パラサイト・イヴのエンディング

巡洋艦での完全体との戦いを終えたAya達。

ダニエル「終わったな…。」
Aya「…。なぜ、私に…こんな力が、あったのかしら…」
前田「Ayaさんの中にも…Mayaさんがいたからですよ。」
Aya「え…?」
ダニエル「お前の姉さんとお袋さんが事故にあって亡くなった時、おまえにも姉さんの一部が移植されていたんだ。」
Aya「私にも…?」
ダニエル「ああ、おまえが7才の時だ。おまえは覚えていないだろうが…生まれつき、右目の視力が弱かったおまえに、Mayaの…角膜が移植されていたんだ。」
Aya「私の右目に…!?じゃあ、Eveと接触した時に見えたのは…」
前田「強烈な体験をした場合…その時、見ていた光景が角膜に焼き付くという説もあるそうです。科学的に立証はされていませんがね…。」
Aya(あれは…Mayaの最後の…角膜の記憶?)
前田「Ayaさんの体内に入ったMayaさんのミトコンドリアですが…おそらく、Eveとは違った進化を遂げたんじゃないですか?Ayaさんのミトコンドリアと共棲する事で…Eveと同等の力を持ちながら…我々人間の核と共棲するという進化を…。」
Aya「Mayaと私の…ミトコンドリアの力…。」
前田「…日本から始まったこのミトコンドリア事件は、我々人間に対する淘汰なんでしょうか…。」
ダニエル「淘汰だと?」
前田「仮に、地球を一個の人間とするならば我々人間というウィルスが増えすぎ…猛威をふるっているに等しいのではないでしょうか。地球という人間の体内のバランスをくずしてしまうほどに…。」
ダニエル「俺達、人間は…そんなに愚かなのかな…。」
前田「しょせん我々、人間も…地球に寄生しているパラサイトにすぎないのかも知れませんね…。」
Aya「…。」
ダニエル「夜が明けるぜ…。」

夕日を見つめるAya

ベン「さ、どうぞ、Aya!」
Aya「ありがとう、ベン。」
ダニエル「まいったな、こういうところは、どうも苦手でな。」
ベン「そう? 僕は大好きだよ!せっかく、Ayaがさそってくれたんじゃないか。」
Aya「そう、クリスマス・イヴのやりなおしね。」
前田「ぼ、僕もはじめてなもんで何やら、緊張しますね。」
ベン「それは、ドレスアップしたAyaと一緒にいるからじゃないのー?」
前田「な、何を言うんですか…!」
Aya「さ、始まるわよ。入りましょう。」
前田「お、遅いですね。ダニエルさんとベン君…。」
Aya「そろそろ始まるわ。」
前田「ト、トイレが、こんでるんじゃないですかね。」
Aya「どうしたの?汗びっしょりよ。そんなにヒーターきいてる?」
前田「…あ、あのですね…。」
Aya「何?」
前田「あ、明日、日本に帰るのでお、思いきって言いますけどね…」
ベン「よかった、間にあったー!」
ダニエル「すまないな、遅れちまって。」
王子「父上…。どうか、このエヴァとの結婚をお許しください。」
王「ならぬ!その娘がどういう娘なのかお主も良く知っておろう。その娘に魅入られた男は次々と変死しておるのだ…!」
王子「違います!男達が死んで、誰よりも悲しんだのは彼女なんです!」
王「そやつは魔女だ!衛兵! その魔女をひったてい!火あぶりの刑に処すのだ!」
王子「父上…!エヴァを刑に処すならば…この私も殺してください…!」
エヴァ「エドワード…」
後ろの客「あのー、見えないんですけど…」
ダニエル「す、すいません。」
ベン「マナーが、なってないよ3人とも!」

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最終更新:2016年05月21日 18:55