ユミル・イドゥアム連合帝国

偉大かつ高貴なる皇帝陛下に栄光あれ!!!
ユミル・イドゥアム連合帝国
jumir iduam
国の標語:祖国と皇帝陛下のために
国歌:帝国の威光は全てを包む
公用言語 イドゥアム語
首都星 知識と歴史の惑星フォフトレネヒト
最大の都市 帝都カーマフォルト
作:Midjourney
最高機関 帝国執政院
政府 連合帝国中央評議会
国家元首の称号 皇帝陛下
国家元首の名前 トローネ・ヴィ・ユミル・イドラム
政府代表の称号 連合帝国中央評議会最高議長
政府代表の名前 パヴェル・クロキルシ
総人口 1402億8223万人(直轄領のみの場合996億5739人)
建国 宇宙新暦1500年
主な宗教 フォレルスフィア教
エルドラーム星教ルドラス派イドゥアム帝国同胞会
通貨 イドゥアム・ルム(ユミル・クレジット)
(+現金対応)
 ユミル・イドゥアム連合帝国は、共立世界における列強の一つとして数えられる、広大な勢力である。10の直轄星系を有するイドラム皇帝直轄領(通称、イドゥアム帝国)を盟主とし、他に4つの加盟国が連なるこの連合帝国は、領域内の大部分を皇帝直轄領が占める一方で、名目上は人的同君連合(象徴君主制)の体裁を維持している。それぞれの加盟国は独自の国家主権を自称するが、国際的にはその独立性が認められておらず、実質的には「あってないようなもの」と揶揄されるのが常だ。イドゥアム本土は、トローネ・ヴィ・ユミル・イドラム3世皇帝を頂点とする絶対君主制を堅持し、惑星統括AI「アンデラ」を基盤とした厳格な情報統制システムによって統治されている。このシステムは、国民の日常生活から産業活動に至るまであらゆるデータを監視・管理し、皇帝の意志を効率的に反映させる一方で、過度な中央集権化と硬直性を生み出している。対外的には文明共立機構に加盟し、安全保障盟約(heller/ヘレール)を主導、内政不干渉の原則を掲げるが、その裏では友好国への手厚い支援と対立国への極端な封鎖政策を並行させ、水面下での工作活動が絶えない。これらの問題行動から共立機構による警告指定を受けているものの、本格的な制裁を巧みに回避する外交的柔軟性で生き延びているのが現状だ。

 歴史的には、隣国セトルラーム共立連邦との間で、国内人口の6割を失うほどの苛烈な総力戦を繰り広げた過去を持つ。しかし、終戦後1000年以上にわたる外交努力により、現在では緊密な関係を築くに至っている。この戦争の記憶は、帝国の文化や政策に深い痕跡を残し、特に「失われた栄光」を取り戻すための極端なレトロ思考を助長した。帝国は、かつての全盛期を象徴する技術や伝統に固執し、近代化の波に乗り遅れた斜陽の帝国として知られるようになった。たとえば、各種産業における生産ラインの自動化は部分工程に限定され、量産型の普及が進む一方で、フォフトレネヒト由来の古風なドクトリンにこだわるあまり、技術革新が停滞。結果として、他国の先端技術に追いつけず、経済的には国際貿易における低価格戦略で質的劣勢を補う方針に傾倒している。

 この極端なレトロ思考は、政治宣伝にも色濃く反映されている。トローネ皇帝は、古き良き伝統を「帝国の魂」として国民に喧伝し、近代化の遅れを文化的な誇りに転換するプロパガンダを展開。軍事面においては、重厚な装甲と古典的な設計を特徴とする戦艦が主力として運用され、洗練されたデザインの最新鋭艦を揃える他国から「時代遅れ」と嘲笑される場面も少なくない。それでも、国民の間ではこうしたレトロな美学が「我々のアイデンティティ」として一定の支持を集めており、必ずしもマイナスに捉えられているわけではない。しかし、この斜陽の帝国が抱える課題は深刻だ。列強としての地位は過去の遺産に依存しており、近代化の遅れは軍事・経済両面での競争力を徐々に削いでいる。加盟国の離反リスクも高まりつつあり、特に資源豊富な辺境星系では、独立を求める声が水面下でくすぶっている。対外的な柔軟姿勢と内政における硬直性が共存するユミル・イドゥアム連合帝国は、まさに岐路に立たされていると言えるだろう。かつての栄光を懐かしむレトロ思考が、未来への道を切り開く鍵となるのか、それとも滅亡への足枷となるのか——その答えは、トローネ皇帝とアンデラの選択にかかっているのかもしれない。


国名

 ユミル・イドゥアムはロフィルナ語で『偉大なる皇帝が治める』連合帝国であることを表し、そのまま正式国名として定着している。
連合帝国の連合とは国家連合ではなく多種族連合の意味を持つ。
単に「帝国」と呼ぶ場合、連合帝国領域の大部分を占めるイドラム皇帝直轄領(通称、イドゥアム帝国)を指すのが一般的である。

言語

 今日、最も定着する共通言語はイドゥアム語であり、連合帝国における公用語として制定された。
次いでロフィルナ語の話者が多く、経済界においては事実上の必須言語に分類されている。
それ以外の言語も惑星毎に存在するが、国の文化政策によって保護されているのが現状で、共通語としては定着していない。

歴史


連合帝国の一部となった、かつて存在した勢力

国民

 共立公歴1000年、現時点における人口比率は、星外移民労働者を含むロフィルナ人が30%、帝国領内全域に定着するケルフィリア人が25%、ヴァルヌク星系を中心に一部増加したテルスヴィネル人が20%、イドゥセクメ星系を主な生活拠点とするツォルマリア人が15%、その他の少数民族が連合帝国全域において10%となっている。テルスヴィネル人は大半がかつてヘズレル共和国の領有する一星系出身者だったため、現連合帝国領となる国家群に広く定着していたロフィルナ人よりやや数が少ない。一方でケルフィリア人はかつてフォフトレネヒト皇国時代に占領地域のツォルマリア人排除と並行して入植及び同化政策を取っていた。大戦後期にセトルラーム艦隊が侵攻してくると大きく数を減らすものの、終戦後に連合帝国の内政を牛耳った初代ガルロ派貴族(通称、ガルロ派)によってロフィルナ人及びケルフィリア人による同化政策が再開された。ロフィルナ系人種は様々な系列を持っており、それらを分けるなら少数民族として認識される。現状の人口比率は、星外移民(特にセ連系)の数が多くを占めているのが実態で、トローネ皇帝主導による移民政策の見直しと、 ライフサイクル・システム の完全導入が布告された。将来的には死後の平民の行き先として、ソフトフリーネットワークにおける電脳世界の拡充も検討されている。


文化


国旗と国章

 現代の国旗。交差した2本の赤い剣は皇帝の権力と知力を表し、黒い剣は連合帝国に仇なす闇を表す。
「皇帝によって闇を受け止め、明るい未来を目指す」

+ ...
{

  • イドラム皇帝直轄領

  • 直轄領簡易旗


過去の国旗と国章

+ ...
{

  • イドラム二世暫定政権時代(4500年~4550年)
当時の帝国議会において多数を占めていた民主派の権勢を象徴する旗。戦後、内政民主化に至るまでの過渡期に用いられた。

  • 初代ガルロ派政権(1500年~4500年)
悪名高き初代皇帝の時代に長らく用いられた。闇の象徴たる「黒」に肯定的な意味が込められている。


暦(こよみ)

現代の暦は共立公暦(パルディステル基準時)に基づく。帝国独自の暦(帝国暦)も存在し、必要に応じて用いている。

祝祭日

建国記念日と旧祖国記念日があり、建国記念日はユミル・イドゥアム連合帝国が誕生した日。旧祖国記念日は連合帝国が出来る以前の国がそれぞれ誕生した日となっている。
他には終戦記念日、皇帝誕生の日、英雄誕生の日、更に産業の活発化を目指し共立公暦10年から毎週第二植曜日か祭曜日は文化発展の日となり各地の都市では仕事が休みになる代わりに大規模な祭りが開催され沢山の露店が現れる。

政治

「帝国天領における人権は偉大なる皇帝陛下により全ての臣民や同盟国、中立国の人物が正式な手続きによって帝国の領地に入った時点で付与されるべき権利である」
直轄領と定めるイドゥアム本国においては唯一皇帝の名のもとに厳格な独裁制を採用する。
一方、地方レベルにおいては形式上の選挙制度の施行を認めているが、その判断は通常、叙勲された有力領主に委ねられる。
この体制は帝国臣民の総意によって成り立つことから、帝国憲法を根拠に擁護された。
他の加盟国に対しては統治制度も含め完全な不可侵を保証しており、形式上は連合帝国からの独立も可能とされる。(共立機構対策)

統治領域

 数ある構成主体の中で、直轄領のみを指す場合はイドラム皇帝家の名を、同君連合であることを表す場合は共同体の正式名称たるユミル・イドゥアムを用いるのが通則となっている。直轄領における統治下では、多くの地方貴族が公共の領地経営を任されており、トローネ・ヴィ・ユミル・イドラムの名のもと、それぞれの特権と責任を受け持つ構造となった。それ以外の独立した加盟国に対しては表面上、内政不干渉の原則のもとに独自の体制を尊重した。


連合帝国構成国


宗教

フォレルスフィア教
 連合帝国が国教と定めている宗教。ケルフィリア人類の創造主たるフォレルト=スフィアールの一部として、フォフトレネヒトの代表とされた皇帝(=神と同義)を崇める。古典古代から続くフォレルスフィアの教えは帝都カーマフォルトにおいて体系化し、その後、長きにわたる統治体制の変遷に伴って現在の教義内容に落ち着いた。その成り立ちの経緯から、元はケルフィリア人類固有の土着信仰としての体裁を堅持。数千年もの長きにわたり、フォフトレネヒト領内での活動に留まっていた。そうした伝統も時代の変遷とともに緩和されていき、今日では多くの種族を内包する巨大勢力としての発展を遂げて久しい。現在の運営体制としては、発祥の主役となったケルフィリア人を中心に、テルスヴィネル人、ロフィルナ人、ツォルマリア人などの貴族階級などから構成され、それぞれの管轄区域において多くの一般信徒を指導する構造となっている。主要なポストに関しては概ね経験豊富な老年世代で占められるものの、生活様式については特に厳格な規律を設けているわけではなく、地域ごとの文化に委ねる方針を取った。唯一皇帝への忠誠を除いて教義に一貫性がなく、一神教の体制を取りながら事実上多元的な解釈を認めているという。そのため、現代の価値観に寄り添う効果的な統治政策としての側面に依存した。忠誠大会など、国家レベルの行事については、概ねフォレルスフィア教団の専権事項となる関係上、毎年、多くの労働者が駆り出され、所属の如何を問わず一定の苦役を課せられている。忠誠心に欠ける一部のルドラス教徒からは、『中身のない裸の行事』、『怠惰の極み』、『あくびが出る』など散々な言われようだが、無論、公において口にする者は極少数に留まるだろう。(お察しください)

エルドラーム星教ルドラス派イドゥアム帝国同胞会
 フォレルスフィア教に次いで大規模な勢力を誇る。帝国政府による承認のもと、自由な布教活動を展開した。主にセトルラーム共立連邦からの移民や出稼ぎ労働者が中心となってロフィルナ系帝国人に広く根付いた。一部ではケルフィリアやテルスヴィネル信徒の存在も確認されている。時の世俗社会に柔軟という意味ではフォレルスフィア教と通じるところがあり、帝国全体の風土にも馴染むため、落伍者を引き取り秩序を保つ協賛団体としての地位を固めた。前科持ちの更生支援も含めて多くの福祉事業にコミットし、近年は一般平民に留まらず失脚した元貴族の一時避難先としても機能する。帝国中央においては『屑の掃き溜め』として蔑む者も少なからずいるが、公において口には出さないという。良くて外交問題となり、悪ければ近衛騎士団の裁きを受けることになるため。唯一皇帝に対して不敬とされる、一部のルドラス教徒の中には相応の報酬を得られない奉仕の義務に対して激しい憤りを漏らす者も散見された。同胞教会執行部としては発覚次第、指導・是正に努めているものの、必要に応じて相談窓口に繋げるなどのリカバリ策を講じている。テラソルカトル王政連合において国教と定められるブルシェク派や、ロフィルナ王国におけるティラスト派との関係は最悪と評されて久しい。

行事


皇室(イドラム皇帝家)

 イドラム皇帝家とは、ガルロ・ヴィ・ユミル・イドラムの時代から引き続き使用されている名称であり、代々皇帝を輩出する一族。現代ではヴィスプローメ家および皇帝の内政を近くで支える主な貴族家を指す。この家系は古くから続く歴史と伝統を重んじ、現代に至るまでその威光を保ち続けている。ヴィスプローメ家が中心となり、皇帝の内政を支える貴族家としても知られ、皇帝を輩出する一族であるにもかかわらず、一つの貴族家として見なされている。他の貴族家との関係や影響力のバランスを保ちながら統治を行うこの独特な立場は、皇帝家が単なる権威の象徴ではなく、実際に政治的な役割を果たす存在であることを示している。ヴィスプローメ家を中心とした皇帝家の貴族たちは内政の運営や重要な決定に深く関与し、帝国の繁栄と安定に寄与している。

帝国伝統3大名門貴族

 フォフトレネヒト皇国の初期から皇室に関わり現在でも強い影響力がある。

ヴィスプローメ家
 代々フォフトレネヒト皇国の女皇帝を輩出しており、連合帝国の中で歴史的にも最も古い貴族家。現在はトローネ皇帝が当主。

クロキルシ家
 スフィア王朝建国時代から代々大大公(宰相)を輩出している名門貴族。大大公はクロキルシ家の中で最も皇帝に認められた人物が就任できる。フリートン家とは協力関係にある。

プリロスト家
 スフィア王朝建国時から代々外交職を担ってきた名門貴族。ヴィスプローメ家とも家族ぐるみで付き合いがある。

帝国新興4大名門貴族

ドルムナ家
 当主はリヴェース・ヴィ・ドルムナ大公(中央貴族)。ロフィルナ人貴族で、ツォルマリア人の養子を持つ。外務省と強い関係がある。

リア家
 当主はオルド・ヴィ・リア侯爵(帝国宙軍)。ツォルマリア人貴族。中央貴族家として見ると規模は一般的だが当主は帝国宙軍第一遠征艦隊の艦隊司令官となっており、外務省とも強い関係を持つなど影響力があり名門入りを果たす。

サンディレウ家
 当主はオクト・ヴィ・サンディレウ大公(中央貴族)。建設業や不動産業で規模を拡大した貴族家。複数の特殊事業船団を運用している。

カナルヴィナ家
 当主はトルイナ・ヴィ・カナルヴィナ大公(中央貴族)。当主のトルイナは内務省に勤める大公だが、娘のアルハが連合帝国官房第二海外諜報工作部隊のリーダーを務めており、ヴァンス・フリートンに従う。
また息子のトルスタは連合帝国官房の庁舎に勤務するなど、当主以外の家族が官房と深い関わりがあり、他の貴族から一目置かれる存在となっている。

経済

 帝国の経済は、セトルラーム共立連邦との緊密な貿易関係を基盤に成り立っている。最大の貿易相手国であるセトルラームからは、ベロゼア鉱石、令詠術宝具、特殊重油を輸入している。ベロゼア鉱石は、エネルギー生成や特殊素材の製造に不可欠で、特に令詠術宝具を用いた高精度機器の生産に欠かせない。特殊重油は、民間用艦船や重工業機械の動力源として、帝国の輸送網や宇宙航路の物流を支える。この輸入依存度は、帝国経済がセトルラームとの安定した外交関係に大きく依存していることを示し、両国の関係が経済の安定性に直結している。一方、輸出品は民間用艦船、保存食品、家庭用電化製品が中心である。民間用艦船は、共立世界の広大な宇宙航路網での需要に応え、耐久性とカスタマイズ性を重視した設計で、個人向け小型船から中規模貨物船まで幅広く生産される。保存食品は、甘味剤を大量に使用した缶詰が特に人気で、国際世論の調査では「極端に甘く、子供から大人まで楽しめる」「長期保存が可能で宇宙航行時の食糧に最適」と高評価を受け、帝国ブランドの代名詞となっている。

 家庭用電化製品は帝国経済の主力で、低価格、扱いやすさ、素人でも修理可能な設計、貧民層でも購入可能な価格設定が特徴である。これらの製品は意図的に耐久性を抑え、頻繁な買い替えを促す設計により消費サイクルを加速させ、経済の流動性を維持している。外国(特にセトルラーム)の多文化社会に対応し、カラフルで個性的なデザインが施され、低所得層や新興移民コミュニティに広く普及し、「安価で実用的な帝国製品」としてブランド力を確立している。主要インフラは国営化され、電気、水道、大気浄化、国営鉄道、国営放送に必要なエネルギー等は惑星統括AIによって一括管理されている。このAIは、資源配分の最適化、電力や水の安定供給、鉄道の運行効率化を通じて経済の基盤を支える。大気浄化システムは惑星環境の持続可能性を維持し、国営放送は経済状況や政府方針を伝え国民の信頼感を醸成する。この一元管理により、科学力で他国に劣る帝国はインフラの効率性と安定性で優位性を保ち、セトルラーム等の慢性的なインフレ社会を支える供給国としての地位を確立している。


生産体制

 連合帝国は、大戦以前から高品質な一点物よりもワンランク落とした品質の製品を大量生産することに長けており、自動生産プラントの開発やプラント建造システムの確立に力を注いできた。大戦中の造船所では「不眠・不休・量産」が標語であり、戦時の物資供給を支えたこの精神は、現代でも生産体制の根幹を成している。現在では労働条件が大きく改善され、効率化が進められた結果、幅広いニーズに応える生産システムが構築されている。部品の生産ラインでは、雇用維持のため人間の手作業が重視され、熟練労働者が品質管理や微調整を担当する。例えば、べロゼア鉱石の精製過程では、職人が手作業で品質をチェックし、機械では難しい高精度な部品を生産する。一方、組み立てや高温炉での金属加工といった危険作業は、人的リスクを排除するためロボットやAI制御のコンベアシステムで完全に自動化されている。このハイブリッド型の生産方式は、効率性と雇用の両立を実現し、帝国経済の強固な基盤を形成している。外国人移民は、就職先が不足する中で生産ラインの初級職、清掃、物流補助などの役割で積極的に雇用され、短期間の職業訓練プログラムを通じて基礎的な製造技術を習得することで、経済貢献と社会統合が促進される。この生産体制は、他国の民間経済を支える大量供給を可能にし、帝国を有力な供給国として位置づけている。

特産

量産型とイラメ星
連合帝国領ディオヴァウ星系に存在する軍事製品の製造拠点。ルーリアス重工が運用する自動建設機によって惑星の表面に大量の工場が建設されており、現在もその数を増やし続けている。帝国は他国から回収したゴミや自国で捨てられた物資の中から必要な資源を分け、自動で建設機まで運ぶ技術を使い大量の量産型製品の製造に成功した。イラメ星でも次々と到着する資源回収船から大量の資源を下ろし、他国が首を傾げるほどの量産型を製造している。なお、資源を取り出した後のゴミは軍事用の砲弾製造に使われており、これがゴミ弾となっている。

蓄電鉱石(グラニエム鉱石)
 ウシャバルドにて採掘されている特殊鉱石。その名の通りに電を蓄える性質があり、古くから重用されてきた。
帝国の主要産業や一部の友好国に輸出されている。
将来の枯渇に備えて近年は別枠のエネルギーが普及しつつあり、連合帝国全体では2割程度のシェアに留まる。

臣民の暮らし

 帝国の社会構造は、臣民全員に最低限の生活を保証する福祉給付金と、家賃なしの公営住宅の整備によって特徴づけられる。これにより、貧民層でも基本的な生活が保障されるが、経営を担う貴族階級の生活は極めて贅沢で、一般臣民との格差が顕著である。仕事は国が斡旋し、失業率は低く保たれるが、貴族階級が経済の主要な意思決定を握り、生産や貿易の方針に強い影響力を持つ。この格差は一部で不満を招くが、貴族階級の贅沢な消費は国内経済の活性化に寄与し、高級品市場やサービス業を支える。帝国の経済は、科学力で他国に劣るが、労働集約型生産とAIによるインフラ管理の効率性により、独自の地位を確立している。消費者の選択肢を広げる安価な製品の供給は、低所得層にも恩恵を与え、帝国製品の普及を通じて文化的影響力も拡大している。外国人移民は、生産ラインや低賃金労働の受け皿として経済に貢献しつつ、公営住宅や福祉給付金の恩恵を受け、社会に溶け込む機会を得ている。この構造により、帝国は経済的安定と社会統合を両立させ、国際社会での存在感を高めている。

教育

 連合帝国では通常の教育制度に加えて、異能を専門の高等教育に取り入れており必須科目とした。
現象魔法令咏術(タクトアーツ)を使える卒業者は帝国内務省神秘学庁人員管理局で纏めて管理され必要な場所へ派遣される。

交通

 地下鉄道と高速鉄道は国営鉄道が、地上鉄道は民間鉄道と国営鉄道の両方が運営している。

地下鉄道
 連合帝国国営鉄道が運営する鉄道。大半は地下を走るが都市や森林惑星では高架鉄道として使われる事がある。
ルーリアス重工の平型蓄電気式電車を大量生産し、地下鉄道の標準車両として運用している。

主要都市

 現首都であり皇帝直轄領最大の都市。他の直轄領内恩寵自治領とは異なり、唯一皇帝による直接統治下に置かれている。

旧首都レーゼルタス
 今日では皇帝直轄領となっているイドゥニアの地方都市。初代皇帝の時代は連合帝国における政治の中枢となっていた。
新秩序世界大戦末期にセトルラーム率いる連合軍の侵攻を受け、一時陥落したが、宇宙新暦4500年の終戦に伴って解放された歴史を持つ。

作:Midjourney

治安

 帝都では常に近衛騎士団による見回りや監視が行われており、厳格に統制されている。それ以外の皇帝直轄領でも騎士や陸軍の兵士による巡回が徹底された。
貴族領では地方貴族指揮下の自警隊による治安維持が皇帝より命令されていて、領内で犯罪が起こる事は恥ずべき事態であると認識される。

通信とメディア

 国内のメディアは国営放送が担当しており、毎朝早朝の連合帝国週間ニュースから始まる。星域を跨ぐ為50隻の通信船を所有し、地方惑星への中継を担った。各家庭には薄型ホログラム掲示板、通称「帝国ネット掲示板」が繋がっており、個人が小さなニュース記事を自由に作成できるがそれらの管理も国営放送が担当している。帝国宙船の貨客船には国営放送の受信設備があり、他国領内を航行している途中でもリアルタイムでテレビを見たり帝国ネット掲示板にアクセス出来る。

テクノロジー

 他の先進国と比較すると大きく遅れているが、それを補って余りある大量生産システムを持つ。
また、安全保障上の観点から独自のネットワークシステムを構築した。
先の世界大戦において事実上の敗北を喫したと言われているが、この国独自の金満体質から未だに対艦巨砲の考え方が根付いており、当代皇帝による改革の遅れが生じている面もある。
一方、状況に応じて柔軟に改装できる徴用船を大量にストックし、共通規格化を図るなどの柔軟性も見られた。
用途に応じて使い分ける他国の最新兵器と異なり、ある程度は自由にカスタマイズできる帝国製品の魅力は多くの支持を得て更なる量産へと繋がった。

現代技術

惑星統括AIアンデラ:本体全長1000m.本体全幅500m。就役次期.不明
 旧フォフトレネヒト皇国の時代から運用される、超兵器の一種。本体は地中奥深くに存在する巨大な赤く透き通った立方体である。
転送技術が進んで久しい今日では人型のアバターを得ており、皇帝個人に忠誠を誓うインフラ調整端末として運用されている。

 連合帝国内務省が福祉政策の一環として整備した。帝国臣民のみアクセスできる独自のネットワークシステム。
ビルド・ネットワークのように何でも出来るわけではないが、その分、強固な安定性を保っている。仮想空間内では最低限必要とされる機能に絞られ、素朴な景観のオープンエリアが広がった。

タクトアーツ(令詠術式)起動推進機
帝国が開発した令咏術を用いた艦船用推進機。
並行配列された複数の令咏術推力発生器に対して、機関士が微弱な雷属性の令詠術を流す事で機械的に推力の切り替えを行う。
メリットは非常に簡単な構造で安く、そこまで難しい操作は必要ない。
デメリットは非常に大きくなり、スペースが必要。繊細な動作が難しい。

ユニット・プラットフォームシステム
プラット・レルべ社が開発した組み立て式コロニー。
造船所で建設された1kmメートル級コロニーに簡易エンジンを取り付け貨物タグボートで牽引、目的の開発惑星に到着すると地表に固定されコロニーとして使用される。不要なエンジンは撤去後、貨物タグボートに積載され再び造船所へ返却される。
これにより比較的安い費用で惑星開発が可能となる。

旧代技術

反射流動体
 物質反射シールド、MRシールド(マテリアル・リフレクターシールド)ともいう。フォフトレネヒト皇国が建造する艦船に使われていたシールド技術の総称で、主に旧暦時代の末期に至るまで利用されていた。飛来する物質に対して相反する物質を設定し纏う事で船体に当たりそうな物質が自然と避ける軌道をとる。設置が簡単で多重生体装甲と合わせると、ある程度の攻撃にも耐える。しかし、付近の浮遊物を解析し、流動体にその都度設定しなければならないデメリットもあることから、未踏の航路を進む場合は慎重にならざるを得ない。宇宙新暦4900年にセトルラーム共立連邦との技術共有の一環で導入されたディレクショナル・プロテクションシールド(英通称、DPS,和通称、電磁シールド、DPシールド)へ置き換えられ、反射流動体は使われなくなっていく。
現代ではさらに新しいシールドシステム(セ連製の重力シールド、初期第2世代QPRなど)へ置き換えられて久しく、宇宙新暦4900年以後に建造された艦船が定期運用から撤退後は珍しい存在となった。

多重生体装甲
 多重化生物装甲、MBS装甲(マルチプレックス・バイオ・シールドアーマー)ともいう。
自動で再生する生体装甲でそれらを何重にも重ねた物。反射流動体で防げなかった浮遊物が当たり損傷すると自動で再生する。
フォフトレネヒトに生息する生物の皮を加工し、対宙装甲として用いた。
現代ではこれに代わる装甲(セ連製のCS装甲)に置き換えられて久しく、宇宙新暦4900年以後に建造された艦船には使われていない。

外交


著名な人物


軍事


エピソード

妙な石像
 惑星メティアの片田舎テオラヌには通称「泣く人」という石像がある。誰が製作したのか、どういう理由で置いたのかは一切不明だがどことなく隣国の大統領にも見える石像はミステリースポットとして有名になっている。1度噂を聞いてやって来た皇帝陛下は一目見て蹲り笑いを堪えていらしたほどで陛下曰く「限りなく忠実に再現されてる」との事です。(帝国ネット掲示板から抜粋)

未だ帰らない故郷
 古典古代のスフィア王朝には思想作という技術が存在した。とある戦争で失われてしまったが、思想作法術師ヴィーニエによって戦火を免れた職人や創作者を乗せた思想作庁の巨大実験船「故郷」と共に別次元の宇宙を航行しているという都市伝説が存在する。
  • 巨大実験船「故郷」
故郷の思想作庁の保有した思われるは実験の船。
全長1.5.'-サレ(約15キロメートル)
思想作で作る。
全体金色で輝く。

…以上、当時実験船故郷を見たと思われる民間人の記述を翻訳した文章(一部翻訳不備あり)

IFストーリー


関連記事

帝国男子達の憧れ
かわいいかわいいこうていへいか

設定の使用について

トロ猫DXは自分の担当する国やキャラに対して我が子のように愛情を持って扱ってます、雑には扱わないでね。設定を使いたい場合はトロ猫DXに許可を仰いでください。

執筆者

タグ:

国家
最終更新:2025年07月20日 18:12