概要
 衛生措置に関する管理統一協定は、共立公暦348年.
ツォルマリア政府の主導により締結された。感染対策枠組み。
経緯
国境管理を巡る代表総議会の混乱
 過去の感染拡大を受け、かねてから国際社会の対応に懸念を表明していたツォルマリア政府は、転移者対策を柱として統一的なルールを設けなければならないことを主張し、共立機構による同意のもと、パルディステルにおける演説を開始した。この一連の提案に対して、多くの加盟国が静観を保つ中、セトルラーム政府は国境管理の効率化を提案し、ジャンプ航法を制限、その上で当議題に賛成する意向を述べたのだという。同国に反感を持つカルスナードは、フリートン政権による交通の利益独占に反発。ツォルマリア代表はセトルラームのワープ航法に問題があることを指摘し、代表総議会における議員諸氏の公正な判断を求めたのである。キルマリーナ等の一部のゲート航路国家は一定の配慮を要求。一方、イドゥニア諸国の殆どが賛成の意を表明し、セトルラーム代表はやむなくジャンプ航法の制限案を撤回した。結果的には賛成多数の議決を経て本議案が成立。以後は政府間における具体的調整が進められた。
管理手法を巡るイドゥアム政府の懸念
 イドゥアム帝国は、唯一皇帝を神として奉る絶対君主制国家である。従って領域管理に困難が生じるジャンプ航法の浸透は必ずしも好ましいことではなく、時の執政院議長はセトルラーム政府と協議の上、ゲートルートを堅持する方針を再確認した。更に独自の隔離措置制度を導入。国際社会の基準に照らし合わせると人権侵害にあたる内容であり、この事案は即座に是正されるべきであるとして共立機構による交渉の試みが始まった。会議の場において、イドゥアム政府は「国内の安全を保障できない」と表明。不法入国者の取り締まりを理由に隔離措置の正当性を主張したが、その実、現場レベルの処刑を可能とする内容であり、しかも冤罪による連行の可能性まで現実味を帯びている以上、共立機構にとっては受け入れがたいものであった。また、オクシレインの躍動を懸念した共立機構は、かねてから用意していた折衝案を受け入れない場合、全ての責任は帝国にあることを主張して執政院議長の妥協を促したのである。デッドラインを確認した両者は折衝案に若干の修正を加えることで合意。共立機構による管理のもと、適正に感染対策を進めていく方針を確認した。
内容
管理統一協定
- 各国主要航路における管理措置の統一・義務化。これにより、世界規模でのパンデミック防止に務める。
- 共立機構によるワクチン配布体制の強化。各加盟国から供出される分担金から予算案の策定を行う。
- 入国審査に係る衛生面の措置強化。然るべき検査体制においてワクチンを提供し、適切な措置を講じる。
- 感染者の取り扱いに関する人道上の措置強化。共立機構の名のもと、平和維持軍が保護活動の執行責任を担う。
- 感染当事国が平和維持軍との連携を拒否した場合、ただちに周辺の国境を閉ざし、権利凍結の制裁対象とする。
各国との合意事項
1,入国審査に係る衛生面の措置強化に対して、感染者の入国は完全に禁止とする。
2,感染者の取り扱いに関する人道上の措置強化に対して、発見後、共立機構が国内に設立した隔離施設へ収容後感染経路を調査。
一定の脅威が上がった場合は仮設都市に隔離の上、共立機構と協議を行う。
3,防止措置に関する執行責任と免責事項の明確化に対して、そもそも入国出来ないよう国境にて追加で共立機構による検閲を要請する。
意図的に・共立機構の検閲を潜り抜けた事が分かった場合は厳罰化する。
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最終更新:2022年07月12日 22:48