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志向性解放機構(独: Mechanismus von Intentionaritätöffnung(メヒャニスムス・フォン・インテンツィオナリテートエフヌン))とは、現象魔法補助機構の一種。


概要

 宮廷魔術師評議会に認可された者のみが利用可能な現象魔法を補助する側面実行型魔法補助機構である。
 現象魔術師が行う形而上学的領域への介入を補助するために、魔法意識の志向性を緩和させる。これによって、本来一人の魔術師が出来る単一属性の魔法から、属性を跨ぐ強力な魔法を行使することが出来るようになる。
 しかしながら、素質のない者が扱えば廃人になるレベルの強力な現実改変圧力が利用者に掛かることや予期が難しいアポリア発生の危険性などの短所もあり、宮廷魔術師評議会が直接に利用者を認定する形でしか利用することが出来なくなっている。

種類

 志向性解放機構には、志向性を緩和させる方向性によって第一種から第三種に三つに大きく分けられ、そのなかにもより具体的な属性の区別として第1類・第2類の下位分類が存在する。

第一種志向性解放機構

下位分類:意味系→表象系(第1類)、意味系→本質系(第2類)

 意味系を元にする機構。第1類に関してはほぼ用いられていない。
 第2類は現象魔術師機関の機動魔術部隊に用いられており、意味を断った状態で本質変更することによって表象が真理では無いことにすることが出来るという非常に強力な魔法補助機能になっている。
 しかし、志向性解放機構のなかでは一番安全で弱いとも言われている。
 別名、仮象(シャイン)

第二種志向性解放機構

下位分類:表象系→意味系(第1類)、表象系→本質系(第2類)

 表象系を元にする機構。真理を変更しない形で表象と意味を弄ることで、非真理を構成できる第1類は志向性解放機構の中では最もアポリアの発生率が低い。意味を保持しながら表象と本質に介入する第2類は困難であるにも関わらず出来ることが少ないので利用されないことが多い。

第三種志向性解放機構

下位分類:本質系→意味系(第1類)、本質系→表象系(第2類)

 本質系を元にする機構。非常に強力な補助機能を持つが、その代わりに改変圧力が高すぎるため機構を稼働させた状態で魔法を行使したものは殆ど死亡している。ラヴァンジェでは、安全性を保って行使できると認められたヤフウェン・フャウ・ツォーンドヮット・ラントラム以外に行使が許可されたことはない。

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Written_by_Fafs
最終更新:2022年07月11日 22:52