交戦時期 |
宇宙正暦225年~428年 |
作:PixAI |
戦域(区画宇宙域) |
セクター・ツォルマリア セクター・ソルキア(後に前者と統合) |
結果と影響 |
当事国の疲弊による停戦 ◆ツォルマリア情勢 星間文明統一機構の成立 ◆ソルキア情勢 極度の政情不安 |
交戦勢力 |
機構軍 |
連合軍 |
ツォルマリア文明統一機構 |
ソルキア諸星域首長国連合 |
主な指導者・指揮官 |
ティラ・ザバーディン |
キラフ・ジア・ヴェラト |
総損害(諸説有り) |
機構軍 |
連合軍 |
死傷者 軍人.約2億人 民間人.約65億人 行方不明者 集計不可 |
死傷者 軍人.約6475万人 民間人.約181億人 行方不明者 集計不可 |
概要
星火戦争は、宇宙正暦225年。現代の歴史区分においては
近古代と称される時代に起こった。時の
ツォルマリア文明統一機構と、複数の異種生命体からなる
ソルキア諸星域首長国連合(通称、ソルキア連合)との壮絶な戦いから始まる。ソルキア連合は、未来の脅威を未然に防ぐために人類を同化しようと試みたが、この行動は人類にとって独立性を侵害するものとして激しい抵抗を受けた。最終的には、複数の恒星系を巻き込む
絶滅戦争に発展。非戦闘員も含め、夥しい数の生命が失われる壮絶な戦いへと発展した。この200年以上にわたる総力戦の結果、同428年、双方疲弊による停戦を迎える結末を迎えた。この戦争は、双方にとって忌まわしい負の歴史として伝わり、以後、数十世代にわたる大きな禍根となって後の
存続戦争、新秩序世界大戦の勃発に繋がったとされる。
歴史
戦いの詳細に関しては、以下、ツォルマリア人類とソルキア連合の両方の視点から提供する。
消えぬ閃光・果てなき衝突の連鎖
戦いの経緯
星火戦争は、宇宙正暦225年。
ツォルマリア政府(改変人類種)が
ソルキア諸星域首長国連合との融和を模索する中、これを脅威と見做した一部のツォルマリア艦隊の激発をもって始まった。ソルキア連合は、自らの存続と全宇宙の秩序を守るために、人類を同化しようと試みた。ソルキアの指導者たちは、ツォルマリア人類が持つ潜在的な脅威を排除するため、遺伝子改変技術や精神操作などを用いて同人類を支配しようと計画した。この行動は、独立性と自由を重んじるツォルマリアにとっては侵略行為と映り、両者の間で緊張が高まった。人類は自らの文化や自由を守るために立ち上がり、激しい抵抗を始めた。ソルキア艦隊の圧倒的なテクノロジーと経験に対し、ワープ航法を持たないツォルマリア艦隊は敵の母船を襲い、その解析情報をもとに短期間で軍事転用する計画を固めた。――――――戦争の流れを変えたのは、人類が異種生命体の宇宙船を拿捕し、その技術を研究・応用したことから始まる。急速な技術革新により新たな武器や防御システムが開発され、人類は一時的に戦局を有利に進めることができた。例えば、異種生命体の
重力バブル・シールドを逆利用した
防御装置(第1世代:陽電子バリアブル・デフレクター)や、
ワープ技術(重力ゲート航法)を応用した亜光速戦闘艦などが開発された。しかし、ソルキアの高度な技術力と豊富な戦争経験により、人類は次第に圧迫され、母星周辺に追い込まれていった。
この近古代の衝突は、当時の周辺世界に大きな衝撃を与え、多くの星々が戦場となり、双方に多大な犠牲を強いることとなった。ツォルマリア人類は多様性と創造力を駆使し、異種生命体の技術を更に発展させながら反撃を試みた。宇宙船の拿捕と、その技術を活用した軍事的革新が、戦局を一変させた。絶望的な状況でも、
ジケーゼ・ティラ提督(後のダムラリニ帝国皇帝)率いる機動艦隊は新たな戦術や技術を生み出し、次々に最先端の戦略を展開した。例えば、異種生命体のワープアウトを
逆重力子で妨害し、艦隊ごと事象の境界面に封じ込める手法や、ソルキア軍のエネルギー供給ラインを狙った奇襲作戦などが実施された。しかし、万単位を誇るソルキア宇宙艦隊の戦力は強固であり、人類は大きな犠牲を払いつつも必死に抗戦を続けた。その頑強な精神と決意は、数々の激戦地で示され、
指導者ティラ・ザバーディンの勇気と粘り強さが戦争の各局面で発揮された。戦争が長引く中で、ソルキア連合も疲弊していった。同428年。最終的には、双方が互いに干渉しない「棲み分け」という結論に達する形で暫し交信を断絶した。しかし、滅亡寸前に追い込まれた人類は、恐怖と怒りから後に強硬な反攻路線を選択。この時すでに、遺伝子レベルの同化政策や社会的弱者の排除を含む、最悪の体制が形成されつつあった。後年、
ヴァラノルカの絶望と名付けられた、激動の時代の幕開けである。
影響
ツォルマリア人類とソルキア種族の対立は
星火戦争だけに留まらず、その後も続く一連の星間戦争へと拡大した。
星間文明統一機構は過去の技術を発展させ、新たな軍事兵器を生み出しつつ戦い続けたが、ソルキアの圧倒的な戦力の前に度重なる敗北を経験することとなった。これら存続戦争と呼ばれる戦いは、中近代(宇宙新暦)を迎えてから三度も繰り返される流れを辿り、さらに多くの星々が焦土と化した。両者の総力戦は次第に激化し、互いに相手を出し抜くための策略や戦術が次々に繰り広げられた。例えば、ソルキアの
重力兵器(異相次元収縮砲)による惑星攻撃や、人類のエネルギー供給網を狙ったゲリラ戦術などが展開された。戦争は
終わりなき連鎖の様相を呈し、天文学的数の犠牲と破壊が繰り返されることとなった。
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最終更新:2025年03月18日 20:37