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  • 二次キャラ聖杯戦争OZ Re:visited | アウターゾーン聖杯
  • 番外ちゃんドロップキック

二次キャラ聖杯戦争OZ Re:visited

番外ちゃんドロップキック

最終更新:2022年11月05日 23:09

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だれでも歓迎! 編集
「ちょっと……、ここはどこですのおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?」

暗闇に星々が輝く宇宙のような空間の中、ウェーブがかかった長髪の金髪の少女の上半身に蛇の下半身をもった異形の少女が自らの置かれた状況に対し憤慨の声をあげていた。
少女の名は邪神ちゃん、オカルト好きの女子大生「花園ゆりね」によって魔界から召喚された蛇の悪魔であり、帰還の呪文が分からないため現在はゆりねの住むアパートに居候している立場でもあった。

「ようこそ、常ならぬ願望を抱く新たなマスター候補者よ」
「!?だ、誰だテメエ姿を見せやがれ!!」
そのとき、どこからか壮年の男と思わしき声が響き、邪神ちゃんは驚いて辺りを見回すが声の主の姿を見ることは出来ない。

「『何故ここに呼ばれたのか分からない』といった顔をしているな。ではその答えを教えてあげよう。君は自らの意思で『星晶石』を手にしただろう?それによって君はこの聖杯戦争に導かれたのだ。」
「は?そんなもん手にした覚え……っあ!!?」
邪神ちゃんはここに来る直前、神保町をブラブラしていた際に偶然虹色に光る金平糖のような形状の石を3つ発見していたのだ。あまりに綺麗だったもんで「質屋に入れて大金を手に入れよう」と考え、周りに誰もいないことを確認し勝手にネコババしたのであるが今にして思えばあの石が男の言う『星晶石』なのであろうことを察する。

「くううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!こんなことになるって分かっていたら拾わなかったのに!!」
「こうなったのには君にも責任があると思うがね。」
「うるさいですの!!」
まあそれはさておき、と男が言うと
「まず君にはこれから予選を受けてもらう」
「やだ」
男の声に対し、床に寝そべり鼻をほじりながら邪神ちゃんは即答する。
「だーれがテメエの指図なんか受けるかっつの。私を元の世界に帰してくれるまでここから梃子でも動きませんの。」
「……」
そう、邪神ちゃんはこの通りクズな性格な上に人の指示で動くことが大嫌いなため、男の指示で予選を受けるつもりは毛頭なかった。

やがて男の声はため息らしきものを吐くと、
「……それならこちらで予選を勝手に始めさせてもらう。」
「?」
男の言葉と共に邪神ちゃんの目の前に円形の魔法陣が描き出され、そこから黒い人型の影のようなものが現れる。
「なんですのこいつは?」
邪神ちゃんの疑問に対し男の声は答える。
「そいつは『シャドウ』というサーヴァントのなり損ないだ。彼を倒せば、君は晴れて予選突破となる。」
「へえ……こいつを倒せばねえ……」
男の言葉に対し、邪神ちゃんはニヤリと口を歪ませる。
邪神ちゃんは自分よりも格下の存在を見下す一面もあり、それ故に見た目が大して強くなさそうなシャドウを格下だと彼女は判断したのである。
「だったら今すぐこいつを倒してさっさと予選を突破させてもらいますの!喰らえ殺人ドロップキックと並ぶ第二の殺人技ロイヤルコペンハーゲン!!」
そして彼女は技名を叫びながら目の前のシャドウに向かって利き腕の右手によるストレートパンチをシャドウに向かって放つ。

……が、パンチこそ直撃したもののシャドウに対しダメージを与えられた様子は全くなかった。
「……え?」
呆気にとられる邪神ちゃんに対し、シャドウは邪神ちゃんを押し倒すとそのまま馬乗りになり、邪神ちゃんの顔面に向かって拳の連打を放つ。
「ちょおぶっ何でぶへっ効かなぐはっ助けぐへっ!?」
邪神ちゃんはシャドウに殴られながらも自らの疑問を口にする。そう、邪神ちゃんはいつもはいばっているがその実力は「魔界最弱」と称されるほど弱く、相手を舐めてかかっては返り討ちにあうのがお約束であった。
(や……やばい死ぬ死ぬ死ぬ!!た、助けてくれゆりね!!)
邪神ちゃんはシャドウに殴られながらも脳内に花園ゆりねの姿を思い浮かべる。
すると邪神ちゃんの脳内のゆりねが何か語り掛けてくるような幻聴が聞こえた。

『馬鹿ね邪神ちゃん。ネコババなんてするからバチが当たったのよ。自らが招いた結末なのだから諦めて受け入れなさい。』

(そ、そんな……そんなこと言わずに助けてくれゆりね……)
邪神ちゃんはシャドウに殴られ続けながらも目に涙を浮かべ、脳内のゆりねに懇願する。
……が、その時邪神ちゃんは自らが大切なことを忘れていたことに気付く。
(……あれ?何で私ゆりねなんかに懇願しているんだ?)
そう、元々邪神ちゃんは花園ゆりねに召喚されたことで魔界に帰れなくなってしまったため、魔界に帰るために日々ゆりねの命を狙っていたはずである。
そのことを思い出した邪神ちゃんの中に自らが置かれている状況と花園ゆりねに対する激しい怒りの感情が芽生え、それに呼応するかのように邪神ちゃんが持っていたセイントグラフが妖しく光り始める。
(そうだ……私は花園ゆりねを殺し、魔界に帰るんだ。だから……こんなところで終わってたまるかああぁぁぁぁぁぁ!!!)
邪神ちゃんの中の怒りの感情が最高潮に達した瞬間、セイントグラフが宙を舞い、辺りは大きな光に包まれた。
その光に驚いたのか警戒したのかは分からないが、シャドウは邪神ちゃんから離れ、大きく後ろに後退する。

光が消え去った後、邪神ちゃんとシャドウの間に一人の戦士が出現していた。
全身を白金の鎧で身を包んでおり年齢や性別等を見た目だけで窺い知ることは出来ない。そしてその手には先端に槍状の刃がつき、両側に翼のように広がる大鎌の刃がついた、まるで十字槍のような禍々しい形状の大鎌が握られていた。邪神ちゃんは最初、何が起こったのか分からず呆気にとられていたのだが恐らく目の前の戦士がシャドウに殴られ続けていた自分を助けてくれたのだと察する。
だが、サーヴァントのなり損ないであり、本能や理性を持たないシャドウは一切恐れることなく、呼び出されたその存在に襲いかかった。
が_____

『武技「双空斬」「剛腕剛撃」「流水加速」』

一瞬だった。戦士が大鎌を振るうとその軌跡上に二つの刃のオーラが発生し、まるで飛び道具のように刃のオーラがシャドウに向かって飛ばされ、刃の直撃によってシャドウは切り刻まれ、霧散、消滅する。

その光景を邪神ちゃんはただ見ていることしか出来なかった。ただ一つだけ言えるのはシャドウは倒されたため、邪神ちゃんは無事に予選を突破できたということだけだった。

「あ゛~~~~よかったあ~~~~~死ぬかと思いましたのお。」
邪神ちゃんは安堵感からか、床に仰向けになって寝転がる。
やがて戦士は邪神ちゃんに気付くと邪神ちゃんの方に振り向いてツカツカと歩み寄り、やがて邪神ちゃんの目の前にくると兜をゆっくりと外す。

兜の中から現れたのは少女の顔であった。外見年齢は邪神ちゃんとそう変わらない位であろうか。肩まで伸びた髪は邪神ちゃんから見て左半分が白銀、右半分が漆黒の2色に分けられており、眼の色も左右で違うオッドアイという特徴的な容姿をしていた。

まさか兜の中の顔が少女だと思わなかったのか、呆気にとられている邪神ちゃんに対し、サーヴァントである少女は自己紹介をする。

「サーヴァント、ランサー。真名、アンティリーネ・ヘラン・フーシェ。……アンタが私のマスター?」


 ◇ ◇ ◇


邪神ちゃんとアンティリーネは気が付くといつの間にか教会の礼拝堂らしき場所へ転送されていた。

「────ようこそ、試練を乗り越えた聖杯戦争のマスターよ。」

声と同時に礼拝堂の奥からこの教会の神父であり、この聖杯戦争の監督役でもある男、言峰綺礼が姿を現す。
「私は、言峰綺礼。此度の聖杯戦争において監督役を務めている者だ。」
「あ゛ーーーーーーっ!!お前その声はさっきの!!」
邪神ちゃんは言峰の声から、最初に予選会場で聞こえてきた声と同じだと察すると、下半身を器用に動かして言峰に近づき、言峰に掴みかかる。
「テメー何してくれてんだ勝手に予選始めやがって!!危うく死にかけたじゃねーか!!」
「まあ落ち着きたまえ。私はあくまで中立の立場だ。そちらから危害を加えてこない限り、こちらも危害を加えるつもりはない。」
「どこがだどこが!!」
言峰の言葉に対し、邪神ちゃんは更に憤慨する。が、
「君は何か望む願いは無いかね?この聖杯戦争に優勝すれば何でも望む願いを叶えることが出来るぞ?」
「……今、何て言った?」
「何でも望む願いを叶える事が出来る」という言葉に反応したのか、邪神ちゃんは急に真顔になると言峰から手を放す。
「今の話、もっと良く詳しく聞かせるですの。」
「ふっ……いいだろう。」

そう言うと言峰は邪神ちゃんに聖杯戦争の説明をゆっくりと始めた。

聖杯によって選ばれた(今回の場合は星晶石が招待状)参加者であるマスターとそのサーヴァントが生き残りをかけて戦うということ。
聖杯はどんな願いでも叶える願望機であり、手に入れられればありとあらゆる願いを叶えることが可能だということ。
そして聖杯にアクセスするためには令呪の存在が必要不可欠であり、3画全て失えば失格となるということ。

「……つまり本当に聖杯を手に入れれば、どんな願いでも望むだけ叶える事が出来るということですの?」
「無論、そのためには最後の一組まで生き残る必要があるがな。君は何か叶えたい願いでもあるのかな?」
「ふっふっふっふっふ、よくぞ聞いてくれましたの。」

邪神ちゃんは意味深な含み笑いをすると指をビシィという効果音が聞こえそうなくらい大袈裟なポーズをしながら指差し、言峰の質問に答える。

「私の願い……それは元の世界に帰ることなんですの!!」
「……は?」

言峰は「何を言っているんだ?」といった顔で邪神ちゃんを見ると説教台の隣にある扉を指差し、邪神ちゃんに説明をする。

「い……いや……別に参加したくないのであればそこの帰還ゲートから元の世界に帰れるのだが……」
困惑する言峰に対し、邪神ちゃんは力説する。
「いーや!あの扉の向こうの世界は私が帰るべき世界にあらず!!私は聖杯の力で花園ゆりねを殺し、契約を解除して元の魔界に帰る!!それこそが私が聖杯にかける願いなんですの!!」
そんな回りくどい願い方をしなくても聖杯の力で契約を解除するとか魔界に強制送還してもらうとか他に方法はあるだろうと思わなくもないが、彼女はまだ願いを言い足りないのか言葉を続ける。
「後はー、聖杯の力で一生働かなくてもいいような使い切れないほどの大金を手に入れるとか。大金が手に入ったら好きなだけパチ打ったりソシャゲに課金しまくったり……うへ、うへへへへへへへへへへ。」
捕らぬ狸の皮算用とはよく言ったもので今から聖杯の使い道を思い浮かべながら恍惚の表情を浮かべる邪神ちゃんに対し、言峰は困惑しながらも参加の意思を聞く。

「で、では君はこの聖杯戦争に参加するということで構わないのだな?」
「はいはいはい!!参加します参加します!!いや是非とも参加させてください!!」
「わ、分かった……いいだろう……」
言峰が邪神ちゃんの意思を汲み取ろうとした時だった。

「私は嫌よ。」

その時、突如として二人の会話に割って入る者がいた。
それはこれまで邪神ちゃんと言峰のやり取りに対し、沈黙を守っていたランサーのサーヴァント、アンティリーネであった。
「ん?ランサー、どうして君は参加したくないのかね?」
会話に割って入ってきたアンティリーネに対し、言峰は疑問を投げかける。
だがその二人の間に更に割って入って来るものがいた。邪神ちゃんである。
「……おい、神父。」
邪神ちゃんは言峰から背を向け、アンティリーネの方に向き直る。その声には明らかな怒気が混じっていた。
「私は今からこいつと話をつけてくる。テメエは口を挟むな。」
「……いいだろう。」
邪神ちゃんの言葉に言峰は後ろに下がり、邪神ちゃんはアンティリーネと向かい合う。
「……おい、ランサー。今何つった?」
「何度も言わせないでよ。私はね、あんたとは組みたくないと言ってんの。あんたのような亜人種とはね。」
「……は?」
邪神ちゃんは「意味が分からない」と言った顔をした。やがて邪神ちゃんは「馬鹿にされた」と感じたのか、突如として激昂し、大声でまくし立てまくる。

「テメー亜人って何だ亜人って!!私は魔界の農林水産省的な所の一番偉い人の娘、誇り高き魔貴族の邪の神、邪神ちゃんだ!!亜人なんてあんな連中と一緒にすんな!!」
憤慨する邪神ちゃんに対し、アンティリーネは冷静に反論する。
「だってあんたの見た目、どう見てもナーガじゃない。」
「……へ?」
アンティリーネが邪神ちゃんを悪魔ではなく、亜人種だと判断したのには理由があった。

アンティリーネの住んでいた世界にも種族としての悪魔は存在していたが、それとは別に『亜人種』に分類される種族の中に「ナーガ」と呼ばれるモンスターが存在していた。
ナーガは胸から上は人間で、それより下は蛇という外見を持つ種族であり、幾つもの亜種が存在するが、どの種も人間に対しては友好的ではないモンスターであった。
それに目の前の少女は自らの事を『魔貴族』と称していたがアンティリーネの知る限り悪魔の上位モンスターの中には「デーモン」や「魔将」と呼ばれる存在はいても、「魔貴族」と呼ばれるモンスターは存在していなかった。

……最も、法国が存在を把握していないだけで「魔貴族」と呼ばれる悪魔の上位モンスターがどこかに存在している可能性はあるし、更にこれは自身がアインズ・ウール・ゴウン魔導国の捕虜となった際に聞いた話であるが、リ・エスティーゼ王国が魔導国によって滅ぼされた際、王国の第三王女であるラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフと彼女の従者である騎士クライムが自らの助命と引き換えに魔導国に忠誠を誓い、その証明として『堕落の種子』と呼ばれるマジックアイテムで自らの種族を人間種から悪魔に種族変更したという話を聞いたことがあった。
「ナーガって何だナーガって!!私は!!誇り高き魔貴族の邪神ちゃんだ!!ナーガじゃねーよバーカ!!」

もしかしたら……彼女の正体はナーガの少女が何かしらの手段で『堕落の種子』を手に入れ、ラナー王女と同様、自らの種族をナーガから悪魔、それも「魔貴族」なる未知の種族へと種族変更した存在なのでは、とアンティリーネは考えていた。
確かめてみる必要がある。そう考えたアンティリーネは彼女に尋ねてみることにする。
「それとも……あんたは『堕落の種子』でナーガから悪魔に種族変更したとでも言うのかしら?」
「……は?『堕落の種子』?種族変更?何言ってんだお前?」
聞いた自分が馬鹿だったとアンティリーネは今更ながら後悔する。でもこれではっきりしたことがあった。
恐らく彼女が悪魔であることも「魔貴族」なる種族であることも全て自称だ、とアンティリーネは判断する。
どういうメリットがあるか分からないがやはり目の前の少女はナーガで、自らが悪魔であること、更には「魔貴族」なる存在しない種族をでっち上げ、自らがそれだと吹聴しているのだとアンティリーネは判断する。

だが彼女が悪魔だろうがナーガだろうが結論は変わらない。
彼女の祖国であるスレイン法国では人間こそが神に選ばれた民である宗教概念を持ち、人間以外の他種族は殲滅すべしという理念を掲げていた。
そのため法国は自身も所属していた漆黒聖典を始めとした『六色聖典』と呼ばれる特殊部隊などを用いて亜人種や異形種などの他種族を積極的に排除しており、そのおかげで自国や周囲の人間国家の安全が保たれていた側面があった。
それに彼女……アンティリーネは「漆黒聖典 番外席次 絶死絶命」として、そして法国を建国した六大神の血をひき、その力を覚醒させた『神人』として、そしてスレイン法国の最高戦力でもある人類の守り手として目の前の亜人の少女と手を組むなんてことは絶対に出来なかった。

もし仮に自分が目の前の亜人の少女をマスターと認め、服従を誓ってしまったらどうなってしまうのであろうか?
そんなことをしたら自らが愛し、自らの命を懸けてでも救おうとした大好きな祖国を裏切ることになってしまう。
彼女にも聖杯にかける願いはあったが、祖国を裏切る位ならいっそのことこの聖杯戦争を辞退する方がマシだと考えたのだ。
「とにかく、私はアンタとは組めない。私がアンタに言えることはただそれだけよ。どうしても参加したければアンタ一人で勝手に参加しなさい。」
「……」

邪神ちゃんは俯き、ただ押し黙っていた。やっと諦めてくれたか、とアンティリーネは安堵するが、その直後、邪神ちゃんが何かを呟き始める。
「……ち……」
「ち?」
何を言っているのか、とアンティリーネは訝しむが、その直後にとった邪神ちゃんの予想外の行動にアンティリーネは驚愕する。
「チクショオォォォォォォォォーーーーーーーー!!!こうなったら力ずくで従わせてやる!!食らえ必殺!!邪神ちゃんドロップキィィィィーーーーーーク!!!」
なんと邪神ちゃんが垂直に飛び上がったかと思うと、尻尾の向きをアンティリーネの方に向け、そのまま一直線にアンティリーネに向かって突撃してくる。

アンティリーネは「ちぃ!」と口の中で舌打ちをする。可能性としては考えていないわけではなかったが、まさか本当に実力行使に打って出てくるとは思わなかったのだ。
アンティリーネは愛用武器の大鎌を手に取り構える。その顔にはいつもの笑みはない、最大限の警戒を払った顔であった。
アンティリーネがここまで警戒するのには理由があった。
ナーガには幾つもの亜種が存在するがその中には「スワンプ・ナーガ」と呼ばれるレベル80に達するモンスターが存在していた。
もし仮に目の前の少女がスワンプ・ナーガであった場合、レベル88のアンティリーネでも全力で戦わなければ足元をすくわれかねない可能性があり、その可能性を考えアンティリーネは目の前の少女を全力で打ち倒すことを決めていた。

そしてアンティリーネは邪神ちゃんを引き付けると自らの武技を発動する。

「武技『流水加速』『超回避』」

その武技の発動は目を見張る結果を生み出す。
まるで時間が操作されたかのような間延びした空間―――粘度の高い液体の中に落ちたように全ての動きが鈍くなる中、邪神ちゃんの速度もやけに遅くなる。
しかし、アンティリーネだけはこの緩やかな世界の中でも同じ速さを維持し、素早く邪神ちゃんの背後に回り込む。そして、

「武技『剛腕剛撃』『超斬撃』」

ザンッ スパッ
「あ゛」

勝敗は一瞬にして決した。武技を使用したアンティリーネの振るった大鎌の斬撃によって邪神ちゃんの上半身と下半身は両断され、礼拝堂の床に大量の血をまき散らしながら落下する。
流石にそれを見かねたのか、事の次第を見守っていた言峰がアンティリーネに声を掛ける。
「おいおい、君たち同士が争うのは勝手だがあんまし礼拝堂を汚さないでくれ。後片付けが大変なのでね。」
「先に手を出してきたのはこいつよ。礼拝堂を汚したのは悪いと思っているけど文句なら私じゃなくてそこに転がっているコイツに言ったら?」
あまりの呆気なさにアンティリーネも正直拍子抜けしていた。でもそれも別におかしなことではないとも思っていた。

ナーガ種だって幾つもの亜種が存在するが別にそれら全てがスワンプ・ナーガ並みに強いわけでは無い。
例えばトブの大森林には以前は南の大魔獣、東の巨人、西の魔蛇の通称『三大』と呼ばれるモンスターが生息しておりその内の一体『西の魔蛇』リュラリュース・スぺニア・アイ・インダルンがナーガ種であったのであるが、彼のレベルは30代だったと言われており、事実魔導国建国前にトブの大森林を訪れた魔導王によって『東の巨人』グ共々簡単に制圧され服従を誓わされており、現在彼は魔導国の入国管理官の一人として入国希望者への講習の仕事をしているとアンティリーネは耳に挟んだことがあった。

もし仮に自身が殺した少女が『西の魔蛇』と同レベル、下手したらそれ以下だったとするならばレベル88の自身に勝てないのは至極当然の話であり、それ以前にまともなスキルや魔法を使わずただ突撃してくるだけの例えるなら『ガキが棒を振り回しているだけ』の戦い方をするような相手にアンティリーネは負けるつもりは毛頭なかった。

「だが良かったのかね?マスターはサーヴァントが現世に留まるための要石、それを殺してしまった君はいずれ消滅してしまう。その事に対する後悔はないかね?」
「別にいいわよ。亜人と手を組むなんてそんなことは祖国に対する裏切り行為、大好きな祖国を裏切る位ならいっそこのまま消滅した方がいいし、その事に対する後悔なんてないわ。」
自身のマスターを殺したアンティリーネの気持ちはむしろ晴れ晴れとしていた。彼女にも聖杯にかける願いはあるしそれを叶えられないことに対する無念や後悔の気持ちはある。でもそのために自らが命を懸け必死になって守ろうとした法国を裏切ってでも願いを叶えるつもりはなかった。そんなことをしてまで願いを叶えたとしても法国の人々は決して喜ばないだろう。
だからこの結果も自らの運命だと素直に受け入れて消滅する。その事に対する後悔の気持ちはアンティリーネには無かった。

「……?」
だがアンティリーネは自らの下半身に何か違和感を感じ、その違和感の正体を確かめるため、視線を下に向ける。その視線の先の光景を見た途端、彼女の目は驚愕で見開かれていた。
何と上半身『だけ』の状態になった邪神ちゃんが自らの足元に縋り付き、目を涙で潤わせ、懇願するような表情でアンティリーネを見上げていたのである。
予想外の展開にアンティリーネも正直驚いていた。自らに『沙羅双樹の慈悲』のような自動回復魔法でもかけているのか、それともHPや生命力に極振りしたビルド構成でもしているのかとアンティリーネは考えたのだがそんな彼女の考えをよそに邪神ちゃんはアンティリーネに懇願する。
「お゛ね゛がい゛し゛ま゛ず!!あ゛な゛ださ゛ま゛し゛か゛い゛な゛い゛ん゛です゛!!い゛っじょに゛さ゛ん゛がし゛でく゛だざい゛!!どう゛がお゛ね゛がい゛じま゛ず!!」
涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら懇願する邪神ちゃんを見て、アンティリーネの心は揺れ動いていた。

アンティリーネは自らの手に握られている大鎌―――『カロンの導き』に目をやる。
このカロンの導きはスレイン法国を建国した六大神の一柱である死の神、スルシャーナが愛用した武器で魔法を内蔵、使用することが出来、その中には第八位階魔法である即死魔法『デス』も含まれていた。
幾らこの少女の生命力が並外れていても即死魔法の『デス』を叩きこめば流石に死ぬだろう。
だがそれでいいのか、という気持ちがアンティリーネの中に生まれていた。
確かにアンティリーネは法国を愛してはいたが、法国の人間以外の他種族に対する差別感情は常軌を逸しており、人間に敵対意識を持っていない種族まで殲滅しようとしたり、同じ人間であっても異種族と仲良くしようとする者を迫害したりするレベルにまで達しており、アンティリーネも内心では流石にやり過ぎなのでは、もうちょっと緩和してもいいのではと思っていたのだが神人であり人類の守り手である立場上、法国上層部にその旨を言い出せないでいた。

そしてもう一つ、アンティリーネは自分の足元で懇願する少女を見つめながら、エルフ国で戦った魔導国の幹部のダークエルフの少女のことを思い出していた。
彼女は六大神と八欲王の血を受け継ぎその力を覚醒させた神人として今まで誰も自分に敵う存在はいないと思っていたのだが、任務でエルフ国を襲撃しエルフの王であり血縁上の父親であるデケム・ホウガンを自らの手で殺害した直後、彼女がその事実を知ったのは魔導国の捕虜になった後の話であるが―――デケムを追いかけてきた魔導国の幹部であるダークエルフの少女と交戦、自らの持ちうる全てを使って少女に喰らいつくも力及ばず敗北、そのまま魔導国の捕虜になってしまったのだ。

自分は今まで口では「敗北を知りたい」なんて言っていたがそれは本当は自らに流れる血を、自分の力を否定したかっただけであり、敗北を知って初めて、本当に負けることの悔しさを知ったのだ。
敗北とは敵の攻撃に倒れることではない。我が身を賭してでも叶えたい願いを無残に砕かれること、覆しようのない絶望をもたらされることなのだ。
もし仮に目の前の少女の想いを無残に踏みにじり、『デス』を使って少女の息の根を完全に止めたとしたらどうなるのであろうか。
そんなことをしたら自身もあのダークエルフの少女と、そしてアインズ・ウール・ゴウン魔導国と何も変わらなくなってしまう。

アンティリーネは迷った。そして考えに考えぬき……そして決断する。
「……重傷治癒(ヘビーリカバー)。」
「……え゛?」
アンティリーネは自身の使える最高位の治癒魔法を邪神ちゃんに使うと、邪神ちゃんの身体は緑色の光に一瞬だけ包まれ、傷口から流れる血は止まる。
「私だって神官職は修めているからね、完治には程遠いかもしれないけど後はあんたの生命力で何とかしなさい。」
そう言うとアンティリーネは両手で邪神ちゃんの両脇を抱えると邪神ちゃんを持ち上げ自身の目線に合わせる。

「あんたには負けたわ。あんたの言う通り、私もあんたのサーヴァントして聖杯戦争に参加してあげる。だからあんたも私のマスターとしてやれるだけのことはやりなさい。」
「……う゛……」
アンティリーネの言葉に邪神ちゃんの目から再び大粒の涙がこぼれる。そして、
「う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ!!あ゛り゛がどう゛あ゛り゛がどう゛わ゛だじのサーヴァント!ごれ゛がら゛も゛わ゛だじのた゛め゛に゛だだがっでぐれ゛ぇ~~~~~!!」
邪神ちゃんは泣きじゃくりながらアンティリーネに抱き着き、その様子を見た言峰が二人に話しかける。

「どうやら話は着いたようだな。」
その言葉を聞いたアンティリーネは邪神ちゃんを引き剥がすと邪神ちゃんを自身の脇に抱え、言峰に背を向けると床に転がっている邪神ちゃんの下半身を拾い、それをもう片方の脇に抱え、改めて言峰の方に向き直る。
「邪神ちゃん、そしてアンティリーネ・ヘラン・フーシェ。君たちの参戦を聞き入れた。聖杯は君たちを歓迎するだろう。細かいルールは端末のヘルプで参照できるが他に質問はあるかね?」
言峰の問いにアンティリーネはフッっと笑うと、
「特にないわね。まあ、でも強いて言うなら……世話になったアンタには私から『ありがとう』の言葉を送るわ。」
「ちょ……それ私のセリフ……」
「フッ……」
そう言うとアンティリーネは邪神ちゃんを抱えたまま言峰に背を向け、教会の出口である扉に向かって歩く。
「喜べ魔貴族、そして神人よ。君たちの願いはようやく叶う。」
綺礼は立ち去ろうとするアンティリーネの背中へそう言葉を投げかける―――

―――邪神ちゃんとアンティリーネ・ヘラン・フーシェは教会を後にした。


◇   ◇   ◇

ここはC-4地区、センターロード街にあるとあるパチンコ店。
「また負けましたの……」
悲壮感溢れる表情でパチンコ店の自動ドアから一人の少女が出てきた。邪神ちゃんである。
因みにあの後持ち前の再生能力で上半身と下半身は無事にくっつき、現在の彼女はすっかり元通りの身体になっていた。
彼女に与えられたロールは一応『フリーター』なのであるが彼女は本日、偶然見つけたパチンコ店で一山当てようとパチを打ったものの、案の定負けてしまい軍事費として支給されたQP(クォンタムピーズ)を10万ほどスッてしまったのである。
因みにこういったことは元の世界でも邪神ちゃんは日常的にやらかしており、その度に親友のメデューサからお金を借りたり花園ゆりねの怒りを買ってお仕置きされるなんてことは日常茶飯事な光景なのであった。

「ううぅぅぅ、打たなきゃよかった~。何で打っちゃったんだろう?何でたった30分で中身が空になるんだろう?この路地に入りさえしなければ、特売時間なんて気にせずにスーパーに行っていれば……。この右手が、リールを回せと私に囁く……くぅ!何で震えて唸るんですの!?あぁ!人生の無情なさ!時の神様、願わくばお店に入る前の時間に、戻してぇ~!!」
勿論そんなことを言っても時間が戻る訳がなく、邪神ちゃんは自身の発言の無意味さを悟る。
「……はぁ、もう家に帰るしかありませんの……」
そう言うと邪神ちゃんは自身に支給された生活拠点であるアパートへの帰路につく。
やがてアパートにたどり着き、割り当てられた自分の部屋のドアを開けると部屋の真ん中に置かれた机のそばに座っていた少女が帰宅した彼女を出迎えた。

「お帰り」
少女は軽い口調で邪神ちゃんに声を掛ける。その少女は髪の片方が白銀、もう片方が漆黒の二色に分けられた髪色に瞳の色も左右で異なるオッドアイという特徴的な容姿をしていた。彼女はアンティリーネ・ヘラン・フーシェ、邪神ちゃんが召喚したランサーのサーヴァントである。
彼女は手に持っていたルービックキューブを机の上にコトン、と置くと邪神ちゃんを詰問するかのような言葉を投げかける。

「ねえ、邪神ちゃん。あんた、私に何か言うべきことがあるでしょ?」
「い……いや、別に何も……」
「あるでしょ?」
「……は、はい……パチでQPをスッちゃいました……」
「いくら?」
「じゅ……10万ほど……」
邪神ちゃんのその言葉を聞くとアンティリーネは呆れたようにため息をつく。

「ねえ、邪神ちゃん。あれは今後の生活や戦いに必要な大切な軍資金なのよ?何でパチンコなんてくだらないことにつぎ込んじゃったの?」
「い……いつもの癖で……」
アンティリーネはため息をつくと物思いに耽るかのような表情で邪神ちゃんに語り掛ける。
「いい事教えてあげましょうか?私の祖国のスレイン法国はね?『六大神』と呼ばれる偉大な6名の神様たちが建国なさった国なんだけどその『六大神』様が遺した日記や手記にこんなことが書いてあったのよ。」
「あ……あの……それが私と一体どういう関係があるわけで……?」
「黙って聞いて。」
「は、はい……」

アンティリーネの言葉に邪神ちゃんは黙るとアンティリーネはそのまま話を続ける。
「この日記や手記は風の神『輝煌天使ねこにゃん』様、光の神『アーラ・アラフ』様、闇の神『スルシャーナ』様の3名のやり取りを残したものなんだけどね、『超レアアイテムの指輪を手に入れるために課金ガチャに給料全額つぎ込んじまったwwwwwww』『指輪はめる指開放も課金、課金すればするほど強くなる職業、習得魔法追加も課金、ギルドのNPC作成レベル上限アップも課金、ユグドラシル運営はプレイヤーに課金させることしか考えていないのかよwwwwwwwwww』『ユグドラシル運営クソクソクソクソクソwwwwwwwww』『ユグドラシル運営は金の亡者wwwwwwwww』『だけど俺らは今更ユグドラシルを辞めるわけにはいかないし辞めたら今までの課金が全額無駄になっちゃうんでこれからもジャンジャンプレイしてジャンジャン課金しまーすwwwwwwwww』……そりゃあもう酷いもんよ。偉大なる六大神様達も『運営』なる存在に金をむしり取られていったんだなって。」
「へ……へえ……国を建国した神様たちも色々と大変だったんですね……」
「パチンコも同じよ。どうせあーいった所は胴元が勝つ仕組みになってんだから『運営』なる存在と同じで金をむしり取ることしか考えていないのよ。分かったらあんなところに行くのはやめなさい。」
「……」

アンティリーネの言葉に邪神ちゃんは暫し押し黙った。しかし、
「こ、今回はたまたま運が悪かっただけなんだ!次は絶対勝つ!次はツキが向いている気がするんだ!次やれば今回の損失以上の大儲けが出来そうな気がするんだ!だから見逃してくれなっなっ!!」
「……」
性懲りもなく言い訳をする邪神ちゃんに対しアンティリーネは暫し押し黙る。そして、
「……ねえ、来て。」
「?」
突如としてアンティリーネは両手を広げると邪神ちゃんにこちらに来るように誘う。
邪神ちゃんは彼女の意図が分からなかったのだが他に何をすればいいのか分からないのでとりあえず誘いに乗りアンティリーネの方に近づく。

やがて邪神ちゃんがアンティリーネの真正面に来るとアンティリーネは彼女の腰回りに抱き着く。
「……ねえ、邪神ちゃん。こんなアンタでも私はアンタの事が大好きよ。だってあなたは私のたった一人のマスターなんですもの。」
「……え?」
アンティリーネの予想外の言葉と行動に邪神ちゃんは戸惑いの表情を見せる。
「だからマスター。私はあなたにずっとついていくわ。これからも一緒に頑張って戦って聖杯を一緒に手に入れて願いを叶えましょう。」
「……うっ……うっ……」
アンティリーネからかけられた言葉に邪神ちゃんの目は涙ぐみ、目から大粒の涙が溢れる。そして、
「うわああぁぁぁぁぁん!!あ゛り゛がどう゛!あ゛り゛がどう゛!私のサーヴァント!!これからも一緒に頑張って戦って聖杯を絶対に手に入れよう!!」
邪神ちゃんは大泣きしながらアンティリーネの背に抱き着く。が、しかし、

「……な訳ないでしょう。」
「え?」
突如としてアンティリーネは邪神ちゃんの腰に回していた両手に力を籠め、邪神ちゃんが逃げられないようにガッチリと固定する
「あ……あの……ランサー、さん……?」
「ねえ、邪神ちゃん。私の祖国のスレイン法国がどんな理念を掲げているか知ってる?『人間こそが神に選ばれた民である、人間以外の他種族は殲滅すべし』だって。私はそんな法国の事が大好きよ。だから私はアンタのことが大嫌い。」
アンティリーネが言葉を紡ぐ間にもアンティリーネの両腕に籠められた力は徐々に増していき、邪神ちゃんは自らの腹部が圧迫されていくのを感じる。
「あの……ランサーさん……さっきと言ってることが違いません……?」
「ねえ、私が漆黒聖典でどんな役回りだったか知ってる?漆黒聖典は法国最強の戦士たちで結成されたエリート部隊なんだけど中には自らの強さを鼻にかけて増長する奴がいるの。そんな奴を叩きのめして自らの身の程をわきまえさせるのが法国最強の戦士である私の役目。」
そう言っている間にもアンティリーネの両腕の力はどんどん増していく。邪神ちゃんは身の危険を感じ、必死に離れようと力を込めるが、まるで頑丈な鎖で拘束されたように離れることが出来ない。

「く、くそ!離せ、離しやがれ!!」
「そうやって叩きのめした隊員の中に漆黒聖典から脱走した奴がいてね……元・漆黒聖典第九席次『疾風走破』―――第五席次のクアイエッセ・ハゼイア・クインティアの妹で名前は確か……クレマンティーヌと言ったかしら?アイツ、脱走した先で漆黒の英雄、モモンと戦って死んだらしいんだけどその死に方が随分と特徴的でね?だから私はあなたに彼女の殺され方をこの場で再現しようと思うの。」
そう言うとアンティリーネの両腕の力はますます増していき、邪神ちゃんは次第に息苦しくなり、骨が軋み内臓がどんどん圧迫されていく感覚に襲われる。
「クソがあぁぁぁ!!死ね!死ね!ぶっ殺してやる!!」
「ねえ、彼女はどんな気持ちだったんだろう。逃げようとしても逃げられず、死の恐怖と苦しみを味わいながらゆっくりと死んでいく感覚。あなたには彼女の気持ちが分かる?」
邪神ちゃんは半狂乱でアンティリーネの背中を拳で叩き、爪が剝がれるほどの勢いで引っ掻き、前歯で噛みつく。だがその全てはアンティリーネに通じず、邪神ちゃんに語り掛けながら両腕の力を更に強める。

「そもそもスレイン法国とか漆黒聖典とか疾風走破とか言ってることが訳分かんねぇよ!!死ね!死ねぇ!!」
「そんなに暴れないでよ。これは罰よ。勝手なことをしたあなたへのね。自らが犯した罪の重さをその身に味わいながらゆっくり反省しなさい。」
そしてトドメとばかりに両腕の力を最大限に強める。
ゴキリという太い骨がへし折れた音が聞こえた。

「……凄まじい生命力ね。これで死なないだなんて。」
アンティリーネの目の前には腰が有り得ない角度で折れ曲がった邪神ちゃんが転がっていた。口から泡を吹き、目は白目を剝いているが心臓は動き、呼吸はしていることは確認できた。
治癒魔法をかけてあげようかと一瞬考えたが彼女の生命力と再生能力なら暫くすれば元通りに回復するだろう。それにこれは罰だ。治癒魔法をかけるよりも暫くこのまま放置しておいて自らの行いを反省させるべきであろう。
アンティリーネは部屋の窓を開け、外の景色を眺める。自らの祖国の理念に背いてまで彼女と手を組み、参加した聖杯戦争であるが今になって無事に勝ち上がれるかかなり不安になってしまっていた。自身のマスターは確かに生命力、再生能力は目を見張るものがあるが致命的なまでにオツムが足りなかった。

それに他の参加者のサーヴァントの中にはかつて戦ったダークエルフの少女と同等、下手したらそれ以上の強さのサーヴァントもいるかもしれない。
そんな状況で馬鹿なマスターに振り回されていたら勝てる闘いも勝てなくなってしまう。
だから自分が彼女の手綱を握ってやらなければならない。戦士としての闘いの経験は幼少期から訓練を積んできた自分の方が彼女よりも圧倒的に上なのだ。
唯一彼女が自分よりも勝っている点があるとすれば並外れた生命力であろうがそれならばいっそ下手に動いてもらわずにに持ち前の生命力と再生能力で敵の攻撃に耐えてくれた方がよっぽど役に立つとさえいえた。

もう後戻りは出来ない。法国は今もアインズ・ウール・ゴウン魔導国の脅威に晒されているかもしれない。そのため唯一の頼みの綱は自身が優勝し聖杯を手に入れる事しか道は残されていなかった。アンティリーネは夜空を見上げ決意を固める。

「待っててね法国の皆。私が聖杯を手に入れさえすればきっと法国を救うことが出来るから。」


【サーヴァント】


【CLASS】
ランサー

【真名】
アンティリーネ・ヘラン・フーシェ

【出典】
オーバーロード

【性別】
女性

【ステータス】

筋力 B 耐久 A 敏捷 A 魔力B 幸運 D 宝具 EX

【属性】
秩序・善

【クラス別能力】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

気配遮断:C
サーヴァントしての気配を断つ。隠密行動に適している。
完全に気配を断てば発見することは難しい。
アンティリーネはランサーのクラスとして現界したが、ローグの職業レベルを1レベル、アサシンの職業レベルを5レベル修めているためこのスキルを有する。

狂化:B
理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。身体能力を強化するが、理性や技術・思考能力・言語機能を失う。
本来は「狂戦士」のクラス特性であるのだが、アンティリーネはバーサーカーの職業レベルを10レベル修めているため、「気配遮断」同様このスキルを有する。
また後述するように彼女自身は真っ当な性格をしており、普通に意思疎通も可能で高い思考能力を用いて冷静に立ち回ることが出来るが、幼少期の辛い経験からどこか狂気的な一面を覗かせることもある。

時間停止耐性:A
時間停止に対する耐性。相手が時間停止効果があるスキル、魔法、宝具を使ってきてもその影響を受けることがない。
アンティリーネの場合は時間停止に対する耐性の描写や言及はないものの、
① 作中でアインズが「レベル70以上は全員時間停止に耐性があって当たり前(アンティリーネのレベルは88)」と発言していること
② アンティリーネよりも格下のデケム・ホウガンに時間停止魔法が効かなかったこと
以上の二つの理由から彼女にも時間停止に対する耐性が存在していると思われる。

【保有スキル】
生まれながらの異能(タレント):EX
文字通りその人物が生まれたときに習得できる独自能力。アンティリーネのそれは大陸でも十指に入る最強クラスのものであり、能力は『自身の装備した武器や防具の以前の使用者の切り札を行使できる』というもの。彼女は死の神スルシャーナが愛用していた武器である『カロンの導き』を装備しているため、このスキルによりスルシャーナの切り札であった後述の宝具の使用を可能としている。

武技:A
転移後の世界の戦士たちが使うオリジナルスキル。アンティリーネは転移後の世界の戦士の中では最高峰の戦士なため数多くの武技を使用できる。確認できる中では「回避」「超回避」「可能性超知覚」「能力超向上」「防御超強化」「痛覚鈍化」「剛腕剛撃」「即応反射」「超斬撃」「超貫通」「流水加速」「双空斬」「疾風超走破」を使用可能。

異端判決:B
インクイジターの職業レベルを10レベル修めたことで取得したスキル。発動すると相手サーヴァントのスキル・魔術・宝具を使用した際の消費魔力を僅かに上昇させる。効果は戦闘中は永続的に続くので一回一回の消費魔力上昇は微々たるものでも長期戦になるほど負担の増加は確実に結果となって現れる。

異端断罪:B
インクイジターの職業レベルを10レベル修めたことで取得したスキル。こちらも発動すると相手サーヴァントのスキル・魔術・宝具の発動失敗確率を上昇させる。この効果でスキル・魔術・宝具の発動に失敗しても魔力はそのまま消費してしまう。

治癒:C
神官職であるクレリックを10レベル、その上位職のハイクレリックを10レベル修めたことにより使用可能となったスキル。第三位階治癒魔法の「重傷治癒(ヘビーリカバー)」を使い自身の傷は勿論、他者の傷を癒すことも出来る。

エクスキューショナー:A
エクスキューショナーの職業レベルを10レベル修めたことで取得したスキル。スキルの効果は「自身のスター集中度アップ」「クリティカル威力アップ」「斬撃ダメージ上昇」の3つの複合効果となっている。

【宝具】
『The goal of all life is death(あらゆる生ある者の目指すところは死である)』
ランク:EX 種別:対人(自身)宝具 レンジ:-  最大補足:1人
アンティリーネが前述のスキルの力を行使することにより使用可能となる宝具。
発動すると使用者の背後に十二の時を示す時計が浮かび上がり、この状態で発動した即死技は、相手にヒットしても効果を発揮するまで12秒掛かるようになってしまうものの、
12秒経ってしまえば相手はありとあらゆる耐性等を無視して問答無用で即死する。ただし効果を発揮する12秒の間にスキルや宝具などで予め蘇生効果を付与されると蘇生効果と即死効果が相殺されてしまい、事実上無効化されてしまう。
また一度使用すると100時間のクールタイムが必要となり、それまで再使用することは出来なくなる。アンティリーネ自身は即死技や即死魔法を覚えていないので後述の自身の武器である『カロンの導き』に内蔵された即死魔法の『デス』と組み合わせることでこの宝具を有効活用することが可能となっている。


『死せる勇者の魂(エインヘイヤル)』
ランク:B 種別:対人(自身)宝具 レンジ:-  最大補足:1人
アンティリーネが『レッサーワルキューレ/オールマイティ』の職業レベルを5レベル修めたことにより使用可能となった宝具。発動すると魔法行使能力やスキルの一部を使用できないものの、使用者と同じ武装、同じ能力値、同じ耐性を持つ全身白色の分身体を創造することが出来る。この分身体は使役者の思考で命令を下すことが出来、戦闘中でも使役者と息の合った連携プレイで敵と戦闘してくれる。
本来この宝具はAランク宝具なのであるがアンティリーネが取得しているのが通常のワルキューレ職ではなくそれよりも劣るレッサーワルキューレ職なのであることと、武器種一つに特化しておらず様々な武器を使いこなすためのオールマイティ職である等の理由により、宝具ランクが1ランク落ちてしまっており、それによって創造できる分身体のステータスが使役者本人よりも1ランク落ちてしまっている。

【weapon】
「カロンの導き」
スレイン法国を建国した六大神の一人『死の神 スルシャーナ』が愛用していた武器で見た目は先端に槍状の刃がつき、両側に翼のように広がる大鎌の刃がついた、十字槍のような禍々しい形状の大鎌。大鎌として相手を切り裂くことが出来る他、槍のように相手を刺突して攻撃することも出来る。
また魔法も内蔵されており、8時間で2回第八位階即死魔法『デス』を使用することが出来る他、
攻撃に負の追加ダメージを加える「死者の炎」
知性のないアンデッドから身を守る「不死者忌避」
死体を媒介にアンデッドを作り出せる「不死者創造」
相手を病気にする「病気」
退散抵抗のないアンデッドを一撃で滅ぼすチャンスを得る「不死に眠りを」
様々な視線効果の中から選択して能力を得る「邪視」
視線攻撃を防ぎつつ恐怖効果などを強化する「死面」
詳細不明な「栄光の手」
これら8つの魔法の中から一つを選択して合計で4時間ごとに5回発動することも出来る。
また「スパルティアト」と呼ばれるアンデッドの兵隊を召喚、使役することも可能で一度に召喚、使役可能な数は5体まで、24時間で合計30体召喚することが可能。

「風神の鎧」
スレイン法国を建国した六大神の一人『風の神 輝煌天使ねこにゃん』が愛用していた白金の鎧。彼はタンク職の聖騎士であったためこの鎧は装着者の防御力、耐久力を格段にアップさせる効果があると思われる。

【人物背景】
作中に存在する国家「スレイン法国」の特殊部隊「六色聖典」の中でも最強の部隊「漆黒聖典」に所属する少女で「番外席次 絶死絶命」の二つ名を与えられ、法国を建国した六大神(プレイヤー)の血を受け継ぎ、その力を覚醒させた法国でも3人しかいない『神人』の中の一人でレベルは88。
その力は転移後の世界における現地人の中では真なる竜王を除けば最強の強さを誇る戦士であり、同じ神人である漆黒聖典第一席次『隊長』ですら手も足も出ずに叩きのめされており、元漆黒聖典第九席次のクレマンティーヌからは「人外領域すら超越した漆黒聖典最強の化け物。六大神の血を引くとされる先祖返りのアンチクショウ」と非常に恐れられており、作者からは「異世界のオーバーロード」と称されている。
外見に反して実年齢は100歳を超していると思われ、普段は法国の秘宝である六大神の遺した伝説の武具を守護する任に就いており、暇な時は六大神が遺したルービックキューブで時間を潰している。
また漆黒聖典の中でも自らの強さに鼻をかけ、つけあがって増長した隊員を叩きのめし、身の程を弁えさせ矯正させる役目も担っており、作中で確認出来る中では前述の隊長、クレマンティーヌと第十一席次「無限魔力」の3名が彼女の洗礼を受けており、隊長はかつては「俺一人で漆黒聖典だ!( -`д-´)キリッ」と言い切るほどの傲慢な性格であったのだが前述の通り彼女に手も足も出ずに叩きのめされ、馬の小便で顔を洗わされ「俺はゴミだ」と自らの身の程を弁えさせられ、無限魔力は彼女に叩きのめされた後は彼女に媚びを売るほどの卑屈な性格となり、クレマンティーヌは漆黒聖典を脱走した後も彼女の事を非常に恐れているような発言をしている。
ただしこれに関しては上記の3名の性格の方に問題があった可能性が高く、アンティリーネ自身は後述するように割とまともな性格をしている。
両親はエルフ国の国王「デケム・ホウガン」と法国の切り札であった女性「ファーイン」であり、かつてデケムはファーインを騙して捕え、鎖で縛った状態で彼女を犯し続けたのであるが出産の前にファーインは漆黒聖典に奪還され、法国でファーインは彼女を出産している。
そのような経緯があるためファーインは彼女に対して八つ当たり同然の憎しみの感情を向けており、幼少期は彼女から虐待同然の苛烈な訓練を施されており、しかも「これは死んでも蘇生できる程の実力は既に備えているから例え死んだとしても何一つ問題はない」とまで言い切られている。
そのため一緒に食事をしたり誕生日を祝ってもらうどころか彼女から褒めてもらったり名前を呼んでもらったことすら一切なく、アンティリーネ自身は母親の苛烈な訓練から自身を庇ってくれたり、とろとろの美味しいオムレツを作ってくれた家事手伝いのナズルという女性が大好きだったと語っている。
早い段階から登場していたものの長らく出番がなかったが、法国とエルフ国の戦争が大詰めに入ったことでエルフ王(前述のデケム)を仕留めるための討伐命令を上層部より命じられ、エルフ国の王城に潜入、デケムの子供や妻たちを全員虐殺し、直前のアインズ戦で敗走したデケムを彼の自室で待ち構え、部屋に戻ってきた彼を殺害することに成功する。その際にデケムや彼の妻や子供たちを殺害した理由について、彼に犯された母の恨みを彼女に代わって晴らしたかったということと、仮に生かしておいたとしてもどの道法国ではエルフは奴隷になる運命しか待っていないため、それなら殺して楽にしてあげようという気持ちがあったということを語っている。
だがその直後にアインズの命令でデケムを追ってきたマーレ・ベロ・フィオーレと鉢合わせしてしまい、交戦状態に入ってしまう。
神人としての身体能力と数々の武技、治癒魔法やアンデッド召喚等を駆使してマーレに食い下がるも、レベル100のマーレとのスペック差を埋めることが出来ず徐々に劣勢となる。
起死回生を狙って切り札である「The goal of all life is death」と即死魔法の『デス』とのコンボを発動するもマーレの発動した蘇生魔法である「不死鳥の炎」により相殺、無効化されてしまう。
その際にマーレが魔導国の関係者であること、魔導王がエルフ国の王都を訪れていることを悟り、今までの出来事全てが魔導王の戦略、策謀、陰謀だったのではと考え絶望しかけるが自らが愛する法国を守るため命を捨てて戦うことを決意、もう一つの切り札である「死せる勇者の魂」を発動しマーレに猛攻を仕掛けるがマーレの切り札である「小災厄」をくらい薄れゆく意識の中で本当は敗北を知りたかった訳ではなく愛情を与えられなかった日々をもたらした自分の力と、母親を否定したかったという言い訳に過ぎなかったこと、愛する法国を守るために本当は負けたくなかったことを悟りながら敗北する。
敗北後は瀕死の状態で辛うじて生きていたがマーレと合流したアインズの手によって捕獲、ナザリックに連行されて捕虜となり第五階層の氷結牢獄に投獄され、アインズが記憶操作の魔法を彼女に使った事によりシャルティアを洗脳した犯人がスレイン法国であることをアインズは悟り、魔導国の全戦力を以て法国を攻め滅ぼすことをアインズは決意する。
その後彼女がどうなったかは現時点では不明。

16巻のキャラ紹介において彼女の敗因は同格以上の存在との戦闘経験の無さが致命的なミスであったと語られており、信仰系魔法等でキチンと自身にバフをかけていれば、マーレとの接近戦において互角以下の戦いにはならなかったと語られている。

【サーヴァントとしての願い】
アインズ・ウール・ゴウン魔導国の消滅

【方針】
馬鹿なマスターの手綱を握りつつ、聖杯の獲得を目指す。
自身よりも格上の存在を視野に入れながら警戒して行動する。

【把握媒体】
小説「オーバーロード」の15・16巻「半森妖精の神人 上巻 下巻」をご参照ください。2冊とも書店にて現在好評発売中です。動画サイト等でも「アンティリーネ」「番外席次」と検索すれば彼女のキャラ紹介を見ることが出来るのでそちらで把握しても大丈夫です。


【マスター】
邪神ちゃん

【出典】
邪神ちゃんドロップキック

【性別】
女性

【能力・技能】
『不死身の肉体』

魔界に住む悪魔として彼女に備わっている能力。刃物で刺されたり腕や尻尾等を切断されても暫く放置するか傷薬等を塗るだけで簡単に肉体を治療、修復をすることが可能で挙句の果てには縦に真っ二つに両断されたり、グチャグチャのミンチ状の肉塊状態になるレベルで肉体を損傷しても生存が可能で時間をかければその状態からも肉体を修復、復元することが出来る。作中での発言から彼女の固有能力ではなく魔界の悪魔は全て同様の肉体を有していると思われるが彼女以外で肉体を損傷するレベルのダメージを負った悪魔が登場しないことと同じ魔界の悪魔であるヴァンパイア族は頭部を吹き飛ばされれば死ぬという発言も出ているため真相は不明。また作中での発言から完全な不死ではなく死の概念が存在すると思われるので例えば上記のアンティリーネが使うような即死魔法等を叩きこめば普通に死ぬと思われる。また痛覚も普通に存在する。

【weapon】
なし


【人物背景】
オカルト好きの女子大生の花園ゆりねが古本屋で手に入れた魔導書に書かれた悪魔召喚の儀式により召喚された魔界の悪魔で帰還魔法が書かれている魔導書下巻をゆりねが未所持であったため魔界に帰れなくなり、仕方なく彼女のアパートに居候することになった悪魔の少女。帰還魔法以外にも召喚主であるゆりねが死ねば契約が解除されて魔界に帰れるため、日々彼女の命を狙い続けているものの、その度に返り討ちにあうことがお約束となっている。外見年齢は16歳くらいで実年齢は数千~数万歳位。作中で判明したレベルは46(現在ではもっと下がっている可能性もある)
性格は一言で表すなら「クズ」そのものであり自分より弱い者に対して尊大な態度を取り、いじめや嫌がらせ、物品や食料の強奪などを平然と行う上に勝つために卑怯な手段を用いることを厭わず、自分より強い者には下手に出る。
友人の悪魔としてメデューサやミノスが存在するが両名とも悪魔でありながら邪神ちゃんとは似ても似つかぬ聖人のような性格をしており、特にメデューサには普段自分の要求する物を買わせたり、小遣いとして金をせがんだりと彼女のヒモ同然の関係になっている。その一方で完全な外道という訳ではなく、幼少期に魔界の学校で恐れられ孤立していたミノスを恐れることなく友人として誘い、それによって彼女が皆と仲良く遊ぶきっかけを作ったり、メデューサの連絡袋を笑った同級生の悪魔に激昂し我を忘れて暴れたり、天使の輪を失いホームレスとなった天使のぺこらに対しクリスマスに食事を誘ったり、ゆりねがインフルエンザで倒れた際にミノス達に協力を頼んで彼女を助けたりするなど優しい一面もあり、メデューサからは「根はすごく優しい」、ゆりねからは「一緒にいると変わっちゃう」と好評価を受ける場面もある。

【マスターとしての願い】
花園ゆりねを抹殺してもらい元の魔界に帰還する。後一生遊んで暮らしても使い切れないほどの大金が欲しい。

【方針】
他のマスターやサーヴァントを全て蹴り落して優勝、聖杯を手に入れることを目指す。

【ロール】
フリーター

【令呪の形・位置】
右手の甲にある

【把握媒体】
漫画及びアニメ「邪神ちゃんドロップキック」をご参照ください。漫画は現在単行本が19巻出ていて書店で絶賛発売中です。アニメは1期、2期、3期等が出ていてAmazon Prime Video、Abemaプレミアム、dアニメストアその他配信サイトで全編配信中です。

【備考】
邪神ちゃんがパチンコでスッてしまったため、支給された軍事費の中から現在10万QP消費されています。

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