トランスフォーマー スーパーリンクの第1話


とある宇宙の暗礁地帯の隕石群にある廃墟らしき機械惑星。
「深い深い漆黒の闇。宇宙の暗黒の闇に宇宙の墓場と言える新たな恐怖が目覚めようとしていた!」
「しかし、何か足んないなー!そいつの目覚めには何か足んない!」
「そのね、星にしっかり生きるために必要とする力、エネルゴンだ!」
奥には眠っていたアルファQが目覚め、奥にある顔が次々と変わる。
アルファQ「ほほほほ!ど・れ・に、しようかな!」
休眠状態であったテラーコンのトランスフォーマーが起動し廃墟の機械惑星から発進される。

第1話
浮上!オーシャンシティ

オーシャンシティが浮上する

地球
オーシャンシティ


ブリッジが浮上し、連結される

「なんなんだ?浮上するなど、聞いていないぞ!」
バイクが走る
アイアンハイド「キッカー…またお前か!?」
キッカー「飯食いに行くんだ、通せ!」
アイアンハイド「飯だ?駄目だ!ここを通す訳には行かん!」
ジャンプ台を使い、大ジャンプする
キッカー「バキュン!」
着地するキッカー
キッカー「あ~らよっと!」
アイアンハイド「キッカー!」
キッカー「とろいぜ!」
ホットショット「持ち場を離れていいのか?アイアンハイド。」
アイアンハイド「サイバトロンになど、命令されたくない!」
ホットショット「まだ拘ってるのか?今はサイバトロンもデストロンもない時代なんだぞ。」
アイアンハイド「しかし、命令はごめんだ!」
ホットショット「とにかく…キッカーの相手は俺がする。」
走らすホットショット
ホットショット「警備の仕事、せいたぜよ!」
アイアンハイド「人間といい…サイバトロンといい…好きになれん!」
加速するキッカー
ホットショット「やれやれ、手の掛かる坊やだぜ。トランスフォーム!」
キッカー「へっ!付いて来れないのかよ?」
ブレーキをかけるキッカー
ホットショット「こら!採掘中にシティを浮上させるとは何事だ?」
キッカー「俺がどうするか決めるのは俺自身だ!この街に縛られる義理はないぜ!」
ホットショット「キッカー…お前もいつまでも餓鬼じゃないだろ!」
キッカー「餓鬼じゃねえから、はいはい言う事聞いてられねえってんだよ!」
ホットショット「それが餓鬼だって言うんだ!」
キッカー「人間に銃口向けんな!」
ホットショット「悪い…」
走らすキッカー
ホットショット「こら、キッカー!」
バイクが止まる
キッカー「!」
ホットショット「どうした?」
キッカー「やっとここにも出たか」

採掘場
エアグライド「どうした?」
「見ろ、エアグライド!」


セイバートロン星


ラッド「はい、こちらセイバートロン星地球外ドック研究所。本当に?」
サリー「ええ、たった今。あたしも見に行くから。パパに伝えてね?」
ラッド「分かったよ、サリー」
?「どうしたのだね、ラッド君?」
ラッド「博士、地球で大変な事が起きました」
ジョーンズ「また息子が何かやらかしたかね!?」
ラッド「ええ…また。エネルゴンです。彼が感知したポイントでエネルゴンが見つかったんです!」
ジョーンズ「キッカーが…お!と言うとオーシャンシティにか…!?」
ラッド「小惑星体・火星に続いて、やはり太陽系にはあるんですね?」
ジョーンズ「うむ。サイバトロン議事会に報告は?」
ラッド「これからです。」
ジョーンズ「グランドコンボイも喜んでくれるだろう。エネルゴンはトランスフォーマーが指し示してくれたクリーンエネルギーだ。
人類はエネルゴンをエネルギー危機解決の切り札とし、トランスフォーマーも自らの発展の為にそれを必要としている。」


アステロイドシティ

ショックウェーブ「ショックウェーブ…」
「よう、ショックウェーブ。地球でも見つかったらしいぜ、こっちももっと掘り出さねえとな。
デストロンは相変わらず愛想がねえな。警備なんてする時代でもないってのに…ご苦労なこった。さっ、行こうぜ。」
ショックウェーブ「何だ、あれは?」
「誰が祝砲でも撃ったか?」
銃弾の雨が降り注ぐ
ショックウェーブ「ショック!」
テラーコンが来襲する
ショックウェーブ「敵!ショックウェーブ、戦う!ショック!ショックウェーブ!」


?「うおおおおおっ!!」


セイバートロン星

足を掛け、投げ飛ばすグランドコンボイ
グランドコンボイ「次は誰だ?」
ロードバスター「もう一番!もう一番。お願いします!」
グランドコンボイ「ははは!威勢がいいな。かつてのホットショットを見るような。」
ロードバスター「えっ?自分がでありますか?」
警報が鳴る
グランドコンボイ「組み手はここまで。士官候補生は各自、訓練に励むように。」
一同「はっ!」
ロードバスター「自分が…あのホットショット殿のように…若くして司令官の代理を勤められたと言うあの方に似ているのだ。凄えな、自分!」
グランドコンボイ「何事か?」
ラッド「コンボイ!大変なんだ!」
ジョーンズ「小惑星体・火星のサイバトロンシティが相次いで何者かに襲われ、エネルゴンが奪われた。」
グランドコンボイ「何?」
ラッド「カルロスからも緊急連絡があって。」

移動ステーション
ノマドⅣ

カルロス「こちら火星圏ステーション!敵だ!見た事もないトランスフォーマーがサイバトロンシティを攻撃している!」
プライマス「グランドコンボイ。地球でのエネルゴンが発見された事は聞いていますか?」
グランドコンボイ「先程」
プライマス「敵の正体は未だ不明ですが…地球のサイバトロンシティも狙われる虞があります」
グランドコンボイ「分かりました。チームコンボイ、直ちに出動します!」
ジョーンズ「待ってくれ」
振り向くグランドコンボイ
ジョーンズ「渡したい物がある」
スカイファイヤー「遅いですよ、司令官。どんな奴が現れたかは知らないけど…ぱぱっと蹴散らしてやりましょうぜ!」
グランドコンボイ「相変わらずだな、スカイファイヤー。頼むぞ、インフェルノ」
インフェルノ「地球は二度目、楽しみです」
グランドコンボイ「いや、まずは火星でスペースブリッジを降りる」
スカイファイヤー「敵の情報掴みますか?」
グランドコンボイ「うむ。さあ…行くぞ!」
?「待ってくれ!」
グランドコンボイ「どうした、ロードバスター?」
ロードバスター「自分も…自分も、連れてってください!」
スカイファイヤー「士官候補生か?遊びじゃないんだ、次にしろ。」
ロードバスター「ホットショット殿がおられる地球に…いや…自分も戦いたいのです!」
スカイファイヤー「お前はコンビネーションスパークを授かったのか?」
ロードバスター「それはまだ…。ですが…!」
グランドコンボイ「スカイファイヤー、時間がない」
スカイファイヤー「はっ。好きにしろ!」
ロードバスター「はっ!」
グランドコンボイ「全員、トランスフォーム!」
ビークルモードになる
グランドコンボイ「ラッド、ゲートを開いてくれ!」
ラッド「了解。発進準備に入る!」
ビームが照射し、ゲートが開く
ラッド「ロードした、発進してください。」
ジョーンズ「グランドコンボイ…くれぐれも頼む。」
グランドコンボイ「発進!」
ゲートに入り、ワープする
ロードバスター「凄え、自分!」
スカイファイヤー「何で走ってんだ、俺…」
一同「トランスフォーム!」

マーズシティ

スカイファイヤー「こいつは酷えや…」
ロードバスター「おーい!誰かいないのか!?」
インフェルノ「生存反応、確認できません。」
スカイファイヤー「この地にもかなりのサイバロトンとデストロンがいた筈だぞ。」
ロードバスター「全滅!?」
コンボイ「地球だ、地球へ行くぞ。」

サリー「あれがエネルゴン?」
「ええ…人類とトランスフォーマーの未来の架け橋となるエネルギー。」
サリー「何だかピンと来ないね。ねえ、お兄ちゃん?」
キッカー「…関係ねえよ。」
サリー「なーに、あの態度!?」
「そういう年頃だから。」
サリー「ふんだ!」
「…。」
キッカー「何が人類とトランスフォーマーの未来だ!」

回想

3人の子供が地上に降り立つ
陰に隠れるキッカー
ジョーンズ「キッカー、見るがいい…これがセイバートロン星だ。」
怯えるキッカー
ジョーンズ「怖がる事はない。人類の未来は、彼らトランスフォーマーと共にあるのだよ。」
キッカー「勝手に我が星に連れて行きやがって…。 …!」
ホットショット「何だって!?小惑星体と火星が!?」
カルロス「壊滅した。情報が足りなくて、申し訳ないけど…大量のエネルゴンが奪われた事だけが確かだよ。十分に警戒して。」
ホットショット「今の所は、こっちは異常はないのだが…」
キッカー「早く!早くシティを沈めろ!」
ホットショット「何だ?」
キッカー「いいから、早く!」
ホットショット「無理言うな!今、エネルゴンの整斉中だぞ!シティのエネルギーはそちらに回せと言われている!大体、お前が勝手に浮上させたくせに!」
キッカー「敵だ!敵が来る!」
ホットショット「何だと!?」
キッカー「時間がない!」
ホットショット「お、おい!待て、キッカー!」
キッカー「ホッパー、来い!」
アイアンハイド「今度は通さんぞ!」
キッカー「アイアンハイド!もっとよく空を警戒しろ!敵だ!」
アイアンハイド「敵?どこだ?」
キッカー「来ているんだ!」
アイアンハイド「また!?」
クラクションが鳴る
アイアンハイド「お前ら!」
ホットショット「何も見えないぞ、キッカー…」
キッカー「来ているって言ってるだろうが!」
ホットショット「何故分かるんだ?」
キッカー(何故分かるかって、感じるんだ…あの時から。)
ホットショット「キッカー!どこへ行く?」
コンボイ「キッカー、どこへ行くんだ?どこだ、キッカー?隠れんぼは終わりだぞ、この辺りは再開発地区だ!危険だから、出て来なさい!
やれやれ…迷子か?キッカー?キッカー!」
キッカー(少年)「帰れ、トランスフォーマー!お前達なんか大嫌いだ!」
コンボイ「キッカー。」
キッカー「…!嫌だよーだ!」
奈落へ落ちるキッカー
糸らしきものがキッカーに絡みつく
キッカー(少年)「な、何?」
プライマス「君ですね?私を見つけたのは。」
キッカー(少年)「な、何?」
プライマス「人類、素晴らしい…君の中に眠る力……引き出して見ましょう。」
コンボイ「これは…!?」
キッカー(あの時からだ…漸く当てが働くようになっちまったのは…)
止まるキッカー
キッカー「! あそこだ!ホットショット、あそこを撃て!」
ホットショット「何もないじゃないか…トランスフォーム!揶揄ってんじゃないだろうな?」
キッカー「いいから、撃つんだ!」
ホットショット「ああ。」
発泡するホットショット
ホットショット「何もいないぞ!」
キッカー「ちっ、外した…。」
飛行物体が
キッカー「あれだ!」
ホットショット「おい、見た事もないトランスフォーマーだ!」
キッカー「偵察してる…時機に大勢来るぞ!」
ホットショット「何だって!?」
飛行物体が増える
ホットショット「キッカー!敵はトランスフォーマーだ!シティに戻れ!」
キッカー「狙われてるのはエネルゴンだ!シティから引き離すんだよ!」
ホットショット「キッカー!」
砲撃をかわすキッカー
ホットショット「マジか!?」
発泡するホットショット
ホットショット「キッカー、無茶するな!やべえ!」
アイアンハイド「こいつは!?何だ、貴様らは!?ここは通さんぞ!」
包囲されるキッカー
ホットショット「キッカー!逃げろ!」
キッカー「…!」

事なきを得るキッカー

スカイファイヤー「お待たせ!チームコンボイ…ただいま参上!」
インフェルノ「トランスフォーム!」
グランドコンボイ「トランスフォーム!キッカー…覚えているか?私だ。」
キッカー「グランドコンボイ?」
「エアグライド、何だか外が賑やかだな。」
エアグライド「こっちはこっち、自分達の事をやるだけだ。」
「まっ、俺達は戦闘要員じゃねえしな。」
サリー「お兄ちゃん、どこへ行っちゃったんだろう?」
「まさか、あの子…」
スカイファイヤー「トランスフォーム!」
グランドコンボイ「ここは我々が引き受けた。下がっていろ。」
キッカー「下がれって言われて下がれるかよ!?」
グランドコンボイ「君の事は父上から一任されている。」
キッカー「また親父か…」
グランドコンボイ「キッカー!」
キッカー「自分の事は自分で決めるぜ!」
グランドコンボイ「ロードバスター、その車両を止めろ!」
ロードバスター「は、はい!トランスフォーム!」
グランドコンボイ「行け、グランドフォース!」
4台のグランドフォースが発進する
グランドコンボイ「ホットショット!プライマスより託されたコンビネーションスパークだ!受け取れ!」
ホットショット「これは…」
ロードバスター「あの方がホットショット殿!」
グランドコンボイ「インフェルノと合体だ!敵を一掃しろ!」
ホットショット「了解!インフェルノ!」
インフェルノ「おう!」
ホットショット「ホットショット!」
インフェルノ「インフェルノ!」
ホットショット・インフェルノ「スーパーリンク!!」
ホットショット「スーパーリンクホットショット!」
一掃するホットショット(SL)
グランドコンボイ「来い、グランドフォース!グランドコンボイ!スーパーモード!グランドクロス!
ファイヤー1!ジャイロ2!ディガー3!サブマリン4!グランドコンボイ スーパーモード!」
スーパーモードに合体するグランドコンボイ
グランドコンボイ「グランドファイヤー!!」
スカイファイヤー「やるー!」
グランドコンボイ「よし!残りは?」
スカイファイヤー「やべ!橋に向かった!」
グランドコンボイ「何!?」
ロードバスター「こら、止まれ!」
キッカー「少しでも敵を引き付けるんだ!分散させなきゃしょうがねえだろ、あの数!」
ロードバスター「撃たれても責任持てねえぞ。」
ロードバスターに飛び移るキッカー
ロードバスター「な、何するんだ!?」
キッカー「左だ!」
爆風に巻き込まれるキッカー
キッカー「うわあああああっ!!」
グランドコンボイ「キッカー!受け取れ!」
スーツがキッカーの身にまとう
キッカー「これは…?」
グランドコンボイ「君の父上からだ。」
キッカー「また親父。」
グランドコンボイ「キッカー、無茶し過ぎだぞ。幾ら察知能力に長けていても、君は戦闘要員じゃない。」
キッカー「敵は…!?」
ホットショット「全滅したさ。お前の出る幕じゃないって事だよ。」
キッカー「ふざけた事言うな!シティの中にはお袋や、妹もいるんだ!指銜えて見ていられるか!」
ロードバスター「こら、ホットショット殿に向かって、何て口を利くんだ!」
ホットショット「ホットショット…殿?」
キッカー「ここは地球だ!俺の星だ!自分のやるべき事は自分で決める!」
グランドコンボイ「はははははは!」
キッカー「何がおかしい!?」
グランドコンボイ「君がそう言うだろうと、父上からそれを預かった。」
キッカー「…!」
グランドコンボイ「エネルゴンを求めて来た君だ…また現れるだろう?共に戦いたければ…そのスーツを着る事だ。」
キッカー「…。」

地球に変わって、変わる変わる宇宙でアルファQがナレーションをする。

アルファQ「地球のエネルゴンは守られたのか…。いや、違うね!エネルゴンを採掘するサイバトロンシティは他にもまだあるのだ!地球のあちこちにそしてその月にも!我~らは行~く、ゴー×2!彼らの恐怖となって…、そう!何度も何度も…、何度でもね~!」


(続く)

次回予告
アルファQ「エネルゴン!
エネルゴンが続々と襲い来る謎の敵に地球に災いが降りかかる!
戦うのか戦わないのか地球人!いえたった一人立ちはだかった少年がいた!
それは誰だ?
彼の名はキッカー。相棒の若きサイバトロン戦士『ロードバスター』
守ってみせろ!地球を!
次回、トランスフォーマー スーパーリンク『輝け!エネルゴンスター』
まだまだ!すごいことになっちゃうかも!」

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最終更新:2021年02月27日 14:46