Survivor Series ◆EKhCqq9jsg
シグナムが目を覚ますと、そこは見知らぬ天井であった。
もっとも、この雰囲気と窓の日光を反射させるその壁と天井、
それに現在潜りこんでいるこのベッドにより、
自分はヴィータやシャマルともに『主』である八神ハヤテの体質のため
何度も行くことになっていた病院であるということが確認できた。
もっとも、この雰囲気と窓の日光を反射させるその壁と天井、
それに現在潜りこんでいるこのベッドにより、
自分はヴィータやシャマルともに『主』である八神ハヤテの体質のため
何度も行くことになっていた病院であるということが確認できた。
一先ず、ゆっくりと上半身を起こしてみる。
体調は完璧とは言えないが、少なくとも激しい動きをしても何の問題ではないと
言えるほどであった。
体調は完璧とは言えないが、少なくとも激しい動きをしても何の問題ではないと
言えるほどであった。
「ん、目が覚めたか」
声が聞こえた。
その声の方向に目を向けると、来客用の丸椅子に
一匹の動物がじっとこちらを見ていた。
もっとも、その動物はこの戦地に舞い降りてから幾時間ほど共に行動していた
ラスカルであったことは言わずもがなであった。
その声の方向に目を向けると、来客用の丸椅子に
一匹の動物がじっとこちらを見ていた。
もっとも、その動物はこの戦地に舞い降りてから幾時間ほど共に行動していた
ラスカルであったことは言わずもがなであった。
「……今、何時だ?」
そんな彼に対しての第一声は、自分が意識を失ってから
どれくらいの時間が経過したかであった。
どれくらいの時間が経過したかであった。
「やれやれ……起きてまずそれを聞くとはな……
うむ、今の時間は11時少し前と言える時間だな」
ラスカルはそう言うと壁に掛けてある時計の方に向けた
「なっ……! そんなにも私は気絶していたのか?」
シグナムはそれを聞き、大いに驚いた。
精々30分、長くても1時間ほどだと彼女は思っていた。
が、それは大いなる間違いであった。
自分が意識を失い始めたであろう時間は
おおよそで午前5時あたりと予想すると、約6時間の間
すなわち一日の四分の一という長い時間、目と口と耳を閉ざしていたことになる。
一瞬、ラスカルの口から出た言葉をシグナムは信じられなかった。
だが彼が顔を向けた先にある時計を見て事実とわかった瞬間
思わず意気消沈し、少し取り乱す。
「自分の脆さに渇を入れたくなってしまうな……」
「しょうがあるまい、なんたってあんな激しく戦ったのだんだぞ?
支障が無かっただけでも十分すぎるほど幸運だとは思うがな」
うむ、今の時間は11時少し前と言える時間だな」
ラスカルはそう言うと壁に掛けてある時計の方に向けた
「なっ……! そんなにも私は気絶していたのか?」
シグナムはそれを聞き、大いに驚いた。
精々30分、長くても1時間ほどだと彼女は思っていた。
が、それは大いなる間違いであった。
自分が意識を失い始めたであろう時間は
おおよそで午前5時あたりと予想すると、約6時間の間
すなわち一日の四分の一という長い時間、目と口と耳を閉ざしていたことになる。
一瞬、ラスカルの口から出た言葉をシグナムは信じられなかった。
だが彼が顔を向けた先にある時計を見て事実とわかった瞬間
思わず意気消沈し、少し取り乱す。
「自分の脆さに渇を入れたくなってしまうな……」
「しょうがあるまい、なんたってあんな激しく戦ったのだんだぞ?
支障が無かっただけでも十分すぎるほど幸運だとは思うがな」
自分を責めるシグナムの言葉に、ラスカルは少しケチを付けながら
今の状況がかなり良いと言うことを伝え反論する。
確かに自分は命すら危うい状態(気絶による身動き一つ出来ない状況のこと)
であったことは言うまでもない。
だから今こうして会話を交わすことはかなり幸運であったのであろう。
だがやはりシグナムはなにかやるせない気分であった。
今の状況がかなり良いと言うことを伝え反論する。
確かに自分は命すら危うい状態(気絶による身動き一つ出来ない状況のこと)
であったことは言うまでもない。
だから今こうして会話を交わすことはかなり幸運であったのであろう。
だがやはりシグナムはなにかやるせない気分であった。
「ま、そう思う気持ちもわかるがな。
さて、シグの字、おぬしが知りたいのはこれだけでは無かろう。
なに、これだけの時間が経ったのだからな。
俺が伝えなければならないことは少なくは無いぞ」
さて、シグの字、おぬしが知りたいのはこれだけでは無かろう。
なに、これだけの時間が経ったのだからな。
俺が伝えなければならないことは少なくは無いぞ」
ラスカルはしっくりいかない顔をしているシグナムに対して
先ほどより真面目に問いかける。
先述通り実に6時間近くの間眠っていたのだ、
単純にわかるところで質問すべきところは
放送内容と自分が何故病院にいるのかであろう。
先ほどより真面目に問いかける。
先述通り実に6時間近くの間眠っていたのだ、
単純にわかるところで質問すべきところは
放送内容と自分が何故病院にいるのかであろう。
「そうだな……一番簡単なことから頼む」
シグナムはとりあえず深く考察すべきものは後回しにし
単純明快なものからラスカルに問いただすことにした。
単純明快なものからラスカルに問いただすことにした。
「簡単……か……」
それを聞きラスカルはベッドの近くに置いてあった
この殺し合いの名簿であるものを手に持ち、フーッと息を吐きながら
真剣な顔つきでシグナムの方向へ顔を向けた。
ラスカルは恐らく放送内容、つまり禁止エリアの状況と死亡者を述べてくれるのであろうとシグナム察した。
それを聞きラスカルはベッドの近くに置いてあった
この殺し合いの名簿であるものを手に持ち、フーッと息を吐きながら
真剣な顔つきでシグナムの方向へ顔を向けた。
ラスカルは恐らく放送内容、つまり禁止エリアの状況と死亡者を述べてくれるのであろうとシグナム察した。
「おぬしが探していた『セフィロス』は、もうこの世に存在しないことが判明した」
が、ラスカルが最初に呟いたそれは、自分が一時も予想出来なかった言葉であった。
耳に入って即時に目を大きく広げ思わず大きな声を放ってしまうところであった。
しかし彼女は何故ラスカルが初めにこれを述べたのが微量であるが理解したため
彼女が声を発することはなかった。
耳に入って即時に目を大きく広げ思わず大きな声を放ってしまうところであった。
しかし彼女は何故ラスカルが初めにこれを述べたのが微量であるが理解したため
彼女が声を発することはなかった。
「意外だな、もう少し大きな反応をするかと思っていたが」
「……いや、今にでも声を荒げたい気分だ……だが荒げた所で何も変わるまい……」
「そうか……ではそれ以外の放送内容を今から言うぞ」
「……いや、今にでも声を荒げたい気分だ……だが荒げた所で何も変わるまい……」
「そうか……ではそれ以外の放送内容を今から言うぞ」
セフィロスが死んだ。
これは彼女にとって途轍もない問題であろう。
自分の主である八神はやての全てを任した男が
圧倒的圧力と暴力をかなえている男が
あっさりと、日の明けぬ前に死んでいた。
それを単純だと言うのならば、この世の全てが安直なことであろう。
それでも、この戦場にはもっと難解で不可思議で理解出来ないようなことが散在している。
これは彼女にとって途轍もない問題であろう。
自分の主である八神はやての全てを任した男が
圧倒的圧力と暴力をかなえている男が
あっさりと、日の明けぬ前に死んでいた。
それを単純だと言うのならば、この世の全てが安直なことであろう。
それでも、この戦場にはもっと難解で不可思議で理解出来ないようなことが散在している。
前の戦場でもそれはあった。
いきなり何の理由も無く殺しあえと言われた、これでさえ人の死より
理解しがたい、意味不明な出来事であろう。
それに加え何故か幾つもある人物の名前、
こちらは何故か蘇り、考察しているこの戦場でも言えることだ。
印刷ミスや誤字脱字、もしくは同姓同名の人物だとも考えられないことでは無い。
だがそれにしても奇怪に見えてしまう、それに前では『フェイト・T・ハラオウン』
今回言うなら『6/』などと言った99.9%同姓同名がいない可能性が高い人物が
幾つも存在しても宜しいものなのか。
加え、電話の人物、ラスカル、自分の三者が違ったイメージを持つ
『柊かがみ』という人物。
などなど、死が薄まるほどの濃厚な謎が存在している。
いきなり何の理由も無く殺しあえと言われた、これでさえ人の死より
理解しがたい、意味不明な出来事であろう。
それに加え何故か幾つもある人物の名前、
こちらは何故か蘇り、考察しているこの戦場でも言えることだ。
印刷ミスや誤字脱字、もしくは同姓同名の人物だとも考えられないことでは無い。
だがそれにしても奇怪に見えてしまう、それに前では『フェイト・T・ハラオウン』
今回言うなら『6/』などと言った99.9%同姓同名がいない可能性が高い人物が
幾つも存在しても宜しいものなのか。
加え、電話の人物、ラスカル、自分の三者が違ったイメージを持つ
『柊かがみ』という人物。
などなど、死が薄まるほどの濃厚な謎が存在している。
声を荒げてセフィロスの死を簡単なものと理解しないと言うことは
全ての謎を理解し解いていくことを放棄するものと同じ。
すなわち、殺し合いをも放棄することと同じだとシグナムは深く考量する。
そうしたことをシグナムは心に決め、ラスカルが語る放送内容のことに耳を傾けるのであった。
全ての謎を理解し解いていくことを放棄するものと同じ。
すなわち、殺し合いをも放棄することと同じだとシグナムは深く考量する。
そうしたことをシグナムは心に決め、ラスカルが語る放送内容のことに耳を傾けるのであった。
☆★☆
ラスカルはシグナムに放送内容の全容を話した。
主催側は何らかの不手際でビデオ映像を参加者たちに流出し
その後、禁止エリアの発表、死者10名の名前を読み上げたところで放送は終了した。
主催側は何らかの不手際でビデオ映像を参加者たちに流出し
その後、禁止エリアの発表、死者10名の名前を読み上げたところで放送は終了した。
「特筆するべき所は特に無いな、奴らが流出した映像も手がかりが無いから、これと言った情報は得られなかった」
「そうだな。 私と同じ場所で来た参加者は……セフィロスだけだったようだな」
「……無理をするなよシグの字、配慮は足りないことは理解していたが、それでも」
「いや……いい、もうわかっている。 早く次の話しに移ってくれ」
「そうだな。 私と同じ場所で来た参加者は……セフィロスだけだったようだな」
「……無理をするなよシグの字、配慮は足りないことは理解していたが、それでも」
「いや……いい、もうわかっている。 早く次の話しに移ってくれ」
セフィロスの名を出した時シグナムは浮かない顔を表した、
ラスカルはそんな彼女に気を配り一応詫びの言葉を入れ、
次に話すべきことを決めた。
ラスカルはそんな彼女に気を配り一応詫びの言葉を入れ、
次に話すべきことを決めた。
ラスカルが二つ目に口にしたことは
シグナムが何故病院に寄留しているのかであった。
言葉を選ばずただ淡々に動向を話した。
シグナムが意識を失った時、スバル・ナカジマ、アルフォンス・エルリック
両名に担がれ、ゆったりとしたスピードで病院に向かい
なんとか事故や事件に巻き込まれずこの病室に運ぶことに完遂したのであった。
この時にラスカルはシグナムの体から離れ(滅茶苦茶騒がれたものの、なんとか落ち着かせた)
両名と情報収集し、今の状況では色々と対処し切れなず、
いつ目を覚ますかわからないシグナムをずっと待っていては情報を入手できないと告げ
二人に他の反抗する参加者を探してきて欲しいと頼み込んだのであった。
その折にスバルは強い助っ人が居るらしい丸い塊をラスカルに手渡し、
彼女らは病院を去っていった。
ちなみに彼女らとは21時に地図の上部、端的に言えば会場北部にある
豪華客船と示された施設で合流する約束を交わした。
シグナムが何故病院に寄留しているのかであった。
言葉を選ばずただ淡々に動向を話した。
シグナムが意識を失った時、スバル・ナカジマ、アルフォンス・エルリック
両名に担がれ、ゆったりとしたスピードで病院に向かい
なんとか事故や事件に巻き込まれずこの病室に運ぶことに完遂したのであった。
この時にラスカルはシグナムの体から離れ(滅茶苦茶騒がれたものの、なんとか落ち着かせた)
両名と情報収集し、今の状況では色々と対処し切れなず、
いつ目を覚ますかわからないシグナムをずっと待っていては情報を入手できないと告げ
二人に他の反抗する参加者を探してきて欲しいと頼み込んだのであった。
その折にスバルは強い助っ人が居るらしい丸い塊をラスカルに手渡し、
彼女らは病院を去っていった。
ちなみに彼女らとは21時に地図の上部、端的に言えば会場北部にある
豪華客船と示された施設で合流する約束を交わした。
ラスカルはまだ口を開き続ける。
スバル達が去ってそう時間が経っていない頃、眼帯を付けた汚れたスーツ姿の男が
ここに来たが、軽く情報を交換して先ほどスバルから受け取った丸い塊を手に取り
苦笑いをしながらその鉄の塊を容赦なくバラバラにしてしまったな、と言葉を続ける。
恐らく因縁な品だったんだろうなとラスカルは推測を語る。
その後男はアルベルトと名乗って、バッグの中からメロンを「お見舞いの品だ」
と言い放ち、入ってきた時より何かに落胆したような表情を見せ病室から去っていった。
そうして今に至ると言うことである。
スバル達が去ってそう時間が経っていない頃、眼帯を付けた汚れたスーツ姿の男が
ここに来たが、軽く情報を交換して先ほどスバルから受け取った丸い塊を手に取り
苦笑いをしながらその鉄の塊を容赦なくバラバラにしてしまったな、と言葉を続ける。
恐らく因縁な品だったんだろうなとラスカルは推測を語る。
その後男はアルベルトと名乗って、バッグの中からメロンを「お見舞いの品だ」
と言い放ち、入ってきた時より何かに落胆したような表情を見せ病室から去っていった。
そうして今に至ると言うことである。
「動向はこれくらいだな、後は遠くで何かが起こった臭い音が薄く聞こえたくらいで
それ以外にこれと言ったことはなかったな。 はっきり言うなら、俺たちは情報面ではかなり遅れをとっているのかも知れん」
「そうだな……しかし丸い塊を跡形も無く粉々に出来る、相当な実力者と言えるだろう」
「ああ、多分奴さんはかなりの喧嘩好きと言える雰囲気を響きだしていたぞ、そう言えばシグの字の容態を見て
『元気になったら一度手合わせ願おう』とほざいていたな、まあ、付き合うか付き合わないかはおぬしに任せる」
それ以外にこれと言ったことはなかったな。 はっきり言うなら、俺たちは情報面ではかなり遅れをとっているのかも知れん」
「そうだな……しかし丸い塊を跡形も無く粉々に出来る、相当な実力者と言えるだろう」
「ああ、多分奴さんはかなりの喧嘩好きと言える雰囲気を響きだしていたぞ、そう言えばシグの字の容態を見て
『元気になったら一度手合わせ願おう』とほざいていたな、まあ、付き合うか付き合わないかはおぬしに任せる」
考えておこう、とシグナムは少し笑みを浮かべながら素早く言葉を返すのであった。
一瞬だが二つの命に静粛が流れる。
それは一種の空気の入れ替えと言うべきなのであろうか。
とにかく先ほどまでとは打って変った雰囲気となった。
それは一種の空気の入れ替えと言うべきなのであろうか。
とにかく先ほどまでとは打って変った雰囲気となった。
「さて……シグの字よ、おぬしはこれからどうする? お前の主の行く末を知っているセフィロスはもういない。
そこでお前はどのような道を歩む? 主が望まぬことをしてまで己を血に染めるか……それとも新たなる道を歩むか」
そこでお前はどのような道を歩む? 主が望まぬことをしてまで己を血に染めるか……それとも新たなる道を歩むか」
ラスカルが真剣に問いかけるそれは、シグナムが今まで考えもしたことも無いことであった。
主八神はやての安否を確認できるセフィロスは死んだ。
だがセフィロスがいない今、主がこの世を去ってしまっている可能性も考えられなくは無い。
なら主の安否確認のために剣を振るう? 主が望まぬことをしてもただ虚しいだけではないか。
それでは主を諦めまた新たな道を見つける?
……そんな事、考えられない、考えたくもない。 だが考えなければならないのか……?
シグナムは頭を抱え考える。
主八神はやての安否を確認できるセフィロスは死んだ。
だがセフィロスがいない今、主がこの世を去ってしまっている可能性も考えられなくは無い。
なら主の安否確認のために剣を振るう? 主が望まぬことをしてもただ虚しいだけではないか。
それでは主を諦めまた新たな道を見つける?
……そんな事、考えられない、考えたくもない。 だが考えなければならないのか……?
シグナムは頭を抱え考える。
駄目だ……主はやてがいない未来なんていらない……いらないんだ……
だけど、だけどどうすればいい……?
どうすればいい……? 私はどうすればいい……?
だけど、だけどどうすればいい……?
どうすればいい……? 私はどうすればいい……?
「正直……私は何をするべきなのかわからない……
主はやてに会うためには主が認めないことをしなければならない……
だが……私はどうすればいいのであろうな……」
主はやてに会うためには主が認めないことをしなければならない……
だが……私はどうすればいいのであろうな……」
弱々しい声でラスカルにそう告げる。
先ほどの力強く叫びを闘いをしている時とは一変して
か細い声、まるで親を見失って迷う猫のように頭を抱えていた。
先ほどの力強く叫びを闘いをしている時とは一変して
か細い声、まるで親を見失って迷う猫のように頭を抱えていた。
そんな姿を見たラスカルは、寝台にヒョイと上り
そっとシグナムに近づき背中を摩る。
そっとシグナムに近づき背中を摩る。
「迷え」
ラスカルが頭を抱えているシグナムに一言弁じる。
「迷って、悩んで、考え続けろ」
ラスカルはなおも言葉をかけ続ける。
「その間は、俺は味方だ」
そう最後に言い放ちベッドのから下り元の丸椅子に戻る。
それを聞いたシグナムは顔から手を放し
少しだけ頷き、「すまない」とだけ言って深呼吸をし、手を頭から放して
再度自分の行く末を考える。
答えは見つからないかもしれない、だけどそれでもいいと思った。
何故ならここには自分の味方がいるのだから。
それが彼女にとって何よりも嬉しく、そして頼もしかった。
少しだけ頷き、「すまない」とだけ言って深呼吸をし、手を頭から放して
再度自分の行く末を考える。
答えは見つからないかもしれない、だけどそれでもいいと思った。
何故ならここには自分の味方がいるのだから。
それが彼女にとって何よりも嬉しく、そして頼もしかった。
【B-6/病院内/1日目-昼】
【シグナム@なのはロワ】
[状態]:疲労(小)、ダメージ(小)、沈思黙考
[装備]:
[持物]:支給品一式(食料少し減)、不明支給品0~2(確認済み・少なくとも刀剣類はない)
[方針/行動]
基本方針:現在思考中
1:自分は何をすればいいのであろうか……?
2:柊かがみに激しい警戒。
3:できればラスカルを主(やる夫)の所に届けてやりたい。
4:21時に豪華客船でアル、スバルの両名と合流する。
5:出来れば眼帯の男と戦いたい。
[状態]:疲労(小)、ダメージ(小)、沈思黙考
[装備]:
[持物]:支給品一式(食料少し減)、不明支給品0~2(確認済み・少なくとも刀剣類はない)
[方針/行動]
基本方針:現在思考中
1:自分は何をすればいいのであろうか……?
2:柊かがみに激しい警戒。
3:できればラスカルを主(やる夫)の所に届けてやりたい。
4:21時に豪華客船でアル、スバルの両名と合流する。
5:出来れば眼帯の男と戦いたい。
※第一放送を聞き逃しましたが、ラスカルから内容を把握しました。
※主はやて(@なのはロワ)の安否が確認できないと理解しました。
※主はやて(@なのはロワ)の安否が確認できないと理解しました。
☆ ★ ☆
(危うい状態だな……)
そんな悩めるシグナムを見て、ラスカルは一人思う。
(やはり黙っておいた方が正解だったか……? いや、いずれ把握してしまうことを考えると
先に話しておくべきであろうか……? いや……そんなことをしたらシグの字の情緒の回復が遅滞するだけだ)
先に話しておくべきであろうか……? いや……そんなことをしたらシグの字の情緒の回復が遅滞するだけだ)
シグナムにとって八神はやてという人物が己自身の命よりも
大切なものだということが改めて実感するラスカル。
大切なものだということが改めて実感するラスカル。
(当然だろうな……シグの字を人間にしたのは彼女なんだからな……)
実はラスカルはシグナムに話していないことがあった。
それは彼女を運んでくれた少女、『スバル・ナカジマ』のことであった。
それは彼女を運んでくれた少女、『スバル・ナカジマ』のことであった。
(スバル・ナカジマ……まさかシグの字が未来に会う後輩であるとはな
しかもその未来が『八神はやてと順風満帆な生活を送る』と言うことを知っていることが
また尚更だ……)
しかもその未来が『八神はやてと順風満帆な生活を送る』と言うことを知っていることが
また尚更だ……)
スバル・ナカジマは後に八神はやてが設立する『機動六課』で共に行動する
いわば部下的存在であった。
もちろんこれはスバル本人から聞いた話しで、彼女が嘘をついていたらそれまでの話し、
しかしラスカルはスバルが嘘をついているとは微塵も思えなかった。
何故なら彼女はシグナムの歴史を語ってくれていたからだ。
自分のことではなくシグナムのこと、ついでに名簿に載っているフェイト・T・ハラオウン、
高町なのは、両名のことも話してくれた。
これがラスカルがスバルを信じるには十分すぎる理由であった。
いわば部下的存在であった。
もちろんこれはスバル本人から聞いた話しで、彼女が嘘をついていたらそれまでの話し、
しかしラスカルはスバルが嘘をついているとは微塵も思えなかった。
何故なら彼女はシグナムの歴史を語ってくれていたからだ。
自分のことではなくシグナムのこと、ついでに名簿に載っているフェイト・T・ハラオウン、
高町なのは、両名のことも話してくれた。
これがラスカルがスバルを信じるには十分すぎる理由であった。
(つまり、スバル・ナカジマは『シグナムと八神はやてが共に生存した世界』の住人と考えるのが妥当。
……だがもうすで『シグナムが生存した世界』は存在しない……言い変えればスバルはパラレルワールドの住人……
そんなスバルの話を聞かせたら……いくらシグの字のような心の強いものであっても、
己の幸せと主の幸福を妄想して……そして狂うだろう……)
……だがもうすで『シグナムが生存した世界』は存在しない……言い変えればスバルはパラレルワールドの住人……
そんなスバルの話を聞かせたら……いくらシグの字のような心の強いものであっても、
己の幸せと主の幸福を妄想して……そして狂うだろう……)
ラスカルはベッドにいるシグナムの顔を横目でチラリと覗きこむ。
やはり長らく休養したのが効しているのか、その顔は美しく輝いているように見える。
だがそんな彼女の顔をゆがませる出来事が刻々と迫ってきている。
やはり長らく休養したのが効しているのか、その顔は美しく輝いているように見える。
だがそんな彼女の顔をゆがませる出来事が刻々と迫ってきている。
(もしシグの字自身が己の道を導きさせることが出来なければ……
朽ちる……ギリギリで心を保つことが出来ているシグの字が……
容赦のない絶望と言う日光が彼女を枯れさせる……)
朽ちる……ギリギリで心を保つことが出来ているシグの字が……
容赦のない絶望と言う日光が彼女を枯れさせる……)
(シグの字、俺は人間ではないからおぬしを完璧に善の道に誘う言葉知らない。
だが、おぬしを応援することは出来る。
おぬしと共にこの殺し合いを立ち向かうことが出来る)
だが、おぬしを応援することは出来る。
おぬしと共にこの殺し合いを立ち向かうことが出来る)
ラスカルはシグナムから目をそらし
窓の外を見つめる。
太陽は天辺と言ってもいいほどの位置に存在していた。
窓の外を見つめる。
太陽は天辺と言ってもいいほどの位置に存在していた。
(だから俺はお主を支え続けよう。
そして仲間を集めて共にこの殺し合いから脱却しようじゃないか)
そして仲間を集めて共にこの殺し合いから脱却しようじゃないか)
そんな太陽を見つめて、ラスカルは決意を固めるのであった。
(しかし、やる夫の方は大丈夫なのだろうか……?
実力者でさえ安易に脱落してしまっているんだ、もうくたばってしまった可能性は低くはないか。
いや、奴にとってはもう俺は死んだことになっているのだろう、だからそれ程気にかけることでもなかったか。
だからスマンなやる夫、今はこの不安定の騎士のことを支えさせてくれ)
実力者でさえ安易に脱落してしまっているんだ、もうくたばってしまった可能性は低くはないか。
いや、奴にとってはもう俺は死んだことになっているのだろう、だからそれ程気にかけることでもなかったか。
だからスマンなやる夫、今はこの不安定の騎士のことを支えさせてくれ)
最後にラスカルは以前のパートナーであるやる夫のことを思い浮かべる。
長くは無いが共に苦楽を共にした仲だ、忘れることは無い。
けれど今の一時は、やる夫のことではなく、シグナムのことを考え続けたかった。
長くは無いが共に苦楽を共にした仲だ、忘れることは無い。
けれど今の一時は、やる夫のことではなく、シグナムのことを考え続けたかった。
これが、彼がやる夫に対して最後に思うことになろうとは
今は予想もつかなかった。
今は予想もつかなかった。
【B-6/病院内/1日目-昼】
【ラスカル@やる夫ロワ】
[状態]健康
[方針/思考]
基本方針:シグナムの行く末を見守る。
1:シグナムを見守る。
2:21時に豪華客船でアル、スバルの両名と合流する。
[備考]
※シグナムの心が安定していないことを理解しています。
※パラレルワールドについて理解しました。
※スバル・ナカジマ、アルフォンス・エルリック、衝撃のアルベルト、以上三名と情報交換をしています。
※ですが、スバルの世界についてはシグナムには話していません。
【ラスカル@やる夫ロワ】
[状態]健康
[方針/思考]
基本方針:シグナムの行く末を見守る。
1:シグナムを見守る。
2:21時に豪華客船でアル、スバルの両名と合流する。
[備考]
※シグナムの心が安定していないことを理解しています。
※パラレルワールドについて理解しました。
※スバル・ナカジマ、アルフォンス・エルリック、衝撃のアルベルト、以上三名と情報交換をしています。
※ですが、スバルの世界についてはシグナムには話していません。
『ところでラスカル』
『なんだ?』
『眼帯の男から貰ったお見舞い品のメロンは何処だ?』
『……』
『……そうか』
『スマン……』
☆ ★ ☆
『何故あの男がこんなデクのような扱いになるのだ!』
『知らぬな。 わかることは、その男が別世界では家畜な存在だと言うことだ』
『……認めぬぞ、ワシは決して認めぬぞぉ!』
『俺だって理解しがたいさ。 だがそれが真実だということは何ら変わりない』
☆
嫌な気分だ。
衝撃のアルベルトはそう感じながら黙々と歩き続ける。
やっと奴の気を見つけたと思ったら、待っていたのは
家畜化されたものであった。
もしかしたら別のなにかであったかもしれない。
衝撃のアルベルトはそう感じながら黙々と歩き続ける。
やっと奴の気を見つけたと思ったら、待っていたのは
家畜化されたものであった。
もしかしたら別のなにかであったかもしれない。
……いや、それこそありえない、何故ならそれを否定することは
自分自身の能力さえも否定することにもなる。
だから否定するわけにはいかなかった。
自分自身の能力さえも否定することにもなる。
だから否定するわけにはいかなかった。
「パラレルワールド……本当に、厄介なものだな」
思わず喉から声が漏れる。
あの動物から聞いた話しだと、あの目を瞑っていた女騎士も、また苦労しているそうだ。
本来ならあそこで彼女の目覚めを待ち、体調が整ったところで闘いを挑もうとしたが、
情緒不安定な相手と戦っても何も得る物は無いと判断し、
闘争の意志だけを伝えその場を去った。
あの動物から聞いた話しだと、あの目を瞑っていた女騎士も、また苦労しているそうだ。
本来ならあそこで彼女の目覚めを待ち、体調が整ったところで闘いを挑もうとしたが、
情緒不安定な相手と戦っても何も得る物は無いと判断し、
闘争の意志だけを伝えその場を去った。
病院からしばらく歩き、特に行くあてもない彼は、
バッグを下ろし、中にある地図を確認する。
この付近に、人が──いや、猛者が長居しても差し支えない施設を探して見る。
人が集まりそうなのはホテルといった所か。
とりあえず駄目元でそこに言ってみようかと歩みを速める。
だが、彼の背中は、何か疲れと呆れを表しいるように見えた。
バッグを下ろし、中にある地図を確認する。
この付近に、人が──いや、猛者が長居しても差し支えない施設を探して見る。
人が集まりそうなのはホテルといった所か。
とりあえず駄目元でそこに言ってみようかと歩みを速める。
だが、彼の背中は、何か疲れと呆れを表しいるように見えた。
彼は闘争に飢えている。
それはこれから先も変わらないであろう。
何故ならそれが、彼の生き様だから。
それはこれから先も変わらないであろう。
何故ならそれが、彼の生き様だから。
【C-5/1日目-昼】
【衝撃のアルベルト@アニロワ2】
[状態]:疲労(小)、上半身のスーツがボロボロ、テンション↓↓(40%)
[装備]:衝撃のアルベルトのアイパッチ@アニロワ2
[持物]:デイパック、基本支給品一式、葉巻のケース@なのはロワ、ベリーなメロン@アニロワ2(残り12個)
[方針/行動]
基本方針:闘争に身を殉じる。勝利よりも『戦うこと』を優先。
1:人が集まっていそうなホテルへとりあえず向かう。
2:強者を求め徘徊。誰であろうと手当たりしだいに勝負を挑む。
[状態]:疲労(小)、上半身のスーツがボロボロ、テンション↓↓(40%)
[装備]:衝撃のアルベルトのアイパッチ@アニロワ2
[持物]:デイパック、基本支給品一式、葉巻のケース@なのはロワ、ベリーなメロン@アニロワ2(残り12個)
[方針/行動]
基本方針:闘争に身を殉じる。勝利よりも『戦うこと』を優先。
1:人が集まっていそうなホテルへとりあえず向かう。
2:強者を求め徘徊。誰であろうと手当たりしだいに勝負を挑む。
[備考]
※東方不敗マスターアジアがこの殺し合いに存在しないことを把握しました。
※ラスカルからパラレルワールドのことについて聞きました。
※東方不敗マスターアジアがこの殺し合いに存在しないことを把握しました。
※ラスカルからパラレルワールドのことについて聞きました。
☆ ★ ☆
『どうして? 一緒に行動した方がずっといいと思うんだけど……?』
『ごめんスバル、一緒に行動した方が良いことはわかるよ……でも、今は一人で行動したいんだ……』
『で……でも、なんで……?』
『ごめん……! 本当にごめん……!』
☆
アルフォンス・エルリックは無人の戦場を疾走する。
とにかく、彼女から、スバル・ナカジマから遠ざかりたかった。
彼は病院でのラスカルからこの殺し合いについての話を傾聴した。
それによりこの殺しあいが幾つもの並行世界で行われた殺し合いの参加者で成り立っていると言うことが理解できた。
とにかく、彼女から、スバル・ナカジマから遠ざかりたかった。
彼は病院でのラスカルからこの殺し合いについての話を傾聴した。
それによりこの殺しあいが幾つもの並行世界で行われた殺し合いの参加者で成り立っていると言うことが理解できた。
しかし、その時に知りたくも無かったことを知ってしまった。
それはスバルのことであった。
彼女はてっきりと自分と同じ殺しあいの会場からここに連れ出されていたと思っていた。
だからなにかと心強く思っていた。
だが結果は彼女は別の殺しあい場から連れ出されていたことを確認する。
それはスバルのことであった。
彼女はてっきりと自分と同じ殺しあいの会場からここに連れ出されていたと思っていた。
だからなにかと心強く思っていた。
だが結果は彼女は別の殺しあい場から連れ出されていたことを確認する。
最初は何も問題が無いと思っていた。
何せ何処から来ようとスバル・ナカジマはスバル・ナカジマであったから、
違和感無く彼女と話すこともでき、共に行動することも支障が無いと考量する。
けれども病院から出て彼女と放談しながら数分、彼は彼女と話すことも行動することも
違和感を感じるようになった。
何せ何処から来ようとスバル・ナカジマはスバル・ナカジマであったから、
違和感無く彼女と話すこともでき、共に行動することも支障が無いと考量する。
けれども病院から出て彼女と放談しながら数分、彼は彼女と話すことも行動することも
違和感を感じるようになった。
『全て』が、前の会場と共に行動した彼女と同じだったのだ。
話すことも、話す特徴も、正義の心も、歩き方も、考え方も、声色も、全て。
全てが一緒だった。
何か一つでも違っていたら『この世界のスバル・ナカジマ』として新しく交友を結ぶことも出来たであろう。
だけど、彼女は以前の彼女と全てが同じ。
それが逆に彼を判断不能の苦悩を生み出すことになった。
ほんの数時間前まで共同していた人間が、別の記憶に入れ替わってこの場所にいる。
そのことが何か、耐えられなかった。
話すことも、話す特徴も、正義の心も、歩き方も、考え方も、声色も、全て。
全てが一緒だった。
何か一つでも違っていたら『この世界のスバル・ナカジマ』として新しく交友を結ぶことも出来たであろう。
だけど、彼女は以前の彼女と全てが同じ。
それが逆に彼を判断不能の苦悩を生み出すことになった。
ほんの数時間前まで共同していた人間が、別の記憶に入れ替わってこの場所にいる。
そのことが何か、耐えられなかった。
だから彼は彼女から半場強引に別行動を取ることにした。
実際は逃げたと言っても過言ではない。
とにかく、今の彼女とは一緒に行動したくなかった。
ただそれだけ、くだらない理由かも知れない。
そう自己判断をしながらも彼は逃げる。
実際は逃げたと言っても過言ではない。
とにかく、今の彼女とは一緒に行動したくなかった。
ただそれだけ、くだらない理由かも知れない。
そう自己判断をしながらも彼は逃げる。
彼は走る。
『スバル・ナカジマ』以外の人と出会うため。
それが彼の一番の安堵となるのだから。
『スバル・ナカジマ』以外の人と出会うため。
それが彼の一番の安堵となるのだから。
【C-6/1日目-昼】
【アルフォンス・エルリック@アニメキャラ・バトルロワイアル2nd (アニ2)】
[状態]:鎧胸部に貫通傷、困惑気味
[装備]:チョーク(1ダース)
[持物]:デイパック、基本支給品一式、対弾・対刃メイド服@やる夫ロワ、こなた×かがみのエロ同人誌@オールロワ
[方針/行動]
基本方針:殺し合いを止める
1:とにかくスバルから離れたい。
2:こなたを探す
3:21時になったら豪華客船にいくべきなのかなあ
[備考]
※スバル・ナカジマ、ラスカルと情報交換しました。
※スバル・ナカジマが自分と違う殺しあい会場から来たことを把握しました。
[状態]:鎧胸部に貫通傷、困惑気味
[装備]:チョーク(1ダース)
[持物]:デイパック、基本支給品一式、対弾・対刃メイド服@やる夫ロワ、こなた×かがみのエロ同人誌@オールロワ
[方針/行動]
基本方針:殺し合いを止める
1:とにかくスバルから離れたい。
2:こなたを探す
3:21時になったら豪華客船にいくべきなのかなあ
[備考]
※スバル・ナカジマ、ラスカルと情報交換しました。
※スバル・ナカジマが自分と違う殺しあい会場から来たことを把握しました。
※何処へ向かうかは後続の書き手に一任します。
☆ ★ ☆
『同じ世界から来たとしても、パラレルワールドが発生していると言うことだ。
……残念だが、シグの字はお前のことを一切知らない』
……残念だが、シグの字はお前のことを一切知らない』
『それじゃあ八神【部隊長】のことも……機動六課のことも……』
『全く口には出さなかったな。 言うならシグの字のプロフィールは『八神はやて』の従者だということだけだ』
『そんな……そんなのって……』
スバル・ナカジマは寂しそうに一人歩いていた。
上司であるシグナムと出会い、意気揚々とこの殺し合いに対する
対策を練ろうと考えていた際、全くもって不可解でやるせない話をラスカルと言う小動物から
結論を出されてしまったからだ。
上司であるシグナムと出会い、意気揚々とこの殺し合いに対する
対策を練ろうと考えていた際、全くもって不可解でやるせない話をラスカルと言う小動物から
結論を出されてしまったからだ。
彼女と鉢合わせしたシグナムは、同じ殺し合い会場から呼び出されていた。
だがその時点でシグナムとスバル、双方の年代が別であることが判明してしまった。
(余談だがスバルと共にシグナムを運んだアルフォンス・エルリックは、
別の殺し合い会場で自分を知っていたことが明らかになった)
だがその時点でシグナムとスバル、双方の年代が別であることが判明してしまった。
(余談だがスバルと共にシグナムを運んだアルフォンス・エルリックは、
別の殺し合い会場で自分を知っていたことが明らかになった)
しかしながらそんな状況でも彼女自身はシグナムと共に行動することに決めていた。
シグナムがどうであれ、自分と同じ殺し合いを打破すると言う目標があるならば
そんな穴を気にすることは無いと感じていたからである。
シグナムがどうであれ、自分と同じ殺し合いを打破すると言う目標があるならば
そんな穴を気にすることは無いと感じていたからである。
だけどもそれは出来なかった。
ラスカルから止められてしまったのだ。
自分の主の安否を唯一知っているセフィロスが逝去してしまった今
シグナムの心は危うい。
もしここに十中八九『殺し合いが行われなかった』世界の自分を知っている
スバルがいたらどのような感情がシグナムを襲うか?
考えるまでも無い。
未来で主と共に乗り越える前途多難な出来事も、主と過ごす悠悠自適な日常も
全て失ってしまったことを耳にし、起こるはずであった幸せを失ったことにより
虚脱状態へ陥るであろう。
ラスカルから止められてしまったのだ。
自分の主の安否を唯一知っているセフィロスが逝去してしまった今
シグナムの心は危うい。
もしここに十中八九『殺し合いが行われなかった』世界の自分を知っている
スバルがいたらどのような感情がシグナムを襲うか?
考えるまでも無い。
未来で主と共に乗り越える前途多難な出来事も、主と過ごす悠悠自適な日常も
全て失ってしまったことを耳にし、起こるはずであった幸せを失ったことにより
虚脱状態へ陥るであろう。
ならば自分や関係者(高町なのは、フェイト・T・ハロオウンの両名)
そのセフィロスの話をしなければ言いのではないかとラスカルに問いかける。
だがラスカルはやるせない顔をしながら、幾らなんでも
これから共に行動する人物の情報を一握りほどしか知れなかったら
あるいは嘘をついているとわかってしまったら、
ただシグナムに疑心暗鬼を与えてしまうだけだ。
そのセフィロスの話をしなければ言いのではないかとラスカルに問いかける。
だがラスカルはやるせない顔をしながら、幾らなんでも
これから共に行動する人物の情報を一握りほどしか知れなかったら
あるいは嘘をついているとわかってしまったら、
ただシグナムに疑心暗鬼を与えてしまうだけだ。
結果ラスカルは時間が経ったらまた合流するということを提案して来た。
彼女自身の決意や覚悟が深まれば、スバルの記憶を話しても何も支障が無い、
それまでは自分らと同じように正義をかざす参加者を探しておいてくれと。
無論スバルは納得できなく、どうしても駄目かと粘り交渉したが
ラスカルの決定を服すことは出来なく、渋々了承し
せめて自分がシグナムのことを心配していると示すために
自分の支給品であるマスターボールを護身具代わりにとラスカルに渡し
アルフォンス・エルリックと共に病院を離れることにした。
(残念ながらマスターボールはその後に来た衝撃のアルベルトにより
完全に粉砕させられてしまい、あまり役に立てなかった)
彼女自身の決意や覚悟が深まれば、スバルの記憶を話しても何も支障が無い、
それまでは自分らと同じように正義をかざす参加者を探しておいてくれと。
無論スバルは納得できなく、どうしても駄目かと粘り交渉したが
ラスカルの決定を服すことは出来なく、渋々了承し
せめて自分がシグナムのことを心配していると示すために
自分の支給品であるマスターボールを護身具代わりにとラスカルに渡し
アルフォンス・エルリックと共に病院を離れることにした。
(残念ながらマスターボールはその後に来た衝撃のアルベルトにより
完全に粉砕させられてしまい、あまり役に立てなかった)
そうして病院を後にしたスバルとアルフォンスであったがであったが
何処へ行く当ても無く適当にアルフォンスと会話しながら歩いた。
けれどもアルフォンスと共に行動することもそう長くはなかった。
しばらく会話を続けて行動している時、彼は急に立ち止まり
別行動をさせてくれとスバルに問いかけてきた。
当然別行動をとってもなんのメリットも無いので、反論をしたものの
彼は一方的に要件だけ告げ彼女の元を去ってしまった。
スバルは唖然としながら彼の後姿を見つめることしか出来なかった。
自分が何か彼の気に障るようなことをしてしまったであろうか。
そのことだけを検討し、不承不承ながら彼と別行動をとることになってしまった。
何処へ行く当ても無く適当にアルフォンスと会話しながら歩いた。
けれどもアルフォンスと共に行動することもそう長くはなかった。
しばらく会話を続けて行動している時、彼は急に立ち止まり
別行動をさせてくれとスバルに問いかけてきた。
当然別行動をとってもなんのメリットも無いので、反論をしたものの
彼は一方的に要件だけ告げ彼女の元を去ってしまった。
スバルは唖然としながら彼の後姿を見つめることしか出来なかった。
自分が何か彼の気に障るようなことをしてしまったであろうか。
そのことだけを検討し、不承不承ながら彼と別行動をとることになってしまった。
そうして少しながら理不尽な突き放しを二度経験しても
彼女はそんなものは関係無しに一人黙々と力強く歩き続ける。
確かに腑に落ちない出来事が幾度も続き、彼女の持ち前である元気も
少しながら陰りを見せてしまいそうであるが、いちいち凹むより
この殺し合いで迷走し慌てふためいている参加者を見つけたら
保護、第一に先ほど共に行動した泉こなたの探し出し保護をする。
これが一番の元気のモトになると考え、歩みを進める。
彼女はそんなものは関係無しに一人黙々と力強く歩き続ける。
確かに腑に落ちない出来事が幾度も続き、彼女の持ち前である元気も
少しながら陰りを見せてしまいそうであるが、いちいち凹むより
この殺し合いで迷走し慌てふためいている参加者を見つけたら
保護、第一に先ほど共に行動した泉こなたの探し出し保護をする。
これが一番の元気のモトになると考え、歩みを進める。
幾らか時間が経った頃、彼女の目先には
今まで移動していていたエリアとは違った雰囲気、
言うなれば木々が生い茂って、景観は美しいと評価できる個所が確認できた。
それを見て誰かいるかもしれないと意気揚々と脚を速める。
今まで移動していていたエリアとは違った雰囲気、
言うなれば木々が生い茂って、景観は美しいと評価できる個所が確認できた。
それを見て誰かいるかもしれないと意気揚々と脚を速める。
エリア内に入るとこの場所の美しさを改めて確認できた。
美麗なものを眺め、少しながら高揚しエリア内を散策する。
美麗なものを眺め、少しながら高揚しエリア内を散策する。
そう時間も経たないうちにスバルは
長身で白髪の男性と整っていて茶髪の女性が視界に入ってきた。
スバルはやっと人に出会えたことによる安堵と喜びでか
思わず深呼吸をし、足早に彼らに話しかけることにした。
長身で白髪の男性と整っていて茶髪の女性が視界に入ってきた。
スバルはやっと人に出会えたことによる安堵と喜びでか
思わず深呼吸をし、足早に彼らに話しかけることにした。
まさにその時、白髪の男性が地面にある何かを慎重に丁寧に抱えあげた。
スバルはなんだろうと思いそれにも目を向け、そして後悔する。
スバルはなんだろうと思いそれにも目を向け、そして後悔する。
「え……? フェイト執務官……?」
思わず息が詰まる。
彼の手に抱かれていたのは、自分が尊敬してやまない
フェイト・テスタロッサ・ハラオウンであった。
彼の手に抱かれていたのは、自分が尊敬してやまない
フェイト・テスタロッサ・ハラオウンであった。
彼女の受難はまだまだ続く
【C-4/自然公園内/1日目-昼】
【スバル・ナカジマ@なのはロワ】
[状態]:健康 絶句
[装備]:なし
[持物]:基本支給品一式、 不明支給品1~2(少なくともみためで武器と判断できないもの)
[方針/行動]
基本方針:殺し合いを止める。出来るだけ人は殺さない。
1:え……?
2:泉こなたを探し出し保護する
3:21時になったらシグナム副隊長と合流する。
[備考]
※アルフォンス・エルリック、ラスカルの両名と情報を交換しました。
※そのことによりシグナムが別世界から参戦していることを知りました。
[状態]:健康 絶句
[装備]:なし
[持物]:基本支給品一式、 不明支給品1~2(少なくともみためで武器と判断できないもの)
[方針/行動]
基本方針:殺し合いを止める。出来るだけ人は殺さない。
1:え……?
2:泉こなたを探し出し保護する
3:21時になったらシグナム副隊長と合流する。
[備考]
※アルフォンス・エルリック、ラスカルの両名と情報を交換しました。
※そのことによりシグナムが別世界から参戦していることを知りました。
※マスターボールは完全粉砕しました。
114:RHK(らきロワ放送協会) | 投下順に読む | 116:知ってるか?緑はかえるの象徴なんだぜ |
114:RHK(らきロワ放送協会) | 時系列順に読む | 116:知ってるか?緑はかえるの象徴なんだぜ |
100:MURDER×MURDER(後編) | シグナム | 127:不都合なものは見えない |
衝撃のアルベルト | 118:Reckless fire | |
アルフォンス・エルリック | 123:RHKにようこそ! | |
スバル・ナカジマ | 128:私にできること/一緒にできること |