異星人が町外れを逃げ惑う。
フードを目深にかぶった何者かが、それを追う。
異星人「俺は関係ないんだよぉ! 来るなってば!」
そこへ、宇宙警察地球署の江成仙一(センちゃん)、胡堂小梅(ウメコ)が割って入る。
ウメコ「フリーズ!」
セン「S.P.Dだ!」
フードの者が素顔を晒す。
かつてデカレンジャーを何度も苦しめたアンドロイド、バーツロイド。
セン「おっとぉ! 久々に見たねぇ、こいつ」
ウメコ「本当! この人に何の用なの!?」
異星人「お、俺じゃないよ。中の人!」
ウメコ「中の人!?」
セン「ウメコ!」
バーツロイドに続き、何体ものアーナロイドたちが現れる。
突如、追われていた異星人の腹から、1人の少女が飛び出す。
ウメコ「えぇっ!? センさん!」
セン「……クレメント星人?」
少女「おじさん、ありがと」
その少女は、今度はウメコの体の中に飛び込み、姿を消す。
ウメコ「えぇっ!? なんでぇ!?」
異星人「俺、もういいんだよね? さらば、地球よ!」
ウメコ「ちょっとぉ!」
異星人が逃げ出す。
アーナロイドたちの銃撃が降り注ぐ。
センちゃんとウメコがかろうじて銃撃をかわし、衝撃で少女がウメコの体から飛び出す。
少女「……本当に信じていいのかな?」
なおもアーナロイドたちが次第に迫る。
声「そこまでだから!」
アーナロイドたち目がけて銃撃が唸り、デカレッドとデカイエローが割って入る。
レッド「デカレッド!」
イエロー「デカイエロー!」
レッド「もう、好きにはさせません!」
少女「あの人たちは?」
ウメコ「私たちの同僚、1年目の新人くんたち」
セン「地球署の刑事、アサムとムギだよ」
デカレッドとデカイエローが、アーナロイドたちを一掃し、さらにバーツロイドに果敢に立ち向かう。
セン「10年前だったら、あっち側だったよね」
ウメコ「もう、私たちの時代じゃないのかな?」
セン「ボスのあの事件以来……ね」
S.P.D── SPECIAL POLICE DEKARANGER 燃えるハートでクールに戦う6人の刑事たち。 彼らの任務は、地球に侵入した 宇宙の犯罪者たちと戦い 人々の平和と安全を守ることである。
だが今、彼らは一つの場所にはいない。 10年の時の流れが、彼らに新たな運命を与え 様々な道を歩ませていたのだ──
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最終更新:2016年04月29日 06:03