「1回戦敗退友の会」第05回
当SSはトナメキャラが登場しますが、フィクション上の、さらに空想上のお話で他単発SS等との関連性はありません。
独立したギャグとしてお読みください!
独立したギャグとしてお読みください!
ガチャ

政勝
「おはよーっす」
「おはよーっす」

幻十郎
「…………おう」
「…………おう」

政勝
「って、まだ幻十郎さんしか来てないんすね」
「って、まだ幻十郎さんしか来てないんすね」

幻十郎
「まだ会議の時間には早いしな」
「まだ会議の時間には早いしな」

政勝
「あら? 幻十郎さんの手にはめてるのソレなんすか?」
「あら? 幻十郎さんの手にはめてるのソレなんすか?」

幻十郎
「ん、この指ぬきグローブか?
いや……実はこないだ好きスタスレで指ぬきグローブが似合いそうって俺の名前が出てな。
少しでも応えようと思ってつけてみたわけよ」
「ん、この指ぬきグローブか?
いや……実はこないだ好きスタスレで指ぬきグローブが似合いそうって俺の名前が出てな。
少しでも応えようと思ってつけてみたわけよ」


政勝
「はあ、そんなレスがあったんスね。
ぜんぜん気がつきませんでしたよ」
「はあ、そんなレスがあったんスね。
ぜんぜん気がつきませんでしたよ」
ガチャッ

光之助
「お早う」
「お早う」

政勝
「あ、オハヨザーッス……って光之助さんも指ぬきグローブはめてる!?」
「あ、オハヨザーッス……って光之助さんも指ぬきグローブはめてる!?」

光之助
「京極夏彦をかけあいに出すなら、桐木くんより私のほうが似合うに決まっているだろう」
「京極夏彦をかけあいに出すなら、桐木くんより私のほうが似合うに決まっているだろう」

政勝
「悔しかったんスか?」
「悔しかったんスか?」

光之助
「違う」
「違う」
ガチャ

「おはようございます」

政勝
「あ、スター・キャスケットの……って君もつけてんスかっ!」
「あ、スター・キャスケットの……って君もつけてんスかっ!」

「え? あ、あ、いや、これは、ほら、私のスタンド、ホウキだから。
空を飛ぶときにね、必須なんだよね。
指ぬきじゃないとね、小銭とかとりにくいしぃ……」
空を飛ぶときにね、必須なんだよね。
指ぬきじゃないとね、小銭とかとりにくいしぃ……」

政勝
「ふーん」
「ふーん」

「ごめんなさい、スレ見ただけです」

幻十郎
「まさか皆つけてくるのか……?」
「まさか皆つけてくるのか……?」

巻
「おはよーっす」
「おはよーっす」

政勝
「あっ巻さん……ってああっ!」
「あっ巻さん……ってああっ!」

幻十郎
「グローブつけてねえ!」
「グローブつけてねえ!」

巻
「えっ? えっ? 何、グローブって?」
「えっ? えっ? 何、グローブって?」

幻十郎
「キャラ的にオマエは一番つけてこなくちゃいけないヤツだろうが!」
「キャラ的にオマエは一番つけてこなくちゃいけないヤツだろうが!」

「……空気読め!」

光之助
「とことんまで残念なヤツだな」
「とことんまで残念なヤツだな」

巻
「よ、よくわかんねえけど、今日は指ぬきグローブつけてこなくちゃいけなかったのか?」
「よ、よくわかんねえけど、今日は指ぬきグローブつけてこなくちゃいけなかったのか?」

政勝
「いや別にそういうわけじゃ」
「いや別にそういうわけじゃ」

巻
「わ、悪ィ! そんならちょっと買ってくるわ」
「わ、悪ィ! そんならちょっと買ってくるわ」
ガチャ

政勝
「ああっ、そこまでしなくてもいいのに」
「ああっ、そこまでしなくてもいいのに」

「行っちゃったね」
ガチャ

マルコ
「すまない、遅れた。
今巻さんが走り去っていったがどうしたんだ?」
「すまない、遅れた。
今巻さんが走り去っていったがどうしたんだ?」

政勝
「あれ? マルコさんも指ぬきグローブつけてないッスね。
避難所に張り付いてるはずなのに」
「あれ? マルコさんも指ぬきグローブつけてないッスね。
避難所に張り付いてるはずなのに」

マルコ
「張り付いてなどいないが……指ぬきグローブってずいぶん前に流れた話題だろ。
今更ひっぱってきても誰も覚えてないぞ」
「張り付いてなどいないが……指ぬきグローブってずいぶん前に流れた話題だろ。
今更ひっぱってきても誰も覚えてないぞ」

政勝
「あ……そうすか、さすがマルコさん」
「あ……そうすか、さすがマルコさん」

光之助
「それじゃあ全員揃ったことだし会議をはじめよう」
「それじゃあ全員揃ったことだし会議をはじめよう」
ゴソゴソ

「そうですね、巻さんはしばらく戻ってこないでしょうし」
ゴソゴソ

幻十郎
「おう」
「おう」
ゴソゴソ

政勝
「(みんないそいそとグローブ脱ぎ始めたな……)」
「(みんないそいそとグローブ脱ぎ始めたな……)」


マルコ
「同じく第1回出場者、『テンポラリー・プレジャー』のマルコだ」
「同じく第1回出場者、『テンポラリー・プレジャー』のマルコだ」

「『スター・キャスケット』の本体です。
名はまだ無い」
名はまだ無い」


幻十郎
「桐木幻十郎だ。
スタンドは『マイシクル・ティアーズ』」
「桐木幻十郎だ。
スタンドは『マイシクル・ティアーズ』」

「今指ぬきグローブ買いに行ったのは第5回出場者の巻誠志郎さんですね。
スタンドは『ショッキング・ブルー』」
スタンドは『ショッキング・ブルー』」

光之助
「さて……久々の会合だが、今回は桐木くんが議題を提出することになっている。
「さて……久々の会合だが、今回は桐木くんが議題を提出することになっている。
では頼む」

幻十郎
「お、おう。
「お、おう。
……えーと、この『1回戦敗退友の会』の構成メンバーである1回戦敗退者のことだがよ」

政勝
「幻十郎さんてそんなすすんでしゃべる人でしたっけ」
「幻十郎さんてそんなすすんでしゃべる人でしたっけ」

幻十郎
「口挟むなよ」
「口挟むなよ」

マルコ
「気にするな、続けてくれ」
「気にするな、続けてくれ」

幻十郎
「……1回戦敗退者の中で話題に上がらない連中の中で、
俺ら6人がこうして集まって議論を重ねているわけだが、
まだ日の目にあたらない連中は多くいる」
「……1回戦敗退者の中で話題に上がらない連中の中で、
俺ら6人がこうして集まって議論を重ねているわけだが、
まだ日の目にあたらない連中は多くいる」

光之助
「ここも日の目に当たるといえるかは微妙だがな」
「ここも日の目に当たるといえるかは微妙だがな」

幻十郎
「そこでよ……
「そこでよ……
ここの『1回戦敗退友の会』の会合メンバーもしょっちゅう入れ替えていくべきなんじゃねーかと思うんだが……」

マルコ
「ふむ……」
「ふむ……」

光之助
「なるほど、確かに最近そのような意見もよく聞かれる。
つまりはこの会議メンバーを固定するのでなく、
1回戦敗退者みんなに分け隔てなく機会を与えようというのだな」
「なるほど、確かに最近そのような意見もよく聞かれる。
つまりはこの会議メンバーを固定するのでなく、
1回戦敗退者みんなに分け隔てなく機会を与えようというのだな」

政勝
「自分が出られる機会も減るっつーのに、よく言えますね」
「自分が出られる機会も減るっつーのに、よく言えますね」

「好きスタスレで名前が出た者の余裕かねぇ」

幻十郎
「か、からかうなよ」
「か、からかうなよ」

光之助
「桐木くん、君の提案はキャラに似合わないとはいえ、深い慈悲に満ちたすばらしい意見であると思う」
「桐木くん、君の提案はキャラに似合わないとはいえ、深い慈悲に満ちたすばらしい意見であると思う」

幻十郎
「うるせえ」
「うるせえ」

光之助
「だが、やはりメンバーは入れ替えるべきではないと思う。
無論、単発SS等で退会者が出た場合は別だがな」
「だが、やはりメンバーは入れ替えるべきではないと思う。
無論、単発SS等で退会者が出た場合は別だがな」

幻十郎
「え、そうか……?」
「え、そうか……?」

光之助
「やはり負け犬の吹き溜まりとはいえ、
一応この会議も議事録がつけられ、避難所で読まれているもの……つまり『読み物』なのだ。
そのために、コロコロとメンバーが入れ替わるのは好ましくない」
「やはり負け犬の吹き溜まりとはいえ、
一応この会議も議事録がつけられ、避難所で読まれているもの……つまり『読み物』なのだ。
そのために、コロコロとメンバーが入れ替わるのは好ましくない」

マルコ
「確かに……メンバーは固まっているほうが読むほうは楽だ」
「確かに……メンバーは固まっているほうが読むほうは楽だ」

光之助
「それに、入れ替えることのできる1回戦敗退者は実はそれほど多くは無いのだ」
「それに、入れ替えることのできる1回戦敗退者は実はそれほど多くは無いのだ」

政勝
「えっ、そうなんスか?」
「えっ、そうなんスか?」

光之助
「まず第1に『話題の鮮度』だ。
もし仮に現在行われている第10回の1回戦敗退者をここに招いて、
『話題に上がらない者たち』のカテゴリーに含んだとしたらどう思う?」
「まず第1に『話題の鮮度』だ。
もし仮に現在行われている第10回の1回戦敗退者をここに招いて、
『話題に上がらない者たち』のカテゴリーに含んだとしたらどう思う?」

「…………あまり、良く思わないかも。
もしその1回戦敗退者で単発SSを書いてる途中の人が見たら気分良くないでしょうね」
もしその1回戦敗退者で単発SSを書いてる途中の人が見たら気分良くないでしょうね」

幻十郎
「うーん……1回戦敗退とはいえ、忘れられてるわけではないし、『話題に上がらなくなっている』とは言えないな」
「うーん……1回戦敗退とはいえ、忘れられてるわけではないし、『話題に上がらなくなっている』とは言えないな」

光之助
「そう、つまり最近のトーナメント出場者をここに招くことはできないのだ。
ここでの話題にはするかもしれないが」
「そう、つまり最近のトーナメント出場者をここに招くことはできないのだ。
ここでの話題にはするかもしれないが」

マルコ
「ということは……
「ということは……
ここに呼ぶことのできる1回戦敗退者は今ならせいぜい第8回くらいまでか……?」

光之助
「いや、第7回くらいが妥当だろう」
「いや、第7回くらいが妥当だろう」

政勝
「ということは第7回までの1回戦敗退者は7かける4で28人……
すでに単発SSに出てる人を除けば多くは無いかもしれないッスね」
「ということは第7回までの1回戦敗退者は7かける4で28人……
すでに単発SSに出てる人を除けば多くは無いかもしれないッスね」

光之助
「あとはもうひとつ理由があるが、
これは口で説明するより実際に見てもらったほうがいいだろう
「あとはもうひとつ理由があるが、
これは口で説明するより実際に見てもらったほうがいいだろう
……そこで桐木くん」

幻十郎
「んあ?」
「んあ?」

光之助
「こんなこともあろうかと、
今日別の場所にて『ある会合』を用意している。
こことは別のメンバーによるものだがな。
「こんなこともあろうかと、
今日別の場所にて『ある会合』を用意している。
こことは別のメンバーによるものだがな。
桐木くんにはそこに赴いて、進行役をやってもらいたい」

幻十郎
「ん? キャラ的に俺は進行役には向かなかったんじゃないのか、光之助?」
「ん? キャラ的に俺は進行役には向かなかったんじゃないのか、光之助?」

光之助
「最近の君の意欲的な行動を見て、見直したのだ。君ならきっとできる」
「最近の君の意欲的な行動を見て、見直したのだ。君ならきっとできる」

幻十郎
「そ……そうかい。
フンッ、そんならやってやらんこともない……ぜ?
「そ……そうかい。
フンッ、そんならやってやらんこともない……ぜ?
そこまで言うんならよ」

政勝
「幻十郎さんそれじゃツンデレみたいッスよ」
「幻十郎さんそれじゃツンデレみたいッスよ」

幻十郎
「まあとにかく行ってくるぜ。
俺の仕切りっぷりをみて勉強するんだなお前ら」
「まあとにかく行ってくるぜ。
俺の仕切りっぷりをみて勉強するんだなお前ら」

「いってらっしゃーい」
――――別室にて

幻十郎
「えー……これから、『会議にならない会議』を始める。
まずは互いに自己紹介しよう、進行役の桐木幻十郎だ」
「えー……これから、『会議にならない会議』を始める。
まずは互いに自己紹介しよう、進行役の桐木幻十郎だ」

ラルフ
「♪……ッ! ♪……イェア!! ……~~♪♪ Hoo!」
「♪……ッ! ♪……イェア!! ……~~♪♪ Hoo!」


茜
「………あの、わt『ブゲゲッゲッゲゲッゲゲゲッ!』
「………あの、わt『ブゲゲッゲッゲゲッゲゲゲッ!』

幻十郎
「ああっ、うるせえ! そのキモスタンド黙らせやがれ!!」
「ああっ、うるせえ! そのキモスタンド黙らせやがれ!!」

茜
「あっ……ごめんなさい……」
「あっ……ごめんなさい……」

エンヴィー
「『オオオオッ!? オマエ茜コマラセタナアアアアア!!?』
「『オオオオッ!? オマエ茜コマラセタナアアアアア!!?』


クロちゃん
「ニャーン」
「ニャーン」


グリシア
「………………」
「………………」


エンヴィー
「『ブゲゲッゲッゲゲッゲゲゲッ!
ソンジャア茜ヲ困ラセタオマエヲ血祭リニアゲテヤンヨオオオオ!!』
「『ブゲゲッゲッゲゲッゲゲゲッ!
ソンジャア茜ヲ困ラセタオマエヲ血祭リニアゲテヤンヨオオオオ!!』

幻十郎
「今はそういう場じゃねえの!
黙っとけ!」
「今はそういう場じゃねえの!
黙っとけ!」

ラルフ
「YEEEEEEAAAAAAAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!
「YEEEEEEAAAAAAAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!
そんじゃあオイラのダンスとくと見てくりぃいい!!?
C'mon everybody! Let's dancing!!」
『ズッ! ダン! ズッズッダン!!』
『ズッ! ダン! ズッズッダン!!』
『ズッ! ダン! ズッズッダン!!』

幻十郎
「踊り始『ズッ!』なあ!!
ここは会議『ダン!』っつーの!
ラジカ『ズッズッダン!!』めろ!」
「踊り始『ズッ!』なあ!!
ここは会議『ダン!』っつーの!
ラジカ『ズッズッダン!!』めろ!」

クロちゃん
「ニャーン」
「ニャーン」

グリシア
「……………………」
「……………………」
ナデナデ

茜
「あの、会議と『ズッ!』ても何を話し合えばい『ダン!』ょうか。
学校ではクラス『ズッズッダン!!』ろいろ話『ズッ!』たりしま『ダン!』人のいる場所の会議とい『ズッズッダン!!』
「あの、会議と『ズッ!』ても何を話し合えばい『ダン!』ょうか。
学校ではクラス『ズッズッダン!!』ろいろ話『ズッ!』たりしま『ダン!』人のいる場所の会議とい『ズッズッダン!!』

幻十郎
「ああああ『ズッ!』あ、もう!
ラジカセ『ダン!』くて何喋ってるかぜんぜ『ズッズッダン!!』ねえ!」
「ああああ『ズッ!』あ、もう!
ラジカセ『ダン!』くて何喋ってるかぜんぜ『ズッズッダン!!』ねえ!」

茜
「ひっ! ごめんなさい……」
「ひっ! ごめんなさい……」

エンヴィー
「ウオオオ『ズッ!』オ!?
マタ茜泣カセ『ダン!』アアアアアアアア!!?
『ズッズッダン!!』 ドチンポヤロォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーッ!」
「ウオオオ『ズッ!』オ!?
マタ茜泣カセ『ダン!』アアアアアアアア!!?
『ズッズッダン!!』 ドチンポヤロォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーッ!」

幻十郎
「なんで怒『ダン!』が俺に向『ダン!』るんだよ!
『ダダンダン!!』う考えても原因はあのクソガ『イイイィィエエエエエエエーーーーーー!!!』
「なんで怒『ダン!』が俺に向『ダン!』るんだよ!
『ダダンダン!!』う考えても原因はあのクソガ『イイイィィエエエエエエエーーーーーー!!!』

クロちゃん
「ニャーン」
「ニャーン」

グリシア
「……………………」
「……………………」
ナデナデ

ラルフ
「フォーーーーーーーーーーーーーー!!!」
「フォーーーーーーーーーーーーーー!!!」

政勝
「…………」
「…………」

「…………」

マルコ
「…………」
「…………」

光之助
「…………」
「…………」
ガチャ

幻十郎
「……………………」
「……………………」

政勝
「あ、幻十郎さんお疲れッス」
「あ、幻十郎さんお疲れッス」

「見てたよ、なかなかの司会っぷりだったんじゃない?」

幻十郎
「……俺が悪かった」
「……俺が悪かった」

光之助
「まあ今ご覧の通り、
「まあ今ご覧の通り、
いくらこの『1回戦敗退友の会』がメタフィクションだとしてもだ、
会議に適さないキャラクターというものもいる」
会議に適さないキャラクターというものもいる」

マルコ
「ネコが突然喋って会議に参加するとか、
無口……というか全く喋らないのがキャラ設定に含まれてる者がペラペラと話し出すとか、
いくらある程度世界観を崩したSSだといっても、キャラクターまでは崩してはいけないということだな」
「ネコが突然喋って会議に参加するとか、
無口……というか全く喋らないのがキャラ設定に含まれてる者がペラペラと話し出すとか、
いくらある程度世界観を崩したSSだといっても、キャラクターまでは崩してはいけないということだな」

幻十郎
「ああ……よくわかったよ」
「ああ……よくわかったよ」

光之助
「キャラクターをある程度保ちつつ、
それでいて意見を話すことのできる者でないと、この会に出すわけにはいかない。
「キャラクターをある程度保ちつつ、
それでいて意見を話すことのできる者でないと、この会に出すわけにはいかない。
それが2つ目の理由だ」

「それだけ……キャラクターってのは大事なのね」

政勝
「でもさ……それでも、こうして会議に出られるのは俺たち以外にも候補はいるんだろ?
だったらなんで最初に俺たちだったんだろ?」
「でもさ……それでも、こうして会議に出られるのは俺たち以外にも候補はいるんだろ?
だったらなんで最初に俺たちだったんだろ?」

光之助
「それはわからない……だが、
俺たちは俺たちにできることを少しずつ探していくべきなんじゃないか?」
「それはわからない……だが、
俺たちは俺たちにできることを少しずつ探していくべきなんじゃないか?」
ガチャッ

巻
「……す、すまねえ!
近所に指ぬきグローブ売ってなくてよ……
「……す、すまねえ!
近所に指ぬきグローブ売ってなくてよ……
まだ時間あるならバイパス沿いのユニクロに探しにいこうと思うんだけどよ!」

政勝
「あ、巻さんあのー」
「あ、巻さんあのー」

光之助
「ああ、会議はまだ大丈夫だ。
いってきてくれ」
「ああ、会議はまだ大丈夫だ。
いってきてくれ」

政勝
「光之助さん!?」
「光之助さん!?」

巻
「悪い!
じゃあすぐ戻るから!」
「悪い!
じゃあすぐ戻るから!」
バタン!

「…………どうして、もういいですって言わなかったの?」

光之助
「…………巻さんを見ていて思ったよ。
俺たちにできる事は『確実なものを考える』ことじゃない、『なんでもいいからとにかく行動してみる』
「…………巻さんを見ていて思ったよ。
俺たちにできる事は『確実なものを考える』ことじゃない、『なんでもいいからとにかく行動してみる』
……そんなことなんじゃないかってな」

幻十郎
「…………」
「…………」

マルコ
「……光之助」
「……光之助」

「……うん、そうかもね。
いろいろやってみたらきっと何かを掴んで、私たちも活躍できるかもしれない。
そうしたらそれを見て、他の人たちもがんばれるんじゃないかな」
いろいろやってみたらきっと何かを掴んで、私たちも活躍できるかもしれない。
そうしたらそれを見て、他の人たちもがんばれるんじゃないかな」

政勝
「…………へへっ、久しぶりにいいまとめができそうだな」
「…………へへっ、久しぶりにいいまとめができそうだな」

幻十郎
「巻さんに教えられるとはな……ケッ」
「巻さんに教えられるとはな……ケッ」

「でも、指ぬきグローブってユニクロに売ってるのかな……」

光之助
「…………」
「…………」

マルコ
「…………」
「…………」

政勝
「…………」
「…………」

幻十郎
「…………」
「…………」
「1回戦敗退友の会」第05回 おわり
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