幼児の性的割り当て

2009/09/29 nagashima

THBT parents should not decide on the sexual assignment of their inter-sexed infants.

親は,雌雄の中間的性質を持つ幼児の性的割り当てを決めるべきではない


先輩方から頂いたアドバイスから,
inter-sexed infantsを生まれる前の母体内の胎児(unboron baby)
decide on the sexual assignmentを出生前診断によって胎児の性別を知り,産むか決めること(to decide whether parents give birth to a baby by knowing the baby’s sex from fetus diagnosis)
と定義し,中国の一人っ子政策によって起こった問題について調べました。

中国の一人っ子政策

もともと中国には「子だくさんが福をもたらす」という考えがあるため,1950年代には人口は多ければ多いほど生産力の発展にもよいという「人口資本論」が打ち出され,子供をたくさん産むことが奨励された。しかし1970年代には過剰な人口が国の発展の妨げになるとして晩婚と少子が奨励されるようになった。1970年代末から強力な一人っ子政策が実施された。
(http://hp.vector.co.jp/authors/VA039509/BookShelves/ls/hitoriy.html)
2人目を産んだことへの罰則は次のようなものがある。
  • 出産のための医療費・医療費は自己負担で,出産期間中の賃金はもらえない
  • 2番目の子が仕事を始めるまでの医療費は全て両親の負担
  • 2番目の子の託児費用や管理費用は全て両親の負担
  • 「独生子女証」を所持している場合は証明書を回収し,一切の優遇を打ち切り,すでに支給した一人っ子奨励費も回収する
  • 2人目を出産した夫婦は,それぞれ所在地区労働者の平均年収の3倍を罰金として支払う。罰金は3年以内に納入し,初年度は最低40%を納める。
  • 会社は違反者を処分することができ,個人経営の場合は工商行政管理に処罰を仰ぐ。
  • 会社において住宅配分がある場合でも人数に加算されない。

一人っ子政策によって発生した問題

特に農村部においては肉体労働を積極的に手伝ってくれる男児を希望する農民が多いため,妊娠時に性別検査を行い,知事が女児の場合中絶手術を行うケースが多発している。この結果,男女比が偏っている。すなわち,女性の人数に比べ,男性の人数が多い。(wikipedia)

Argument

Gov.側
  • 男が余る→少子化進行
 肉体労働をする男児を希望し,女児の場合中絶
→生まれる赤ちゃんは,男児が多くなる
→農村労働者は,中国の現役労働者の約61%※
→男児を選択して産む農民の方が都市労働者より多い
→生まれる男児の数は,中国全体を見ても多くなる
→男児が大人になったとき,女より男が多いので,結婚できずに余る人が多く出る
→その世代が産む子供の数が減る
→少子化になる
→労働者不足になる
※(http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0715&f=column_0715_001.shtml)
  • 中絶することのリスク

Opp.側
  • 生まれた女児の不利益
 二人目を産むと厳しい罰則がある
→女児の中絶を許さない場合,農民は胎児が女児だとわかっても産まなければならない
→しかし実際は男児がほしい
→女児を出生登録した後男児を産むと,罰則を科せられる
→そこで,最初に生まれた女児を登録せず,生まれてきた男児を登録する
→これで戸籍上は子供は一人
→女児は戸籍を持たないため国民として認められない
→医療や教育などの行政サービスを受けられない
→これを防ぐために反対

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最終更新:2009年09月30日 22:30
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