁあぁあぁ~。対地ミサイルを空戦に使っているの?」

クロノクル「しぶとい…何っ?」

地上の砲台がクロノクルのゾロの足部分に命中する。

クロノクル「ブーツが!?。地上砲火か」

クロノクルは咄嗟に爆弾を落とし砲台を破壊する。
一方、隠れ家ではシャクティが赤ちゃんをなんとか落ち着かせる。

シャクティ「いっぱい寝んねしたわね、ミルクもいっぱい飲みましょうね」

隠れ家

カテジナ、マーベット「あ、ああ」

カテジナ「だ、大丈夫ですか?」

マーベット「ウッソくんは?」

カテジナ「あ、はいっ」

マーベット「伯爵、電源は来ました、上がるんですね?カタパルト」

マーベットがスイッチを上げるとカタパルトが展開する。

マーベット「上がっているのがカタパルトなんでしょ?…まだですよ」

カテジナ「来ました」

マーベット「撃って」

カテジナ「はい。」

カテジナが撃つとトップファイターは発進する。

カテジナ「うっ、きゃあぁ」

マーベット 「早過ぎるわ。…そんな事言わないわよ」

トップファイターはコアファイターと擦れ擦れすれ違う。

ウッソ「えぇ?うわぁ!、カミオンに乗っていたやつ?」

オイ伯爵「聞こえるか、ウッソくん!」

ウッソは無線でオイ伯爵と話す。

ウッソ「聞こえますけど」

モニターに合体準備の情報が開示される

SELECT NEXT MODE

→TRANSFORMATION DOCKING MODE

■TOP LIMB
■CORE FIGHTER
□BOTTOM LIMB

SELECT Y/N

オイ伯爵「ハンガーとファイター、それにブーツとで飛行軸を合わせるんだ」

ウッソ「ハンガーが今ので、ブーツはどこなんです?」

オイ伯爵「行くぞぉ」

トップリムが飛行する。

ウッソ「はぁ」

オイ伯爵「オートバランサーをVモードに」

ウッソ「了解」

トップ・リムがコアファイターと合体する。

ウッソ「う、ドッキングしたの?」

マーベット「続いてブーツでしょ」

ウッソ「あ…はいっ!」

更にボトム・リムがやってくる中、クロノクルのゾロがやってくる。

クロノクル「向こうもドッキングしてるのか」

クロノクルは咄嗟にボトム・リムを攻撃し破壊する

ウッソ「やられた?」

カテジナ「マーベットさん」

マーベット「くっ、そうです、ブーツをもう一度出してください。出せるんでしょ?」

オデロたちはホバーバイクに乗っており、ウッソとクロノクルは戦っていた。

オデロ「移動して撃てば、こっちの場所は解かりゃしないってぇ」

ウッソ「火力があっても、運動性が悪いじゃないか」
マーベット「ウッソ、聞こえて?もう一度ブーツを出すわ。信号弾の南に射出するわ」
カテジナ「ウッソくん、いらっしゃい。(……来なさい…ウッソ…)」
マーベット「…ミノフスキー粒子は、撒いてないのに」
カテジナ「はっ…来ますよ…」
マーベット「伯爵、射出用意。カテジナさんっ」
カテジナ「はい」

カテジナは

マーベット「ブーツ、射出」

二機目のボトム・リムは発進する。

マーベット「ブーツは真後ろよ、ウッソ」

ウッソ「了解。Vモード、軸合わせ」

トップ・ボトム・コアファイターが合体しV(ヴィクトリー)ガンダムになる。

ウッソ「よし!どこ?」

ウッソはクロノクルのゾロに向けてライフルを放つ

カテジナ「…マーベットさん」

マーベット「シャッコーより、性能は良い筈だけど…」

オデロ「見たかよ、今の…」

ウォレン「ああぁ…」

スージィ「MS(モビルスーツ)になっちゃったね」

クロノクル「白いモビルスーツに見えたが……白いやつだと!?」

クロノクルは森を破壊し地上に降りて再び空を飛び、V(ヴィクトリー)ガンダムと戦う。

ウッソ「(ビームサーベルだと?白兵戦というやつだって、僕は、僕には出来る筈なんだっ)」

V(ヴィクトリー)ガンダムのライフルはゾロのビームサーベルによって破壊される

ウッソ「こちらもぉ!」

ウッソはビームサーベルを取り出し攻撃する。

ウッソ「このぉ、猫の目かキツネ目なんか」

両者がビームサーベルで鎬を削る中、ウッソはV(ヴィクトリー)ガンダムの足でクロノクルのゾロの頭部を破壊する。

クロノクル「センサーを潰したのか、白いやつぅ」

クロノクルのゾロは飛行形態となり撤退する。

ウッソ「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…なんで生きてるんだ…僕は……あ」

V(ヴィクトリー)ガンダムは着地する。

マーベット「ナイス着地、ウッソくん」

シャクティ「ウッソ…」

エステル「ヴィクトリータイプったって使えるじゃないか、ニュング伯爵」

オイ伯爵「ああ、最終チェックを急ごう。メカニックマンは、ここに集合してくれ」

ロメロ「よっしゃ」

オイ伯爵「クレーンを呼んでくれ、オデロくん」

オデロ「あいよ、ウォレン」

エステル「また敵は来るんだからねぇ」

ウッソはコックピットから抜け空気を吸う。

ウッソ「うぅっ、くっ、はぁ……だあぁーー」

シャクティ「ウッソ…何をやっているか解っているの…?」

ウッソ「あぁはー、がおぉぉーー」

シャクティ「たった2、3日で…私たち、ふるさとのカサレリアから、ずうっと離れてしまったわ…」

次回予告
ウッソがあの日、オレンジ色のMS(モビルスーツ)に噛り付いて、あのパイロットと出会っていなければ。
今日の様な事は起こらなかった。
でも、ウッソは全力で危機を乗り越えようとした。
次回、機動戦士ヴィクトリーガンダム『マシンと会った日』
観て下さい

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最終更新:2015年02月14日 18:11