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第04回トーナメント・アフター

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orisuta

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━コンコン

「失礼しまーす」

某所。病院。
先の戦闘で深手の傷を追ったジャック・ナイフ/来栖 真輝斗は静養と治療を余儀無くされていた。

ナース:
「来栖さんおちゅーしゃの時間ですよ~」

ナースは押してきたワゴンの中をカチャカチャと漁り真輝斗に近付く。

真輝斗:
「そんな看護師はいない。それにそれは注射ではない。」

そう言うとナースの鼻先数mmの所にナイフの切っ先を突き付けた。

ロングヘアーを靡かせこれでもかと言う程のピンクミニのナース服。胸元を大きく開け手にはウインウインと動く何かを持っている。

ナース:
「んもぅ☆マキトクンは相変わらずだよねぇ~」

そう言うとナース…もといジェシカはベッドに腰を降ろし真輝斗の頬を指でなぞる。

真輝斗:
「…………。…何しに来た?」

真輝斗はナイフを降ろし面倒そうに少女に問い掛ける。

ジェシカ:
「マキトクンが負けたって言うからさ~? な ぐ さ め に ☆」

真輝斗:
「……………………」

ジェシカ:
「いや~、相手のおにーさんもちょっと素敵だったけどさ~やっぱマキトクンのストイックな所の方がきゅんきゅんくるんだよね~☆だからこっちきちゃった♪」

そう言うとジェシカは真輝斗に覆い被さる様に馬乗りになりあちこちまさぐる様に手を滑らせる。







真輝斗:
「どこを触ってる……」

不機嫌を隠そうともせず真輝斗はジェシカを睨んだ。
ジェシカ:
「ち…」

“ち”の発音が終わる前に真輝斗のナイフがジェシカの口唇の端に当たる。
赤い筋が垂直に線を描いた。

ジェシカ:
「そう言う所にゾクゾクしちゃう………」

ゆっくりとジェシカが触れたナイフがぷにょぷにょと震えた。

ジェシカ:
「相手から直接勝負の事は聞いたわ。マキトクンはどうして負けちゃったの?どうして負けちゃったんだと思う?」

ジェシカは椅子に座り直し林檎を剥きながら静かに真輝斗に話し掛ける。

真輝斗:
「………。私が捨てたプライドより相手の覚悟が勝ったんだと思う。それと“勝利”に対する執念が足りなかった」

真輝斗は虚空を見詰めながら先の勝負を振り返っていた。

ジェシカはその姿を見て頬を紅く染めながらふふふと微笑む。

ジェシカ:
「そっか。でもさ~経験にはなったじゃん!『スタンド使い』である私達はこの先どんな事があるかわからないしさ。五体満足で経験を積めたって事はきっと大きなアドバンテージになるよ☆きっとね!」

そう言って無邪気な笑顔で真輝斗の胸をポンポンと叩く。

真輝斗:
「…………かも…な」

ジェシカ:
「じゃ!また来るから☆林檎、茶色くならないうちに食べてね☆」

お得意のセクシーアピールなポーズを決めて投げキッスで病室を去る。

台風一過の静かな病室の中真輝斗が珍しく表情を緩め一人呟いた。

真輝斗:
「変な娘だ……ふふ」

その口の中には『柔らかい林檎』が爽快な歯応え無く咀嚼されていた。
 
 
 

出演トーナメントキャラ


No.2110
【スタンド名】 ポール・ムニ
【本体】 ジェシカ・館華(ジェシカ・クララ)
【能力】 殴ったものを「女性の乳房」の感触にする

No.3734
【スタンド名】 ジャック・ナイフ
【本体】 来栖 真輝斗(クルス マキト)
【能力】 無限にナイフを出すことができる








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