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2:「この両の手に太陽を その1」の巻 - (2010/08/23 (月) 15:48:38) のソース

&bold(){靖成}:なんだかんだで譲華のやつはスタンドが覚醒したようで、ひと安心だぜ……
&bold(){【靖】}①―安らかにする。落ち着く。
   ②―(人を)治める。

&bold(){譲華}:あたしたちの街の平和をおびやかす存在がいたなんて! 立ち向かわなくては!
&bold(){【譲】}①―ゆずる。自分を後にして人を先にする。ひかえめな態度。
   ②―相手をせめたてる。なじる。
   ③―希望を叶える。

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杜王区は意外と学生が多い。

いや、正確には&bold(){「多い」}というレベルではない。
世間では&bold(){「少子化」}と叫ばれているが、S市――いや、こと杜王区に関しては
その傾向がまったくといっていいほど見られない。むしろ他の町よりも多い。
1990年代に出来たぶどうヶ丘の新興住宅密集地は区の政策で今では学生寮の集合地帯として再開発され、
同じく学生の転居者を優遇する政令を成立させた。結果、市外からも学生が引っ越してくるほどの大盛況。

休日は日中から学生が闊歩しているし、平日も学校が終わってからは街が若返ったような装いを見せる。
当然、それは日が傾き始めてからもしばらくは変わらない。完全に日没する7時ごろまでは学生も遊び呆けているし、
その所為でお巡りさんにショッピかれて痛い目を見る学生は毎日絶える事がない。

特に夏休み、7月も既に下旬に差しかかっているこの頃は日没も遅くなっているため、
夜9時ごろまでは街から若者の姿が消えるということはありえない。
ニュースなんかでも、つい最近&bold(){「学生の街」}として特集されたことがあるくらいだ。

ことの始まりは、7月も残すところあと10日となった、そんなありふれた夏の夕暮れだった。


「&bold(){オラぁ}どうした殴ってこいやァ!」

……路地裏。

杜王区市街地より少し離れた、ぶどうヶ丘の、学生寮が立ち並ぶ地域、その町並みを一つ奥へ進んだ&bold(){『日常と隣り合わせの世界』}。
ビルの陰と同じくらいに黒い漆黒の学ランに深紅の雫を垂らした少年が声を張り上げる。
少年の鼻の付け根には、メガネをしていた跡のようなものが残っており、彼の足元にはメガネの残骸のようなものが残っていた。
もちろん、彼自身の体つきも御世辞にもエジプトを旅するような屈強な学生とはいえない勉強一筋の学生のものだ。

少年は口端から垂れ流した血を乱雑に学ランの袖で拭うと、拭って血のついた右腕をそのまま相手に突き出して
ファイティングポーズをとる。それを見た相手の、ブレザーを着た少年もまた拳を突き出す。
彼もまた、少し形の歪んだメガネをかけた勉学少年だった。どうやら二人は他校の生徒同士らしい。

「いいぜぇ、てめえいい根性してやがるぜェ! 血が滾るッ! 最ッ高だァてめえ!」

既に全身から血を垂れ流しながらもそれでも戦意を喪失させない相手をねぎらうように、
しかし決して手は緩めない様子でブレザーの少年もまた声を張り上げる。
                         ス キ ン シ ッ プ
はたから見れば、それは学生同士の&bold(){「拳の語り合い」}のようにも見えただろう。
                                  2022年
しかしその光景は、&bold(){「根性論」}や&bold(){「青春」}が否定されたこの時代においては、
……いや、それ以前に&bold(){「彼ら」}が、普段争いなどしなさそうな彼らがそういったことがらをしていること自体が、&bold(){『異常』}だった。



「ぐはァ……ッ!」

数十分後。学ランの少年の腹に勢いのあるボディブローが決まる。
口からおびただしい量の血が漏れ、学ランの少年は体をくの字に折って倒れた。
全ての格闘が終わり、赤い夕暮れが黒い宵口に変わっていた頃、そこに立っていたのはブレザーの少年だった。

「……勝った…………ッ! おれが……&bold(){おれが勝者だアアア――――ッ!!}」

少年は既に顔面の形が分からないほどに腫れ上がり、腫れは潰れてそこから血が噴出し、
鼻は根元からへし折れ中の骨が見えるほどに傷ついていたが、それでも叫ぶ。

ひとしきり叫び終えた少年は、まるで電池の切れた玩具のように黒目を上に押しやり――
白目を剥いて受身も取らずに重力に従い倒れた。
そして、その光景を見届けたのち、満足げにその場を立ち去る大柄な男の姿があった。


*2:「&ruby(リトル・ミス・サンシャイン){この両の手に太陽を}」の巻


**――7月22日 レストラン「トラサルディー」――

譲華「フッフッフッ! トニオさんの料理が割引で食べられるなんて、グレ~トにツイてるわね! あたし」

譲華「ここでお手伝いしてる那由多には感謝しないとねェェ~~~ッ」&bold(){ニタァ~}

那由多「――はぁ」

譲華「どしたの? 那由多ぁ、そんな浮かない顔してさぁ! もっと喜びなさいよ!」
   「タダ飯同然よ、コレ」

那由多「どーしたもこーしたも、せっかくあんたが通り魔を退治したってのに、
     どうして結局あの川端靖成とかいう奴はこの街に残ってんのよ…………」
                           ... . . . .. . . . ..
譲華「仕方ないじゃぁん、靖成さんは元々1ヶ月程度で犯人を捕まえるっていう話でこの街に来てたらしいし」

譲華「それに靖成さんが残ってくれたらあたしも嬉しいわ、都会の話とかもっと聞きたいし!」
   「まー杜王も十分都会な部類には入るんだけどさー」

那由多「……もういいわ」&bold(){ピキピキ}

譲華 &bold(){??}

??「……那由多が怒るのも無理はないな」&bold(){ズイッ}

譲華「うわっ!? 寒月、いきなり横から顔だしてこないでよ! ビックリしたじゃない」

***――彼女の名前は…………『淡島寒月』。譲華たちの友人で、高校一年生。
***.   ゴールドの長髪をドリルのような巻き髪にまとめている。
***.   実は彼女、大会社「淡島モータース」の社長令嬢である――

寒月「なんていうか鈍感って言うか、なんていうか純真って言うか……ニブいのも罪だな」

那由多「……そんなんじゃあないわよ。あんたはわたしをなんだと思ってるの?」

寒月「じゃあ恋人ができた娘を見る父親の気分ってヤツか?」

譲華「なんの話 してるのよ?」

那由多「あんたは聞かなくていい!」

寒月「まったく……おまえらを見てると飽きが来ないよ。フフフ!
    ところでおまえら、聞いた事はあるか?」

譲華「寒月、&bold(){「何を」}聞いた事があるのかが抜けてるわよ」

寒月「気にするな、これは話し方のテクニックというやつだ。
    詳しく言いなおすと、最近起こっている&bold(){「暴力事件」}……いや、喧嘩と言った方がいいな……。
    とにかく、この杜王区で最近&bold(){「喧嘩」}が多発していることを知っているか?」

譲華「そういえばさっきミキちゃん(先生)が夏休み前にそんなこと言ってたわね」

那由多「最近杜王区も物騒になったわよねー」

??「それだけじゃあないらしーぜ」&bold(){ヒョコッ}

譲華「うわっ!?」

那由多「……慧(あきら)」

***――彼女の名前は『愛川 慧』。黒い髪を短髪にした、活発な少女だ。
***.   腕っ節はめっぽう強いが、脳ミソのつくりは他の3人よりも甘い。彼女もまた譲華たちの友人である――


慧「おれの&bold(){”ダチ”}の話だと、昨日もその&bold(){「喧嘩事件」}ってのが起こって、
  その二人ともが意識不明の重体らしいぜ!何でも片方は鼻がモゲてるとか……って話だぜ~っ」

譲華「あ、慧……やめてよ……あたしグロイの駄目なんだって~っ」

慧「&bold(){かっかっかッ}! 眉唾だよ、&bold(){ま・ゆ・つ・ば}! 都市伝説と同じよーに信じる方がマヌケなんだよ!」&bold(){ニヤニヤ}

那由多「(やれやれ……)」

寒月「まあ、それは良いんだが、おまえらも暗いところを歩くのはやめておけよ。あと慧はもう少し女子らしい口調をだな……」

慧「オメーにだけは言われたくねェ!」&bold(){ギャー}

寒月「あら、わたくしだって、場は弁えているのですよ?」&bold(){ケロッ}

那由多「……それはキモイわ」

                               おまたせいたしまシタ……>

譲華「あっ! トニオさんきたわよ!」


**・ ・ ・ ・ ・ ・


譲華「ふぅ~食べたわー」

那由多「太るわよ」

譲華「大丈夫だってぇ~! それであたしが今まで太ったためしがある?」
那由多「しねばいいのに……」&bold(){ボソッ}

譲華「んっ?」
那由多「なんでもない」&bold(){ケロッ}

譲華「まあ、そんなわけでさー」

譲華「……&bold(){『喧嘩事件』}」 &bold(){ドドド}
寒月「やはりその話になるよな」

譲華「まあ、慧の話は話半分に聞くとしても、最近の喧嘩事件の発生数はちょいと異常な気がするわ」

那由多 &bold(){ズイッ}

那由多「かといって、こないだの通り魔なんかと違って張り込めば出くわすって感じの事件じゃあないわよ?」&bold(){ボソッ}

譲華「確かに……」&bold(){ボソッ}

寒月「案外&bold(){『喧嘩誘発魔』}みたいに、喧嘩するように仕組んでるヤツがいるかもしれないな」

那由多「喧嘩誘発魔~~~~っ?」

那由多「………………………………」

&bold(){シィィィ―――ン}

那由多「…………一理あるわね」&bold(){ナットク}

譲華・慧「(あるのかよっ……!?)」&bold(){ガクゥ}

那由多 &bold(){グイィ}

那由多「あんた、忘れたの? 昨日……」


**――回想――

靖成「……というわけで&bold(){「ちょっとした方法」}で通り魔から聞きだした情報によると、
    スタンドを身に付けたのはツイ最近、この杜王町に来てかららしい。
    &bold(){『矢』}のようなもので胸を射抜かれてから、身についた……と言っていたぜ」
那由多「その情報、確かなの~っ? 矢で射抜かれて目覚めるなんて」
                  . . . .
靖成「ああ、間違いないぜ。有眠不休で聞きだした情報だしな」

譲華「ユーミン?」
那由多「譲華、あんた 意外と趣味古いわね……」
譲華「これが分かる那由多も那由多よ」

靖成「それに、その&bold(){『矢』}によってスタンドが現れた事例も知ってるし、
    いま使われているであろう&bold(){『矢』}のルーツも知ってるからな。前の持ち主も知ってるぜ」
那由多「マジっぽいわね……」

**――回想おわり――


那由多「ふたりには話せないけど、&bold(){『スタンド』}がらみの可能性もあるのよ……。  &bold(){ボソボソ}
     だったらそういう&bold(){「スタンド能力」}の可能性もありえる……」
譲華 &bold(){!}

慧「まあよぉぉ~~~っ その&bold(){「喧嘩誘発魔」}とやらもそうだが…………
  それよりも目先の夏休みをどう過ごすか……ということの方がおれらにとっちゃー
  火急的速やかに決めるべき大問題だと思うんだがよぉ~~~~っ この後、マジにどーする?
  テキトーにお茶したあと解散ってのも面白くねーだろ?」

譲華「そうねぇぇ~~~っ……。どうしよ?」
寒月「そういえば、駅前にあたらしい服屋ができたって話を聞いたぞ?
    そこに行ってみるのもいいと思うんだが」

慧「おれはそれでもいいぜ? まー&bold(){『服屋』}ってガラじゃあね~がよ~~」
那由多「実は新しい服が欲しかったり……」
譲華「また~? あんたそう言ってこないだも商店街のショッピングモールで6時間くらいうろちょろしてなかった~?
    その&bold(){『無駄に服買いあさる癖』}、早いトコどうにかしたほうがいいわよ……」
那由多「べ、別に無駄遣いじゃないもん!!」&bold(){ガタッ}


**――杜王駅前――

那由多「で、そのあたらしく出来たお店っていうのは?」
寒月「よほど気になるようだな……。 &bold(){ニヤニヤ}
    ええと……わたしの情報網によると、名前は&bold(){『メイ・J』}」&bold(){ガサガサ}
那由多「ああ、それならわたしも当然知ってるわよ!」
譲華「あたしも聞いたことあるわね~」

那由多「でも、それって……」

寒月「ム!」

&bold(){ド ド ド}

寒月「あ、ゴメンこれ オープン明日だったわ」
      &bold(){/}
那由多 &bold(){・  ・ ・ ・  ド ド ド ド}

寒月「悪い、悪い。見間違えだったみたいだな。じゃあどこ行く?」

那由多「そんな……ことが…………」&bold(){ゴゴゴゴ}

那由多「そんなことが許されると思っているのッ! この&bold(){ダボがァァァ――――ッ!!}」&bold(){ゴオッ}
譲華「那由多! ちょっとタンマ! なんか出てるわ! 怨念じみた何かが飛び出てるから!」

寒月「大した気迫だ……。やはり天才か……」&bold(){タラァー}
慧「言ってる場合かァァ――ッ!」&bold(){バシィ}

那由多「フーッ、フーッ、ちょっと楽しみにしてたのに……!」

譲華「……! ちょっと、アレ」

&bold(){ヒィィ――ッ}

バンダナ「おいィ? ちょっと時間いいか?」
メガネ「ひ、ひい~~っ」

通行人1 &bold(){チラッチラ}
通行人2 &bold(){ジー チラッ}

バンダナ「なァに見てやがる? お前らも混ざりたいたいのかァ?」&bold(){ニヤ}

通行人 &bold(){プイッ ワラワラ}

那由多「……あー……。この街、学生が多いから、&bold(){『サワヤカ!』}ってイメージがあるけど、同時に&bold(){「不良」}学生も多いのよね……」

バンダナ「おい! そこのカニの集団! てめ~ら何ボケッと見てやがんだ!」

寒月「カニの集団……って、ハッ!!」

譲華 &bold(){プッツゥゥ~~~ン}

慧「&bold(){あ・の・ば・か・や・ろ~~~~~~~ッ!!} 譲華に対してなんてことをッ!」

那由多「待ちなさい譲華! 相手は人質(のようなもの)をとってるのよ! めったな事をしちゃあ……」

譲華「大丈夫、大丈夫……キレちゃあいないわ……ただ……チコッと頭に血が上っただけでねぇぇ~~~っ……!」&bold(){ピキピキ}

譲華「ちょっと、行ってくるわね」&bold(){スタスタ}
那由多「いいの? わたしも行くけど (今の譲華に任せたら死人が出るわ)」
慧「おれも加勢するぜェ? (今の譲華に任せたら(ry)」
寒月「わたしも遠くから応援するぞ?」

譲華「ひとりでいいわよ、たくさんで行ったらアイツと同じになっちゃうじゃない。
    (寒月のボケにはつっこまないわよ…………)」
那由多「それもそうね (寒月はスルーでFA?)」
慧「一理あるな! (寒月? 無視無視)」

寒月「ここまでスルーされるといっそ清清しい気分だな」&bold(){HAHAHA}

那由多「とかなんとか言ってる間に、譲華が接触したっぽいわよ!」

譲華「ねえ! ちょっとあんた! 初対面でブシツケだけどねぇぇ~~っ!
    その人、イヤがってるじゃない? 放してあげたら?」

バンダナ「あァ?」

譲華「言って分からないかしら? 弱いものイジメはやめな! ……と言ってるのよ」&bold(){ガシィ}

バンダナ「弱いもの……イジメだあ~~~~っ?」 &bold(){ゴゴゴ}

バンダナ「スットロいこと言ってんじゃあねーぜッ! てめー俺の&bold(){「趣味」}の邪魔をするってーなら!」

譲華「するなら?」

&bold(){ド ド ド ド}

バンダナ &bold(){スッ}

譲華 &bold(){・ ・ ・} (避けた……?)

メガネ「くたばれクソアマぁ!!」&bold(){ゴオッ}
     &bold(){/}
譲華 &bold(){・}

譲華「くっ、&bold(){『クリスタル・エンパイア』}ッ!」&bold(){ガシィン}

那由多「! 譲華! スタンドは……」

譲華「分かってるって那由多~~~っ! あんまりにも素早かったもんだから、ついスタンド出しちゃったけど…………
    &bold(){「持ってない」}ヤツに対して&bold(){「スタンド」}を使うような……&bold(){『弱いものイジメ』}はしないわよっ!」

&bold(){ド ド ド}

バンダナ「ほぉ! きさまもスタンド使いか! 面白ぇ……」 &bold(){ドドド}
譲華「……今、なんて?」

寒月「……なんだ? どうなっている?」
慧「……譲華のやつァ何やってんだ?」 &bold(){ド ド ド}

寒月「答えろ那由多ッ! 今の譲華の動きッ! いや……&bold(){「あのメガネの拳の動き」}!
    明らかに譲華の手前で停止していたッ! どういうことだッ!? トリックなんかのようなチャチなものじゃあないだろう!」

&bold(){ド ド ド ド}

那由多「……! 説明は後よ、寒月! 譲華に加勢しなくては!」

&bold(){ワオォォオオオオオ}

譲華「人が……たくさん…………!

    囲まれたッ!」

バンダナ「クックックッ……俺の&bold(){「趣味」}を邪魔するならなんだ? と言っていたな……!
              . ..  . .  . ..    . .. . . . . . . .. . . .
     簡単だッ! お前を&bold(){「趣味」}に使うッ! それだけだアアハハハハハハハ―――ッ」

譲華「しゅっ、趣味…………!?」
                                                    ..
バンダナ「俺よ~~~~っ! &bold(){『プロレス』}が大好きでよぉぉ~~~っ! 分かるか? あのプロレスだよ!
     プロレスのよーな&bold(){『アツい』}闘いを見るのが大好きなんだぜぇぇ~~~~~っ!

     今月のはじめに&bold(){『矢』}で射抜かれて目覚めたこの能力…………」    ド ド
     &bold(){「『スパイス・マインド』って名付けたンだがよ~ かっこいいだろ?」}

SM &bold(){コホォォー   オオオー ホォ}
     &bold(){ドドド        ドドド   ド}  

譲華&bold(){「『矢』}?」 &bold(){ド ド}

バンダナ「&bold(){『触れたものの闘争心をかきたてる』}この能力でよぉぉ~~~っ! &bold(){『アツくない雑魚』}どもを
     けしかけて……&bold(){『アツい』}闘争をさせてそれを観戦するのがクセになっちまってなぁぁ~~~~~っ!」

バンダナ「鼻がモゲたヤツもいるが、そいつらも別にいいだろ? アツいバトルができたんだからよ~~っ」

譲華「ふ……ふざけるなッ! そんな自分勝手な理由でムリヤリ殴り合いをさせるなんて間違ってるわッ!
                                観戦気分
    …………いいわよ……。あんたがあくまで&bold(){『高みの見物』}のつもりでいるっていうんならッ!!」

&bold(){ド ド ド ド ド}

CE &bold(){ズォオオオオオ!}

譲華「あたしの&bold(){『クリスタル・エンパイア』}ッ! あんたを叩きのめすことがらに関してはッ! 決して容赦しない!」
CE『&bold(){ドラァ!}』  &bold(){ビシィ}

バンダナ「フンっ! このおれを&bold(){「叩きのめす」}? 果たしてできるかな? そんなことが…………」
譲華「なにを言っている……?」&bold(){ドドド}

バンダナ「忘れたのかッ おまえは既にッ おれの能力におかされた一般人に包囲されているんだぜ――ッ」&bold(){ド ド ド}

譲華「ハッ!」

一般人1「てめぇぇぇ――っ! ブン殴ってやるぜッ」
一般人2「てめ――のそのカn」

那由多・寒月・慧「マズイ!! あいつ譲華の髪型に対して……」

那由多「&bold(){だめぇぇぇぇぇ―――ッ!}」&bold(){ドガスッ!}

一般人2「&bold(){ぐ}えす!」

|[[01②へ>http://www2.atwiki.jp/orisuta/pages/749.html]]|パラレル・ユニヴァース|[[02②へ>http://www2.atwiki.jp/orisuta/pages/754.html]]|
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