世界各地が謎の攻撃を受け、爆発と共に都市が崩壊していく。
崩壊したパリに、虎の下半身を持つ怪人、ゴーゴン大公がいた。
ゴーゴン「兜甲児―!何処だ―!何処にいる―!兜甲児―!」
甲児はさやか、もりもり博士と共に小型輸送機に乗っていた。
輸送機が揺れて、甲児とさやかがバランスを崩した。
甲児「さやかさん!」
さやか「甲児君・・・」
もりもり「二人共大丈夫か?」
さやか「私なら平気よ」
甲児「もりもり博士!この輸送機で日本まで辿り着けるんですか?」
もりもり「・・・正直分からん、果たしてどこまで持つのか・・・」
パイロット1「もりもり博士!やはり燃料が漏れている様です!」
もりもり「そうは言ってもこの状況では・・・」
ロール「大丈夫!私達がもうすぐ追いつくわ」
ローリィ「いざとなったら、北極を突っ切って行きましょう」
さやか「ロールさん!ローリィさん!」
甲児「二人共無事だったんだな」
パイロット1「な、何だあれは!?」
パイロット2「博士!急いで操縦室へ!」
甲児達が操縦室へ行った。
甲児「一体何が・・あぁ!」
さやか「もりもり博士!」
輸送機の前の暗雲の中に何か光る物があった。
もりもり「前方の暗雲は避けてくれたまえ」
パイロット「そのつもりです」
暗雲の中から銃口が出てきて、そこからミサイルが撃たれた。
輸送機はミサイルを避けるも、その爆発に煽られる。
甲児「何だ・・・・ん?」
さやか「どうしたの!」
暗雲の中には巨大な円盤、万能要塞ミケロスが潜んでいた。
ミケロスの頂上に、怪鳥将軍バーダラーが立っていた。
バーダラ―「待っていたぞ、兜甲児!この怪鳥将軍バーダラーと我が戦闘獣軍がお前を葬り去ってくれる!」
甲児「お前ら一体何のつもりだ!」
バーダラー「行けぇ!鳥類型戦闘獣達!兜甲児ごと輸送機を叩き潰してしまえ!」
ミケロスの側面の口から、3体の鳥類型戦闘獣、バーディアン・オベリウス・トルケーンが発進した。
もりもり「逃げろ!!」
バーディアンとオベリスが輸送機に迫る。
しかし、輸送機の目前で、下から来たローリィとロールの乗るミリオンαの両手が、バーディアンとオベリウスの腹を貫いた。
もりもり博士「ミリオンα・・・」
バーディアンとオベリウスが大爆発した。
ロール「ここは私達が食い止めるわ」
ローリィ「みんなは日本へ向かって」
ローリィ・ロール「「電磁砲発射!」」
ミリオンαの顔が展開した砲台から、電磁砲が放たれ、トルケーンを撃破した。
グレーニアスがミサイルを撃つも、ミリオンαは電磁砲でミサイルを撃ち落とし、グレーニアスを腕で貫いた。
背中のミサイルを破壊されたグレーニアスは、脚でミリオンαの顔を殴るが、
ミリオンαはグレーニアスを真っ二つに引き裂いた。
グレーニアスが大爆発する。
しかし、その直後にミリオンαにミサイルが当たる。
甲児「ロールさん!ローリィさん!」
さやか「敵は何体もいるのよ!ミリオンαだけで食い止めるなんて出来っこない!」
ロール「甲児君とマジンカイザーは人類最後の希望!」
ローリィ「死なせる訳にはいかない!」
ミリオンαに後ろからバーダラーが組み付き、両胸のコックピットを鷲掴みにする。
ロール「ああ!」
ローリィ「何!?」
バーダラー「雑魚一匹に何を手間取っている!」
バーダラーがミリオンαの首に噛み付く。
甲児「早く離れろ!」
バーダラー「どうだ!これでは抵抗できまい!」
バーダラーがミリオンαの左腕を噛み千切った。
甲児「もりもり博士!早く助けないと!」
もりもり「この機は輸送機じゃ!役立つ武器など持っとらんわい!」
甲児「ええい、くそぉ!」
バーダラー「もがけもがけ!このまま捻り潰してくれるわ!」
ローリィ「・・・きゃあ!」
ミリオンαの左胸のコックピットがローリィごと握り潰された。
ロール「ローリィ!!」
ミリオンαの両胸のコックピットが爆発した。
さやか「きゃあ!」
甲児「やめろぉ!!」
ロール「・・・・」
ロールが腕を伸ばし、コンソールの赤いボタンを押し、
その直後、バーダラーに握り潰された。
ミリオンαの電磁砲から電流が発生し、バーダラーの動きを封じる。
バーダラー「何ぃ!?」
そのまま、ミリオンαはミケロスに突っ込んだ。
ミケ―ネス「総員ブリッジより退避!ブリッジより退避!」
ミケロスの中に突っ込んだミリオンαがバーダラーを巻き込み、自爆した。
その余波でミケロスも炎上し、ゆっくりと落ちていく。
甲児「ロ・・ロールさん・・・!ローリィさん・・・!」
ミケロスが大爆発した。
さやか「・・・ロールさん・・ローリィさん・・・」
もりもり「・・・・・」
甲児が壁を殴り、血を流す。
甲児「くそぉ・・・!ミケーネめ!絶対に許さねえ!!」
日本。新幹線が人間型戦闘獣グラトニオスとダンダロスの攻撃で破壊される。
ミケロスから多数の人間型戦闘獣が降り立ち、町を破壊する。
海上で軍艦が戦闘獣を砲撃するも、魚類型戦闘獣ビラニアスとスラバが飛び出て、体当たりで軍艦を破壊していく。
ニューヨーク。 頭をもがれた自由の女神の上にグレートマジンガーが落ちてきて、
海の上に落とされた自由の女神の頭に再度グレートマジンガーが落ちてきた。
鉄也「ぐっ!ネーブルミサイル!」
グレートマジンガーはネーブルミサイルを撃つも、昆虫型戦闘獣ライゴーンはその直撃をものともしなかった。
鉄也「よくもやってくれたな!ブレストバーン!」
飛び上がったグレートマジンガーがライゴーンにブレストバーンを浴びせ、
ライゴーンが溶解していく。
鉄也「借りは倍にして返してやるぜ!サンダーブレーク!!」
グレートマジンガーが続けて放ったサンダーブレークを受け、ライゴーンが大爆発した。
だが、戦闘獣はまだ大量にいた。
鉄也「くそぉ!こいつら、機械獣より遥かに強い!」
エジプト。
東「ルストハリケーン!」
東しゅんの乗るバイオンβが放ったルストハリケーンは、
スフィンクスを砕きながら、人間型戦闘獣アルソスに直撃したが、全く効かなかった。
東「バイオンβの・・・ルストハリケーンが効かない!」
中国。
大出政雄の乗るダイオンγが爆発の中、進む。
大出「ブレストファイヤー!」
ダイオンγが上空にブレストファイヤーを撃つも、
爬虫類型戦闘獣ジャラガとイグアナスの2体は軽々とかわし、
毒液とミサイルを撃ち返してきた。
大出「ダイオンγの力では食い止めるのが精一杯だ!」
シドニー。ここでは、炎ジュンのビューナスAが戦っていた。
ジュン「ミサイル発射!」
ビューナスAが撃ったミサイルはサイコベアーの髪に弾かれる。
サイコベアーは竜の首でビューナスAを殴りつけ、髪で首を締め付ける。
ジュン「う・・・マジンガー軍団が苦戦するなんて・・・これがミケーネの戦闘獣・・・!」
甲児達の乗る輸送機は墜落して、その衝撃で1人のパイロットが壁に頭を打ち付け、死んでいた。
甲児「あぁ・・・」
さやか「・・・あれは・・・?」
甲児「・・・もりもり博士」
もりもり「ん?」
墜落した場所の近くに、空軍基地があった。
最終更新:2020年05月13日 20:29