アットウィキロゴ

聖玄羅連邦 > 霊耀金国

霊耀金国

作:Grok 3 (xAI)×@Freeton2
国の標語:金光不滅、智耀永存
基本情報
主な言語 天華語(方言:金耀弁)
首都 黄金市(こがねし)
最大の都市 同上
政府 金耀評議会(きんようひょうぎかい)
国家元首の称号 金耀聖将(きんようせいしょう)
国家元首の名前 陽刃煌(ようじんこう)
行政長官の称号 金脈長
行政長官の名前 瑠璃峰嵐(るりみねあらし)
建国 古典古代
主な宗教 玄陽真道
通貨 星辰貨(地域単位:金耀銭)
統治領域 天岱恒星域 (1)、龍巍恒星域 (2)、玄珀恒星域 (3)、鳳襲恒星域 (4)


概要

 霊耀金国は、聖玄羅連邦の構成国の一つである。
版図は四つの恒星域にわたっており、金属を含む星雲と金属質の惑星群が地表の広い範囲を占める。暗黒星系の連なる域も版図の一角に入った。
地表へ露出した分離の脈の量は域ごとに開いており、恒星から届く光量の差も、生業の型を分ける要因となってきた。

歴史

 古典古代、母星を退いた船団の一隊を率いた七将の一人・耀宗凱(ようそうがい)が、天岱恒星域の星雲に足場を求めた。眼前の領域は金属の資源に恵まれながら、強い放射線と乱れた重力場に閉ざされていた。開拓団は重力場を均す作業から着手しており、金属の振動を扱う金脈術の手順も、この工程から組み立てられている。宗凱は学術の蓄積を国の柱に据え、美の探求を同じ位置へ並べた。龍形の星雲と暗黒星系が相次いで確かめられるにつれ、開拓の手は残る恒星域にも及び、技法の交換が域の間で始まっている。火炎惑星の熱を精製の工程へ引く手順が形を得たのも、同じ年月にあたる。七将戦国時代に飛来した変異キメラについては上位個体の従属化が進み、鉱脈の守りに加わる妖魔を職と居住の登録によって迎える手続きが整えられた。将家の勢力が版図を割った時代を通じて、金国は記録の技法を戦線へ送り続けており、環星羅府の開設に列した家系の系譜が現在の評議会に続く。鎖国の続いた時代に起きた金嵐危機では、天岱恒星域を震源とする放射線嵐が居住域を襲い、当時の金耀聖将・瑛光嵐(えいこうらん)が金脈術で金耀結界を編み上げ、退避の時間を稼いだ。技術の研究が国の事業に組み込まれたのは、復興の過程にあたる。金属へ情報を永く刻む金刻術が形を得たのは復旧の後であり、共立公暦650年の通交再開を経て、金国の学識は域外の市場にも届くようになった。

国民

 金国の住民は三つの系統に分かれており、居住の場所は生業の別に沿って定まって、恒星域ごとに構成の比率も開いている。

金耀民

 護族の系統のうち金属質の惑星群に定住したものが金耀民であり、住民の大部分を占めるまでに数を増やしてきた。外見の特徴は金色を帯びた虹彩に現れており、髪の光沢の強さも、住まう恒星域の光量に応じて分かれる。金属糸を織り込んだ衣を日常の装いに用いる習わしは早い時期から定着しており、糸の張りを保つ手入れの手順は、家の内側で引き継がれてきた。一族ごとに学問か技法の一系を抱え込む形も守られ、伝授の順は家長が定めて、外へ渡す範囲については集落の会合が線を引く。寄合の合間に語られる話の多くは開拓の苦難を筋に据えており、荒れた重力場を鎮めて星雲に人の暮らしを通した経緯が、若い世代へ繰り返し伝えられた。金耀会は知識の持ち寄りを目的とする集いであり、広場に席が設けられて、技法の来歴を年長の術者が語る。金読みの役に就く者は金属の振動を身体で捉えており、器の歪みを打音から聞き分ける判断が、工房の仕上げの工程に組み込まれた。文字の読み書きは幼い年齢から仕込まれ、家ごとの帳簿を自ら付ける習わしも、いまだ守られている。

転移者

 転移者の系統は登録の手続きを経て居住地の割り当てを受け、首都の街区と龍巍恒星域の研究拠点に集まって暮らしてきた。気脈への感応は種族として薄く、精気を体内に蓄える修行に堪える者は稀であるため、巫術の職域から離れた分野に人が集まっている。代わりに精気の流れを器具で測る手法が家系の内側で磨かれ、金属の振動を増幅して光の出力へ移す金耀増幅器は、この系統の工房で組み上げられた。過去の出来事を立体の像へ起こす金映盤も、同じ工房の手になる。年季に委ねられていた術者の見立ては、器具の記録へ移された。幾何の意匠を好む信条は独自の作法として保たれており、金脈術への敬意が共存の下地となって、護族の家との縁組も世代を重ねて進む。星辰へ祈りを向ける行事は子孫の手で興され、金属の星形灯籠を宙へ浮かべる金光祭が秋の暦に加わっている。首都の金耀学舎では計測の実技が学術の教程と並べられており、双方を修めた者が卒業の資格を得た。学舎を出た者は器具の設計に就く例が多く、金属の反射を継いで信号を送る金耀光網の敷設も、同じ職掌へ入っている。

妖魔

 金属の振動を鱗の面で捉える感覚は妖魔の身体に備わっており、光守りの役を負う個体が鳳襲恒星域の火炎地帯で熱の乱れを掴む。編入は七将戦国時代に飛来した個体の従属化を起点としており、当代を記憶する個体が今も坑道の奥に暮らしている。金属の質を帯びた鱗を持つ系統があれば、光を反射する翼を備える系統もあり、外見の別は出自の系統に応じて分かれた。耐熱の皮膚に鋭い感覚が重なる身体は火炎惑星での作業に噛み合っており、鉱脈の管理へ回る個体も多い。金詠みの役に就くには感応の深さが一段の要件として加わり、修めた個体が鉱脈の枯れを予見して周辺の集落へ警告を送る。金耀民の家との協働は坑道の現場で積み重ねられ、両者が共に建てた金穹碑が首都の広場に立った。金属に黒い石を交えて組んだ塔の面には分離の紋様が彫られており、年に一度、碑の前で式が営まれて、両者の代表が並んで供物を捧げる。金属を振動させながら踏む金舞は祭礼の場でも奉じられ、拍の刻みが護族の行事の節回しにも入り込んだ。世代の交代は緩やかであり、人口の増加は年を追っても小幅に収まる。

文化

 金国の文化は金属の扱いから育っており、題材の多くは、星雲の輝きの推移から採られてきた。

書芸

 金耀書の名で通る書の様式は、字画の起こしを鋭く切り込む運びに基調を置く。筆を紙へ当てる角度が浅いため線の縁は硬く立ち、払いの末尾では筆の腹を離して抜く手順が習いの初めに据えられた。墨に混ぜられる金属の粉は乾いた面へ細かい反射を与え、光の当たる角度によって同じ字が別の濃さに見える。祈願の文を記す場面では反射の強さが重んじられ、粉の粒度は用途ごとに挽き分けられてきた。紙の代わりに金属の板へ字を刻む作法も並んで伝わり、板に彫られた字画は分離の振動を通す道筋を定める。学者が研究の記録を残す場面では板が選ばれ、紙は下書きの側へ回された。詩の分野に育った金詩の形式は星雲の輝きの移ろいを題に採り、輝きが翳ってから戻るまでの間合いが定型の題として扱われる。朗詠の金詩吟は集会の席に組み込まれており、声を張る箇所の配分は、輝きの周期に合わせて定まった。

衣装

 染めの材にあたる金鉱石の粉は粒度の細かさが黒の沈み方を決めており、光草の煮汁を煮詰める度合いによって金の濃さが分かれた。工程は集落の共同の作業として進み、配合の控えは各戸の帳面へ書き付けられる。男性の正装にあたる長袍は金を地に黒を差した配色であり、腰へ締める帯には刺繍が置かれて、裾の紋様は節句の日を境に龍から星雲へ替わる。女性の装いが採るのは層を重ねた仕立てであり、層ごとに布の厚みを変える手順によって、歩みのたびに下の層の色が縁から覗いた。祭礼の席では金属の装身具が加わり、着る者の役目が装いから読み取れる。学者には知恵の符を刻んだ肩掛けが渡され、守りに就く者は金属の腕輪を身につけた。子供のマントは短く仕立てられており、縫い付けられる金属片の数は年齢に応じて増える。祭り用の一着には小さな金属片が細かく縫い込まれ、灯籠の火を受けて面が瞬く。

祭礼

 年に一度の金耀祭は秋に営まれ、学問の成果を披露する場が収穫の謝意に重ねられる。首都では金属の灯籠が広場の上へ吊るされ、日が暮れると灯の列が星雲の輝きへ重なり、通りの人出は夜半まで続いた。灯籠は金属の薄板を金糸で綴じた作りである。子供は金笛を手にして輪の外側を回り、住民は広場で金舞を踏んで、手の運びが輝きの移ろいを場に写す。転移者の子孫が興した金光祭も同じ季節に置かれており、金属の星形灯籠が宙へ浮かべられて、金舞の拍と響き合う。合奏の金響では金鈴の高い音が輝きの揺れを写し、弦の低い音は金属の胴へ響きを移した。学問の業績へ授けられる金耀栄典は祭の末尾に置かれ、受けた者の名は金刻術によって板へ刻まれる。刻まれた板は記録庫へ納められ、翌年の祭では広場の縁へ前年の板が並べられて、来訪の者が順に読み進む。

信仰

 金国が奉じる玄陽真道は連邦の公式宗教にあたり、教義の骨格には天道を筆頭とする五原則と五行の理が置かれる。帰依の重心は全宇宙の調和を司る神格に据えられ、星の運行へ人の営みを合わせる祷が年中行事の中心を占めてきた。霊耀大神宮の社殿は金と黒の石を交互に積み上げた造りであり、屋根の縁には輪の形の彫刻が連なる。祭壇に据えられた金属の板は当番の手で磨かれており、順番の割り当ては年の初めに定まった。参拝者は工房で挽いた金属の粉を供えてから手を合わせる。行事に先立つ祷では巫師が板を掲げて聖地を巡り、分離の振動を整える咒文が道筋に沿って唱えられる。祭礼で奉じられる金耀舞は腕を鋭く切る所作を型とし、振動を場に流す運びが動作の順序を貫く。誓約を守り通す責務を説く信道の教えは学術の倫理にも及んでおり、研究の記録を原形のまま残す作法が課程の初めに置かれる。子供が霊社の課程で最初に習うのは符の折り方であり、板へ字を刻む実技が次の段階に来る。位を志す者には連邦の聖山院での修行が課され、郷里へ戻った後は記録庫の板を預かる役へ回る。

政治

 金国の政体は評議会制であり、内政の裁量は地方主権の範囲に保たれて、対外の権限は連邦の側に属する。

統治機構

 金耀評議会が国政の頂点に立ち、金耀聖将が学術の方針を裁可する一方、金脈長が日常の実務を統轄する。聖将の座は評議会の推挙によって定まり、就任にあたっては霊耀大神宮での儀が先に置かれた。評議会の議席は十人の常任議員へ割り当てられ、各恒星域から選ばれる十五人の非常任議員が、これに加わる。常任の席を占めるのは学術の分野で実績を重ねた碩学であり、芸術と歴史の分野からも同じ手順で人が入る。連邦全土に及ぶ天華法典の下で、金国は光域の汚染を禁じる光源保護令を制定してきた。新たな発見を届け出る義務を学者へ課す知の継承法も同じ枠内に置かれ、違反の審理は連邦の地方裁判機関へ委ねられる。現在の聖将である陽刃煌は若い頃から金刻術の改良に携わっており、刻んだ知は広く行き渡らせるべしとの言を統治の指針に掲げる。毎年、首都の光耀広場で開かれる光聴会では住民の声を直に聞く場が設けられ、聖将が金属の記録板へ意見を刻む手順が恒例となった。構成国の枠を越える案件は鎮邦司との協議に付され、年ごとの施政の報告も同じ窓口へ提出される。

地方行政

 恒星域ごとに置かれた明議会が地方の行政を分掌しており、議員は住民の選挙で選ばれる。候補者の功績を金属の板へ刻んで公開する光選の慣行が根づいており、板は投票の前に集落を巡って据え置かれた。学術研究の助成が天岱恒星域の議会で議題の中心を占める一方、龍巍恒星域では芸術の振興が案件の大半を成す。玄珀恒星域の議会が扱うのは、記録の保存にあたる。鳳襲恒星域では技術の開発へ予算の多くが向けられており、試作を引き受ける工房の選定も議会の席で決まった。四つの議会の代表は年に二度、首都へ集まって域をまたぐ案件を調整し、明律会へ送る域民使の人選も同じ席で定める。金脈長の瑠璃峰嵐は龍巍恒星域の金属工学の出身であり、年に数回、各域を巡って議会と直に向き合う場を設けてきた。巡回で書き取られた要望は行政へ回されており、予算の裏付けを得たものから順に着手される。集落の光路の補修には住民の出役が充てられ、議会の予算からは資材の費用のみが支出された。

黄金市

 首都の中心には金属の高層建造物が並び立ち、街区の間には光路が枝分かれして市域の末端まで届く。中央の広場に立つ金耀塔は高さ6000メートルを超え、頂に据えられた金魂晶が市域を覆う結界の基部にあたる。塔の内側では学術の施設と行政の機関が層ごとに分かれて入っており、最上階に置かれた聖将の執務室からは、街区の広がりが星雲の縁まで見渡せる。街路の移動は光力で走る軌道の便が受け持ち、金耀増幅器を動力に据えたホバーカーが、その間を埋める。人工の光耀湖に臨む公園では秋に光耀草の花が開き、湖の中央には初代聖将の姿を金属で写した像が据えられている。市の北部には連邦最古の高等教育機関である霊耀大学の校舎群が広がり、連邦各地から集まる学徒が周囲の宿を埋めた。市場の区画にあたる光耀通りには金耀細工の店が並び、域外の商人も仕入れに訪れる。都市計画には記録の保全を優先する基準が組み込まれており、街区の動力は恒星の光を精気へ転じる機構が賄ってきた。金耀祭の期間には塔から金属の灯籠が光路へ放たれ、灯の列が宙を漂って星辰の輝きに交わる。

経済

 金国の産業は学術の産物と金属の産に拠っており、産出された品の多くが連邦の域内へ流れて、域外との取引は連邦の枠組みを通る。

学術産業

 金刻術は金国を代表する輸出の職掌にあたり、金属の板へ情報を永く刻む工程が域内の工房で通される。刻みの深さが保存の年限を分けるため、板の厚みと彫りの速度は註文ごとに定められた。連邦各地から届く註文の多くは戦の経緯を残す記録であり、工芸の意匠を写し取る仕事も同じ工房が引き受ける。霊耀大学を頂点とする学術機関の研究の成果は知的財産として扱われ、術式の権利に関わる規定は連邦の金行評議員の所管へ属する。金耀増幅器は金属の反射を重ねて光の出力を上げる器具であり、連邦の文化施設への納入が数を伸ばしてきた。据え付けの調整には設計に携わった工房の技師が出向き、施設の間取りに応じて反射の角度が決められる。聖術者が霊力を込めて仕上げる護符の金耀環は学者の求めに応じて商われ、註文は工房の帳面へ順に書き留められた。器具の設計を数の記録へ移す手法が広まって以降、註文から納めまでの日数は短く収まっている。

金属資源

 天岱恒星域の星雲から採れる金耀晶は装飾の素材にも技術の部品にも用いられ、掘り出された結晶は粒度ごとに値を分けて工房へ渡される。粉に挽いたものは符の紙へ漉き込まれ、分離の振動を宿す度合いは粒度によって加減された。鳳襲恒星域で産する赤金色の火金晶は熱に耐える性質を備えるため、炉の内張りへ回る量が年を追って増えている。星雲の光を受けて育つ光耀草は金刻術の板の下地に用いられ、刈り取りの時期は輝きの周期に合わせて定まる。龍巍恒星域の龍光泉から汲んだ水を精製した光耀液は、彫りの工程で刃の滑りを保つ材にあたる。金耀細工の名で流通する工芸品は金属の薄板を細かく彫った品であり、研磨から仕上げまでが一つの建屋で通された。日用の器にあたる金耀器は彫りの細かさを保ちながら長い使用にも耐え、面を磨いた金耀鏡は反射の均しさで値が分かれる。天岱恒星域では星雲の光を精気へ転じる機構が域内の電力を賄っており、余剰は連邦へ送られている。採取を終えた星雲域には振動を鎮める作業が入り、坑口ごとの帳簿は域の議会へ毎季送られた。

交易

 域内の流通は星間水域の航路が受け持っており、遠方の市場との取引については、B.N.S.ゲートを通す連邦の枠組みが上に置かれる。幹線の水流は天岱恒星域から鳳襲恒星域へ延びており、金色の帆を掲げた光帆船が板と結晶を積んで往復した。船体には金耀晶が埋め込まれ、乗組員は出航の前に航海の無事を祈る。操舵の任には金読みの技を修めた者が就く例が多く、流れの継ぎ目で生じる乱れも手前で掴まれる。地上の輸送は金脈長の主導で敷かれた光脈動線が引き受けており、光路を滑るホバーカーが首都から各域の拠点まで通う。金色の軌条を走る光脈鉄道は重い荷に充てられ、路線は聖地の上空を迂回する形で引かれた。鳳襲恒星域では妖魔の操る光舟が火炎地帯の低い空を滑り、船体に埋めた火金晶が浮力を受けるため、熱の乱れた日にも荷の運びは続く。運行の基準を定める光路交通令は評議会が発しており、維持の作業も同じ府の監督の下で進む。地域の通貨の金耀銭は金属の純度を価格へ織り込む形で流通しており、取引の場では板を照らして曇りを確かめる作法が守られた。取引で得た富は学舎の整備へ回され、余剰が記録庫の増設に充てられる。

統治領域

 四つの恒星域では分離の脈の通り方が分かれており、地形の差が生業の型を定めて、中心都市の造りにも違いが現れる。

天岱恒星域

 金属を含む星雲が域の全体を覆っており、分離の脈は星雲の層を貫いて岱金星の地表まで届く。惑星の表面を覆う金属の膜は脈の通る筋に沿って厚みを変えるため、採掘の坑口は膜の厚い帯に沿って開かれてきた。金刻術が最初に形を得たのは、この域の工房にあたる。板へ字を刻む工程は振動の伝わりやすさに左右される関係で、素材の選別が彫りの前段に置かれ、選ばれなかった板は下地の材へ回された。星雲の光を受けて育つ光耀草の刈り取りは域内の集落が持ち回りで受け持ち、干した草は板の面を磨く工程で用いられる。春の岱光祭では学者が星雲の麓で金舞を奉じ、夜には金属の灯籠が星雲の面へ浮かべられて、灯の金色が暗みへ滲んだ。中心都市の岱金市には学舎の脇に金耀工房が軒を連ね、記録の技法の改良が日々の作業として進む。住民は板の目利きに長けており、彫りの深さから刻まれた年代を言い当てる者も多い。

龍巍恒星域

 龍の形に伸びた星雲の内側で、巍龍星が金属を厚く抱えている。地下から湧く龍光泉の水は分離の振動を帯びており、精製を経た光耀液が域内の彫りの現場へ送られてきた。金耀増幅器の改良は龍光都の工房で重ねられており、反射の板を並べる枚数と角度の刻みが一つずつ試された。中心都市には金耀芸舎が軒を連ね、金耀民の見立てへ転移者の器具の技法が重ねられて、意匠の幅が広がっている。住民の多くは工房か芸舎に属しており、住まいの区画も作業場の周囲へ寄り集まった。市場に積まれた光耀液の壺は域外の商人が買い付け、増幅器の部品を求める者も連邦各地から訪れる。妖魔は熱の扱いを要する仕上げの工程に加わり、炉の温度を保つ役を代々引き受けてきた。夏の巍龍祭では金属の舟から光耀液が星雲の面へ放たれ、艶を帯びた筋が夜半まで残る。

玄珀恒星域

 恒星の輝きが暗く沈む域であるため、外光の乱れを嫌う記録の装置は珀暗星の周囲へ集められた。惑星を取り巻く衛星群は金属に富んでおり、掘り出された結晶は板の材へ回されて、削り屑は符の粉へ挽かれる。金刻盤は金属の振動を用いて情報を長く留める装置にあたる。板の並びを一段ずつ送りながら振動を読み取る機構が組まれており、読み取りに要する時間は板の厚みに応じて延びた。住民は金耀民に妖魔が混じる構成であり、鱗の面で振動を捉える感覚が板の歪みを早い段階で拾い上げてきた。秋の珀光祭では域内の金刻盤が一斉に起動し、板の面から返る反射が暗い空を染める。中心都市の珀暗郷にそびえる金耀記録庫には、連邦の歴史の蓄積が層ごとに分けて収められている。庫の内側は温度の振れを抑える造りとなっており、板の並べ替えは目録の順に沿って進む。域内の水域に群れる光鱗魚は乾製にされて域外の市場へ出ており、干し場の位置は反射の届きにくい岸辺に選ばれた。

鳳襲恒星域

 火と金属に富む襲鳳星の熱は、域内の工程の熱源へ引かれている。地表では火炎の帯が季節ごとに位置を変えるため、工房の配置は帯から離れた台地の上に定まり、移設の記録も議会の帳面に残された。斜面の露頭で採れる赤金色の火金晶は粒度ごとに値が分かれ、挽いた粉を域内の炉が受け取る。金耀増幅器へ出力を上げる装置を組み込む改造は、この域の工房で仕上げられた。妖魔の光守りは火炎の乱れを手前で感知しており、聖術によって熱の振れを均す役へ就いてきた。冬の襲鳳祭では金属の舟が火炎の帯の縁を滑り、舟体の反射が斜面を照らす。中心都市の鳳火港では星間水流の航路が地上の輸送と接しており、岸壁に並ぶ金属のドックで積み替えの作業が通される。港の光火塔からは金読みの役に就く者が火炎の動きを見張り、記録は毎日、域の議会へ送られた。

軍事

 金衛軍の任務は国土の守りと文化遺産の防護にあり、連邦の中央軍との協定が上に重なる。

編成

 三つの部隊が金衛軍を構成しており、活動の場は部隊ごとに割り振られている。地上の守りを受け持つ金耀隊は首都をはじめ各恒星域の拠点に駐屯しており、隊員の主装備は金属を埋め込んだ金杖にあたる。金を地に黒を差した制服は、星雲の輝きの下での視認を抑える織りで仕立てられた。光路の監視を専らとする光焔隊は小型の高速艇である光雀を運用し、星間領域の巡回を編制の主眼に置く。艇の操縦には振動を捉える感覚の鋭さが要るため、妖魔の隊員が乗り組む例も多い。文化の防護に就く晶壁隊は金耀結界を展開して記録庫の周囲を覆い、隊員は結界の基部を据える手順から教育を受けた。三隊を統べる将の任には金脈術の実技を修めた者が就く決まりとなっており、部隊の間の連携を訓練の主眼に据える方針も、代替わりを経て引き継がれている。新兵の教育は各部隊が個別に進め、合同の演習は年に一度、首都の郊外で組まれる。

装備

 装備の主な材は金属であり、軽さを保ちながら聖道巫術の術式を受ける形に組まれてきた。金杖の先端へ嵌めた金属は術の振動を絞り込み、障壁を張る場面では出力の立ち上がりが早く運ぶ。光を細く束ねて放つ金矢は遠い間合いからの牽制に充てられ、束ねの太さは射手の霊格に応じて変わった。近接の間合いに用いる金刃は薄い金属を重ねた造りであり、分離の振動を通す面が刃筋を滑らかに保つ。金耀結界は金属の板を基部に据えて障壁を立てる技法にあたり、記録庫の外周へ張られた膜が環境の異変を面で受け止める。転移者の技師が組んだ探知機は微細な振動を捉えるため、星雲の輝きに紛れた接近も早い段階で拾い上げられ、光焔隊の巡回の経路は探知の記録に沿って組み直される。拠点の間の連絡には金属の共鳴を用いており、伝達の届く距離は板の純度が決める。訓練の課程には記録庫での実地が組み込まれ、遺産の外側へ障壁を張る手順が入隊の初年に教授される。

拠点

 防衛の構えは立地の条件に応じて分かれ、三箇所の施設が金国の防衛線を組む。首都の金衛砦は金属を積んだ外壁を備えており、地下に訓練場を擁して、金耀隊の本隊が駐屯する。緊急の際には浮上車が短い時間で出動する態勢が保たれてきた。玄珀恒星域の光守塔は監視に特化した施設であり、高さ幾千丈の塔からは暗黒星系を貫く航路が見渡せる。頂上に据えた探知機が遠方の動きを早い段階で捉えるため、塔の周囲には光雀の発着場が併設され、光焔隊の一隊が交代で置かれた。鳳襲恒星域の晶壁堡は結界の実験を兼ねた防御の施設であり、堡内には試作の基部が並ぶ。技術の遺産を収めた区画も同じ堡の内側へ置かれており、晶壁隊が常時の監視に就く。補給は星間水域の航路に拠っており、防護を施した光帆船が物資を運ぶため、航路の乱れた季節にも拠点の備蓄は保たれる。

出動

 年間の記録のうち大半を占めるのは、環境の異変への出動である。天岱恒星域で光嵐が起きた際には避難の誘導と復旧の作業が並行して進み、三隊の連携が初めて全域へ及んだ。放射線の値が高い区画では晶壁隊が結界を張り、内側で金耀隊が住民の搬送に当たる手順が組まれる。鉱脈の枯れが疑われる場面にも部隊は出ており、金詠みの警告を受けて坑口の閉鎖が早い段階で決まった。兵は平時に記録庫の保全へも加わり、板の点検に人手を出しながら、聖地の清めを住民の出役と同じ現場で受け持つ。連邦の中央軍との共同対処については協定が結ばれており、支援を求める窓口も平時から定められている。首都の演習では金耀隊の結界術が披露され、光雀の飛行が続いた。演習の日程は開催の一月前に各域の議会を通じて周知され、当日には金衛砦の訓練場が住民へ開放される。

関連記事

タグ:

国家
最終更新:2026年09月01日 16:31