あらすじ
ホテルの爆破をきっかけに調査を進めたタカとユージは以前、爆弾を作った男を容疑で逮捕した。
そして調査を進めていくうちに港署は“ブレーメン”たるカルト組織の存在を知ることとなった。
彼らの目的は“新世界創造”の為にミサイルを原子力発電所に撃ち込むことであった。
タカとユージは怒り心頭し彼らを止める為(手段問わず。しかもサブマシンガンとショットガンあり)激しい銃撃戦を繰り広げた。
しかし、ブレーメンの首領である柊をうっかり撃ち殺してしまい、ミサイルは発射されてしまった。
それをなんとかしようとするのだが……
コントロールパネルにたどり着く二人。
ユージ「常識的にいくと……」
タカ「落ち着いていけよ! 落ち着いていけよお前!」
ボタンを押すとミサイルの軌道がモニターに表示される。
ユージ「この野郎! まっすぐ飛びやがって!」
タカ「ずいぶん落ち着いて飛んでんなこいつ! ……やっぱり原発!?」
ユージ「プログラムを変えれば良いんだこいつ」
タカ「落ち着いていけよ! オイ!」
ユージ「ああ分かってんだよ」
タカ「時間がないぞ!」
ユージ「分かってるって!」
タカ「ちょっとオレやってみるって!」
ユージ「アダダダダダダ!!」
タカがユージに触れたことによりその反動でキーボードをめちゃくちゃに押すユージ。
警告音が鳴る。
ユージ「オレ知らないからな!」
タカ「オレのせい!? オレのせい!?」
ユージ「オレ知らないからな」
画面に触れようとするタカ
ユージ「指タッチじゃねえんだぞ!」
もはや手遅れ、第2のチェルノブイリ原発事故が起こる……かと思われたその時。
タカ「ユージ、……なんか……突っ込まないよ?」
ミサイルが軌道を変えた。
ユージ「おや~? 待って、軌道変更成功したんじゃない?
……やるじゃない」
タカ「……そう?」
ユージ「えへへ」
タカ「チョベリグ!?」
ユージ「……どこ行くのかな?」
タカ「……どっか行くんでしょ」
ユージ「歴史に名前残るのかな?」
と思っていた……が、ミサイルの軌道を見て。
ユージ「……ちょっと待ってくださいよ」
モニターに東京湾が映る。
ユージ「これって、東京湾?」
ミサイルは不安定な軌道で東京湾上空を飛翔し
ユージ「ぐるっと回って……横浜方面の…………」
タカ&ユージ「港署!?」
港署
刑事「はい港署……何!? ミサイルが港署に落ちる!?」
薫「ミサイル!」
そのミサイルが飛来し……
薫「…………来た!」
ミサイルが港署に突っ込んでくる。港署の最後か!? と思われたがミサイルは港署の中を通過し飛び去った。
そしてそのあとにやってきた衝撃により中はめちゃくちゃになり面々の衣服もものすごく乱れた。
優子「課長……」
生きた心地がしなかった港署の面々であった。
そして、ブレーメンのホームページはそれがきっかけか閉鎖した。
息を乱しているタカとユージ。
ユージ「港署も無事だ……」
タカ「今度どっち行くんだよ!?」
ユージ「やべぇ、戻ってくるぞ!」
タカ「なにぃ!? 伝書バトじゃねぇんだぞ!!」
ユージ「逃げろ!」
逃げようとするタカとユージ。
しかし撃たれたはずの柊が立ちはだかる。
顔を見合わせるタカとユージ。
柊「俺の勝ちだ」
タカ「そいつはどうかな?」
ユージ「……おかえり~」
と、頭上からミサイルが飛来してきた。
頭上を見る柊。
タカ&ユージ「あ~~~~~!!」
ミサイル着弾。発射地点となった廃工場が大爆発した。
そして港署の面々が覆面パトカーで先程の爆破地点に向かってきた。
薫「ああ!」
刑事A「おいおいおい」
透「先輩達は?」
薫「ああ! タカさ~ん!」
二人の名を叫び探し回る面々。……すると頭上から靴が落ちてきて片方ずつ薫と透の頭に当たる。
靴を拾う薫と透。
薫「? ……タカさん」
文男「いやいや、大下の左足だ」
???「いや~、気持ちよく飛んだね~」
???「飛んだな~」
面々が頭上を見渡すと、そこには廃工場の破片にぶら下がっているタカとユージがいた。
タカ「ユージ、お前、靴なんか落とすなよ」
ユージ「ちょっとサイズ合わなくてさ」
タカ「俺も……」
薫「うお~い!」
タカ「ああ、ご苦労!」
ミサイルの直撃があったのに死ななかった二人に唖然とする港署の面々。開いた口が塞がらない状態である。
ユージ「口を閉じろ! 口を!」
タカ「大丈夫?」
ユージ「大丈夫。タカ大丈夫?
……しかしオレたちタフだよな……」
タカ「ワルには強いしさ……」
ユージ「いや~女には強いし……」
タカ「ミサイルにも強いし……」
タカ&ユージ「もう……なんでも来い!」
あぶない刑事 リターンズ END
最終更新:2017年01月28日 03:25