獅子王凱

「見せてやる・・・本当の勇気の力を!!」

登場作品 / 勇者王ガオガイガーシリーズ
CV / 檜山修之

 1990年の勇者エクスカイザーから始まった勇者シリーズの8作目にして最終作、「勇者王ガオガイガー」に登場する主人公の一人。原作には天海護(あまみ まもる)という、もう一人の主人公がいる(ROZEN戦記でも名前だけ登場)
 勇者王ガオガイガーは、視聴率、玩具の売り上げ共にシリーズ歴代最低に終わったが、大きなお友達を中心に人気があり、後にOVA「勇者王ガオガイガーFINAL」が作られ、勇者シリーズで当時としては唯一スーパーロボット大戦にも参戦した。(後に勇者特急マイトガインも参戦)旧来からの勇者シリーズのファン曰くヲタ作品。20過ぎて勇者シリーズがどうこう言ってる時点でその人物も立派なヲタなのだが

 作品の特徴として、合体時や新必殺技の使用時に成功率60%や30%という数値を出し、失敗したら使用者が死ぬ、町が吹っ飛ぶなどの設定を挟むことで展開に緊張感をもたらすのだが、だいたい勇気で補って何とかしてしまう
 この辺りはよくネタにも使われるが、作中提示される成功率は、よくある「成功率1%⇒0じゃないから実行!⇒成功」のような極端に低いものは無く、勇気とか関係無しに普通にやって成功したとも考えられるのは妙にリアルで中々憎い演出と言える。

【原作設定】

勇者王ガオガイガーでは


 獅子王凱は宇宙開発公団のテストパイロットだったが、彼の乗ったスペースシャトルが本作の敵である機械生命体ゾンダーと接触。瀕死の重傷を負うも、ライオン型ロボ、ギャレオンに助けられ一命を取り留める。地球に不時着した彼の手には勇気の心をエネルギーに変える緑色の宝石、Gストーンが握られていた。
 凱はGストーンから得られた技術によって、サイボーグとして蘇る。
 好きな食べ物は牛丼。苦手なものはコンニャクで、昔のどに詰まらせて死にかけたらしい。
 物語が始まった段階で20歳であり、勇者シリーズの人間型の主人公としては最年長。結構顔が濃いこともあり天海護に名前を覚えてもらうまで「おじさん」と呼ばれ、「オジサンはやめろ、オレはこれでもまだ二十歳なんだぜ?」と返していた。

 凱を救出した際、ギャレオンはゾンダーが地球を狙っていると言う情報も与え、日本はその情報を元に内閣総理大臣直属の対ゾンダー部隊、ガッツィー・ジオイド・ガード、通称GGG(スリージー)を創立。
 Gストーンが与えた技術から、多数の勇者ロボを作り出した。
 獅子王凱は巨大勇者ロボ「ガオガイガー」とファイナルフュージョンし、全ての生命の機械化を企む、ゾンダー達と戦いを繰り広げる。

+ 原作ネタバレ
+ 機械生命体ゾンダーとは?
 三重連太陽系と言う、別次元宇宙に、緑の星赤の星紫の星という三つの星があった。その紫の星が開発した機械生命体、それがゾンダーである。

 ゾンダーは司令塔である機界31原種の他に、ゾンダリアンという手駒を持ち、地球には原種の一人と4人のゾンダリアンが先行して攻撃を仕掛けてきた。
 ゾンダリアンはゾンダーメタルを人間に寄生させゾンダーにし、ゾンダーとなった人間は周囲の機械や植物と融合合体。ゾンダーロボとして破壊活動を行う。ゾンダーがが完全に成長すると無数のゾンダー胞子を放出し、星一つを数時間でゾンダー化させる。原種やゾンダリアンは、それを機界昇華と呼び、全ての生命の機界昇華こそがゾンダーの目的である。

 ゾンダー化した人間を元に戻す手段は凱達は持たず、天海護の「浄解」の力が必要となる。何故、彼がそのような力を持っているかは下記の天海護の項目を参照。

 元々は、人が抱えるストレスを昇華するために造られたのだが、ゾンダーの主、Zマスターは、全ての生命を機械にしてしまえばストレスは無くなるというラスボス特有の極端理論を展開。手始めに三重連太陽系を機界昇華し、その後、全宇宙からストレスを無くすために、青の星、地球へとやってきた。まさに余計なお世話。親切の押し売り。

 なお、機界31原種は、一つ一つが衛星と融合するなど、バカみたいな大きさを誇るが、機界31原種が合体したZマスターは、地球の4倍の質量を持つ。

+ Gストーンとは?
 三重連太陽系の緑の星が作り出した、無限情報サーキット。GGGはここから得た情報で勇者ロボ達を作り出した。大元となるGクリスタルという巨大な結晶も存在する。
 また、サイボーグ凱や勇者ロボ達、GGG製の各種ツールの動力源。

 当初はGGGだけが所持していて、作中各国のスパイや犯罪組織との間で暗闘が繰り広げられたが、後に関係各国に提供される。そこからフランス製勇者ロボ、光竜暗竜などが作り出された。

 Gストーンは、持ち主の勇気の心に応じて無限のエネルギーを生み出すことができる。
 しかし、裏を返せば勇気が無くなればエネルギーも無くなることであり、歴代勇者が総出演するPSゲーム「ブレイブサーガ」で、小中学生が主体の主人公な皆様に「オジサン」と呼ばれ続け、そのショックで勇気を失い、Gストーンが出力低下し死にかけるという、ある意味勇者王最大のピンチを招いたこともある。子供は残酷である…
 それにしてもこの勇者、先のコンニャクと言いよく死にかける勇者である。

+ 天海護とは
 本シリーズのもう一人の主人公である、小学3年生。元気一杯で心優しく、口癖は「うわっはあー」。同い年のあの子と違い、年相応の性格である。いざという時の行動力は負けずとも劣らないが・・・

 物語が始まる8年前、ライオンロボ、ギャレオンによって天海夫妻に託された子供であり、その正体は三重連太陽系、緑の星の指導者であるカインの息子。緑の星での名前はラティオ。
 緑の星の力を解放した際は、緑色のオーラを発し、背中に羽が生え、髪が逆立つ。その状態だと、ゾンダーの存在を感知することができる。ゾンダー化した人間を、ガオガイガーが摘出した核の状態なら元に戻すことができる。生身で宇宙空間でも平気。強力なテレパスやサイコキネシスなどの能力が使える。


勇者王ガオガイガーFINALでは

 テレビ版最終回で、人間と機械が融合した超進化人類エヴォリューダーとなった。
 見た目は生身の人間だが、コンピューターに触れただけでハッキングできる。体内のウィルスを書き換える。宇宙空間でも生身で平気など、どこぞのチート特撮ヒーローと同じことができるようになった。
 新たな敵「ソール11遊星主」が引き起こした、宇宙収縮現象を止めるため、ガオファイガー、ジェネシックガオガイガーにファイナルフュージョンし、GGGの仲間と共に、別次元宇宙にある三重連太陽系へと向かう。

+ 勇者王ガオガイガーFINALネタバレ
+ ソール11遊星主とは
 赤の星の指導者アベルが、滅びゆく三重連太陽系を再生させるために作りだしたプログラムと、それに基づいて作りだされた人造戦士。

 Gストーンを改造し、勇気に頼らずとも永久的に安定した出力を出せる代わり、勇気による超パワーは出せない「ラウドGストーン」を動力源とする。

 三重連太陽系を再生させるため、遊星主は別次元宇宙=地球のある宇宙から暗黒物質を吸収。その結果、地球のある宇宙では宇宙規模の大災害および宇宙消滅の危機が発生することとなった。(凱は「空気を抜けば風船はしぼむ」と例えた)
 しかし、融通の利かないプログラムである遊星主は、三重連太陽系の再生を優先。プログラム遂行の邪魔になるGGGを攻撃する。

 この手の作品では後日談になればなるほど強い敵が出るのが多いが、ソール11遊星主はボスであるピサソールを含めて、前作の敵より弱いという割と珍しい展開となった。
 尤も設定上の戦闘力が低いだけであり、毒物を使いGGG隊員を無力化する。複製勇者ロボ軍団をけしかける。凱を洗脳するなど、搦め手を使いGGGを苦しめたほか、GGG側も前回のザ・パワーのような超パワーの恩恵を受けられなかったため、ソール11遊星主は規模の大きな物語に相応しい強敵として描かれた。

+ ジェネシックガオガイガーとは
 「最強の破壊神にして勇気の究極なる姿」「人類がたどり着いた大いなる遺産」と称される、ジェネシック・ガイガーと5体のジェネシック・マシンがファイナル・フュージョンして誕生するジェネシックメカノイド。ガオガイガー、ガオファイガーの原型である元祖ガオガイガーであり、歴代勇者シリーズにおけるグレート合体勇者に当たる存在。

 緑の星の指導者カインが、ソール11遊星主へのアンチプログラムとして作った機体だが、紫の星が作り出したゾンダーにより機界昇華が始まり、カインは急きょギャレオンに対ゾンダー用の改造を施す。しかし、ギャレオンを改造した段階で機界昇華は完了し、緑の星は滅んでしまった。
 カインはギャレオン以外のジェネシックマシンを、Gストーンの原石であるGクリスタルに封印。
 ラティオ(護)とギャレオン、それにGストーンを地球に託す。

 100%緑の星の純正品であり、ギャレオン以外は模造品であるガオガイガーや、100%模造品であるガオファイガー*1と比べ、非常に高い出力と戦闘力を持つ。各種ツールも地球制のものより強力。
 しかし、上記の通りギャレオン以外には対ゾンダー用の処置が施されていないため、ジェネシックがゾンダーと戦うことになった場合、全く戦えないことはないまでも触れるだけでゾンダーに融合させられる可能性がある。


勇者王ガオガイガーFINAL-GRAND GLORIUS GATHERING-では


 本作はFINALをテレビ放送用に再編集したものであり、内容に変わりはない。
 しかし、2006年に発売されたDVDBOXの特典映像(というかボイスドラマ)に、「DiscZ」と言うものがあり、勇者王ガオガイガーFINALの後日談のプロローグが収録されている。

+ DiscZネタバレ
 FINAL最終回でES空間(ワープ空間)に閉じ込められたGGGを救うための『プロジェクトZ』に参加した護は、実験の最中、人類の免疫抗体ソムニウムに語りかけられる。ソムニウムは護に告げる。次元の変革者の到来を…
 その直後、護はザ・パワーにより肥大化した木星に、懐かしい気配を感じる。
 護は凱たちGGGの帰還を確信するが、それと同時に木星のザ・パワーの中から現れたものは…

 完成すれば勇者王ガオガイガーと世界観を同じとする作品、ベターマンが、正式にガオガイガー達と共闘するという内容になると思われるが、このDiscZの本編は制作が決定したわけでは無い。多分永遠に作られない
+ ・・・と思われたが・・・
 現在覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜というタイトルでweb小説として連載中。

【ROZEN戦記では】

 ジェネシックガオガイガーだけは、動画版のころから登場していたが、第4部でその操者である獅子王凱が仲間になるようになった。
 原作のガオガイガーFINAL後、DiscZのエピソードが発生しなかった?時間軸からの参戦。(仲間になるイベントそのものはDiscZが意識されている)

 仲間にするためには木星イベントをこなさなければならない。すなわち、鬼畜ボスクラスの敵である禍忌を倒す必要がある。
 そのため、どうしても他メンバーのレベルは高くなってしまうのだが、凱自身の初期レベルは40。禍忌は戦い方次第では平均50レベルでも倒せるとは言え、レベル不足の感が否めない…のだが、能力値をよくよく見るとレベル40とは思えない強さをしている。他はともかく、HP、攻撃力、防御力が非常に高く、特にHP611は、HPが高いなのは親分ですら、40レベル段階では400弱。99レベルの雛苺より高い。攻撃力も50レベルのゼンガーが、現段階では最強の剣である死の剣を持ったくらいの数値を持つ。
 動きが非常に遅く、装備が変えられないため属性耐性が付けられないなどの欠点もあるため、特別に強いキャラとは言えないが、味方のレベルが60前後位であれば一線張って活躍できるはず。

 普段は名前も獅子王凱で、職業もエヴォリューダーだが、戦闘になると名前がジェネシックになり、職業も破壊神となる。
 ROZEN戦記では巨大ロボをスキルで呼んで攻撃したり乗りこんだりするキャラは何人かいるが、常に巨大ロボに乗って戦うのは彼だけである。そう考えるとHP611って低い気がする。

【ステータス設定】

初期LV 40
クラス名 破壊神
初期ステータス HP 611
SP 125
攻撃力 317
防御力 291
精神力 165
敏捷性 74
初期装備 利き腕
逆手
アクセサリー
 
属性
(ダメージ耐性)
半減 なし
無効 なし
吸収 なし
弱点 なし
バッドステータス
(状態異常)
耐性 感電
無効 感電、魔封じ以外すべて
弱点 なし

【習得スキル一覧】

スキル名 習得LV 効果・特徴 消費SP
プロテクトシェード 左手で障壁を展開する。使用したターンの間、自身への魔法攻撃を反射、反射できない攻撃は威力を激減させる障壁を作り出す。 8
ウィルナイフ ウィルナイフを使い、敵単体を2回攻撃する。斬撃属性。 10
ドリルニー 膝蹴りと同時に膝のドリルを回転させ貫く。敵単体に貫通属性の防御無視ダメージ。 15
ブロウクンマグナム 右腕を高速回転させ噴射し敵単体を撃ち貫く。振動属性の絶対命中攻撃。
必殺技でもないのにとどめ演出がある
15
ヘルアンドヘブン 攻撃と防御のエネルギーを合わせた拳に込め、電磁嵐として噴射。相手の動きを封じた後に両拳で突貫、粉砕する。敵単体に無属性防御無視の大ダメージ。 60
ゴルディオンクラッシャー 恒星クラスの敵を倒すために開発された、超巨大兵器。敵全体に無属性の特大ダメージを与える。一戦闘に一度しか使えない。
凄まじい威力を持つが、その最大の特徴は約1分30秒という恐ろしく長いアニメーションが流れる上、飛ばすことが出来ないこと
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最終更新:2017年06月28日 11:54
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*1 模造品とは言え、100%地球制のため安定しており、エヴォリューダー凱とリンクさせることで発生するエヴォリュアルウルテクパワーによりガオガイガーより出力も戦闘力も高い