この醜く残酷で、美しく優しい世界(後編)

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顔に粉のような何かが振りかかる感覚で意識が戻る。
だが、意識は戻っても視界ははっきりと見えない。
木場の衝撃波を真正面から受け止めたダメージは確実に全身へと伝わっていた。
下半身は瓦礫に埋もれ、まともに動かぬ体では押しのけることもできない。

(…木場……、お前は……)

それでも、海堂が気にかけるのは己の体ではなく友の、木場勇治のことだった。
まだ、今なら間に合う。今なら、きっとあいつの心を取り戻せる。

起き上がることもできず、視界もままならない状態。
そんな中、うっすらと動くような人影を見た気がした。

「た、のむ……、アイツを…、木場のやつを、止めてやってくれ……」

声を振り絞る。
少しでも力を入れるために、この声を聞き届けて欲しい。
そんな思いがその体をオルフェノクに変化させようとするも、変化は一瞬しかならない。

誰でもいい。分からなくてもいい。
せめて、この言葉だけでも聞き届けて欲しい。

「たの――――」

海堂直也が、そう振り絞った言葉は。
確かにその相手には届いていた。
そして――――


病院内を、真理達を追って駆け抜けていた木場の目前には一人の男が立っていた。
服には痛々しいほどに血が染み付いており、立ち上がっているのもやっとであろうほどにフラフラな様子の、ただの人間。

さっき園田真理達が逃げた時意識を失っていた男だろう。

「他のやつらはどこへ行った?」
「……ここにはいない」

その言葉に、思わず鼻で笑う木場。

「ふん、園田真理は自分の命惜しさに怪我人のお前を逃げ出したようだな。
 自分の命のためなら仲間も見捨てる、人間とは所詮その程度だ」
「違う!」

木場の言葉に、その体の状態からは信じられないような大声で否定する男、タケシ。
そしてその手に持った一本のベルトを腰に巻く。

「俺が、自分で残ったんだ。真理さん達を逃がすために。お前のようなやつに、手出しをさせないために」
「分からないな。そんな体で一人残って、そこまでして、あの女に守る価値があるのか?」
「…確かに俺はバカなのかもしれない。真理さんを、グレッグルを悲しませて、それでこんなところに残って。
 でも、仕方ないだろう……」

そして、その手に持ったものを静かに掲げ。

「真理さんを守りたいと、そう思ったんだから」

――――変身

そう呟いて、ベルトにそれを装着した。


「グレッグル?!」

驚きの声を上げるNの目の前で、真理の体にどくづきを叩き込んだグレッグル。
そのままNの驚きも冷めぬうちに、グレッグルは外に飛び出し駆けていった。

「ピカ!?」
「ピカチュウ、グレッグルを追ってくれ!」
「ピ!」

Nの指示でグレッグルを追っていくピカチュウ。
そのまま真理に駆け寄る。意識はないが大きなダメージはないようだ。
グレッグルの突きの威力がなかった故だろう。おそらく数分ほどで目を覚ますだろう。

「…グレッグルに、ちょっと指示を出しました。もしNさん達が追いかけてこないようなら、自殺をするようにって」
「なっ……」
「…追いつけない速さで行くようには言ってませんが、早く行かないと間に合わなくなります。真理さんを連れて、早く行ってください」
「君は知ってるのか?!ここにいるポケモン達には、トレーナーの指示に逆らえなくなるような細工がされている。そんな指示を出したら…!」
「そう、だったんですか…。ああ、道理で命令をすんなり聞き入れたと思った……」

そう言って静かに笑うタケシ。
しかしNにはそんな姿に逆に憤りを覚えていた。
トレーナーでありながらそんな指示を自分のポケモンに出す目の前の男に。ましてや、彼はトレーナーの規範たるジムリーダーだというのに。

「…ははは、でも、こうでもしないと早く逃げてくれないでしょう?」

例えリザードンをもってしても、3人の人間を運びながら追跡者を振り切るのは不可能。
ならば、一人はここに置いていくしかない。だが、真理はそれをきっと認めない。
やってることは、あの森でルヴィアのしたことと同じだった。

「Nさん、あなたは優しい人です。…ポケモンのことを大事に思ってることは、短い付き合いで分かりました。
 だから、きっとグレッグルのことも見捨てられないだろうってことも…」

そう言いながら、バッグから一本のベルトだけを取り出し、それ以外の全てをNに預けた。
傍に置いてあった真理と、Nと、自身のバッグ全てを。

「…だから、その優しさを真理さんや、ポケモンのトレーナー達、人間にも向けてあげてください。
 そうすれば、あなたはもっと素晴らしくなれると思います」
「タケシ……君は…」
「行って、早く!」
「っ、リザードン!」

タケシが大声を出すと同時、Nはリザードンを呼び出す。

「リザードン、真理を頼む。僕はグレッグルを追うから、すぐについてきて欲しい」
「グゥ。…グ?」
「……タケシは………、すぐに追い付いてくる。だから早く行こう」

疑わしそうに見つめるリザードンだが、急ぎグレッグルを追うために駈け出したNに追随して飛び立つ。
そして、その場に残ったのは一人。

体の痛みを抑え、立っているタケシ。
そして、彼の持っていた武器はその腰に着けられたベルトのみ。


グレッグルに追い付いたNはしてやられたと思わざるを得なかった。
グレッグルが指示されたのは、ボールを持ってなるべく病院から離れた場所まで逃げろということ、そして真理達のことを頼む、ということ。それだけだった。
タケシの言っていた、追ってこなければ死ぬような指示は出していなかったのだ。



「バカ!バカ!!何でよ!何で引っ張ってでも連れて来なかったのよ!」

目を覚ました真理がNを叩きながらそう怒るのも無理のないことだろう。
何故、あの程度の嘘が見抜けなかったのか。
いや、嘘に惑わされ、真実を見る目がくすんでいたのだ。
ポケモンを大事にする心を見事に利用されてしまった。

今いる場所は病院からそれなりに離れていながら病院をどうにか視界に収めることができる位置。
あまりにも離れた、とは言えないが病院に戻るにも若干距離を感じるような場所だ。

「今なら間に合うわ!早くタケシを連れ戻しに――」
「グゲッ」

無論、戻れない距離ではない。急いで病院に戻ろうとする真理。
その前に立ち塞がったのはタケシの連れていたグレッグルだった。

「何よ…!どきなさいよ!いいの!?タケシが、このままだと……!」
「………」

真理の言葉にもグレッグルは退かない。
まだタケシが健在であるということが、タケシの指示を守らせる要因となっているのか。

「いや…、グレッグル、もしかして君は、自分の意思で…?」
「………」

グレッグルはその瞳に己の無力さと大きな悲しみ、しかしその中には確固とした意思を持って真理の前に立っていた。
ここで戻れば、タケシの犠牲が無駄になるから。
それはタケシ自身も最も望まぬものだと分かっているから。

「…ねえ、タケシは何のベルトを持っていったの…?」

ふと真理がそう尋ねた。

「形は…すまない、よく見てなかった。バッグの中を確かめてみれば分かると思う」

Nの返答に、バッグ全てをひっくり返す真理。
出てきたベルトは2つ。
流星塾で拾ったあのベルト。
使えるかどうか分からない上にライオトルーパー程度にしかならないこれを持って行っていたなら絶望するしかなかっただろう。
木場勇治に嬲り殺されるタケシの姿に。
そしてもう一つ。
ケースにきっちり収まったそれは元々タケシに支給されていたベルトだ。
人間が使えば、灰となって死ぬ定めとなる呪いのベルト、カイザギア。

これが残っている、ということはつまり。

「タケシが持っていったのは……」

間桐桜が所持し、ナナリーを負かしタケシのピンプクを葬った、真理の知らないベルト。
デルタギア。



木場にとって見覚えのない、オレンジのファインダーと黒いスーツ、白いフォトンストリームに身を包んだ目の前の男。
ファイズ、カイザのベルトとは異なり、帝王のベルトとも違う。

しかしそれがあのベルトと同じ規格のものであるとするならば最大限の警戒が必要となる。
向かい合う木場はオーガフォンを取り出し、0を3度押した後ベルトに挿入。

その身を黒い装甲と金色のフォトンブラッドが包む。

向かい合う二人の戦士。
Δの名を冠したものとΩの名を冠した、黒い装甲を纏いし二人。


「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

先に動いたのはデルタ、タケシだった。
思い切り振り被られた拳はオーガの胸部に叩き込まれる。
しかしオーガは少し揺らいただけで、後ろに下がることもなくタケシに拳を打ち返す。
デルタの装甲が火花を上げながら、吹き飛ばされるタケシ。

「ぐっ……あ……っ」

殴られた場所は未だ癒えぬ、そのベルト自身によってつけられた傷の付近。
激しい痛みに思わずタケシはうめき声を上げる。

そんなタケシに、一歩ずつ距離を詰める木場。
静寂に包まれた病院の中を、処刑人のごとく足音をたてて迫る。

痛みを抑え込み、ゆっくり迫るオーガに対して再度走りかかり拳を振るう。
右を頭に向けて振りかぶる。しかし当たらない。
左を同じように振りかぶる。しかし右腕で受け止められる。

一迅の煌きが走ったとタケシが認識した瞬間、体を切断されるかのような衝撃が走った。
空いたオーガの左手に握られている長剣。右の腰に携えられたそれを、防御と同時に振りぬいたのだ。
たたらを踏むデルタに対し、瞬時に右手に剣を持ち替え突きを放った。

金属のぶつかる音と共に弾き飛ばされるデルタ。

バチッ

そのまま勢いよく壁にぶつかったデルタの体はその壁を砕き外にも通じる穴を開ける。
ギリギリのところで墜落することなく留まったデルタ、しかしその身は伏せたまま動かない。

これで終わりか、と判断し伏せたデルタに背を向け去ろうとした木場。

「……Fire」

しかしふと小さな声が耳に届く。
直感的に振り返ると同時にオーガストランザーを振りかざす。

迫った光弾3発のうち2発を弾くことはできたが、1発を肩に受ける。

「……ッチ!」

装甲を伝って走る衝撃に思わず舌打ちする木場。
その目の前では瓦礫の上から起き上がろうとするデルタの姿。

バチッ

その装甲から赤紫の火花が飛び散る。
いや、よく見ればベルト自体からも同じ色の火花が飛び散っている。
オーガの攻撃でベルトが不調を起こしたか、それとも戦闘する以前から既にベルトには異常があったのか。
どちらなのかということに木場は興味はない。しかし変身前の男の体調も合わせればもう戦える状態ではないのは明らかだ。

なのに、まだこうして立ち上がり自分の前に立ちふさがる。
それが木場を苛立たせる。

デルタムーバーを再度構えるデルタ。しかしその引き金が引かれるより早くオーガはその間にあった距離を詰める。
攻撃が間に合わないと感じたデルタは咄嗟に引き金を引くのを止め、剣を振りかぶった腕を左腕で受け止め右手で抑えこむ。
がら空きになった胴体を殴りつけるオーガ、しかしデルタはその腕を離さない。

「ガハッ……!」

体を殴りつける衝撃にスーツの奥で血を吐くタケシ。
2度襲う衝撃に耐え、3度目の拳が放たれる直前にオーガの体を蹴り飛ばした。

剣を引き一歩下がるオーガ。

「…何故そこまで戦える?」

ふと思わず問いかける木場。

未知のベルトに警戒したのは事実であり、それゆえに最強のベルトであるオーガへと変身して迎え撃った。
だが、相手の体調、そしてこちらのベルトは帝王のベルト、最強のギアでありそれを持ってすれば撃破することは容易いと踏んでいたこともまた事実だ。
確かに木場には慢心があった。だがそれを差し引いても目の前の男が何故ここまで粘るのか。
例え命があってももう戦える体ではないはず。

オルフェノクと比べれば脆く弱い体しか持たない人間という生き物が、何故ここまで戦えるのか。

「……ハハハ、俺も驚いてるさ。でも、お前をここでこうして足止めしておけば、それだけ真理さん達がここから離れられる。だから……」
「他の人間のために命を捨てるというのか?そんなことに何の意味がある?」
「…死ぬ気なんてない、生きて帰ったら真理さんとデートするって約束したから……。それに―――」

傷は開いている。生き残れる可能性は限りなくゼロに等しい。
しかし、ゼロではない。
死ぬ気で頑張れば、あるいは奇跡くらい起こる可能性だってある。
こいつを倒して皆のところに向かう、くらいのことも100%無理とは言い切れない。
それがタケシの、細い糸のごとき命綱だった。

それに、こいつには負ける気がしなかった。

「お前みたいな、守るものも守りたいものも無いようなやつに、俺は絶対に負けない!!」

そう言い放ってデルタムーバーを引き抜き、オーガの体へと光線を放つ。

避けられたはずの攻撃であったが、木場はその攻撃を防ぐことも躱すこともなく受け止めた。
体を3度衝撃が襲うも、しかしオーガは微動だにしなかった。


こいつはここで殺さなければいけない。
例え園田真理を取り逃がすことになったとしても、この男はこの手で殺さなければいけない。
木場はそう感じ取っていた。

守るものがない。
そうさせたのは、全てを失わせたのはお前たち人間であるというのに。
なのに、決して引かずにこちらへと立ち向かうその姿は、かつて理想を持っていた時に人間に抱いていた姿にあまりにも似ていたから。

だからこいつはここで殺さなければならない。


木場は剣を収め、デルタへと思い切り拳を放つ。
が、それを真っ向から受け止め、カウンターの要領で打ち返してきたデルタ。
こちらの一撃は深く入らず、逆に相手の一撃を思い切り受けてしまう。

一歩引きつつ、再度肉弾戦へと持ち込もうとしたオーガの目の前で。
デルタギアがまるで限界を告げるかのように激しく火花をまき散らしながらスパークし。
瞬間、オーガの視界を真っ白に覆い尽くした。


――――――


デルタギア。
3本のベルトの中では最初期に作られ、それ故に強力な力と、反比例するかのような不安定な制御を兼ね備えたベルト。

最初にこの場で変身した間桐桜もそれに呑まれ、この殺し合いの中で幾度となく変身していた。
松田桃太、ヒカリを惨殺し、長田結花を追い詰め、弥海砂を殺害しルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトと戦い。
しかしここまではオルフェノクと戦うデルタギアの脅威となり得るほどの者はいなかった。

間桐桜を負かしたルヴィアであっても、デルタギアそのものに大きなダメージを与えるには至っていない。

転機が訪れたとするならば、ナナリー=マークネモと戦った戦闘。
ポインターによって拘束されたはずのマークネモはしかし、ルシファーズハンマーが直撃する寸前に巨大な太刀で間桐桜の体を切り払った。
その一撃はデルタの装甲を大きく削り、間桐桜の右腕を切り落とした。
それはデルタギア自体に大きなダメージを与えていた。

それでも健在だったデルタギアは、追撃した桜によって再度変身し、ピンプクを葬り。
しかしピンプクの最後に残した置き土産によって行動を大きく制限された桜は、ピカチュウの電撃を受けてデルタギアを弾き飛ばされ、真理によって回収。今この場にある状況へと至る。

それらの戦闘によるダメージは確実にデルタギアに異常を与えていた。
ナナリーに受けた太刀の傷、そしてその破損を放置したまま電撃を受けた衝撃。
そして今オーガの度重なる攻撃を受けたことで、破損した箇所が限界を迎えたのだ。

そうして赤紫に澄んだ火花をまき散らしたデルタギアの異常をきたした箇所。
それは、スーツの心臓に位置する核、ブラッディ・コア。デルタギアのフォトンブラッド制御装置だった。

―――――

オーガの拳がデルタの体を捉える。
しかし先はその体を吹き飛ばしたその一撃を受けてなお、デルタは体を少し後ろに下げただけで直立していた。

デルタの返す拳がオーガの体を捉える。
先は僅かな衝撃ですんだはずの攻撃は、帝王の体を後ろへと大きく下げさせた。

戦闘の状況、内容自体は先とは変わらない。
なのに、デルタを圧倒するオーガであったはずの光景は逆転し、オーガがデルタに押されていた。


「ぐっ……はぁ、はぁ……」

そんな状況でありながらも肩で息をしていたデルタ、タケシ。
もしこの場において先と違う光景があるとすれば、現在のタケシの状態だろう。

黒を基調とした体に流動していたはずの白いフォトンブラッド。
しかし今のデルタの体は黒から白よりの灰色と化しており、なお徐々にその全身を白く染めつつあった。

ブラッディ・コアを破損しフォトンブラッドの制御を失ったデルタギア。
それはフォトンブラッドが本来流れるべきエネルギー流動経路を越え、全身に侵食しつつあることを意味していた。

ライダーズギアの中では上位の力を誇るこのベルトに流れるフォトンブラッドの量が増えたならば。
確かにその力は帝王のベルトをも超えるものとなるだろう。

しかしイレギュラーによってそのような状況に置かれた現状のデルタには、専用の装置など何も備わってはいない。
フォトンブラッド冷却装置も、流れるエネルギーを抑える絶縁体も、何もない。
現にタケシの体は、時間と共に少しずつその膨大な熱に、毒に侵されていた。

その痛みを抑えてタケシを戦いに駆り立てていたのが、デルタ自身に備わったデモンスレートであったという事実、それもまた皮肉なものだった。
闘争心に駆られた肉体は、本来脳が発するべき体の危険信号をも無視して戦闘を続行させていた。


「く…、貴様…!」

態勢を立て直しつつ剣を構えるオーガ。
対するデルタはデルタムーバーを構え、音声を入力する。

「……ファイア!」

間合いを詰め損ねたオーガは、直感的にその射線上から逃れた。
同時に引かれた引き金から放たれた光線。
オーガに避けられたその一撃は病院の壁を爆発させ、戦車の砲撃を受けたかのような巨大な穴を空けていた。

その威力に驚きつつも、木場は僅かな膠着時間に距離を詰め、剣を振りかざす。
脇腹から肩にかけて振り上げられた剣に斬りつけられたデルタは一歩後ろに後退する。
更に剣でその体を貫かんとする勢いで突きつけられるオーガストランザー。
しかしデルタは体を反らして避け、逆にその脇でオーガの両腕を押さえ込んだ。

両腕を抑えられたオーガ、振り解こうとするもデルタの腕はびくともしない。
そのままデルタのもう一方の腕が上から振り下ろされる。
背部を狙った肘打ち。その威力に思わず木場は膝をつく。
そこを追撃するように放たれる蹴りの衝撃に後ろへと下がらされる。

――――Ready

ふらつく体を立て直しつつ、視線を前に見据えた木場の目に飛び込んできたのは、こちらへ向けてデルタムーバーを構えたデルタの姿。
そして、そこにはミッションメモリーが装着されている。

「チェック!」
――――Exceed Charge

その電子音に気付いた時には既に遅かった。
こちらへと向けて放たれた青紫の三角錐がこちらの体を捉えていた。

体をその場に縫い付けられたオーガ。

「うああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
「ぐっ……あああああああああああああ!!」

掛け声のように響くタケシの絶叫に反応したかのように叫ぶ木場。

縫い付けられたまま動けぬオーガのその体に向けて、デルタは飛び上がり。
真っ白な体から赤紫の炎を上げながら、ルシファーズハンマーを放った――――



「そういえば、真理さんには夢とかってありますか?」
「何よ、藪から棒にいきなり」
「いえ、ちょっと話題に困ったもので…。言いたくないなら別にいいんです」
「夢、ねえ。アンタはどうなの?」
「俺は、世界一のポケモンブリーダーになることが夢ですね。色んなポケモン達の面倒を見て、彼らの健康や幸せをたくさん守っていけるような、そんなブリーダーに」
「…果てしないわねぇ。あんたみたいな夢持ってたやつ、一人知ってるわ」
「ハハハ、世界一ってのはちょっと高望みしすぎたかなって思いますけど、夢って大きい方がいいじゃないですか」
「そうよね…、私も昔は美容師になりたい…、って夢があったんだけど、世界中があんなことになっちゃったからなぁ…」
「美容師ですか。素敵な夢じゃないですか」
「そうかな?割とよくあるようなありきたりな夢だけど」
「いえ、素敵ですよ。俺も真理さんに散髪してもらいたいなぁ…なんて。
 真理さんならきっとなれますよ」
「…そうかな。ありがと」



胸にあった痛みを感じなくなったのは、全身にチリチリとした何かを感じ始めた辺りだった。
それが、フォトンブラッドが肌を焦がしているせいだということには、痛覚に鈍くなったタケシは気付かなかった。

膨大な力の代償に全身にかかる負荷はオルフェノクであっても平気ではいられないだろうもの。
それでも戦い続けられるのは、デモンスレートによる闘争心の増幅とそのための痛覚鈍化、そしてタケシの心中にあった強い思いからだった。

タケシは桜を、Nを通して、サトシ、ヒカリがどのような最期を迎えたのかを大まかではあるが把握していた。
こんなところで死んでいいような者じゃなかった。夢も希望もあった彼らが、無念のうちに死んでいったのだ。
そんな彼らの死に、自分がしてやれることは何もなかった。

だからこそ。死者に何かをすることはできないが、今を生きるみんな。
真理やN、ピカチュウやリザードン達の生きる道くらいは、夢くらいは守ってやりたい。

守らなくてはならない。

だからこそ、こいつを通すわけにはいかない。

正直、死ぬつもりなどないなどという言葉は自分に対する強がりでしかなかった。
そうでも言わないと戦えないような、そんな気がしたから。

だというのに。
体はとても軽い。さっきまでの怪我などなかったかのように動く。
相手が殴りかかってくる。剣で斬りつけてくる。
だが、そんな衝撃も大したものに感じられなかった。

受けた体から何かが折れる音が聞こえてきても、気にすることなく反撃した。
無我夢中に。全力で。

やがて、大きな隙ができたと直感した。
その時どうするべきか。脳裏に浮かんできたのは、桜があの時放った飛び蹴り。

やり方は分かっている。
デルタムーバーに声を告げ、引き金を引く。

三角錐が目の前に立つあいつを縫い付ける。

今、自分はピンプクを殺した攻撃を、敵を殺すために放とうとしている。
だが、それでもいい。この一撃で逃げた皆を守れるのなら。

電子音が響くと同時、足に熱が走ったのを感じ。
その瞬間、視界を炎のような揺らめく赤色が覆った。純粋な炎の色ではない、ポケモンの攻撃で例えるなら鬼火のような赤紫の炎。

それがExceed Chargeによって送られたフォトンブラッドが飽和したことでデルタギア自体から上がったものであり己の身体を焼いているものであるということには気づかない。
ただ、力が足に送られたのを感じ取ったタケシは、かつて間桐桜がそうしたように飛び上がり。

「うああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

それが気合を入れるために発した叫びなのか、それとも体の何処かが感じ取った死に対する虚勢だったのか。
それはタケシにも分からない。

ただ、タケシがその瞬間に感じ取ったもの。
それは、一直線にポインターに向けて飛ぶ己の体と。

――――――Exceed Charge

自分の使ったものとは違う、低い電子音のような声。
そして視界を覆う金色の光と。

その光の奥に見えた、見覚えのある少年と少女、そしてピンク色の小さな生き物の幻だった。


「草加さん!いましたよ!あなたの探し人です!急いでください!」

草加が真理を探して院内を駆けまわっている時、ふとゲーチスのそんな声が響く。
そこはゲーチスの言っていた、真理を見たという階層の付近であり、きっとこの辺りだろうという場所だった。

一人で探すよりは手分けして探そう、というゲーチスの意見を聞き入れ、それぞれ別れて探していた。

そんな時聞こえてきたゲーチスの呼び声。

「…真理……!」

もしもの時のためにベルトを取り出しながら、声のした方に向かう草加。

「なっ…、あなたは…、ぎゃああああああああああああああああああ!!」
「!?」

その時聞こえてきた、ゲーチスの悲鳴。
まるで何者かに襲われたかのような声だ。

「――――真理!!」

急ぎ声のした部屋に向かう草加。
そこにあった光景は。

―――灰色の影に首を捕まれた真理が、音もなく地に倒れ伏す光景。

「真理ィィィィィィィィィィ!!」

ファイズフォンを取り出しながら、灰色の影――オルフェノクへと向かい走る草加。

しかしオルフェノクはこちらに見向きをすることもなく人間の姿に戻り、開いた病室の窓から飛び出す。
帽子を被った、比較的長身の男。

咄嗟に窓に駆け寄る草加。駆け出す姿を見て追うために飛び出そうとし、生身で飛び降りられる階層ではないことを悟って思い直す。

「…真理!」

地に伏して動かぬ真理に駆け寄る草加。
生を確かめるためにその胸に手を当てる。が、鼓動は完全に止まっていた。

「真理…!真理!!!」

呼びかけてもその瞳が開かれることも息を吹き返すこともない。
真理は死んだ。

「うおおおおおおおおおおお!!」

怒りのあまり叫ぶ草加。
ファイズフォンを取り出し、変身コードを入力。

ファイズへと変身を果たした草加は、逃げたオルフェノクを追って窓を飛び出した。

「オルフェノク…!この、化け物があぁぁぁぁぁぁ!!!」

怒りに包まれたまま走る草加。
その瞳には、オルフェノクに対する憎しみしか映っていなかった。


「うまくいったようですね」

と、物陰から姿を見せたゲーチス。
その傍にいるのは、ゲーチスに憎悪の目を向ける黒い狐のようなポケモン。

「ご苦労でしたよゾロアーク」

そう告げて、ゲーチスはポケモン、ゾロアークをボールに戻した。

これは、先に寄った部屋の中に落ちていたバッグに入っていたモンスターボール。
海堂や木場達とのいざこざの中、Nが落としていったもの。

そう、先に草加が見た光景、それは全てゾロアークの見せた幻だったのだ。
自分を利用するゲーチスに怒りを向けつつも、しかしその命令に逆らうことができないゾロアークは彼の言いなりとなるしかなかった。

今見せた幻影は、オルフェノクのような者に園田真理という少女を襲わせ、死に至らしめるというもの。
そしてそのオルフェノク役にはNにやってもらうことにした。

理由は二つ。
一つはゾロアークにとって最も親しい存在の方が幻のリアリティが上がるというもの。
そしてもう一つ。

(目を離したのは数時間だが、Nは人間に接触しすぎたようだ。あの時と同じ轍を踏みそうであるのなら、少し手を打たねばなりませんね)

あのオルフェノクがN達を襲撃した時、遠目だがほんの少しの時間だが様子を伺うことができた。
その際、Nは彼ら人間とまるで仲間のように接しているようにも見えた。
確かにこのような場所である以上多少の協力者がいたとしても何らおかしくはないが、それにしてもあの時のNの顔は純粋で透明であったはずのNの表情ではなかった。
徐々に人間に引き寄せられている。
あの時名も知れぬ一トレーナーに遅れを取るまでの心を得られては手駒にすることもできない。
シロナに対して行ったあの脅しの効果もそろそろ薄れているはず、これ以上厄介な身内を抱え込みたくもない。
それ故の保険だ。

あの草加雅人という人間、オルフェノクに対する憎しみ、園田真理という存在に対する執着は深く、心にはなかなかに深い闇が巣食っているようにも見えた。

あの男を通して人間の醜さを知り、人間を見限るようならそれでよし。
激情のままの草加雅人の手にかかるようなら、それまでだろう。


「さて、どうしたものか…」

草加雅人の後を追ってみるか、それとも他の誰かを探して病院を離れるか。
肩に付着した灰を払いながら、ゲーチスは考える。
と、その時だった。

病院を揺るがすほどの響きと共に、コンクリートの墜落音のようなものがその耳に届いたのは。




そんなゲーチスの背後、天井に穴がポッカリ開いた病室内。
そこには1発の銃弾と、人一人分の体積はありそうな灰の山が積み重なっていた。

それは人間を信じた者。そして人間に裏切られた、そう考えた友を持った男の成れの果て。

残った力を振り絞って、その男、海堂直也が口にした言葉。
それを受け取った者の答え。

それはその頭に向けて放たれた1発の銃弾、そして。

――――気持ち悪い

そんな感想だけだった。

【海堂直也@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト 死亡】


病院を遠目に見ていた真理達の目の前で起こった光景。

それは、巨大な金色の刃が病院から飛び出て、そのまま病院の一角を斜めに切断するという光景だった。
そして遅れて、その付近の窓から奔った爆発のような閃光。

真理達は気付いていた。
その場所が、自分たちがタケシと別れた辺りに位置する場所であることに。
あの剣が、木場勇治によって放たれた攻撃であることに。

その光景をじっと見ていたグレッグルは、やがて静かに立ち上がり。
その様子を見ていたNも、真理に急ぐように促して立ち上がり。

しかし真理とピカチュウは、その光景を縛り付けられたかのように見続けていた。

「…真理、急ごう。じゃないとまた彼が追ってくる」

冷静であることを装うように告げたNの言葉。

「……シ……」

その言葉に堰を切られたかのように。

「タケシィィィーーーーーーーーーーーー!!」
「ピカピィーーーーー!!!!!」

真理とピカチュウはその名を叫んだ。
その表情は、ひどく憔悴したものだった。
少し前の時間に、一人の魔法少女が予知した少女の姿のように。



「はぁ……はぁ……」

デルタとオーガ、二人の変身者の戦い。
その場に立っていたのは一人。

オーガ、木場勇治。


あの時受けたポインターから木場はかろうじて体をそらし、どうにか胴の中心点から拘束されるのを防いだのだ。
左の脇腹付近に受けたポインターだったがそんな外した位置に受けてなおもその場からの脱出は不可能だった。
しかし、体の中心に受けることをどうにか避けたおかげで右腕だけは動かすことができた。

咄嗟に木場も動く右腕でオーガフォンを操作、ミッションメモリーを挿入したオーガストラッシュを構えると共にExceedChargeを発動。
ルシファーズハンマーを放つデルタの体がこちらへと迫る前に、光の長剣をもってその体を両断。
赤紫の閃光を放つ爆発と共に、その体は消滅した。

もしこれがオーガでなくファイズやカイザなら、あるいはサイガであっても、あの状況で暴走したデルタの必殺の一撃から身を守ることはできなかっただろう。

「クソ…、こんなところで…!」

デルタに与えられた体のダメージに顔を歪めつつ、それでも木場は逃走した園田真理達を追って歩き始めた。
と、視線を写したその目の前で赤く無機質な色をした炎が揺らめいている。

それは、あの名も知らぬ人間が使っていた、木場勇治にとっては見知らぬベルト。
もしそれがまともな状態で落ちていたならば回収したかもしれない。
だが、今のそれは拾える状態ですらないだろう。

すぐに視線を戻し、病院の外に向けて足を進める木場。
そこから間もなく、デルタギアは静かに灰となって消滅した。


【タケシ@ポケットモンスター(アニメ) 死亡】




【D-5/病院が視認可能な場所/一日目 午後】

【園田真理@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】
[状態]:疲労(中)、身体の数カ所に掠り傷 、強い後悔
[装備]:Jの光線銃(2/5)@ポケットモンスター(アニメ)
[道具]:基本支給品一式、支給品0~2(確認済み)、グレッグルのモンスターボール@ポケットモンスター(アニメ)、ファイズアクセル@仮面ライダー555、スマートバックル(失敗作)@仮面ライダー555、デルタギア@仮面ライダー555(戦闘のダメージにより不調)
[思考・状況]
基本:巧とファイズギアを探す
1:タケシィィィ!!!
2:南にいる美遊と合流?
3:巧以外のオルフェノクと出会った時は……どうしよう?
4:名簿に載っていた『草加雅人』が気になる
5:イリヤと出会えたら美遊のことを伝える
6:並行世界?
[備考]
※参戦時期は巧がファイズブラスターフォームに変身する直前
※タケシと美遊、サファイアに『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えましたが、誰がオルフェノクかまでは教えていません
 しかし機を見て話すつもりです   
※美遊とサファイア、ネモ経由のナナリーから並行世界の情報を手に入れました。どこまで理解したかはお任せします


【N@ポケットモンスター(ゲーム)】
[状態]:疲労(小)
[装備]:サトシのピカチュウ(体力:満タン、精神不安定?)@ポケットモンスター(アニメ)、サトシのリザードン(疲労(小)、悲しみ)@ポケットモンスター(アニメ)
[道具]:基本支給品×2、カイザポインター@仮面ライダー555、変身一発@仮面ライダー555(パラダイスロスト)、割れたピンプクの石、不明支給品0~1(未確認)
   カイザギア@仮面ライダー555、プロテクター@ポケットモンスター(ゲーム) 、傷薬×3、いい傷薬×2、すごい傷薬×1
[思考・状況]
基本:アカギに捕らわれてるポケモンを救い出し、トモダチになる
1:海堂…、タケシ……!
2:真理を連れて病院から離れる
3:世界の秘密を解くための仲間を集める
4:ポケモンセンターに向かいたいが…?
[備考]
※桜とマオとスザク以外の学園に居たメンバーの事を大体把握しました(あくまで本人目線)
※並行世界の認識をしたが、他の世界の話は知らない。



【D-5/病院周辺/一日目 日中】

【草加雅人@仮面ライダー555】
[状態]:負傷(中)、真理の死による激情
[装備]:ファイズギア@仮面ライダー555(変身中)
[道具]:基本支給品、
[思考・状況]
基本:園田真理の保護を最優先。儀式からの脱出
1:真理を殺したオルフェノクを追い、殺す
2:オルフェノクは優先的に殲滅する。
3:織莉子とサカキは今の所信用する。だが織莉子が嘘言を弄していた場合は……
4:ポケモン、オルフェノク、魔女に詳しい人物から詳しく情報を聞き出す。
5:Lとの約束のため病院か遊園地へ
3:長田結花は殺しておく。……が、今は手出し出来ない。
6:地図の『○○家』と関係あるだろう参加者とは、できれば会っておきたい
[備考]
※参戦時期は北崎が敵と知った直後~木場の社長就任前です
※自分の知り合いが違う人物である可能性を聞きました
※オートバシンは病院の近くに置かれています。草加が回収するか放置するかは不明です
※灰色の怪人(オルフェノクのような何か)となったNが真理を殺す、という幻を見せられました


【D-5/病院内/一日目 日中】


【木場勇治@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】
[状態]:ダメージ(大)、疲労(大)
[装備]:オーガドライバー一式@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
[道具]:基本支給品、グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ、アヴァロンのカードキー@コードギアス 反逆のルルーシュ、
    クラスカード(ランサー)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、コンビニ調達の食料(板チョコあり)、コンビニの売上金
[思考・状況]
基本:オルフェノクの保護、人間の抹殺、ゲームからの脱出
1:園田真理を追う
2:すべての人間を殺したあと、村上を殺す。
3:ベルトを手に入れた乾巧と決着をつけたい。
4:たとえ別世界の結花であっても、自分を止めるなら容赦はしない。
5:ゼロとは組むが、いずれ殺しあう。 そろそろ病院で合流したいが…
[備考]
※コロシアムでの乾巧との決戦の途中からの参戦です



【ゲーチス@ポケットモンスター(ゲーム)】
[状態]:左腕に軽度の火傷(処置済)
[装備]:普段着、ベレッタM92F@魔法少女まどか☆マギカ、ゾロアーク(体力:ダメージ(中)、片腕欠損、ゲーチスに怒り)@ポケットモンスター(ゲーム)
[道具]:基本支給品一式、モンスターボール(サザンドラ(ダメージ小))@ポケットモンスター(ゲーム)、病院で集めた道具(薬系少な目)
    不明支給品0~1(未確認)
    羊羹(1/4)印籠杉箱入 大棹羊羹 5本入 印籠杉箱入 大棹羊羹 5本入×4@現実、きんのたま@ポケットモンスター(ゲーム)
[思考・状況]
基本:組織の再建の為、優勝を狙う
1:取り入れる人間を探すためにここから離れる?
2:表向きは「善良な人間」として行動する
3:人間に寄りつつあるNを見限るか、それとも人間に失望させるか?
4:切り札(サザンドラ)の存在は出来るだけ隠蔽する
5:美樹さやかは生きているみたいだがどうせ狂っているだろうし気にすることもないだろう
※本編終了後からの参戦
※「DEATH NOTE」からの参加者に関する偏向された情報を月から聞きました
※「まどか☆マギカ」の世界の情報を、美樹さやかの知っている範囲でさらに詳しく聞きだしました。
(ただし、魔法少女の魂がソウルジェムにされていることなど、さやかが話したくないと思ったことは聞かされていません)
※桜とマオとスザク以外の学園に居たメンバーの事を大体把握しました(あくまで本人目線)



※病院の一角がオーガストラッシュによって切断され、崩れ落ちています。しかし病院全体としては崩れるほどのものでもありません。
※デルタギアは消滅しました


119:蒼の精度 投下順に読む 121:X-evolution~戦いの中で
時系列順に読む
114:魔人病棟 園田真理 125:Nobody to watch over me
タケシ GAME OVER
N 125:Nobody to watch over me
海堂直也 GAME OVER
木場勇治 125:Nobody to watch over me
ゲーチス
109:わたしの世界を守るため(後編) 草加雅人


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