ヒュプノクラシア(Hypnocracia)とは、古典古代の世界構造を指す術語。
概要
ヒュプノクラシアは、「まどろみの世界」という意味である。その他の世界とは異なり、この世界はまどろみの中に落ちていく。そして、その「まどろみ」と「うつつ」の間に位置する世界では「魔法」が現れる。この曖昧な世界の構造を一言で表す言葉、それこそがヒュプノクラシアなのである。
レトロジック
古典古代において、通ずる「理論」のこと。
この先の時代では理解不可能な「ことわり」であり、それ自体が力を以て世界法則の維持と実現を担うような自己現実性を持っている。
超古隈大壊獣『牙王』
古典古代に「様式」を与える「神の代行者」――いわゆる竜やドラゴンの姿をしているが、会話が可能。あらゆる戦役に「ルール」「契約」を設け、戦いを見守る役目を持つ。契約を破ったものは地の果てまで追いかけて死より恐ろしい代償を払わせる。
次の時代に起こる「神の沈黙」までに種族を立派にさせることを神から言付けされた精霊たちに命じられている。
ドゥルーズ時空
ヒュプノクラシアの世界の時空は現代的な時空のあり方とは異なる。それは「主客の関係性」として捉えられるものであり、一定の時間というものは存在し得ない。
世界創暦というものは、「神の沈黙」後に近代的時空観を得た種族が定めた考古学的スケールであって、本来のヒュプノクラシアにおける時空というものは一定に過去から未来へ流れ行くものではない。そのため、ある年代に起こったことは他の時空に繋がりうるものと指摘された。しかし、これらを理解できない後世の学者たちは本説そのものに対して疑義を呈しており、想像の域を出ないのが現状とされる。ドゥルーズ時空における正確な時の流れに関しては現代に至っても解明されておらず、一般的には数ある解釈の一つとして見なされた。
色歴史
ドゥルーズ時空における歴史概念である。
歴史名 |
説明 |
白歴史 |
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朱歴史 |
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蒼歴史 |
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灰歴史 |
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黒歴史 |
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「神の沈黙」
神または神々と精霊によって定められた責任限界を指す。神は全知全能であるが、その発生に付随する本来性(Eigentlichkeit)に基づき、創世と種族への責任が与えられた。しかし、その責任は種族の自立がなされるなら、神の手からは離れるのであって、以降は種族こそが自らの存在を決めうる尊い存在となる。
神または神々と精霊はそれを望み、自らの責任限界をある「時=関係」に定めた。これは共立世界においては「旧暦時代」に当たることになる。
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最終更新:2023年11月28日 16:01