かつて
ジェットマンに敗れた裏次元伯爵ラディゲが、
トランザの肉体を乗っ取って甦り、ジェットマンに挑む。
第一線を退いたジェットマンに代り、ネオジェットマンがジェットガルーダで出撃するが、ラディゲの操る巨大ロボの前に敗れ去る。
ジェットマンの竜、アコ、雷太の3人は、変身能力を失ったままの身で、ジェットイカロスで出撃する。
だが戦いの最中、竜の精神はラディゲの異世界に閉じ込められ、激しい苦痛を味わう。
ラディゲ「ははは 言ってみろ レッドホーク 俺の名を!」
竜「ぐぅ…… げふ (何としても…… ここから抜け出さねば)」
ラディゲ「簡単だ こう言えばいいのだ 帝王ラディゲ様とな! そして服従しろ! 哀願しろ! そうすれば永遠の安息を与えてやる」
竜「貴様に屈しはせん! ラディゲ! たとえ何があろうと 必ず貴様を倒す!」
ラディゲ「は 強情な……」
突然、ラディゲの手がブルブルと震え出す。
ラディゲ (!? 体の自由が…… まるで自分のものではないような…… ……まさか…… )
トランザ (ラ…… ラディゲ…… 返……せ……)
ラディゲ「(封じた筈の奴の精神が……) ト・トランザ トランザ! 貴様かぁ!!」
竜「(ラディゲの様子がおかしい!? 今だ!) く う」
トランザ (ラディゲ ラディゲ! 俺の体を返せ 俺を返せ!)
ラディゲ「この俺に逆らうか! このラディゲ様に ぐおおぉ」
竜「ラディゲ うおおおおぉ」
竜が自分に突き立てられたラディゲの剣を引き抜き、渾身の力でラディゲを貫く。
ラディゲ「レッドホー…… が・あ」
竜が気づくと、そこはもとのジェットイカロスのコクピット。
アコ「どうしよう竜 このままじゃやられちゃうよ」
竜「こ…… これは!? 何が起こって……」
声「竜!」
竜の視界に、死んだはずの仲間、ブラックコンドル・結城 凱の姿が映る。
(凱『何ボケてやがる! チャンスは奴がひるんだ今しかねぇ!!』)
竜「(凱!!) バードニックセイバー!」
アコ「了解 バードニックセイバー!」
ジェットイカロスの必殺剣バードニックセイバーの前に、ラディゲの巨大ロボが一刀両断──!!
ラディゲ「ふ ふ あはははは」
ラディゲの巨大ロボが大爆発し、最期を遂げる。
雷太「はぁ はぁ お…… 終わった?」
アコ「あ! 見て アレ!!」
ジェットガルーダのネオジェットマンたちも、どうにか生きている。
雷太「よかった 何とか皆 無事みたいだ」
竜「はぁ」
アコ「竜!? どうしたの!?」
竜「い…… いや 気が抜けただけさ (痛みと疲労が残っている…… 現実ではないのに…… ラディゲの幻空間に捉えられていたのは俺だけだったのか…… 凱の声を聞いたのも…… ありがとう 凱 一緒に戦ってくれたんだな」
凱旋した竜たちを、小田切長官と綾が迎える。
香「竜──! みんなーっ」
アコ「香ー、長官ー、勝ったよ──」
香「よかった…… 無事で……」
竜「あぁ……」
香「これで…… これで終わったのね? もう戦いは終わったのね?」
竜「いや…… まだだ まだラディゲは生きている これから始まるんだ 新たな戦いが」
この青空を…… 子供達の未来を 邪悪から守る闘いが……
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最終更新:2016年08月08日 05:54