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聖玄羅連邦 > 軍事


概要

 聖玄羅連邦中央軍は、連邦全体の防衛を担う正規軍である。
その指揮系統の頂点には環星羅府が立ち、七道将星が平時には各司の長として政務を執りながら、有事には自らの指揮部隊を率いて作戦に臨む。
中央軍の常備運営は衛戎司が一括して管理し、戦時令の発令をもって各将星へ指揮権が移管される構造を取る。
各構成国もまた独自の軍を保有しており、中央軍との連携のもとで連邦全体の防衛体制を支えている。

組織構成

 中央軍の平時における総指揮は、衛戎司の長たる天雷元帥に委ねられている。
七道将星が有事に指揮する各部隊も、平時には衛戎司の管理下で訓練と整備が行われる。
この一元管理により、部隊間の練度と装備水準の均質化が図られている。

部門 職務
謀略房 長期防衛計画の策定と評価
征伐房 具体的な軍事作戦の立案と実施
斥候房 脅威情報の収集と分析
輜重房 補給、装備管理、輸送路の確保
造器房 巫術と転移者技術を融合した軍事技術の研究開発
療傷房 戦場医療と将兵の健康管理

 戦時令が発令されると、この指揮系統は一変する。各将星が自らの指揮部隊を直接率い、衛戎司は兵站と補給の全体調整に専念する。
戦況に応じた柔軟な再編が可能であり、星間水域での作戦には霊鳳提督と海戦大将が共同で艦隊を運用し、地上戦には龍衛大将と陸戦大将が連携して臨む。
将星間で作戦方針が対立した場合には、当代皇将の聖裁をもって方針が確定する。

 中央軍の戦力は陸上、海上、空中、特殊作戦の四領域にわたる。陸上戦力は歩兵、騎兵、弓兵、装甲部隊で構成され、海上戦力は戦艦、駆逐艦、潜航艦を擁する。
空中戦力は戦闘機、爆撃機、輸送機からなり、特殊戦力は諜報と潜入を専門とする精鋭で編成される。
これらの部隊は平時に衛戎司のもとで合同演習を重ね、有事の連携に備えている。

七道将星

 七道将星は、連邦の政と軍の双方を担う七名の最高指導者である。平時には七司を率いて政務を執り、戦時令の発令とともに各自の指揮部隊の先頭に立つ。
『戈を把りて外寇を攘ひ、典を繙きて萬民を濟ふ。開祖の遺誡、千歳を經て猶ほ朽ちず』*1――この理念のもと、将星たる者には文武双方の卓越が求められる。

 七道将星の軍事面での役割は三つに分類される。

司令官の分類
  • 戦術司令官
 固有の精鋭部隊を率い、実戦での戦術指揮と部隊管理を担当する。

龍衛大将:龍衛軍(陸上精鋭部隊)を指揮し、鎮邦司の長、当代皇将を兼任する。
霊鳳提督:霊鳳艦隊(海上防衛)を指揮し、懐遠司の長を兼任する。
天雷元帥:天雷航空隊(空中防衛)を指揮し、衛戎司の長を兼任、中央軍の常備運営を統括する。

  • 特務司令官
 特殊任務と諜報活動を統括する。

神機将軍:神機特務隊(潜入・情報)を指揮し、衡貨司の長を兼任する。

  • 広域司令官
 各軍種全体の戦略立案と総合指揮を担当する。

陸戦大将:陸軍全体を統括し、恤民司の長を兼任する。
海戦大将:海軍全体を統括し、理域司の長を兼任する。
空戦大将:空軍全体を統括し、典礼司の長を兼任する。

戦術司令官

 戦術司令官は固有の精鋭部隊を率い、戦場の最前線で指揮を執る将星である。
広域司令官が軍種全体の戦略を構想するのに対し、戦術司令官は自らの部隊を直接統率して作戦を遂行する。
龍衛大将、霊鳳提督、天雷元帥の三名がこれにあたる。

龍衛大将(りゅうえいたいしょう)

 七道将星の筆頭にして当代皇将。龍衛大将は龍衛軍を率い、中央軍の陸上精鋭部隊を統括する。
龍衛軍は歩兵、騎兵、弓兵の三兵科で編成され、連邦中央軍の中で最も長い歴史を持つ部隊である。
国境警備、内陸部の防衛、緊急事態への即応が主要な任務にあたる。

 龍衛軍の強みは、三兵科の連携にある。歩兵が前線を構築し、騎兵が側面から機動打撃を加え、弓兵が後方から火力を投射する。
この基本陣形は建軍以来の伝統であるが、地形や敵勢力に応じた変形が常に研究されており、画一的な運用に陥ることはない。龍衛大将自身が定期的に演習場に立ち、兵士と共に訓練を行う慣例が龍衛軍の士気の源泉となっている。
当代皇将を兼ねるため、平時には環星羅府の合議主宰と鎮邦司の長としての政務が優先される。
龍衛軍の日常的な訓練指揮は副官が代行するが、有事には龍衛大将自らが陣頭に立つ。政務と軍務の双方を担うこの重責こそ、七道将星の筆頭に課せられた務めである。

  • 当代皇将:麗華瑞(れいかずい)
*2

霊鳳提督(れいほうていとく)

 星間水域を庭とする将星。霊鳳提督は霊鳳艦隊を率い、連邦の海上防衛を統括する。
霊鳳艦隊は戦艦、駆逐艦、潜航艦で構成され、星間水域の航路防衛と沿岸警備を主たる任務とする。玄流域を航行する通商船団の護衛も霊鳳艦隊の管轄であり、平時の懐遠司における外交任務と表裏を成す。

 霊鳳艦隊の特色は、星間水域の環境を熟知した航行術にある。天河機が生成する玄流域は通常の海洋とは異なる流動特性を持ち、その中での艦隊運用には独自の技術と経験が求められる。
霊鳳提督のもとで艦長たちは玄流域の潮流変化を読む訓練を重ね、通常艦隊では航行困難な水域にも展開する能力を維持している。

 有事においては海戦大将と共同で艦隊を運用する場面が生じる。
霊鳳提督が精鋭艦隊による機動的な作戦を担い、海戦大将が海軍全体の戦略的配置を統括するという役割分担が基本の構図となる。

  • 霊風尊(れいふうそん)
*3

天雷元帥(てんらいげんすい)

 平時における連邦中央軍の実質的な管理者。天雷元帥は天雷航空隊を指揮すると同時に、衛戎司の長として中央軍全体の常備運営を統括する。
七道将星の中で唯一、平時から軍事実務を直接管掌する立場にあり、各部隊の訓練計画、装備の調達と維持、防衛計画の策定はすべて天雷元帥の所管を経る。

 天雷航空隊は戦闘機、爆撃機、輸送機で編成され、領空警備と制空権の確保を主任務とする。
航空戦力の優位は地上戦と海上戦の双方に影響を及ぼすため、天雷航空隊は他の部隊との合同演習を最も頻繁に実施する部隊でもある。
天雷元帥は演習の統括を通じて部隊間の連携状況を常に把握し、有事の再編に備えている。

 戦時令が発令されると、天雷元帥は天雷航空隊の指揮に専念する一方、衛戎司の兵站・補給機能は司丞が引き継ぐ。
中央軍全体の管理者から一転して空中戦の指揮官となるこの切り替えは、天雷元帥に求められる資質の幅広さを示すものである。

  • 天震豪(てんしんごう)
*4

特務司令官

 特務司令官は、秘密裏に遂行される作戦と諜報活動を統括する将星である。表舞台で軍を率いる戦術司令官や広域司令官とは異なり、その活動の多くは公にされない。

神機将軍(しんきしょうぐん)

 影の中で連邦を守る将星。神機将軍は神機特務隊を率い、諜報活動、潜入作戦、敵勢力の内部攪乱を統括する。
平時には衡貨司の長として財政と交易規制を所管しており、連邦内外の経済的な動向を把握する立場が諜報活動の情報基盤を成している。

 神機特務隊は少数精鋭で編成され、隊員一人ひとりが聖道巫術の気脈感知技術と高度な格闘術を修めている。
隠密行動、変装、暗号通信といった諜報技術に加え、霊力を用いた気配遮断や感覚拡張が特務隊独自の戦技である。
通常の軍事訓練とは別系統の修行課程を経て選抜された隊員のみが配属を許される。
有事においては敵勢力の後方撹乱や要人の確保といった特殊任務を遂行するが、平時にこそ神機将軍の真価が問われる。
交易路上の密輸の摘発、外部勢力の動向監視、連邦内部の不穏な兆候の早期察知。衡貨司の財政情報と神機特務隊の諜報網が交差する地点に、この将星の職務の核がある。

  • 月華琴(げつかきん)
*5

広域司令官

 広域司令官は、陸海空それぞれの軍種全体を統括し、長期的な戦略の立案と部隊間の総合調整を担う将星である。
戦術司令官が精鋭部隊を率いて戦場の一局面を制するのに対し、広域司令官は軍種全体の配置と運用を構想し、戦局の大勢を左右する判断を下す。

陸戦大将(りくせんたいしょう)

 大地を踏みしめて戦う全ての兵の頂に立つ将星。陸戦大将は連邦中央軍の陸軍全体を統括し、地上戦闘における戦略立案と総合指揮を担う。
龍衛大将が龍衛軍という精鋭部隊を率いるのに対し、陸戦大将は歩兵、装甲部隊、工兵、砲兵を含む陸軍の全兵科を管轄する。
平時には恤民司の長として民政と福祉を所管しており、災害救援の指揮経験が有事における後方支援の的確さに反映されている。

 陸軍の戦術は地形の活用を根幹に据える。山岳地帯での防御陣地構築、森林地帯での伏撃、平原での機動戦と、恒星域ごとの地勢に応じた作戦教義が体系化されている。
陸戦大将はこれらの教義を統合し、複数の恒星域にまたがる大規模地上作戦の立案を担う。
有事においては龍衛大将と密接に連携する。龍衛軍が突破口を開き、陸軍本隊がその戦果を拡大するという共同作戦が陸上戦の基本構図となる。
恤民司の司丞が後方支援と民間避難を引き継ぐことで、陸戦大将は軍事指揮に専念する体制が確保される。

  • 鉄龍猛(てつりゅうもう)
*6

海戦大将(かいせんたいしょう)

 連邦の全海域を見渡す将星。海戦大将は海軍全体を統括し、星間水域を含む広大な海域における戦略的配置と長期作戦計画を担う。
霊鳳提督が霊鳳艦隊という精鋭で機動的な作戦を遂行するのに対し、海戦大将は戦艦、駆逐艦、潜航艦、補給艦を含む海軍全艦船の運用を統括する立場にある。
平時には理域司の長として星間水域の環境管理と気脈観測を所管しており、海域の地理的知識が有事の戦略立案に直結する。

 海軍の戦略は航路防衛を最重視する。星間水域の玄流域は連邦の交易と交通の生命線であり、この航路の安全を確保することが海軍の根本的な使命となる。
海戦大将は艦隊の配置を航路の要衝に沿って設計し、平時から潜航艦による哨戒網を維持している。
有事においては霊鳳提督との共同指揮が基本となる。海戦大将が海軍全体の戦略的配置を統括し、霊鳳提督が精鋭艦隊を率いて機動的な打撃を担う。
理域司で培った星間水域の環境データは、潮流や玄流域の変動を考慮した作戦立案において他に代え難い情報源となる。

  • 海神威(かいしんい)
*7

空戦大将(くうせんたいしょう)

 天空を制する者は戦を制する。空戦大将は空軍全体を統括し、連邦の全空域における防衛戦略と航空戦力の長期的運用を担う。
天雷元帥が天雷航空隊という精鋭を率いて制空戦闘に臨むのに対し、空戦大将は戦闘機、爆撃機、輸送機、偵察機を含む空軍全航空機の戦略的配置を構想する。
平時には典礼司の長として文化と教育を所管しており、連邦全土の教育機関との繋がりは、優秀な人材を空軍に確保するための基盤ともなっている。

 空軍の戦略は制空権の確保を第一義とする。制空権なくして地上部隊の展開も艦隊の航行も安全に遂行し得ないという原則が、空軍の存在意義を規定している。
空戦大将は恒星域ごとの防空網の設計と維持を統括し、平時から偵察機による領空監視体制を整えている。
有事においては天雷元帥との共同指揮が基本となる。空戦大将が空軍全体の戦略的配置を定め、天雷元帥が天雷航空隊を率いて制空戦闘と対地支援を実行する。
典礼司の司丞が戦時下の情報発信と民心安定を引き継ぐことで、空戦大将は軍事指揮に専念する。

  • 銀翼翔(ぎんよくしょう)
*8

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最終更新:2026年04月19日 14:25

*1 武器を手に取って外敵を退け、書物を紐解いて万民を救う。建国の祖が遺したこの戒めは、千年を経てなお朽ちることがない。

*2 作:PixAI

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