「アウラ、自害しろ」
泣いて詫びを入れる魔族を冷酷非情にブチ殺す精神(メンタル)のエルフが告げる処刑宣告。
どれほど抗おうとしても、意味は無く。
手にした刃が髪を切り落とし、首筋に迫り、白磁の肌から鮮血が溢れ────。
どれほど抗おうとしても、意味は無く。
手にした刃が髪を切り落とし、首筋に迫り、白磁の肌から鮮血が溢れ────。
【アウラ@葬送のフリーレン 死亡】
なんて事にはなる筈も無く。
◆◆◆
「マハトが何処にも居ないじゃない……」
万物全てが黄金の輝きを放つ都市だった。
建物も地面も樹木も、建造物の内部に有る調度品や什器に至るまで。
何もかもが輝く黄金でできている。
まさしく夢物語に語られる黄金郷。数多の品行方正とはまるで無縁の野蛮人達が、屍山血河を築くことも厭わず探し求めた夢の果て。
そんな夢の都にいきなり放り出され、ひたすらに困惑している少女の名前はアウラ。
魔族と人との間にその名を轟かせる七つの威名、“七崩賢”が一。断頭台の名を冠する大魔族。
その大魔族は、今現在困惑の最中にあった。
この地をアウラは知らぬ。だが、識っている。
この黄金都市はアウラの同輩たる“七崩賢”、その名を持つ七つの中でも最強と謳われるマハトが、冠する二つ名に相応しい魔法で創り出した都市。
万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)。その名の通り全てを黄金に変えてしまう、マハトが七崩賢最強とされる由縁の呪いとも称される魔法。
その恐るべき魔法を使うマハトが、この都市の何処にも居ないのだ。
姿を目視するどころか、魔力探知にも引っ掛からない。
建物も地面も樹木も、建造物の内部に有る調度品や什器に至るまで。
何もかもが輝く黄金でできている。
まさしく夢物語に語られる黄金郷。数多の品行方正とはまるで無縁の野蛮人達が、屍山血河を築くことも厭わず探し求めた夢の果て。
そんな夢の都にいきなり放り出され、ひたすらに困惑している少女の名前はアウラ。
魔族と人との間にその名を轟かせる七つの威名、“七崩賢”が一。断頭台の名を冠する大魔族。
その大魔族は、今現在困惑の最中にあった。
この地をアウラは知らぬ。だが、識っている。
この黄金都市はアウラの同輩たる“七崩賢”、その名を持つ七つの中でも最強と謳われるマハトが、冠する二つ名に相応しい魔法で創り出した都市。
万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)。その名の通り全てを黄金に変えてしまう、マハトが七崩賢最強とされる由縁の呪いとも称される魔法。
その恐るべき魔法を使うマハトが、この都市の何処にも居ないのだ。
姿を目視するどころか、魔力探知にも引っ掛からない。
「一体何がどうなっているの?」
そもそもの話、ありとあらゆる事象がアウラの理解の外にある。
絶対の自信を抱く己が魔法“服従させる魔法(アゼリューゼ)”を、卑劣極まりない手段でフリーレンに破られ。
逆に支配下に置かれた上で、自害を命じられ。
確かに己の首を切り落とす感触を味わったのに。
気がつけばあの場所で殺し合えと言われ。
そして更に気がつけば、この黄金郷に放り出されて。
絶対の自信を抱く己が魔法“服従させる魔法(アゼリューゼ)”を、卑劣極まりない手段でフリーレンに破られ。
逆に支配下に置かれた上で、自害を命じられ。
確かに己の首を切り落とす感触を味わったのに。
気がつけばあの場所で殺し合えと言われ。
そして更に気がつけば、この黄金郷に放り出されて。
「訳が分からない……」
取り敢えず身に起きた事を順序立ててみる。
・フリーレンに服従させる魔法(アゼリューゼ)を破られて自害させられる。
・生き返らされてあの場所に引き込まれて殺し合いを命ぜられる。
・この黄金郷へと飛ばされる。
・生き返らされてあの場所に引き込まれて殺し合いを命ぜられる。
・この黄金郷へと飛ばされる。
「………何者よ、アイツ」
死んで塵となった己を復活させるという時点で規格外というべきだが、それだけならばまだ良い。そういう魔法が使えるだけだとして考えれば良い。
それだけならば、戦闘になればあっさり殺せる可能性が高い。
問題なのは、何故に黄金郷がここに有るのか、そしてこの黄金郷にマハトが居ないという事だ。
此処にマハトがいないということは、マハトを置き去りにして、この都市だけを持ってきたか、マハトを排除────最悪殺しているという事だ。
万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)は攻防に多様な応用性を持つ。それを用いるマトは、黄金化を防げたとしても充分過ぎるほどに強い。七崩賢最強の名は伊達では無いのだ。
それだけならば、戦闘になればあっさり殺せる可能性が高い。
問題なのは、何故に黄金郷がここに有るのか、そしてこの黄金郷にマハトが居ないという事だ。
此処にマハトがいないということは、マハトを置き去りにして、この都市だけを持ってきたか、マハトを排除────最悪殺しているという事だ。
万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)は攻防に多様な応用性を持つ。それを用いるマトは、黄金化を防げたとしても充分過ぎるほどに強い。七崩賢最強の名は伊達では無いのだ。
「いや…まさか」
何らかの理由が有って、マハトが協力しているという可能性も有る。
「そうなると勝ち目はないわね」
取れる選択肢のうちの一つ、殺し合いへの反抗を、アウラは早々に放棄した。
相手がマハトか、マハトをすら打倒する者とあっては、挑むという選択肢自体が愚行でしかない。
業腹ではあるが、此処は従うしか無いというものだろう。
相手がマハトか、マハトをすら打倒する者とあっては、挑むという選択肢自体が愚行でしかない。
業腹ではあるが、此処は従うしか無いというものだろう。
「とは言え、先ずはどうするべきか」
服従の天秤が無い以上、服従させる魔法(アゼリューゼ)は使用出来ない。
つまり、戦う為の術が無い。
アウラは七崩賢に連なる大魔族。人智も人の理も超える魔法を使う魔族の中に於いても、冠絶する魔法を操る七つの魔名。
己が魔力をひた隠しにして、欺き騙し、魔族が生涯掛けて築き上げた自負と誇りをグチャグチャにする邪智奸悪のエルフに敗北したとはいえ、その名の持つ脅威は些かも衰えない。
つまり、戦う為の術が無い。
アウラは七崩賢に連なる大魔族。人智も人の理も超える魔法を使う魔族の中に於いても、冠絶する魔法を操る七つの魔名。
己が魔力をひた隠しにして、欺き騙し、魔族が生涯掛けて築き上げた自負と誇りをグチャグチャにする邪智奸悪のエルフに敗北したとはいえ、その名の持つ脅威は些かも衰えない。
などという事は無い。
アウラ戦力の全てと言って良い服従さぜる魔法(アゼリューゼ)は、現状のところ使用不能。
現在のアウラは、単に魔力容量が並外れた魔族でしか無い。
アウラ戦力の全てと言って良い服従さぜる魔法(アゼリューゼ)は、現状のところ使用不能。
現在のアウラは、単に魔力容量が並外れた魔族でしか無い。
「代わりになるものが、有れば良いけれど」
勇者ヒンメルに一撃を受けた状態から逃げ延びた事からしても、素の身体能力でも、そこいらの人間に遅れを取ることなど決して無いが、それでも、備えはしておきたい。
ヒンメルの様な例外を抜きにしても、アウラの能力は元より戦闘よりも戦争向きだ
不死者(アンデット)の軍勢の数による圧殺。或いは服従さぜる魔法(アゼリューゼ)による強制隷属。
何方にしても、千軍万馬を相手にしたところで引けを取ることなどないが、規格外の強者を相手にするには向いていない。
ヒンメルの様に、数を単騎で覆す強者や、フリーレンの様に魔力量でアウラを超えるものが居るかもしれないのだから。
魔族は自分が殺される事を想像出来ない生き物ではあるが、一度殺された経験が、元より慎重狡猾だったアウラを、より一層用心深くさせていた。
念には念を、確実に勝てる手段を用意してから勝負に出る。
そして手持ちの武器を改める事暫し。
ヒンメルの様な例外を抜きにしても、アウラの能力は元より戦闘よりも戦争向きだ
不死者(アンデット)の軍勢の数による圧殺。或いは服従さぜる魔法(アゼリューゼ)による強制隷属。
何方にしても、千軍万馬を相手にしたところで引けを取ることなどないが、規格外の強者を相手にするには向いていない。
ヒンメルの様に、数を単騎で覆す強者や、フリーレンの様に魔力量でアウラを超えるものが居るかもしれないのだから。
魔族は自分が殺される事を想像出来ない生き物ではあるが、一度殺された経験が、元より慎重狡猾だったアウラを、より一層用心深くさせていた。
念には念を、確実に勝てる手段を用意してから勝負に出る。
そして手持ちの武器を改める事暫し。
「なかなか使えそうね…。これで服従さぜる魔法(アゼリューゼ)が使えれば」
出てきたのは一振りの杖。説明書を読んで確信する。フリーレンと再戦しても、服従させる魔法(アゼリューゼ)が使えれば、今度は確実に勝利する事が能うだろうと。
とはいえ、あくまでも服従さぜる魔法(アゼリューゼ)有りきである。
現状、この杖で、あのフリーレンを打倒できるかと問われれば、アウラは首を横に振る。
とはいえ、あくまでも服従さぜる魔法(アゼリューゼ)有りきである。
現状、この杖で、あのフリーレンを打倒できるかと問われれば、アウラは首を横に振る。
「というか…フリーレンがいるとは限らないじゃない」
ついでに名簿を見てみる。何となく行った行為ではあるが、結果はアウラとっての幸いとなった。
「…居るし………」
名簿にある忌々しいエルフの名。己の名も有る以上、向こうも此方の存在を知っている事になる。
「服従させる魔法(アゼリューゼ)さえ使えれば」
今度こそは必ず勝てる。服従させる魔法(アゼリューゼ)さえ使えれば。全能力開放が叶えば。
無いものねだりでしかないが。
無いものねだりでしかないが。
「今はフリーレンよりも……」
『魔王』。勇者ヒンメルに滅ぼされた魔族の頂点が此処に居るというのだろうか?
既に死したはずのこの身が此処に在る以上、魔王が甦らされて此処に放り込まれた可能性は否定出来ない。
もしそうであるならば、最早あの魔女はアウラの手に負える存在では無いだろう。
既に死したはずのこの身が此処に在る以上、魔王が甦らされて此処に放り込まれた可能性は否定出来ない。
もしそうであるならば、最早あの魔女はアウラの手に負える存在では無いだろう。
「生き残れるのは一人……」
魔族の頂点に君臨した存在と、争わねばならない。
その事実は、アウラの精神に強い重圧となって伸し掛かる。
しかしながら、勝機が全く無いわけではない。
服従させる魔法(アゼリューゼ)の性質と、支給品の組み合わせを考えれば、魔王とても下し得る。
その事実は、アウラの精神に強い重圧となって伸し掛かる。
しかしながら、勝機が全く無いわけではない。
服従させる魔法(アゼリューゼ)の性質と、支給品の組み合わせを考えれば、魔王とても下し得る。
「まずは本当かどうかを確かめる。本物だったならば、消耗させた上で……」
フリーレンも魔王も、服従させる魔法(アゼリューゼ)で打倒する目が無い訳ではない。
だが、服従させる魔法(アゼリューゼ)を使えないままで対峙する可能性もまた、否定出来ない。
その為にも、フリーレンと魔王の悪評を流し、両者を疲弊させておく必要が有る。
だが、服従させる魔法(アゼリューゼ)を使えないままで対峙する可能性もまた、否定出来ない。
その為にも、フリーレンと魔王の悪評を流し、両者を疲弊させておく必要が有る。
人を欺く為に人語を話す人に似た獣が、奸計を巡らせて動き出す。
【C–7 城塞都市ヴァイゼ/一日目 深夜】
【アウラ@葬送のフリーレン】
[状態]:健康
[装備]:魔導士のつえ@FINAL FANTASY IX
[道具]:基本支給品、不明支給品1~2
[思考・状況]
基本行動方針:勝ち残る
1.魔王が本物かどうかを確認する
2.他の参加者を利用し、フリーレンを消耗させる
3.服従の天秤を探す
※死亡後の参戦です
[状態]:健康
[装備]:魔導士のつえ@FINAL FANTASY IX
[道具]:基本支給品、不明支給品1~2
[思考・状況]
基本行動方針:勝ち残る
1.魔王が本物かどうかを確認する
2.他の参加者を利用し、フリーレンを消耗させる
3.服従の天秤を探す
※死亡後の参戦です
【支給品紹介】
【魔導士のつえ@FINAL FANTASY IX 】
高レベルの魔導士のための杖
メテオ、アスピル習得可能。沈黙の追加効果も有る。
アウラはメテオ、アスピルが使用できる様になった。
【魔導士のつえ@FINAL FANTASY IX 】
高レベルの魔導士のための杖
メテオ、アスピル習得可能。沈黙の追加効果も有る。
アウラはメテオ、アスピルが使用できる様になった。
Back← | 015 | →Next |
014:Is my name a lie? It's up to you to decide. | 時系列順 | 016:かわいそうな王さまと《二体の嘘つき》 |
投下順 | ||
アウラ | 032:断頭台のマハト |