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ファルク・バラミール

ファルク・バラミール

作:@Freeton2
生年月日 西暦1974年3月8日(転移前)
年齢 55歳(通常齢.転移後年齢)
出生地 旧世界:テュルク共和国
民族 テュルク人
所属 サガミハラ銀河連邦学区
職業 軍人
渾名 イスティクラルの狂気


概要

 ファルク・バラミールは、旧世界の軍歴を携えたまま共立世界に移り込んだ転移者である。
登録の手続きを経て、サガミハラ米軍の実働分隊へ籍を置き、前線へ出る任と防壁の警備へ就く期間を行き来する日々を送っている。

自己紹介

 俺の名はファルク・バラミール、舌が回らんなら「ファルク」だけで足りる。名乗るときは階級から先に言えと教わったが、あの言い方は口の中が乾くので省いている。売り物は腕一本でな、任務の中身が汚れているほど値が上がると思っている。書類仕事だけは苦手だ。報告書の空欄を睨む半日があるなら、走って壁の外を一周してくるほうを選ぶぞ。信条を訊かれた場合は、生きて帰って明日の分の飯を食う、それだけだと答えている。俺の人柄を信じる必要は薄いが、俺の弾のほうは信じてくれていい。そこは仕事で返す。祈りの時刻は守るつもりでいる、守れた日の自分は少しばかり好きになれるからな。飯は辛いものが好みでな、舌が焼けている間は余計な考えが遠のく。祝いの席では歌を頼まれる前に歌い出すから、耳が惜しい奴は先に席を立ってくれ。用があるなら伝令を挟まず直接来い。人を通すと話が急に上品になって困るんだよ。

来歴

 ファルク・バラミールが最初に袖を通した軍服は、生国の正規軍が置く特殊作戦部隊のものだった。稜線を越える長距離の徒歩行軍を日課とする隊へ配属され、夜間の接近と近距離での制圧を主眼にした課程を重ねている。国境の紛争が長引いた時期には掃討の任へ繰り返し投入され、集落の路地を一軒ずつ確かめる作業が長い期間にわたって続いた。潜入の途上で相手方の特殊部隊へ捕らえられ、味方の作戦区域へ戻るまでの期間を拘束下で過ごしている。帰隊の後は教導の職へ移されたものの、書類の上で処理される日課へ倦み、実働の隊列へ戻る願いを上申し続けた。転移が起きたのは、その上申が通って前線の分隊長へ復し、装具を受け取った直後である。移った先の世界では旧来の練度が評価され、サガミハラ米軍の分隊へ編入されている。近年は隊舎での振る舞いが処分の対象となり、新サガミハラ防壁のゲートへ配置が移った。

人物

 朝の祈りを済ませた口で夜の酒を注文する調子が、ファルク・バラミールの日常の型になっている。翌朝には同じ敷物へ膝をつく順番へ戻るうえ、前夜の勘定を店主へ祈りの文句で説き伏せる場面まで挟まるため、周囲は言動の先を読む作業を早々に諦めている。戦友へ向ける冗談は死の話題を平然と扱う類で、出撃前の重い空気を寸劇の即興で崩す癖がある。滑った台詞へ突っ込みが飛ぶ場面も、待機時間の潤いとして分隊の日課へ組み込まれている。痛みと恐怖へ屈した記憶が芯に残っており、その一点を埋め戻す目当てで危険度の高い任務へ自ら手を挙げる。休暇の日程は概ね地下の闘技場へ充てられ、賭けの立つ試合へ素手で上がる夜が幾度も重なっている。酔いが回ると声を張り上げ、故郷の節を朝方まで繰り返す振る舞いが酒場の常になっている。鉢植えのサボテンを育てる趣味を長く続けており、乾いた土でも育つ棘の性質に共感を寄せているという。任務へ向かう際には小さな鉢を装具の隙間へ差し込み、掌で重さを確かめてから隊列へ加わる。

戦闘能力

 伏せた姿勢で肘を土へ沈め、弾帯給弾の機関銃を据えるのがファルク・バラミールの基本の型である。短い連射を刻んで銃身の熱を抑え、給弾の継ぎ目へ指の腹を当てながら送りの詰まりを先に察する手つきが、長い任務のあいだに身についている。乾いた土地での作戦で覚えた砂への備えが習いとして続き、遊底の周りへ布を巻く手順を出撃前の点検へ入れている。遠距離の射撃は課程で修めた腕があり、指揮を執る者と通信を扱う者へ狙いを絞って先へ落とす順序を採る。爆薬の扱いでは起爆の遅延を紐の長さで測る古い手法を好み、解除にあたっては配線へ手を伸ばす前に土の色の変わり目を追う。敵の隊列が呼吸を合わせる瞬間を音の切れ目から読み取り、命令の伝達へ先んじて分隊を動かす判断の速さがある。装甲車の操縦は部隊の輸送任務で覚え、車輪が空転する路面では速度の落とし方で車体を捌き、遮蔽の裏へ滑り込ませる。突入の場面では車首を建物の角へ当てて相手の視界を切り、後席の兵が降りる時間を作る。

語録

「上官の説教が長い日は当たりだ、その分だけ誰かが生きて帰る」

「懲罰の草むしりを引き受けたのは、土の匂いで頭が冷えるからだ」

「胴元へ渡す金は寄進と同じ扱いにしてある、俺の帳簿ではな」

「祈りの敷物の汗染みは、そのまま俺の勤務記録だと思っている」

「弾に名前が彫ってあるなら、俺は自分の綴りを一文字だけ間違えて彫っておく」

「怖がるのは正しい、怖いまま前へ出た奴だけが翌朝の飯を食える」

「靴の手入れは祈りの前に済ませる、足がまともなら神の機嫌も上向く」

「休暇の初日で財布が軽くなり、残った日は反省の稽古に充てる」

エピソード

  • ファルク・バラミールは敵の警戒線へバナナの皮を投げ込み、拾い上げた歩哨の周りで仕込んだ爆薬を炸裂させた。空いた一角から分隊が拠点へ押し入り、回収された残骸に皮の繊維が混ざっていたため、報告書の兵器分類の欄が長く空欄のまま残った。
  • ゲートの勤務中に卑猥な雑誌を開いたまま祈りの時刻へ入り、巡回の下士官が近づいた際には雑誌へ布を掛けて祈りを続けた。翌週の勤務表では、祈りの時間帯が巡回の直後へ移されている。
  • 酒場の卓へ上がって歌い出した末に天板を割り、弁償の代わりに一晩の皿洗いへ回された。翌朝の点呼へ石鹸の匂いのまま並び、上官の詰問へ祈りの効能を語ったところ、当番が二晩へ延びている。
  • 補給の遅れた前哨で水の配分を任され、鉢植えへ回す分を自分の飲み水から取り分けた。到着した補給将校へ鉢の前で礼を述べさせるまで、バラミールは受領印を後回しにした。
  • 地下の試合へ出た夜に肋を痛め、医務室では偽名を使って手当てを受けた。診療録へ書いた偽名が郷里の菓子の名前だったため、隊内の連絡表へ同じ綴りが写された。
  • 市街の路地へ装甲車で入り込み、車体が両側の壁の間で止まった。屋根へ登って狙撃で味方の前進を援護し、日が落ちてから壁の一部を崩して車体を引き出した。
  • 地雷の除去で外した信管を土産に隊舎へ持ち帰り、棚へ並べていたところ、点検の下士官が箱ごと引き上げた。空いた棚にはサボテンの鉢が並び、点検の記録には土の持ち込みが書き足された。

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最終更新:2026年08月05日 00:17