ドラえもん のび太の大魔境のオープニング

ドラえもん のび太の大魔境のオープニング

ある雨の日

1匹の犬が彷徨っていた。

別の犬が睨むが、切なくなってその場を去る。

空き地

ジャイアン「昔地球は、謎と神秘で包まれていた…… 限りなく続く大密林。薄暗いその奥には、猛獣や毒蛇が牙を向き、人間を寄せ付けなかった…… 雲の上はるかに飛び立つ白い巨峰! 氷に閉ざされた白い世界! それが今はどうだろう…… ジャングルも局地も高い山も、深い海の底さえも、地球の隅々まで探検し尽くされ、人間が行かないところはない‼︎」

スネ夫「そうだ×2! 僕らには謎や神秘のかけらさえ残されていないんだ!」

ジャイアン「そうなんだ! 絶対に許せねぇよ‼︎」

のび太「僕に怒っても困るんだけど……」

スネ夫「そ、そこで相談だけど…… この広い地球には、まだどこかに魔境とか、秘境とか、残っていると……」

ジャイアン「そう×2。俺、先生に聞いたんだけどさ、アフリカなんか有望だと思うんだよな」

のび太「アフリカ……?」

スネ夫「なるほど! 昔は暗黒大陸と言われたほどだもんね‼︎」

ジャイアン「ほんでさ、ドラえもんの道具を使えばさ、魔境を見つけることも行くことも簡単だろ⁉︎」

スネ夫「ね? 頼んでくれよな……」

ジャイアン、スネ夫「今日からちょうど春休み! 大探検旅行をやろうと決めたんだ‼︎」

のび太「いくらドラえもんでも無理じゃないかなぁ……」

ジャイアン「だから頼んでんじゃないかよ‼︎」

のび太「わ、わかったよ……」

ジャイアン「頼んだぞ!」

ジャイアン、スネ夫「わはははは!」

土管から犬が飛び出すが、すぐ倒れてしまう。