アットウィキロゴ

ナスーラ・ヴィ・ラッフィーア

ナスーラ・ヴィ・ラッフィーア

作:@Freeton2
生年月日 宇宙正暦200年3月1日
年齢 63アストラ歳(星年齢
共立公暦1000年時点)
出生地 ツォルマリア文明統一機構
民族 ツォルマリア人
所属組織 ツォルマリア星域連合直轄領
肩書 企業有志連盟評議会議長
渾名 棍棒営鉄
ナスーラおばさん


概要

 ナスーラ・ヴィ・ラッフィーアは、ツォルマリアの企業経営者である。
軍産複合体ロマクトーラ・ルフィア(グループ)を率いており、星域規模の経済運営を扱う合議では議事の取りまとめに当たる。

自己紹介

 初めてお目にかかる方に、ナスーラ・ヴィ・ラッフィーアと申します。文字だけの名乗りとなりますが、どうかしばらくお付き合いください。私の物の見方は、軍に身を置いた歳月の内側で組み上がりました。前線で下す判断は、そのまま部下の生き死にへ跳ね返ってまいります。材料の欠けた場面であっても、期限のほうは容赦なく迫ってきたものです。経営の椅子に移って久しい今も、当時の物差しは頭の中に居座り続けます。数字の報告を受け取ったとき、私が真っ先に思い描くのは、その数字の向こう側に立つ人間の顔です。若い方からは頑固だと評されますが、この癖だけは生涯抱えてまいります。一日は早朝の静寂とともに始まり、日の出を待つ時間帯にこそ頭はよく働きます。込み入った案件を朝一番に回す習慣は、軍務の頃から続いております。私の信念は、「力は弱きを助けるためにある」というものです。強い者が弱い者を守る、それだけの筋道を通すために、手元の力を注ぎ込んでまいりました。評議の席では、反対の立場に立つ方の話を終わりまで聞く手順を通しています。意見の食い違いというものは、詰めていけば大半が前提の置き方に行き着きます。教育支援の活動に肩入れしているのも、同じ筋道の延長にあります。学ぶ機会さえ届けば、次の世代は私どもの世代を軽々と追い越していきます。圧政の下で息を潜めた年月を覚えている者の数は年を追って細っており、語り継ぐ役目はいつしか私の手元へ回ってまいりました。引き受けた以上は、声の続く限り務めるつもりです。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

来歴

軍属時代

 ナスーラ・ヴィ・ラッフィーアの生家は、機構体制の統制下に置かれていた。幼年期の記憶は、前線から届く報せと分かちがたく結びつく。家族の耐えた欠乏の日々は、後年の彼女に厚い胆力を残した。物事の筋を見抜く目も、同じ年月の内側で育っている。志願して軍門をくぐったのは若年のうちであり、配属先では早々に指揮の適性を見込まれた。冷静な判断と決断の速さが揃っていたため、任務の遂行が戦術上の成果に直結した。指揮下の部隊は士気を保ち続け、戦線の要となる区域へ繰り返し投入される。軍歴の大半は星火戦争の戦域で費やされており、名を決定づけた一戦が「第五星域の戦い」にあたる。数の上で勝る敵艦隊を機動によって翻弄し、正面からの消耗を避けたまま勝利を収めた。戦闘指揮と並行して、兵の教育と訓練にも手が入る。個々の適性を測ったうえで見合う配置を与える手法は、部隊の練度を押し上げた。厳格でありながら公正な裁きは兵の信頼を集め、母親の位置に据えて慕う者も現れている。除隊の辞令を受け取った時点で、部隊の指揮系統には彼女の定めた手順が残された。

企業連合体期

 除隊の後に身を寄せた先が、軍需を中核とするロマクト(後のロマクトーラ・ルフィア)であった。軍で培った編成の感覚が生産計画の組み立てに応用され、傘下企業の再編は短期間で規模を広げる結果を生む。会長として旗を振った「P技術プロジェクト」は新方式の実装で他社に先んじ、星域の技術水準を一段引き上げた。経営の実績を背景として、ツォルマリア主権企業連合体の中央統治評議会でも議事を預かる立場に推される。政策の決定では、加盟企業の利害が天秤の一方に載る。もう一方の皿へ置かれたのは、従業員の安全であった。判断の根拠は常に長期の収支に据えられ、目先の損得に方針が引きずられる場面は稀であったという。国際会議の卓では、手放してよい条件を先に切り分け、守り抜く条件だけを残す手法が用いられた。協定の数は交渉のたびに増えており、技術移転の条項が複数の締結文書に並ぶ。社内に向けては組織運営の効率化が課題に据えられ、情報開示の手続きも同じ時期に整えられた。地域社会へ向けた事業の立ち上げは、環境保全の取り組みを伴って進む。議長の職を離れる年には、連合体に名を連ねる企業の数が就任時を上回っていた。

転移者星間戦争

 転移者星間戦争の渦中で、ナスーラが最初に動かしたのは、オクシレインに向けた金融資産の凍結であった。取引の全面停止を各国へ呼びかけた結果、金融の締め付けは短い期間で星間規模へ広がる。財界を束ねる立場からの発議は、当初、直轄領の利権を守る手堅い一手と受け止められた。共立公暦590年の三月、ユピトル学園主権連合体が技術提供の優遇を携えて接触すると、条件の妙味に応じて対ソルキア制裁の一部が解かれた。カルスナード教王国との関係修復を仲裁の席に委ねる筋道が整う一方、共立同盟諸国の矛先は直轄領にも向いてくる。制裁の応酬が実体経済を削り続けており、損失は彼女自身の帳簿にも跳ね返った。同年九月八日、双方合わせて十五万の死傷者を出した戦闘の報が卓へ届く。その日を境に、和睦へ向けた努力が公に宣言された。呼びかけに応じた各界の有力者が動き、グランドウィンド停戦協定の署名へ至る道筋が開かれる。損得で始まった関与が、どの時点で別のものに変わったのか、当人の弁は語る相手ごとに形を変えた。

界律覚醒(正体)

旧世界線
 ナスーラは、この世界に生まれる前、別の世界で生きた記憶を持つ。かつて栄えた星間文明の最初の最高評議会議長が、そのときの彼女であった。統一国家を率いる長のもとで議事を預かり、異星の民との交渉が破れていく過程を卓の中央から見ている。議長の座は文明の健在なうちに腹心の一人へ引き継がれ、彼女は一線を退いた。版図こそ広がったものの、長きにわたる総力戦は星々の資源を食い尽くし、住める大地は年を追って痩せていく。維持の見通しが絶えた段階で、後任の長は一握りの選抜者だけを乗せた方舟を秘密裏に仕立て、残りの民を置いて発った。座を継いだ者の名も、その名簿に並んでいる。ナスーラの側は用意された席を断り、残る人々のもとへ戻った。自分が進めた政治の結末からは逃げられないという、それだけが当時の彼女の言い分であったという。以後の歳月は、退いたはずの議場へ通い続ける日々に費やされる。出席者は年ごとに減り、議題は配給と埋葬の段取りへ痩せていった。それでも開会の宣言だけは、最後の一人が席を立つまで欠かさなかった。前世の末尾を占めるのは、その反復である。

確定
 前世の世界は、創り手が途中で見放したまま放置されている。物語で言えば、結末を書かずに投げ出された原稿にあたる。終わりが与えられなかったため、そこで下された決断も遂げられた生涯も、形の定まらないまま宙に残った。星脈の作用に見られる持ち越しと理屈は同じで、落ち着き先を選ぶ時刻が来なければ、輪郭は揺れたまま保たれる。現世のナスーラは、揺れの受け皿として用意された器にあたる。名も人格も職責も前世と同じ形に整えられたのは、受け皿の形が元と違えば中身を受け取れないためである。共立公暦785年の卓で、まだ起きていない災厄を口実に、『総帥派』の取り分を削る筋道(株式比率の均衡・妥協策)が差し出された。前世で辣腕を振るった経験も、意図せず重なっている。記憶を欠いたまま、器のほうが先に反応した。帰路の航路が時空遊動の残る区間へわずかに寄せられていた事実は、後年になって本人が確かめている。同時性の崩れた船内で、前世の輪郭と現在の輪郭とが重なり始めた。思い出したというより、前世の重圧が彼女の中で、ようやく終わった、という表現に近い。確定は一夜で済まず、揺れの落ち着く時刻を幾度も跨いで進んだ。覚醒の日付は、彼女の証言の中でも空欄のままに置かれている。

二柱
 座を継いで方舟に乗った者を、ナスーラは界律原理・アルヴェファーンと呼ぶ。同じ職に着いた二人のうち、一人は星とともに終わり、一人は世界を運行する神の側へ渡った。この釣り合わなさを数千年抱え込んだ末に、彼は彼女の生まれ直す器を整えたのだという。前世を思い出さずに済むよう手を加えていたのも、償いのつもりであったとされる。帰路の航路を寄せた者は、巡繋原理・ルスタリエであった。界律の手から生まれ、過酷な世界のはじまりへ裸一つで放り出された過去を持つ。その目に映る前世の最期は、責任などという言葉で飾られた棄民でしかない。捨てられた女の最期を突きつけて魔の領域(恨みの側)へと引き入れる、それが彼の算段であった。しかし、当時のナスーラの選択は、方舟の席を断って残り、寂れゆく議場で開会を宣言し続けた生涯である。文明共立機構の成立へ関与した経緯も、そうした界律原理の悔恨の念から生じた。すべてを識った朝、ナスーラは平常どおり執務室の扉を開けている。打ち明けた相手の有無については、確かな記録を欠いたままである。

人物

 公の場を離れると、ナスーラは温かく親しみやすい素顔を見せる。私的な時間の優先度は、彼女の予定表の中で最も高い位置を占めた。二人の子供が独り立ちした現在、週末の食卓には四人の孫が顔を揃える。孫たちと遊ぶ合間には昔の戦争の話が語られ、家庭菜園の手伝いも同じ午後の内に組み込まれた。語られる戦場の情景からは、血の匂いのする場面が丁寧に取り除かれている。孫の成長を見守る時間について、本人は何物にも代えがたいと語った。料理の腕前は家族の折り紙付きであり、食卓に上る品の中心を占めるのは、伝統的なツォルマリア料理である。客を招いたホームパーティでは自慢の一皿が振る舞われ、手作りのパスタとスパイスを利かせたシチューが中央に据えられる。庭いじりも長く続く趣味で、自宅の庭は季節ごとに表情を変えた。ハーブや花の世話は手ずから行われ、摘み取った葉は当日の鍋に落とされる。書棚の大半は歴史書が占めており、戦略を論じた書籍がそれに次ぐ。疲れの溜まった晩には、軽いフィクションが手に取られた。詩作の習慣も長く、庭先で移り変わる季節が題材の多くを占める。書き上げた詩を目にできるのは、身内のほかに数人の友人だけである。地域の催しには顔を出し、慈善の企画では発起人の側へ回る場合も多い。資金の拠出にあたっては名を伏せる形が好まれ、表に立つのは現場から要請があった場合に限る。厳格な物腰の裏側には面倒見の良さが控えており、困っている者を見つけたときの動き出しは周囲を驚かせる。

関係性

 界律原理に対し、ナスーラは畏れも敬いも示さずに向き合う。神の位へ就いた事実を認めたうえで、目の前にいるのが昔日の腹心であった事実も並べて置くためである。命令の届く相手として扱う素振りは見せず、祈りの向かう相手としても数えていない。器を整えた行いについては、礼を述べる代わりに沈黙で応じた。誰を運び、誰に何を知らせるかを上の側だけで決める手つきが、方舟の算段と根を同じくするからである。前世の彼女が断ったのは、この理屈そのものであった。同じ形の親切を受け取って感謝を口にすれば、席を断った過去のほうが嘘になる。かといって今生を返上すれば、子も孫も、六千年分の職務もまとめて否定することになった。受け取る道と返上する道が同時に塞がれた位置こそ、彼女が実際に受け取ったものである。恨みを向ける先は、途中で自分のほうへ折れ曲がった。方舟の算段を組み上げる男を育てたのは、卓の中央にいた当時の彼女である。責めるべき相手の半分は、鏡の向こうに立っている。償いを済ませたいのは彼の都合であって、その都合に付き合うかどうかは彼女が決めることであった。そう言い置いたきり話は打ち切られており、返事の届いた形跡は今日まで空白のままである。

 巡繋原理への評価は、当人が最も嫌う形で落ち着いた。悪意をもって前世を開いた行いを、ナスーラは率直な行いとして受け取っている。隠して守ろうとした側を差し置き、暴いて崩そうとした側のほうへ信を置いた。話が早いという、ただそれだけの理屈である。恨みの側へ引き入れる目論見は外れたものの、差し出された手そのものは真っ直ぐであった。取り違えていたのは、握らせようとした中身だけである。界律の手から生まれ、身一つで過酷な世界へ落とされた経歴も、彼女がもっとも気に掛ける類の話にあたる。前世の末期に議場へ通い続けた経緯と、今生で調停に手間をかけた転移者達の一部は、上の都合で放り出された点において同じ位置に立つ。この原理もまた、議事に載る機会を逸したまま今日へ至った一件にすぎなかった。憐れむ素振りを見せれば激昂すると分かっており、彼女の側も同情の言葉を伏せている。代わりに用いるのは、面倒を持ち込んだ巡繋原理に対する趣意返しであった。言い分は終わりまで聞き、理屈の粗い箇所は正面から突き返す。当人は今も納得を拒んでおり、干渉は思い出したように繰り返された。

戦闘能力

 ナスーラが戦場で受け持つのは、回復系の技能を軸に据えた支援の位置である。砲火の下でも呼吸は平静を保ち、視線は味方の挙動に注がれる。傷の深さを一瞥で読み取る精度は高く、処置の順序は状況に応じて組み替えられた。優先の判断には、負傷の重さと戦線の維持に要する人員の双方が関わる。術の効き目は創傷の閉鎖に届き、体力の戻りと精神の均衡まで射程に収めた。術理の出所は古代の知識にあり、体系の習得には長い年月が費やされている。防御の術式も併せて扱い、味方を囲む壁は交戦の最中に一息で展開される。壁の広がりは術者の視界に収まる範囲で定まり、内側に立つ者は一時の不可侵を得る。派生の技である「逆転の治癒」では、敵の負った傷そのものが力の源として吸い上げられ、術者の出力に上乗せされる。傷を与えるほど支援の厚みが増す構図であり、攻勢に転じた局面ほど回復の効率は上がった。前提が前提であるため、開戦の直後に出番が回ることは稀である。同じ術理を艦隊の規模に引き伸ばす運用も確立しており、被弾した艦体の裂け目は航行が止まる前に塞がれる。旗艦の艦橋に身を置いたまま損傷の報告を受け、術を差し向ける順序を組み立てた。修復の速さが艦隊の戦闘力を保ち、戦線の後退を押し留めている。格闘の心得も一通り備わっており、接近の間合いに踏み込まれた場面では組み手で相手を制する。制圧の最中にも術の発動は続き、組み伏せた相手の脇で味方の処置が進んだ。仲間を抱えたまま前後の敵に応じる場面でも、支援の手は動き続けた。

*1

語録

「私の決断は、しばしば的を外します。承知のうえで最善を尽くし、誇りを持って行動してまいりました。過ちから学び、次の一歩に繋げることが肝要だと考えております。外した的を数えるより、外した理由を数えるほうが実りは大きいものです」

「戦場で得た傷は今も残り、私を強くし、未来を築くための糧となるのです。これらの傷は私が歩んできた道の証であり、誇りに思っております。残り続けるものを抱えて歩くのが、生き残った者の作法です」

「時には厳しい選択を迫られますが、その一つ一つが私たちの未来を決めるのです。私は責任を胸に刻み、前へ進み続けます。重さを理解したうえで結果を引き受けることが、この職の務めです。誰かが旗を振るべき場面で黙り込むのは、いちばん質の悪い選択でしょう」

「数多の戦場を踏みましたが、最も手強い相手は自分自身でした。恐れと不安を越えた先に、真の強さが顔を出すのです。心の内側の葛藤とは、今も向き合う日々です。年を重ねれば静まると思っておりましたが、相手のほうも歳を取るようです」

「私のことを生真面目で自愛に満ちた人間だと思いますか?ふふ……なら、私達のイメージ戦略が奏功していることになりますね。本当の私を知れば、きっともっと違う一面も見えてくるでしょう。もっとも、その一面が可愛らしいかどうかは請け合いかねます」

「賛成も何も、私どもは最初から貴方様の活動を支持しておりましたよ。お気づきでしたでしょうか?陰ながら支援を続け、成功を心から願ったものです。差し出がましい真似ではございますが、覚えておいていただけると助かります」

エピソード

  • 執務室の壁に立てかけられた棍棒は、本人いわく「パスタ生地を伸ばす道具」とのこと。ならば何故、幹部会の議題が紛糾するたびに握られるのか。誰も訊けない。
  • 会議中に拳を机へ落とす癖があり、事務方は打撃音の回数を議事録の隅に記録している。三回を超えた日の決裁速度は異様に速く、部下達はこれを「棍棒相場」と呼んで震えた。
  • 孫の運動会に合わせ、星間会議の日程を丸ごと動かさせた前科を持つ。理由を問われた秘書官が「議長のご家庭の事情」とだけ答えたため、各国代表団は深刻な政変を疑い、市場が一時的に荒れた。
  • エルカム交通公団の総帥から「優秀な経営者」と持ち上げられた際、真顔で「脳の更新は結構です」と返したという。相手はAIなので通じていない。
  • 共立公暦785年の首脳会議にてセトルラーム大統領の弁舌に丸め込まれた一件を、今も根に持っている。以後、当該人物の顔写真を見ると胃薬の消費量が増えるらしい。()
  • 新人研修の護身術講習に自ら出向き、実演と称して教官を投げ飛ばした。その場で治癒術をかけて起こし、「ほら、平気でしょう」と笑う。平気ではない。
  • 部下の二日酔いを回復術で治してやる習慣があり、若手の間では出社前の行列ができている。なお、順番待ちの最中に業務の進捗を訊かれるため、結局誰も得をしていない。
  • 本社敷地の遊休地を勝手に花壇へ作り替え、総務部の再開発計画を更地の段階で葬り去った。抗議に訪れた部長は、ハーブティーを飲まされて帰っていった。
  • 決裁書類の余白に朱筆で短い詩を書き込むことがあり、受け取った担当者の間で密かに収集されている。書き込みの多い案件ほど承認が遅いとの統計まで出回った。
  • 「おばさん」と口を滑らせた新人を笑って許したところ、翌日から全社に定着した。本人は訂正を一度も出さず、むしろ対外会見で自ら名乗り始めたため、広報部が卒倒した。
  • 若手が悩みを抱えて訪ねてくると、まず飯を食わせる。話を聞いた後に返ってくる指摘が容赦ないため、泣いて帰る者と拝んで帰る者に綺麗に二分される。
  • 演習で「逆転の治癒」を披露した際、味方の士気が上がるどころか全員が一歩下がった。敵の傷が濃いほど本人の出力が上がる仕様は、見ていて素直に怖い。
  • 老いを揶揄した若手重役の企画書を、三日かけて全ページ添削のうえ突き返した。赤字の量が本文を上回り、当人は現在も更生施設(社内研修所)に在籍している。
  • 孫に戦争の話をねだられると、血の匂いのする場面を丁寧に抜いて語って聞かせる。抜きすぎた結果、孫の中では「おばあちゃんは宇宙で一番強い庭師」という設定が確立した。
  • 破滅的に手料理を振る舞いたがる性分で、来訪した各国の交渉団にもパスタを出す。断りきれず完食した相手ほど譲歩幅が大きくなるとの噂があり、外交筋から警戒されている。

関連記事

タグ:

人物
最終更新:2026年10月05日 22:21

*1 作:@Freeton2