スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号のオープニング

1973年2月10日*1

夜。スクラップ場に大雨が降りしきる。
壊れたテレビに落雷が直撃し、『仮面ライダー』(第1作)の最終回が映し出される。

ショッカー基地内で、仮面ライダー1号・2号がショッカー首領を追いつめる。

2号「待てぃ! 首領、もう逃げ道はない!」
首領「仮面ライダー!?」
2号「正体を見てやる!」

2号が首領の頭巾を引き剥がすと、無数のヘビが生えたような奇怪な姿。

首領「ライダー、とうとう俺の姿を見たな!?」
1号「それが首領の正体だったのか!?」
首領「貴様たちのためにショッカーは全滅だ! 地獄の道連れに貴様たちも連れてゆく!」

首領の攻撃が2人を吹き飛ばす。

2人「うわぁっ!」

なおもライダーたちが首領に飛びかかり、奇怪な顔を引きはがすと、その下は巨大な一つ目。 

首領「ハハハハハ! ショッカーの最期だ。わしと一緒に死ね!!」

ショッカー首領が大爆発。

ショッカーは全滅した。
そして、恐るべき首領は死んだ

ショッカーとの激しい死闘を乗り越えた
仮面ライダー・本郷猛、一文字隼人にとっての
長い苦悩の日は終わった。

──はずだった。


ショッカー基地から*2、ライダー1号・2号が愛車のサイクロンで走り去ってゆく。

突如、目の前に現れる1台の車。ショッカーエンブレムをつけた自動車型マシン、トライサイクロン。
トライサイクロンの放つ機関砲を、ライダー1号・2号は大ジャンプでかわす。

トライサイクロンが停まり、中の者が姿を現す。最強の改造人間、仮面ライダー3号。

ショッカーはそのときすでに、
最強の戦士を開発していたのだ。

1号「なんだ、お前は!?」
3号「俺は1号と2号を倒すために生まれた、仮面ライダー3号」
1号「何っ!?」
3号「裏切者には…… 死だ」

3号が襲いかかり、1号・2号との戦いが始まる。
1対2のハンデどころか、3号の力は次第に1号・2号を押し始める。

1号・2号「行くぞ!」「ライダーダブルキ──ック!!」

3号もライダーキックを放ち、双方のライダーキックが空中で激突。
両者が地面に降り立つ。互角かと思われたが、1号と2号がガックリと崩れ落ちる。

1号・2号「うぅぅ…… うぅおおぉぉ──っっ!!」

大爆発──!! 1号と2号が、炎の中へ消えてゆく……

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最終更新:2016年07月24日 10:17

*1 『仮面ライダー』(第1作)最終回の放映日。

*2 実際のテレビ放映では、敵組織はショッカーの派生組織「ゲルショッカー」だが、本作では「ショッカー」で統一されている。