※吹替版を紹介します。
「やめて!」
発泡するマデリーン
「ファイヤー!」
弾丸がメリッサに命中する
「いやー!」
恐る恐る接近するマデリーン
「メリッサー!」
「待て!」
「動くな!」
「メリッサー!」
「大丈夫か!」
「あっちにも負傷者がいるぞ!」
「サムス・アラン、事情は聞いている。見事な活躍だ。後は任せたまえ。」
「おい!連れて行くぞ!」
「はい!さあ立つんだ!」
「マデリーン!」
「待ちたまえ。アラン君、…アダム司令は気の毒だった。そればかりか、彼の部隊まで全滅したとは… 残念なことだ…。なあ-そうだろ、アラン君。
彼らがいなくなれば、君はただの部外者だ。しかも君には何の権限もない、つまり彼女に触れることさえ許されんのだよ。」
「非常に申し訳ないが、規則に反して連れ帰るのはベビーメトロイドだけにしてくれないかね… レディーはそろそろお帰りだ、誰かお送りしろ。」
「はっ!」
「さあ一緒に来るんだ、プリンセス!」
「…!」
「おい、ちょっと待て。だれだきさま!?」
「アンソニー・ヒッグス銀河連邦第07小隊所属!我が第07小隊は直ちにマルコビッチ司令官の命により生存者の保護を行います。」
「なに!」
「銀河連邦本部議長は承認済みです。ご安心を。」
「どういう意味だ!議長がそんな…」
「…しかし、素早いご到着だ… 私がエンジンを停止していなければ、すれ違っていたのでは?」
「…くっ…!」
サムズアップするアンソニー
頷くサムス
「まったく… こんな物騒なものが、あんな風に役立つとは…」
「おっと!彼女を起こしちまう。静かにしなきゃ…」
「ようやく眠りについたマデリーンを、アンソニーが気遣う。憔悴したまま、寝息を立て始めたばかりだ。ゆっくり眠ればいい。
彼女には銀河連邦に対し、話してもらうべきことがたくさんある。そう…メリッサのためにも。」
「終わったはいいが、スッキリしねぇ…とんでもないミッションだったぜ。」
「ため息とともに、アンソニーがつぶやいた。」
「もし我々が事件を見逃していたなら…狂ってしまったMBは本当に、銀河連邦を破滅へと導いていったのだろうか。メリッサは決して狂ってなどいなかった…
ある日、メリッサの中に心が芽吹いた。その意識の目覚めを、疑いを持たず「誤り」だと決め付けた人間。狂っていたのは私だった…と、眠る間際のマデリーンは、力なくつぶやいていた。
人間の傲慢さが…MBを追い詰めていった。そして、その歪んだ意識こそが、芽生えたばかりの彼女の心にこう命じたのだ。"思い上がった者どもに、罰を与えよ"と。
だがMBは、その使命を果たすことなく倒れた。そう、メリッサとして。唯一の弱点を克服した、倒す術のないメトロイド。そんな狂気の産物を妄信する愚か者が、それを手に入れたならば…
アダムの決断が銀河社会を危機から守ったそれは間違い無い。だが、その代償はあまりにも大きい… 他に道はなかったのだろうか?
彼の死を受け入れることができない私は初めてアダムの判断を疑った。」
「異論は無いな? レディー。」
「ふと、アダムの声が聞こえたような気がした。アダムは決して、間違った判断などしない。分かっている、貴方は正しい。だから私は彼の死を嘆いてはしけないのだ…
私は初めてアダムの問いかけにサムズアップで応えた。」
「何かを言いたげに、私に微笑みかけるアンソニー。その表情が、アダムの顔と重なった。アダムが最期に見せた、あの笑顔に…」
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最終更新:2016年12月14日 19:43