「なあ小春、今度の休み、暇? あのさ、オールスターMVP記念に車貰ってさ。
それでドライブなんてどうかな~って思ってね」
……それは、一通のメールから始まりました。
それでドライブなんてどうかな~って思ってね」
……それは、一通のメールから始まりました。
わたしの名は小春。地元で40年の歴史をもつ居酒屋『タチバナ』の看板娘です。
タチバナの常連さんは、大きく分けて2種類います。ひとつは言うまでもなく年配の方々、
もうひとつは、プロ野球チーム『ACC・ガンドーズ』の選手の皆さんです。
お父さんはいつも「小春は野球選手の所に嫁がせたい」が口癖で、
その度にわたしはすたこらさっさなんですけど…。
チームの新人さんは顔見せの意味もあって必ずベテランの人に連れてこられます。
そこで私は始めて、期待の若手筆頭と注目されている『刈野』選手に出会ったんです。
もうひとつは、プロ野球チーム『ACC・ガンドーズ』の選手の皆さんです。
お父さんはいつも「小春は野球選手の所に嫁がせたい」が口癖で、
その度にわたしはすたこらさっさなんですけど…。
チームの新人さんは顔見せの意味もあって必ずベテランの人に連れてこられます。
そこで私は始めて、期待の若手筆頭と注目されている『刈野』選手に出会ったんです。
初対面の時の印象は、チャラチャラした若者風であまり好きになれなかったんだけど……、
「小春ちゃん、このオリジナル定食。開発費1万円ってなに?」
「あ、それはですね、1万円投資していただいて本人のアイディアでセットメニューを作るんです」
「へぇ~……面白そうだな。俺、やるよ。はい、1万円」
そうして作られたのが……、山菜炊き込み玄米ご飯、冷奴、野菜炒め、
納豆大根おろし添え、ホット青汁という『タチバナ健康定食』だった。
とても22歳が考えたとは思えない年寄りくさい代物だったが、
テレビで紹介されるなど思いのほか評判で、その月、タチバナは数ヶ月ぶりの黒字に転じた。
「小春ちゃん、このオリジナル定食。開発費1万円ってなに?」
「あ、それはですね、1万円投資していただいて本人のアイディアでセットメニューを作るんです」
「へぇ~……面白そうだな。俺、やるよ。はい、1万円」
そうして作られたのが……、山菜炊き込み玄米ご飯、冷奴、野菜炒め、
納豆大根おろし添え、ホット青汁という『タチバナ健康定食』だった。
とても22歳が考えたとは思えない年寄りくさい代物だったが、
テレビで紹介されるなど思いのほか評判で、その月、タチバナは数ヶ月ぶりの黒字に転じた。
(掴みどころがないけど、思ったより好青年かも……)
以来、わたしは数回デートに誘われている。あくまでデートだ。ベッドじゃない。
けど自分の想いに嘘はつけない。少しずつ…少しずつだけどわたしは刈野さんを好きになり始めている。
常連さん達は「可愛い、可愛い」ともてはやすけど、わたしは自分のことは「地味な女」だと思っている。
デートの時でも変わり映えのしない服装が殆どだ。でも刈野さんは、
「な~んか、自分は綺麗な服なんて似合わないと思ってる節があるんだよな~。
でもいいや。自惚れただけの着飾り女より、小春ちゃんみたいのが俺は好きだな」
そう言ってくれた日の夜、わたしは嬉しくて布団の中で一人泣いた。
そんな刈野さんがドライブに誘ってくれたのは、すっごく嬉しかった。
以来、わたしは数回デートに誘われている。あくまでデートだ。ベッドじゃない。
けど自分の想いに嘘はつけない。少しずつ…少しずつだけどわたしは刈野さんを好きになり始めている。
常連さん達は「可愛い、可愛い」ともてはやすけど、わたしは自分のことは「地味な女」だと思っている。
デートの時でも変わり映えのしない服装が殆どだ。でも刈野さんは、
「な~んか、自分は綺麗な服なんて似合わないと思ってる節があるんだよな~。
でもいいや。自惚れただけの着飾り女より、小春ちゃんみたいのが俺は好きだな」
そう言ってくれた日の夜、わたしは嬉しくて布団の中で一人泣いた。
そんな刈野さんがドライブに誘ってくれたのは、すっごく嬉しかった。
でも、まさかあんな車に乗せられるなんて思わなかったなぁ……。
「……何ですか、これ?」
「そういう第一印象が一番困るんだよな~。返答のしようがないから」
駐車場に置かれていたのはMVP記念の由緒ある(?)ミニバン。
ただし、カラーはピンク、ドアを開けたら内装もピンクという、
曇りガラスじゃなかったら公開レイプもいいとこの、こっ恥ずかしい車だった。
「ついにねんがんのくるまをてにいれたぞ! そう思ってた時期が俺にもあったんだけど…」
「嫌がらせじゃないんですか?」
「だな!」
不安をよそに、二人のドライブデートは開始された。流石に乗り心地は抜群で、小春も満足だった。
海を見て、峠を攻めて、何故か昼間なのに月が出てたりしたが、楽しい時間は瞬く間に過ぎていく。
「そういう第一印象が一番困るんだよな~。返答のしようがないから」
駐車場に置かれていたのはMVP記念の由緒ある(?)ミニバン。
ただし、カラーはピンク、ドアを開けたら内装もピンクという、
曇りガラスじゃなかったら公開レイプもいいとこの、こっ恥ずかしい車だった。
「ついにねんがんのくるまをてにいれたぞ! そう思ってた時期が俺にもあったんだけど…」
「嫌がらせじゃないんですか?」
「だな!」
不安をよそに、二人のドライブデートは開始された。流石に乗り心地は抜群で、小春も満足だった。
海を見て、峠を攻めて、何故か昼間なのに月が出てたりしたが、楽しい時間は瞬く間に過ぎていく。
「…楽しんでいただけたかな~?」
(むぅ、このまま楽しかったバイバイはないよな……。だが、ここからが問題だ。
精子が噴出してくるほど性欲を持て余してる俺だが、無理矢理はいかん。
和姦だ。あくまで和姦にもっていかなければ…)
「はい、とっても……」
(どうしよう……大人のデートは夜からっていうし……わたしもまだ離れたくないよ…。
でも、えっちなのは…えっちなのは……いやかなぁ。キス…キスならいいかな)
刈野は刈野で、小春は小春で、ピンクとダークが入り混じった青写真を描こうとあれこれ妄想する。
(むぅ、このまま楽しかったバイバイはないよな……。だが、ここからが問題だ。
精子が噴出してくるほど性欲を持て余してる俺だが、無理矢理はいかん。
和姦だ。あくまで和姦にもっていかなければ…)
「はい、とっても……」
(どうしよう……大人のデートは夜からっていうし……わたしもまだ離れたくないよ…。
でも、えっちなのは…えっちなのは……いやかなぁ。キス…キスならいいかな)
刈野は刈野で、小春は小春で、ピンクとダークが入り混じった青写真を描こうとあれこれ妄想する。
しかし二人の願望は、一通のTELで中断を余儀なくされる。
『しばくぞー! なんかしゃしゃり出てきてるよー! 抗議する! 引越……(ピッ)』
『しばくぞー! なんかしゃしゃり出てきてるよー! 抗議する! 引越……(ピッ)』
「はい、もしもし」
『小春ちゃんかい? 良かった、繋がったか!』
「その声は靖男おじさん。一体どうしたんですか?」
『えらいことになったぜ! 権三の野郎がぶっ倒れやがってな!』
「え……えええっ!?」
『久しぶりにからかいに顔出して見たら姿が見えなくてよ、そしたら厨房でうんうん唸ってやんの!』
「…………」
『とりあえず救急車呼んだからよ、小春ちゃんも病院まで来てくれや! じゃな!』
『小春ちゃんかい? 良かった、繋がったか!』
「その声は靖男おじさん。一体どうしたんですか?」
『えらいことになったぜ! 権三の野郎がぶっ倒れやがってな!』
「え……えええっ!?」
『久しぶりにからかいに顔出して見たら姿が見えなくてよ、そしたら厨房でうんうん唸ってやんの!』
「…………」
『とりあえず救急車呼んだからよ、小春ちゃんも病院まで来てくれや! じゃな!』
「……刈野さん!」
「皆まで言うな。行くぞ、小春!」
「皆まで言うな。行くぞ、小春!」
「ああ……俺は駄目だ。もう駄目だ」
「……おやっさん、盲腸じゃ死なないって」
急性盲腸炎と診断され、幸いにも命に別状はない小春の父・権三はベッドの上で暴れていた。
心配して来て見れば、患者は案外元気。よくあることだ。
「何言ってやがる。俺っちはもう71歳だぞ。還暦過ぎてんだぞ。
元気なのは見た目だけでオレノガラダハ ボロボロダ!」
確かに……遅寝早起き、仕入れに仕込み、権三は40年近くそれを一人でやっていた。
照る日も、曇る日も、客が少ない日も、閑古鳥が鳴く日も、赤字が続く日も……。
そんな全米を泣かせるドキュメントを一身に背負い、駆けぬけてきた漢道。
病気とともに緊張の糸が切れてもおかしくはないが。
「だからよぉ、小春……俺の一生の……一生のお願いだ」
「お父さん……」
「俺っちがくたばる前によぉ……ぽっくりいっちまう前によぉ…」
「そんな、お父さん、縁起でもないこと言わないでよ」
「……おやっさん、盲腸じゃ死なないって」
急性盲腸炎と診断され、幸いにも命に別状はない小春の父・権三はベッドの上で暴れていた。
心配して来て見れば、患者は案外元気。よくあることだ。
「何言ってやがる。俺っちはもう71歳だぞ。還暦過ぎてんだぞ。
元気なのは見た目だけでオレノガラダハ ボロボロダ!」
確かに……遅寝早起き、仕入れに仕込み、権三は40年近くそれを一人でやっていた。
照る日も、曇る日も、客が少ない日も、閑古鳥が鳴く日も、赤字が続く日も……。
そんな全米を泣かせるドキュメントを一身に背負い、駆けぬけてきた漢道。
病気とともに緊張の糸が切れてもおかしくはないが。
「だからよぉ、小春……俺の一生の……一生のお願いだ」
「お父さん……」
「俺っちがくたばる前によぉ……ぽっくりいっちまう前によぉ…」
「そんな、お父さん、縁起でもないこと言わないでよ」
「孫の顔を見せてくれ!」
「…………………………………………」
ぎゅうううううううぅぅぅぅううぅっっ!
「アッー! アッー! アッー!」
「待て待て待て、小春、おやっさんの首絞めるな! 絞めすぎは命に関わるぞ!」
照れ隠しか、はたまた世迷い事をぬかす親父を天に滅するためか、小春は実の父を絞め上げた。
「待て待て待て、小春、おやっさんの首絞めるな! 絞めすぎは命に関わるぞ!」
照れ隠しか、はたまた世迷い事をぬかす親父を天に滅するためか、小春は実の父を絞め上げた。
「けどよ、おやっさん、今日仕込んだとしても一年はかかるぞ」
「構うもんかい! 一年くらいなら意地と根性で持ちこたえてみせらぁ!」
「じゃあさ……小春貰っていい?」
「おう、おまえさんにくれてやらぁ! 大事にすんだぞ!」
「…っしゃあ!」
「ちょっ……、刈野さんどさくさにまぎれて何言ってるの!?
お父さんも、わたしの目の前で何約束してるのよぉ!」
こうして、越前……いや、刈野康介は小春を手に入れた(親父様のお墨付き)。
しかし今、必死の抵抗を見せる小春が、刈野に襲い掛かる……。
「構うもんかい! 一年くらいなら意地と根性で持ちこたえてみせらぁ!」
「じゃあさ……小春貰っていい?」
「おう、おまえさんにくれてやらぁ! 大事にすんだぞ!」
「…っしゃあ!」
「ちょっ……、刈野さんどさくさにまぎれて何言ってるの!?
お父さんも、わたしの目の前で何約束してるのよぉ!」
こうして、越前……いや、刈野康介は小春を手に入れた(親父様のお墨付き)。
しかし今、必死の抵抗を見せる小春が、刈野に襲い掛かる……。
「というわけで…小春、今犯るぞ! すぐ犯るぞ!」
「やるって……何をですか!?」
「何って…………ナニ」
「言葉を選んでくださいよ!」
病院から出た刈野は、一息つく間も置かず小春に迫った。そのオーラは性欲を持て余した某蛇の如し。
「オマエ、オレサマ、アイシテル。
オレサマ、オマエ、マルカジリ。おk?」
「意味分かりませんよぉ!」
「だって、子作りするんだから、孕むしかない」
「だったら好きなように……って、違います! 危なかったぁ…」
(滅茶苦茶だ。お父さんも、刈野さんも、みんなおかしいよ! わたしがしっかりしないと…)
先程からツッコミ女モードだった小春だが、ここはなし崩しにされるわけにはいかないと気を引き締める。
「やるって……何をですか!?」
「何って…………ナニ」
「言葉を選んでくださいよ!」
病院から出た刈野は、一息つく間も置かず小春に迫った。そのオーラは性欲を持て余した某蛇の如し。
「オマエ、オレサマ、アイシテル。
オレサマ、オマエ、マルカジリ。おk?」
「意味分かりませんよぉ!」
「だって、子作りするんだから、孕むしかない」
「だったら好きなように……って、違います! 危なかったぁ…」
(滅茶苦茶だ。お父さんも、刈野さんも、みんなおかしいよ! わたしがしっかりしないと…)
先程からツッコミ女モードだった小春だが、ここはなし崩しにされるわけにはいかないと気を引き締める。
「心配するな、小春。優しくす……って、睨まなくてもいいじゃん。ほら、舞台も整ってるし」
「舞台って、何のことですか?」
「えと……(ニヤリ)」刈野はピンクバンの後ろを開ける。
秘密の扉の先には、開いた口が塞がらなくなるような破廉恥ユカイな世界が築かれていた……。
「舞台って、何のことですか?」
「えと……(ニヤリ)」刈野はピンクバンの後ろを開ける。
秘密の扉の先には、開いた口が塞がらなくなるような破廉恥ユカイな世界が築かれていた……。
全面鏡張りの内装、あからさまな防音・防水加工、
当たり前のように置かれたマットに備え付けの避妊具、
当たり前のように置かれたマットに備え付けの避妊具、
どう見ても、視点を変えても、簡易ラブホです。本当に(ry
「………………あ、あの、刈野さん…これって」
「いや~俺もおかしいとは思ってたんだよ。カラーはどピンクだし、内装もおピンクだし、
挙げ句後ろ開けてみたらこれだろ。このフラグメントから導き出される真実はただ一つ!
この車、元デリヘル嬢の護送車だ。間違いない」
「いや~俺もおかしいとは思ってたんだよ。カラーはどピンクだし、内装もおピンクだし、
挙げ句後ろ開けてみたらこれだろ。このフラグメントから導き出される真実はただ一つ!
この車、元デリヘル嬢の護送車だ。間違いない」
(……絶望した! こんな破廉恥極まりない車でのドライブを楽しんでいた自分に絶望した!)
「で、やらないか?」
「やりません!」
「やりません!」
「まあまあそう言わずに、さ」
「え……んっ…………!?」
刈野は不意打ちで小春を抱きしめ、身動き取れなくした上で唇を奪う。
ムードもくそもないが、刈野の抱きしめはとても優しく、心地よく、
動転していた小春の頭を瞬時に冷やす…。
(え……キ…キスしてる。わたし、刈野さんにキスされてる……!?
何だろう。とっても気持ちいい……体は震えてるのに。頭の中はとても静かで…)
「ん…………ちゅっ……」
「んん……ぅん……」
舌を絡ませない、無個性で淡白なキスだが、二人はとろけるようなひと時を味わう…。
「え……んっ…………!?」
刈野は不意打ちで小春を抱きしめ、身動き取れなくした上で唇を奪う。
ムードもくそもないが、刈野の抱きしめはとても優しく、心地よく、
動転していた小春の頭を瞬時に冷やす…。
(え……キ…キスしてる。わたし、刈野さんにキスされてる……!?
何だろう。とっても気持ちいい……体は震えてるのに。頭の中はとても静かで…)
「ん…………ちゅっ……」
「んん……ぅん……」
舌を絡ませない、無個性で淡白なキスだが、二人はとろけるようなひと時を味わう…。
「怒った?」
「…………」
「…………」
「……ずるいです。刈野さんってば」
小春の目がトロンと焦点を失い、まつ毛はふるふると小さく揺れる。
「あんなに暴れてたのに、急にキスしてきて……」
頬が淡く、赤く染まり、唇が色気づいたように桃色に変わる。
「……こんな優しいキスされたら、……こんな優しく抱きしめられたら」
小春はがばっと刈野を抱きしめ返す。大きな胸板に顔をうずめ、すりすりと頬を寄せる。
「……断れないじゃないですか」
小春の目がトロンと焦点を失い、まつ毛はふるふると小さく揺れる。
「あんなに暴れてたのに、急にキスしてきて……」
頬が淡く、赤く染まり、唇が色気づいたように桃色に変わる。
「……こんな優しいキスされたら、……こんな優しく抱きしめられたら」
小春はがばっと刈野を抱きしめ返す。大きな胸板に顔をうずめ、すりすりと頬を寄せる。
「……断れないじゃないですか」
「んっ……ちゅぷ……んん……ちゅ……はぁ……じゅ…んんん…あっ…」
「じゅる…ちゅ…ちゅ……ん~……ずずっ……ちゅっ」
「はぁむっ………ちゅ…じゅぷ……んっ……はぁ……んん」
「ずる……ずずずず……ちゅぷ…ちゅ……ずず……ふぅ…ちゅ…」
「じゅる…ちゅ…ちゅ……ん~……ずずっ……ちゅっ」
「はぁむっ………ちゅ…じゅぷ……んっ……はぁ……んん」
「ずる……ずずずず……ちゅぷ…ちゅ……ずず……ふぅ…ちゅ…」
始めてがカーSEX……。その一足飛びのシュチュエーションに二人の興奮度は嫌でも高まる。
互いに服を脱ぎ、今はシックスナインの真っ最中だ。
小春は刈野の男性器を舐め上げ、刈野は小春の淫唇を指と口で愛撫する。
……正直、小春のテクは拙い。一応知識では知っていたものの、想像と実践では大違いで、
男性を感じさせるにはいささか物足りない。
だが想い人が自分のモノを舐めてくれるというその現実の前では拙さも無関係だ。
互いに服を脱ぎ、今はシックスナインの真っ最中だ。
小春は刈野の男性器を舐め上げ、刈野は小春の淫唇を指と口で愛撫する。
……正直、小春のテクは拙い。一応知識では知っていたものの、想像と実践では大違いで、
男性を感じさせるにはいささか物足りない。
だが想い人が自分のモノを舐めてくれるというその現実の前では拙さも無関係だ。
「んん…ああああっ! か、刈…野…さぁん、気持ちいい…気持ちいいです…。
わたし、もう、刈野…さんのを…咥え…て…あああっ! 駄目ぇ…駄目ぇ…」
刈野の男根を口から離し、小春は全身を震わせながら声高に喘ぐ。
もはや小春はペニスを咥える気力もなく、襲い掛かる情欲と快楽に身を委ねながら秘部を淫らに濡らす。
(ん~、本当はごっくんしてほしかったけど、まあ無駄撃ちはいけないか)
刈野は鏡越しに小春を見やる。その仕草のひとつひとつが実に可愛かった。
紅く染まった頬といい、震える目元といい、喘ぎのメロディを奏でる口といい、全てが愛しく感じる。
(あの小さな口で必死に俺のを咥えてたんだよな~。くそ、可愛い過ぎるぜ小春!)
わたし、もう、刈野…さんのを…咥え…て…あああっ! 駄目ぇ…駄目ぇ…」
刈野の男根を口から離し、小春は全身を震わせながら声高に喘ぐ。
もはや小春はペニスを咥える気力もなく、襲い掛かる情欲と快楽に身を委ねながら秘部を淫らに濡らす。
(ん~、本当はごっくんしてほしかったけど、まあ無駄撃ちはいけないか)
刈野は鏡越しに小春を見やる。その仕草のひとつひとつが実に可愛かった。
紅く染まった頬といい、震える目元といい、喘ぎのメロディを奏でる口といい、全てが愛しく感じる。
(あの小さな口で必死に俺のを咥えてたんだよな~。くそ、可愛い過ぎるぜ小春!)
抱きしめた彼女の喘ぐ姿がもっと見たくて、刈野は本格的に小春をイカせにかかる。
止め処なく愛液を垂れ流す淫唇に口を付け、音を立てて吸い上げる。
「ん…あああっ! いやぁ、す、吸われ…激しくて…何も……考えられよぉ…んぁ…ああっ!」
小春は全身を震わせながら、親指を噛む。襲い掛かる絶頂の時を少しでも遅らせようと粘る。
しかしかつてない快感の前に、小春の情欲のダムはあっさりと決壊を迎える……。
「ああっ! 駄目ぇ……イくぅ……イッちゃう……イッちゃう…! ぁ…あああああん!!」
刹那、小春の膣内が指を折らんと急激に締まる。
大量に吹き出た蜜が潤滑油となっていなければ『おてもと』のように折れていたかもしれない。
止め処なく愛液を垂れ流す淫唇に口を付け、音を立てて吸い上げる。
「ん…あああっ! いやぁ、す、吸われ…激しくて…何も……考えられよぉ…んぁ…ああっ!」
小春は全身を震わせながら、親指を噛む。襲い掛かる絶頂の時を少しでも遅らせようと粘る。
しかしかつてない快感の前に、小春の情欲のダムはあっさりと決壊を迎える……。
「ああっ! 駄目ぇ……イくぅ……イッちゃう……イッちゃう…! ぁ…あああああん!!」
刹那、小春の膣内が指を折らんと急激に締まる。
大量に吹き出た蜜が潤滑油となっていなければ『おてもと』のように折れていたかもしれない。
「さて…小春、どうする? また口でイく? それとも、指でイく?」
これだけ濡らせば大丈夫だろ、と内心思いながらも、刈野はわざと焦らす。
先程からの異常な快感反応と、小春の尽くしたがりの性格を読めば、
ここで焦らせば必ず満足のいく返事が返ってくると読んだからだ。
案の定、小春は刈野の男根を握り締めながら、切なそうな顔を刈野に向ける。
「……くだ…さい?」
「ん? 何か言ったかな~?」
「うぅ……(いじわる)……く、くださぁい。刈野さんの…刈野さんの太くて固いおちんぽを、
小春の中に挿れ…挿れてください! こ、これで、いいですか……?」
「はい、百点満点よく言えました。それじゃ、力抜いて。今から、そっちに行くから…」
刈野は狙いを定め、自分自身を小春の柔肉に突き入れた。
心の中で「ガッダイ!」と言ったのは内緒だ。
「んっ…ああああっ!」破瓜の痛みに小春は体を弓なりにしならせ、震える。
だが痛いのは小春だけではなかった。刈野も小春の膣のキツさと締め付けに眉をしかめる。
これだけ濡らせば大丈夫だろ、と内心思いながらも、刈野はわざと焦らす。
先程からの異常な快感反応と、小春の尽くしたがりの性格を読めば、
ここで焦らせば必ず満足のいく返事が返ってくると読んだからだ。
案の定、小春は刈野の男根を握り締めながら、切なそうな顔を刈野に向ける。
「……くだ…さい?」
「ん? 何か言ったかな~?」
「うぅ……(いじわる)……く、くださぁい。刈野さんの…刈野さんの太くて固いおちんぽを、
小春の中に挿れ…挿れてください! こ、これで、いいですか……?」
「はい、百点満点よく言えました。それじゃ、力抜いて。今から、そっちに行くから…」
刈野は狙いを定め、自分自身を小春の柔肉に突き入れた。
心の中で「ガッダイ!」と言ったのは内緒だ。
「んっ…ああああっ!」破瓜の痛みに小春は体を弓なりにしならせ、震える。
だが痛いのは小春だけではなかった。刈野も小春の膣のキツさと締め付けに眉をしかめる。
(くっ…、ヒダヒダが絡み付いてきて…締め付けも凄くて…、
想像通り…いや、想像以上の名器だ。こりゃ動かないほうが辛いぞ)
「小春、動くぞ!」
「あ、ちょっと待……あああっ! あんっ! ああ! ああ! いぃ……いやぁ!
刈野……さぁん止まっ…あぁっ! 壊れちゃう…おかしくなっちゃうぅぅ……あああん!!」
止まってと言いつつ、小春は機を一つに自ら腰を動かす。
心と体は別モノ、体が言うことを利かない、そういう状態に近いのだろう。
互いが繋がった状態で、ただひたすらに、突いては退き、突いては退きを繰り返す。
「くうぅっ! こ、小春……子作りだから、膣に出していいんだよな…?」
「は、はい! はいぃぃ! 刈…野、さぁん! わたしの中に、中に…いっぱい出してぇ!」
「うぁっ……!」
「だめぇ、イッちゃう…イッちゃう…イッちゃうぅぅ……イッちゃいますぅ!!」
瞬間、小春の膣がねじ切るほどに刈野の男根を絞め、刈野もまた、感謝の時を迎えた。
推定1リットル(誇張し過ぎ)ほど吐き出した精液は、繋がった二人の間からごぼごぼと溢れる。
「はぁ…はぁ…はぁ…エッチって、こんなに激しいものだったか…?」
「……違うと思います。わたしが…えっちすぎるんです…はぁ…はぁ…」
想像通り…いや、想像以上の名器だ。こりゃ動かないほうが辛いぞ)
「小春、動くぞ!」
「あ、ちょっと待……あああっ! あんっ! ああ! ああ! いぃ……いやぁ!
刈野……さぁん止まっ…あぁっ! 壊れちゃう…おかしくなっちゃうぅぅ……あああん!!」
止まってと言いつつ、小春は機を一つに自ら腰を動かす。
心と体は別モノ、体が言うことを利かない、そういう状態に近いのだろう。
互いが繋がった状態で、ただひたすらに、突いては退き、突いては退きを繰り返す。
「くうぅっ! こ、小春……子作りだから、膣に出していいんだよな…?」
「は、はい! はいぃぃ! 刈…野、さぁん! わたしの中に、中に…いっぱい出してぇ!」
「うぁっ……!」
「だめぇ、イッちゃう…イッちゃう…イッちゃうぅぅ……イッちゃいますぅ!!」
瞬間、小春の膣がねじ切るほどに刈野の男根を絞め、刈野もまた、感謝の時を迎えた。
推定1リットル(誇張し過ぎ)ほど吐き出した精液は、繋がった二人の間からごぼごぼと溢れる。
「はぁ…はぁ…はぁ…エッチって、こんなに激しいものだったか…?」
「……違うと思います。わたしが…えっちすぎるんです…はぁ…はぁ…」
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……わ、わたし…あんなに激しくされて……うぅ」
小春は流石に体力がきついか、まだ息が思うように続かない。
あんなにえっちなのはいけないと思いますみたいに振るまっておきながら、
スイッチが入ったらこの乱れっぷり……。小春は自分の無意識の領域を垣間見て少し怖くなった。
「小春、大丈夫か? もう少し休んだらまたしたいんだけど」
「う~ん……もう少し待って…………って、えええええっ!?」
「いや、だってさ、全弾中出しOKなんて夢の許可証貰ってるわけだしさ、一回で終わるのはな~」
「ほ、本気ですか!? いや、本気…なんですね。えーと、その……あー」
断りきれない。小春はそう悟った。あれほど乱れておきながら却下したら最後、
「ふふ、口ではそう言っても体は正直だな」みたいになるのは大体想像がつく。だから小春は、
「……その、場所…替えません? 柔らかい布団の上がいいんですけど」
小春は流石に体力がきついか、まだ息が思うように続かない。
あんなにえっちなのはいけないと思いますみたいに振るまっておきながら、
スイッチが入ったらこの乱れっぷり……。小春は自分の無意識の領域を垣間見て少し怖くなった。
「小春、大丈夫か? もう少し休んだらまたしたいんだけど」
「う~ん……もう少し待って…………って、えええええっ!?」
「いや、だってさ、全弾中出しOKなんて夢の許可証貰ってるわけだしさ、一回で終わるのはな~」
「ほ、本気ですか!? いや、本気…なんですね。えーと、その……あー」
断りきれない。小春はそう悟った。あれほど乱れておきながら却下したら最後、
「ふふ、口ではそう言っても体は正直だな」みたいになるのは大体想像がつく。だから小春は、
「……その、場所…替えません? 柔らかい布団の上がいいんですけど」
ごしごし…。ごしごし…。
「刈野さん、気持ちいいですか?」
「ん~、さっきあれほど気持ちいいことしてるから物足りないかな」
「……もう! 少し我慢してください。度が過ぎた快感は体に毒ですよ」
場所変わって、ここは刈野が住む賃貸マンション……のバスルーム。
第2ラウンドを熱望する刈野は、汗を流したいという小春の要望に答えるべく、自室に招き入れた。
今は愛用の固めのタオルで背中を流してもらってる最中だ。
……もっとも、刈野の男根は先程から破裂寸前なほどそそり勃っているのだが。
「……小春、したい。やりたい」
「駄ぁ~目、です。わたしまだ洗ってもらってませんから」
しかし半ば強引に迫る刈野を、小春が断り続けられるわけもなく……、
「あ、手が滑った。あ、また滑った(棒読み)」
「あん! いや…ああぁ…刈野さん、わざとらし過ぎ…ああぁん!」
「おお、小春の股間から溢れてるこれは何かな~? ぬるぬるしてるが石鹸じゃないな~」
「……んん…もう、刈野さんがいっぱい触るから…あっ、わわ! だめ、刈野さん、挿れちゃ…」
「刈野さん、気持ちいいですか?」
「ん~、さっきあれほど気持ちいいことしてるから物足りないかな」
「……もう! 少し我慢してください。度が過ぎた快感は体に毒ですよ」
場所変わって、ここは刈野が住む賃貸マンション……のバスルーム。
第2ラウンドを熱望する刈野は、汗を流したいという小春の要望に答えるべく、自室に招き入れた。
今は愛用の固めのタオルで背中を流してもらってる最中だ。
……もっとも、刈野の男根は先程から破裂寸前なほどそそり勃っているのだが。
「……小春、したい。やりたい」
「駄ぁ~目、です。わたしまだ洗ってもらってませんから」
しかし半ば強引に迫る刈野を、小春が断り続けられるわけもなく……、
「あ、手が滑った。あ、また滑った(棒読み)」
「あん! いや…ああぁ…刈野さん、わざとらし過ぎ…ああぁん!」
「おお、小春の股間から溢れてるこれは何かな~? ぬるぬるしてるが石鹸じゃないな~」
「……んん…もう、刈野さんがいっぱい触るから…あっ、わわ! だめ、刈野さん、挿れちゃ…」
ずぷっ!!
「あああああっ! 刈…野さん、待ってぇ…わたし、まだ……ああ!」
「ああっ! あん! いやぁ! だ…だめぇ…駄目です…刈野さん…」
「うっ……くぅぅ…! まだ絞まるのか? 永久機関だな、小春のオ○ンコちゃんは」
辛抱しきれず風呂場で2発ほど射精した刈野は、小春を抱きかかえてベッドへ。
「んっ……だ、だめぇ…だめぇ……イク…またイきそう…!」
既に第3ラウンド開始から2回ほどイカせたが、小春の膣は少しも衰えることなく、
逆に心地よい締め付けを刈野に与えてくる。
「ん…あああああっ! いや…だ…め…こんなかっこ……犬みたいで…恥ずかし……!
刈……野さん、止まって……止まってぇ……う、うそ…またイク…イッちゃうぅううっ!!」
「うっ……くぅぅ…! まだ絞まるのか? 永久機関だな、小春のオ○ンコちゃんは」
辛抱しきれず風呂場で2発ほど射精した刈野は、小春を抱きかかえてベッドへ。
「んっ……だ、だめぇ…だめぇ……イク…またイきそう…!」
既に第3ラウンド開始から2回ほどイカせたが、小春の膣は少しも衰えることなく、
逆に心地よい締め付けを刈野に与えてくる。
「ん…あああああっ! いや…だ…め…こんなかっこ……犬みたいで…恥ずかし……!
刈……野さん、止まって……止まってぇ……う、うそ…またイク…イッちゃうぅううっ!!」
刈野、後に語る。
いやあ、そりゃ半端じゃなかったよ。
小春は「死んじゃう」を連発するほどイキまくったし。
俺も腹上死するんじゃないかってくらい射精したからな。
小春とは初体験以降、シーズン中なのにキャンプ並みってくらい励んだけどね。
腰が抜けそうになるのも一度じゃなかったよ。もう種馬状態だったね、俺。ぶひひ~んってね。
おやっさんが下衆な気を利かせて送ってくるマムシドリンクがなかったらとうに腎虚になってたな~。
しかも小春ときたら「刈野さんが相手なら、子供には困らなそうですね」なんて言うものだから、
もう理性が吹っ飛んだり戻ってきたりで
小春は「死んじゃう」を連発するほどイキまくったし。
俺も腹上死するんじゃないかってくらい射精したからな。
小春とは初体験以降、シーズン中なのにキャンプ並みってくらい励んだけどね。
腰が抜けそうになるのも一度じゃなかったよ。もう種馬状態だったね、俺。ぶひひ~んってね。
おやっさんが下衆な気を利かせて送ってくるマムシドリンクがなかったらとうに腎虚になってたな~。
しかも小春ときたら「刈野さんが相手なら、子供には困らなそうですね」なんて言うものだから、
もう理性が吹っ飛んだり戻ってきたりで
(省略されました。すっぽん粉末すっぽん粉末と書き込んでもノロケ話の続きは見れません)
それから数ヵ月後……、小春はご懐妊を刈野に報告する。
「今日病院行って来て、間違いないって。でも妊娠したのは初体験のあの日だったみたいですよ」
「……マジ? 俺達あの日以降もハツカネズミ状態だったけど、よく流産しなかったな」
「……ですね。と、とにかく、できちゃった結婚になるわけですけどいいですか?」
「当たり前だろ。責任取って人生の墓場へ…………いや、まて冗談だ。ごめん。ほんとごめん」
「はぁぁぁぁ……。結婚してもわたし、ツッコミ女になりそうですね……(遠い目)」
「今日病院行って来て、間違いないって。でも妊娠したのは初体験のあの日だったみたいですよ」
「……マジ? 俺達あの日以降もハツカネズミ状態だったけど、よく流産しなかったな」
「……ですね。と、とにかく、できちゃった結婚になるわけですけどいいですか?」
「当たり前だろ。責任取って人生の墓場へ…………いや、まて冗談だ。ごめん。ほんとごめん」
「はぁぁぁぁ……。結婚してもわたし、ツッコミ女になりそうですね……(遠い目)」
口では愚痴っぽいが、小春はもう刈野にデレデレだ。
処女を捧げた挙げ句、開発、調教(刈野談)されたのだから、もう離れられない。
自分が名器の持ち主だなんて想像も付かなかったし、乱れまくる淫乱娘だと考えもしなかった。
でも、それを知るのがこの世で一番愛した人(ベッドヤクザなのが玉にキズ)なら、
「いいかなって思っちゃうんですよね」
処女を捧げた挙げ句、開発、調教(刈野談)されたのだから、もう離れられない。
自分が名器の持ち主だなんて想像も付かなかったし、乱れまくる淫乱娘だと考えもしなかった。
でも、それを知るのがこの世で一番愛した人(ベッドヤクザなのが玉にキズ)なら、
「いいかなって思っちゃうんですよね」
その夜、権三が小春のために赤飯を炊いたのは余談である。
「いらっしゃいませ~」
夜の横ちょの角の店を訪ねれば、今日も小春が出迎える……。
夜の横ちょの角の店を訪ねれば、今日も小春が出迎える……。
刈野と小春が挙式を行った後、権三氏は40数年続いた「タチバナ」の暖簾を降ろした。
地元の人々の中にはそれを惜しむ声も多かったが、その声もすぐに消えた。
刈野が年棒の半分を投資して、新たに『居酒屋 小春亭』をオープンさせたからだ。
地元の人々の中にはそれを惜しむ声も多かったが、その声もすぐに消えた。
刈野が年棒の半分を投資して、新たに『居酒屋 小春亭』をオープンさせたからだ。
昼はランチ中心の喫茶店、夜は大人の社交場に相応しい居酒屋という二面性スタイルや、
脱ニートしたい若者や球団をクビになった野球選手を従業員として採用すること等が話題を呼び、
客の入りは上々だ。権三とっつぁんが悔し泣きするほどに…。
脱ニートしたい若者や球団をクビになった野球選手を従業員として採用すること等が話題を呼び、
客の入りは上々だ。権三とっつぁんが悔し泣きするほどに…。
刈野は今もチームの看板選手として活躍している。ヘルメットには店のステッカーを貼り、
打つ守る走るの広告塔プレーヤーとして、店を、そして最愛の妻を支えている。
打つ守る走るの広告塔プレーヤーとして、店を、そして最愛の妻を支えている。
「ただいま~!」
わざわざ店の入り口のほうから刈野が帰ってきた。今日も3安打猛打賞の活躍だ。
「あ、お帰りなさい。あなた。今日も大活躍だったみたいね」
「そりゃあね~、こんな可愛い妻が応援してくれてるからね~」
と客の前で小春を抱きしめる。周囲が茶化し、小春が困り、刈野が笑う。
夜の小春亭ではよくある風景だ。
わざわざ店の入り口のほうから刈野が帰ってきた。今日も3安打猛打賞の活躍だ。
「あ、お帰りなさい。あなた。今日も大活躍だったみたいね」
「そりゃあね~、こんな可愛い妻が応援してくれてるからね~」
と客の前で小春を抱きしめる。周囲が茶化し、小春が困り、刈野が笑う。
夜の小春亭ではよくある風景だ。
「小春、今日はこんなものを用意したぞ!」
閉店後の家の2階にて、刈野は得体の知れない包みを開ける。
出てきたのは魅惑の脚線美と鋭い切れ込みがセクシーな特注のバニーガールの衣装だった。
「…………あなた、本当に好きですね。今だってチャイナドレス着せられて接客させられてるのに」
「何勘違いしてるのかな小春は、こんなもの客の前で着せるわけないだろ」
「えっ、だとしたら、その衣装は……」
「ご察しの通り、夜のお供に使うんだ。さあ着て見せてくれ今見せてくれ!」
「…………はぁ」
最近夫の性癖がどんどんアブノーマルな方向に流れていくのを、小春は溜息で返すしかなかった。
どうせ今夜もわたしは最初は恥らって、でもどんどん感じてきて、自分で腰振って……、
でも終わると「あなた、愛してます」とか言って寄り添うんだ…とあれこれ妄想しながら自分を納得させる。
閉店後の家の2階にて、刈野は得体の知れない包みを開ける。
出てきたのは魅惑の脚線美と鋭い切れ込みがセクシーな特注のバニーガールの衣装だった。
「…………あなた、本当に好きですね。今だってチャイナドレス着せられて接客させられてるのに」
「何勘違いしてるのかな小春は、こんなもの客の前で着せるわけないだろ」
「えっ、だとしたら、その衣装は……」
「ご察しの通り、夜のお供に使うんだ。さあ着て見せてくれ今見せてくれ!」
「…………はぁ」
最近夫の性癖がどんどんアブノーマルな方向に流れていくのを、小春は溜息で返すしかなかった。
どうせ今夜もわたしは最初は恥らって、でもどんどん感じてきて、自分で腰振って……、
でも終わると「あなた、愛してます」とか言って寄り添うんだ…とあれこれ妄想しながら自分を納得させる。
「さあ今日は小春がウサギ役で俺がオオカミ役だー! ガルルルル!」
「あーん、たまには普通に愛してくださいよぉ!」
今宵の二人の熱い夜は、また長くなりそうだ……。
「あーん、たまには普通に愛してくださいよぉ!」
今宵の二人の熱い夜は、また長くなりそうだ……。
おわりおわり。